2023年10月27日 21:40
「手指が痛くて物が握れない」40代から起こりやすい手指の不調の原因と注意すべきこと【医師解説】
「まずは整形外科を受診しましょう。手指の関節の病気なのか、そのほかの病気なのか、採血やMRIなどによる検査で診断します。ちょっとした手指の不調でも、自己判断は禁物です。専門医のアドバイスに従って治療を進めましょう」(中村先生)
手指が自由に使えないと日常生活に支障が出てしまうため、できるなら手指の不調は避けたいもの。予防するために普段の生活の中でできることはあるのでしょうか。
「手指に負担をかけない日常生活を心がけることが大切です。力を入れてスマホを握っていたり、パソコンのマウスを1日中使っていたりと、手の形を変えずに長時間、物を持つと手指には相当な負担がかかります。スマホなどはギュッと力を入れず、軽く持つようにしましょう。
筋膜は日常の動作でも壊れていきます。壊れた筋膜は眠っている間に修復されます。しっかり睡眠を取り、バランスの良い食事をとることが手指の健康にも重要なのです。
特に摂取してほしいのがたんぱく質。卵、豆類、鶏肉、豚肉、牛肉、魚……とバラエティーに富んだ食材を取り、さまざまなアミノ酸を摂取しましょう。
また、大豆製品も積極的に摂取するといいでしょう。大豆イソフラボンには、女性ホルモン『エストロゲン』の分泌を促し、同時にホルモンのバランスを調整する働きがあるため、症状の改善につながる場合もあります」