毎年1月に予算案提出!ニュースでよく聞く「予算」とは何なのか
予算案はあらゆる国家機関の見積もりであり、内閣の責任で出されるので、答弁に立つべき国務大臣も原則的には全員出席。
すると予算委以外の委員会に大臣が出席できないため、結果的に予算委優先、予算委のみ開催となるそうです。
なお、予算は提出者も執行者も内閣なので、首相や国務大臣がどういう姿勢で1年間を過ごすかまでが話題になります。
スキャンダルの話題なども出ますし、結果的に「なんでもあり」になってしまうというのです。
■予算を人質に揺さぶられることもある
衆議院の委員会で採決して可決し、本会議も通ると、予算案は参議院に送られます。
その結果が秘訣や修正となったとしても、「衆議院の優越」規定があるため、最終的に衆議院の議決で決まることになります。つまり予算そのものについてあれこれいっても、多くの場合は上手にかわされて終わり。
そこで攻める側の野党は、「こんな内閣のつくった予算案を信用できるのか」とスキャンダルを追求したり、「態度がなっていない」などと理事に文句をつけて引き伸ばしをはかるなどして「成果」を得ようとしたりするわけです。
内閣にとって、予算の3月末までの成立は至上命題で、それができないと非力な内閣とみなされるため、野党から痛いところを握られたりしている場合は、問題大臣のクビと引き換えに審議促進を非公式に伝えるといった手段に出ることも。