くらし情報『厳格だった父が認知症に。たったひとりで介護をしていた母が電話口で泣いていて…』

2022年12月17日 21:10

厳格だった父が認知症に。たったひとりで介護をしていた母が電話口で泣いていて…

パジャマ姿で「探せ!」と怒鳴る男性父を思い出しながら泣く母と通話する娘のイラスト


闘病中だった父が他界しました。「あのときこう判断していれば」「もう少し長生きしてほしかった……」などさまざまな思いは尽きませんが、きっとそのときがいつだったとしても、思いは変わらないんだろうなとも思います。とはいえ、突然訪れた「親の介護」という現実に、何の知識もない私はあたふたするばかりでした。

これは私が介護について何をどうしたらいいのかわからず、誰に聞いたら良いのかさえ知らずに右往左往した体験談です。

★関連記事:ヒステリックな母と事なかれ主義の父。両親との確執は…【体験談】

認知症の父を介護する母

老老介護のイメージ


晩年の父は、ひとりで立ち上がったり動いたりすることが困難な状態でした。体を起こすこともできなかったので、トイレに間に合わずその場で小便をしてしまうことがありました。

それ以外にも夜中に突然目を覚まし「たばこの灰が落ちたから探せ!」と母を起こすこともありました。母が今まで寝ていたことを説明しても理解してもらえず「探せ!」と怒鳴る始末……。

昔の厳格な父からは想像もできない話を母からたくさん聞きました。これが認知症の一環だとは考えつかなかったし、まさか自分の父親が認知症を患うとは、夢にも思っていませんでした。

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