簿記は意外と簡単!ノートの左側に「パン100円」と書けばOK
■個人的なお金の管理なら単式簿記で
「お金やモノの出入りを記録する」といえば、身近なところですぐに思いつくのは、こづかい帳や家計簿ではないかと思います。
しかも著者によれば、こづかい帳や家計簿も、簿記のルールでお金の出入りを記録しているのだそうです。このルールが、「単式簿記」と呼ばれるもの。
単式とは、1万円借りたら、「現金が1万円増えた」という部分だけを記録する方法。
個人でお金を管理する場合は、給料が入ってきて、そのお金で必要なモノを買ったり、貯金をしたりと作業は単純であるはず。そこで、単式簿記でも十分だというわけです。
■会社でお金の管理するなら複式簿記
しかし会社の場合、「商品を渡したけれど、お金はあとで払ってもらう」という場合もあるものです。
また、取引先に小切手を渡すなど、複雑なやりとりも多くあります。当然、これらの記録は、単式簿記では間に合わないことになります。そこで必要になってくるのが「複式簿記」。複式簿記では、1万円を借りた場合、「現金が1万円増えた」という面と、「借金が1万円増えた」という両方の面を記録しておくわけです。
そうすれば、お金の出入りをはっきりさせることができるから。