独立後10年続くのは「2割」弱!小さな会社が成功するポイント
また、それとは別に約1,600社の「倒産した企業」も取材してきたのだとか。
倒産取材を1,600件も行うことは精神的にもつらいでしょうが、その過程において、ある意味では倒産・廃業も当たり前なのだと気づいたのだそうです。人と同じように、法人もいつかは死ぬということ。
もちろんそれは、当事者にとっては大事件。
しかし、会社の倒産後に従業員型の企業へ転職し、お客様も他の会社へ流れていくと考えると、それは単なる「富の再循環」であるというのです。
■成功も失敗もその理由の90%は同じ
また著者はおよそ1000社から個別の経営相談を受けているそうですが、そのなかでわかったことがあるといいます。
成功も失敗も、その理由の約90%は共通しているということ。
いまも昔も、経営の3分の2は江戸時代から変わらないルールに基づいたもの。
3分の1は時代とともに変わるものの、根本の経営原則あるいは経営戦略は変わらないというのです。
だから、「この基本さえ知っていれば倒産することもなかったのに」「この原則さえ守れば、もっと成功したのに」と、失敗事例を目の当たりにするにつけ、著者自身も悔しさを感じるのだそうです。