人間が1日5万語も無意識に発している「ひとり言」の有効活用法
誰でも、相手に気を使ったり、失礼がないように気をつけたりしますよね。
ところが、ひとり言をいっているときって、本当に無意識なんです。ですから、まず自分の心のなかにあるひとり言に気づくことが大切です」
なにせ1日に5万語ですから、ほとんどの人はひとり言にいちいち耳を傾けていません。
「では、どうやったら気づけるのでしょうか?」とお聞きしたところ、あな田さんは笑って、「ひとり言セラピーという言葉を知って、自分の心のなかに意識が向きませんでした? 」と逆に質問されました。
そして、たしかにその通りなのです。意識を内面に向けることで、だんだんひとり言が聞けるようになるということなのですね。
「ひとり言に気づくというのは、自分が本当はどう思っているのか、本当はどうしたいのかに意識を向けるということなんです。けれど、ほとんどの人が自分のひとり言を無視しているんですよね、周りとうまくやっていくために」
■外側にしか軸をおかないのは危険!
私たちは、生まれてから成人するまで、社会性を身につけていくための教育やしつけを受けてきています。
それは生きて行くうえで大切なことでもありますが、行き過ぎると、組織や社会といった外側にしか軸をおかなくなり、内側に自分だけの軸を持つことができなくなるそうです。