1000万人が見るだけじゃ意味なし!3つの「伝え方の勘違い」
しかし1冊目の紹介コメントは「表紙を見てドキッとしますよね。本当におもしろかったです」というもの。つまり、そこには小倉さんが伝えたいと思ったことが詰まっていた。だから、それが視聴者に響いたというわけです。
この結果が意味するのは、ただ単に多くの人の目に触れさせればいいということではなく、「その人が動くような言葉を発信する必要がある」ということ。「認知度が上がればOK」というような、単純な問題ではないのです。
■勘違いその3:テクニックを使えば、人は動く
本質的に、ラクに効果が出るものを求めるのが人間。たとえば、「食べていてもやせる!」などの謳い文句を掲げたダイエット本が話題になるのも、「ラクだし、効果も期待できそうだ」というイメージのおかげでしょう。
魔法のテンプレートにあてはめれば、自分で考えなくても努力をしなくても大丈夫。ラクさの代償として、自分の気持ちに嘘をつく習慣を容易につくってしまうということ。
しかし、借り物の「レンタル言葉」に自分を当てはめても、自分のためにならないのは明らか。そうしたテクニックとは、むしろ危険だと著者はいいます。
人を動かすのは会話のテクニックではなく、伝える側の「教えたい」