「慰謝料=高額」はウソ!離婚の慰謝料についての知られざる真実
実際のところ、離婚の訴訟で認められる慰謝料は、それほど高額ではないのだといいます。
よく芸能人の慰謝料が何千万円などというニュースが話題になることがありますが、「そうした報道の多くは、おそらく財産分与と区別がされていないのではないか」というのが著者の見解。
実際、家庭裁判所が公表している2011年の認容件数は次のとおりだとか。
・100万円以下208件(28.2%)
・200万円以下196件(26.6%)
・300万円以下183件(24.8%)
・400万円以下53件(7.2%)
・500万円以下60件(8.1%)
・500万円以上37件(5.0%)
このように100万円以下がいちばん多く、300万円以下が8割。不貞のケースでも、通常は100万円から300万円くらいだといいます。
■慰謝料は3年が時効なので注意が必要
少し意外ですが、慰謝料請求権は、事実を知ってから3年が経過すると時効によって消滅するのだそうです。ただし3年を経過する前に、裁判を起こして請求をした場合は、時効が中断するとか。
また、相手がちゃんと払うと約束したり、「ちょっと待ってくれ」というような発言をした場合、つまり相手が債務を承認した場合にも事項は中断し、それから再度3年が経過しないと時効にならないといいます。