学生の50%が留学生!某大学のグローバル化推進策がスゴすぎる
■3:教員と職員を「混ぜる」
奨学金制度を整えても、海外の優秀な学生に知ってもらわなければ、これほど多岐にわたる地域からの学生を集めることはできません。それを達成した陰には、教員と職員が「混ざる」ことによって起こる化学反応がありました。
開学時、職員と教員がチームを組んでアジアなどの各国をそれぞれ担当。
事務局の壁には世界地図を貼り、国ごとに入学者の数値目標を立てて、国ごとにこれはと思う高校を回って知名度ゼロのAPUをアピール。その結果、開学1年目には新入生902人中421人の国際学生が入学しました。
■4:地元の人々と学生を「混ぜる」
国際色に富んだAPUですが、その立地にも意外性があります。キャンパスがあるのは、温泉地としても知られる人口12万人の地方都市・大分県別府市。
高齢化が進んでいた別府市に6,000人もの若者が流入、しかもその半数は海外からの留学生だというのですから、地元の衝撃はかなりのもの。当初は、国際学生が「自分の国ではよくあること」と高速道路に徒歩で進入する、といった事件も毎日のように起きていたそう。
学生課にあたるスチューデント・オフィス内に地域交流チームをおき、地域のお祭りで民族衣装を着て踊ってほしい、小学校に外国語を教えにきてほしいといった地域の要望と、学生たちを根気よく結びつけていったのです。