くらし情報『太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!健康における骨の大切さ【医師解説】』

2022年4月3日 00:10

太ももの骨を骨折した人の5年生存率は2人に1人!健康における骨の大切さ【医師解説】

体を弓だとすると骨は弓自体で、筋肉は弓を引く役割です。つまり、筋肉によって骨をしならせて投げるわけですが、骨が弱いと途中でボキッと折れてしまうんです。大谷選手が時速160㎞超えの速球を投げられる根底には、強い骨があるんです。

一流アスリートも一般の人も基本的な体の作りや機能は同じですから、骨の大切さはすべての人に当てはまることでもあります。

40歳を過ぎると骨は急激に弱くなる

階段上がる時足が痛むイメージ


――骨には硬くて丈夫という印象がありますが、強い骨があるということは弱い骨もあるということでしょうか?

中村先生骨というのは生まれた瞬間から成長し、20歳までが成長時期で、一般的に男女とも20歳前後が骨量のピークとなります。その後、40歳ごろまでは一定の骨量を維持し続けますが、40歳を過ぎると骨を作る代謝バランスが崩れて男女とも骨量が減少します。つまり、骨が弱くなるということです。特に女性の場合は閉経を迎えるころから骨量が急激に減少します。


――それはなぜなのでしょうか?

中村先生女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、古い骨が溶かして壊される「骨吸収」を緩やかにして、骨からカルシウムが流出するのを抑制する働きがあります。

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