2023年7月11日 23:10
疲れやすい、太ってきた、髪が抜ける、便秘…もしかして甲状腺疾患「橋本病」の可能性も【医師監修】
「代表的な症状としては
- むくみ(体重増加)
- 気力低下、眠気、だるさ
- 血中悪玉コレステロール値の増加
- 便秘
- 皮膚の乾燥、脱毛
- 月経不順や月経過多
などがあります。婦人科に月経不順で受診をして、検査をしたら甲状腺に問題があったというケースが多いです。
症状が一般的なために、寝てないから? 疲れている? 太った?など軽視され、見過ごされることが多いのが特徴です」(駒形先生)。
甲状腺疾患はなぜ更年期女性に多い?
甲状腺と卵巣は影響し合いやすいため
「甲状腺は頸の前側、喉仏(甲状軟骨)のすぐ下のところにあります。ちょうど蝶が羽を広げたような形をしており、ホルモンを分泌することで新陳代謝の調節に重要な役割を果たしています。何らかのきっかけで甲状腺を異物と見なして免疫異常作用が起き、甲状腺で炎症が起きます。橋本病の場合はホルモンの分泌が不足して、さまざまな症状を引き起こします」(駒形先生)。
甲状腺疾患は女性が更年期女性に多いそうですが、なぜなのでしょうか。
「脳の中で、甲状腺を司る場所と卵巣に司令を出している場所は隣り合っています。お互い隣同士で、どちらかがトラブルを起こすと影響を与えやすい関係なのです。