くらし情報『「もしあのとき祖母を引き取っていたら…」孫のことまで忘れてしまった祖母を前に泣いた日【体験談】』

2024年2月21日 11:10

「もしあのとき祖母を引き取っていたら…」孫のことまで忘れてしまった祖母を前に泣いた日【体験談】

「もしあのとき祖母を引き取っていたら…」孫のことまで忘れてしまった祖母を前に泣いた日【体験談】


私の祖母は、祖父の他界がきっかけで認知症を患ってしまいました。私にとって何よりつらかったのは、症状の悪化とともに自分の存在を忘れられたことです。認知症の祖母の介護生活での苦労や経験から学んだことについて紹介していきます。

症状の発症と私への態度の変化

私の祖母は70代後半のときに認知症を患いました。きっかけの1つは祖父の他界で、最初は調味料などストックがあるにもかかわらず繰り返し購入してくる、数十分前に話したことを繰り返すといった程度でした。家族は認知症に対する理解が浅く、「加齢による物忘れ」と軽く考えていました。

この時点で早く病院に相談をしていれば進行を遅らせることもできたかもしれませんが、何もしなかったことで急激に症状が進んでいったのです。1年もたつと娘である私の母のこともかろうじて名前は覚えているものの、親戚の子どもだと言い張るようになりました。
自分の子どもですら存在が曖昧な状態のため、当然私のことなど存在すら認知されていません。

認知症を発症して2年ほどたったころ、1人暮らしをしている祖母に会いに行くと玄関先で「セールスはお断りだから帰ってくれ」と言われました。「あなたの孫だ」

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