健康な体作りに役立つ!4000年前からある「中医学」の考え方
たとえば「水は木を養い、木は燃えて火になるというような協力的な働きかけ(相生関係)をする一方で、「水は火を消し、木は土から養分を奪う」といった抑制する(相剋関係)を持ちながら影響しあっているという考え方。
よく聞く「五臓六腑」という分け方も、この陰陽五行論に基づいたもの。中医学では、人間の体や生理活動を「五臓六腑」に分類して考えるのだそうです。
五臓は「肝・心・脾・肺・腎」、六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」を指し、五臓と六腑は表裏関係にあるのだといいます。
これら五臓六腑も、「木・火・土・金・水」の性質に分けられ、中医学では体に起こるすべてのことは密接につながりあっていると理論づけているわけです。
■西洋医学とは根本的に違う!
なお中医学における「肝」や「腎」は、西洋医学の肝臓や腎臓とイコールではないとか。
ひとつの内臓器官を指すのではなく、代表的な内臓を中心に関わり合って生まれる生理現象や働きを意味しているというのです。
たとえば「肝」の働きを見てみると、「肝」は「胆」と表裏一体関係にあるため、肝が病んでいるときには怒りっぽくなり、また怒りの感情は肝を痛める原因にもなるのだというのです。