世界の4分の1がマイナス金利を導入!意外と知らない金利の基本
2016年の1月29日、日銀が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を発表し、日本全土に衝撃が走りました。
低金利の時代はこれまでもずっと続いていたわけですが、それどころか金利がマイナスになってしまったということです。
「といわれても、理解しづらい……」という方もいらっしゃるでしょうが、それも仕方のないことです。いったい、これはなにを意味するのでしょうか?
しかも、さらに実態をわかりにくくしているのは、実は世界の4分の1の国がすでにマイナス金利を導入しているという事実。
そうなると、なにがどうなっているのかがますますわかりにくくなります。
そこでぜひ読んでおきたいのが、『金利が上がらない時代の「金利」の教科書』(小口幸伸著、フォレスト出版)。
過去40年間にわたり、投資マーケットの長期トレンドを見つめてきた元シティバンクの為替ディーラーが、マイナス金利時代の「金利」をやさしく解説した書籍です。
ところで、そもそも金利の機能とはどのようなものなのでしょうか? きょうは本書から、そんな基本の部分を引き出してみたいと思います。
■そもそも金利とは何なのか?
金利は株価や為替レートと同様に、基本的には市場での需要と供給によって動くもの。