35歳以上で3~5個に!医師に聞いた「卵子老化」の正しい知識
大人になってからの鼠径ヘルニアの手術では、間違って卵管を縛ってしまうことはないでしょう。
高度異形成では、子宮の入り口を削り取る手術をおこないます。通常、排卵期になると精子が子宮に入りやすくするために頸管粘液が多く分泌されます。ところが、高度異形成の手術で子宮頸部を削り取ると、粘液が不足して精子が子宮に進みづらくなり、妊娠に影響が出てくるのです」(原先生)
高度異形成は、子宮頸がんの検診によって発見できますから、早期発見のために定期検診を受けることが大切ですね。まだ結婚する予定がないなら、避妊具を使うなど、子宮頸がんになるリスクを避けることも必要になります。
■卵子の老化とは減少と質の低下を指す
年齢を重ねると、卵子が老化してしまうと聞きました。これは具体的にどういうことなのでしょう。
「排卵に備えて成熟する卵子の候補は3~18個、加齢とともにその数は減り、35歳以上になると3~5個に減ってしまいます。
また、35歳を過ぎると卵子の遺伝情報が欠損しやすくなり、ダウン症の発症率が高まります。卵子の老化とは、この卵子の減少と質の低下を指しています」(原先生)
25歳未満で43%だった妊娠率も、35歳以上では14.5%まで下がってしまうんですよね。