「3時間睡眠でも平気説」は本当?寝不足に関する都市伝説を検証
たしかにカフェインは含まれているものの、含有量は1本あたり80ミリグラムと、同僚のコーヒーが含むカフェインとほぼ同じ分量。なのになぜ、エナジードリンクばかりが「徹夜のお供」と認識されているのでしょうか?
エナジードリンクの目覚まし効果は、実際にはその大半がカフェインによるもの。でも、それに加えて「なんとなく目が覚めそう」というプラセボ効果もあると考えられるのだそうです。
効能をアピールする盛大な製品プロモーションに寄って、「これを飲めば効く」という情報が頭のなかにインプットされているということ。
なんだか騙されたような気分ですが、プラセボ効果もバカにできないことが、最近の研究や新薬の治験でわかってきてもいるのだとか。「効くかもしれない」と思って飲めば、効果は必ずしもゼロではない可能性もあるということ。とはいえ、実際に死亡例が出ていることからもわかるように、カフェインの過剰摂取は禁物。あくまで仮眠を中心にした寝不足対策が望ましいそうです。
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もちろん十分な睡眠がとれればベストですが、なかなかそうはいかないのが現実。だからこそ、本書を参考にしてパフォーマンスの向上を目指してみてはいかがでしょうか?
(文/作家、書評家・印南敦史)