話は3つにまとめるべし!ジブリのプロデューサーから学ぶ仕事術
と言います。これによって聞く人がこの話はどれくらいの分量なのかと理解できます。全体像がわからないで聞いていると人はイライラしてしまうのです。
事前に話すことをまとめておくのはいいことですが、丸暗記はNG。丸暗記をするとひとつ忘れた時にその後を完全に見失ってしまいます。
8割くらい覚えたらなんとなく頭の上に小分けした記憶を放り投げておくというのが鈴木氏流。相手の反応を見て次に話すことを考えればいいのです。忘れてしまうことはむしろその場では必要なかったものです。
また、本題に入る前には必ず場をあたためるために話す雑談「枕」が必要。枕が仕事の話につながったり、言いにくい話でもいい反応を得られたりすることもあります。
打ち合わせなどがあるときは、事前にいくつかネタを考えておくとよいでしょう。
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本書には著者が記録した鈴木氏の言葉がふんだんに盛り込まれています。
そのなかのひとつに、「自分のモチベーションとか、成功とか、自己実現とか、そういうものにこだわりすぎる人は、どんどん心が狭くなる」という言葉があります。
自分を捨てて、誰かのために仕事をすることで今までとは違う世界が見えてくるかもしれません。