子どもが何か話したら最低3秒待つ!不登校の「応急処置」5か条
いま、学校に行けない、行かない子どもが増えています。
総務省がことし3月に発表した最新の統計によると、平成26年度の公立小中学校の不登校生徒児童数は12万2,897人で、全児童数の1.21%。子どもの数が減る中、この割合は統計を取り始めた平成3年度以降、過去2番目の多さです。
なぜ、子どもたちは学校へ行けない、行かないのでしょうか。
心理カウンセラーで「不登校サポートセンターCORE」の運営も行い、多くの不登校児童に接してきた著者による『不登校は天才の卵 学校に行かない7つの選択肢』(阿部伸一著、宝島社)から、わが子が不登校になったときの向き合い方を考えます。
■不登校の多くは理由がわからない!
そもそも、20年ほど前までは学校へ行かないことを“登校拒否”と表現するのが一般的でした。
登校拒否という言葉には、いじめや友人関係をめぐるトラブルなどなんらかの理由のために、強い意志をもって「学校に行きたくない」と主張するイメージがあります。
しかし不登校児童のカウンセリングを行う著者にいわせれば、不登校状態にある子どもたちに理由を尋ねると、多くの子が「わからない」と答えるのだそう。