100%の力があるのに「99%でいい」と妥協してはダメな理由
ときには150%や200%の勢いで走ることが続いた時期もあったのだとか。
一方、100%の力があるのに、「90%や95%でいいや」と妥協すれば、自分の成長にはつながらないでしょう。
だからこそ著者は、99%と101%の違いは2%ではないと断言します。
99%は、「与えられたことを淡々とこなせばよい」という受け身の気持ち。しかし101%を超えれば、気持ちは前向きになり、仕事を楽しめる領域に入れるというのです。
いわば、気持ちの持ち方だけで、プラスかマイナスかに大きく変わるということ。だから99%と101%は、完全に相反することだというのです。
著者は32歳のとき、50名の部下がいる日本ロシュの試薬部を任されたそうです。
自身にとって初めての大きな部門だったわけですが、治療用医薬品が主流の会社のなかに於いては、目立つ部署ではなかったのだとか。
そこで存在感を高めるため、朝から晩まで休む間も惜しんで仕事に没頭したのだといいます。
著者にとって幸運だったのは、同世代の部下も多く、強い仲間意識があったこと。そのため、一緒になって目標に向かっていくことができたというわけです。
■管理職が社員のために尽くすべき
著者のなかにある「会社はがんばってくれる社員のおかげで成り立っている」