世界の4分の1がマイナス金利を導入!意外と知らない金利の基本
資金需要が高まれば金利は上昇し、資金供給が高まれば金利は低下するわけです。
ちなみに資金需要が高まるとは、資金を借りる(調達する)額が多くなることで、資金供給が高まるとは、資金を貸す(運用する)額が多くなること。
一般的に、景気がよくなれば資金需要が高まり、金利の上昇圧力になるといいます。逆に景気が悪化すれば、資金需要は後退し、金利低下圧力になるわけです。
ただ、金利が需給によって決まるといっても、為替レートや株価などとくらべると変動の程度は限られているもの。
なぜなら、中央銀行の影響が強く及ぶからです。特に短期の金利にはそれがいえるそうです。それだけ金利の変動は経済の基本的な部分に大きく作用するため、中央銀行の役割と影響も大きくなっているということ。
そして金利には、大別して次のような2つの機能があるといいます。
■金利の2つの大きな機能とは
(1) 景気調整機能
景気がよくなれば資金需要が高まり、金利は上昇することになります。
金利が上昇していけば資金コストは高まるので、資金需要は押さえられて好況にブレーキがかかります。つまり金利にはこうして、景気の行き過ぎを調整する働きがあるということ。