2023年12月28日 21:40
さびれた定食屋のヤンキー店員「おっさんお疲れ!大盛りサービスね」⇒その後「閉店することになった」ワケは
料理も接客も徹底的に習得してきたのに、あんな店員の店があんな逸品を出せるなんて、納得できません。「空腹は最高の調味料」だったと言い聞かせ、リベンジ実食をすることにしたのです。
後日、今度は軽食を済ませてから閉店間際に定食屋を再訪。例のかつ丼を恐る恐る口に運びました。
「完敗だ……」。それはやはり最高の味わいだったのです。感激した私は料理長を呼んでもらうことに。あのヤンキー店員の父親が店長兼料理人だそうで、早速出てきてもらったのですが……。
なんと彼は車椅子に義手。父の指示に従って、娘が実際に調理をしているということがわかりました。
「実はうちの親、この間事故に遭って。お父さんのかつ丼が大好きだったお母さんは、亡くなっちゃったんだ……」
事情を知り…
父親のため、料理未経験だった娘が急きょ店を継ぐことになったのだとか。思いも寄らぬ裏事情を知ることになり、私は気の利いた言葉を伝えられません。
「何と言ったらいいか……。でも、お父さん直伝のかつ丼は本当においしいです」
すると父親が涙ながらに告白してきました。「いや、このかつ丼は俺のとは全然違う。
俺は作り方を教えただけで、この子の腕が抜群なんだ。