【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第35回 保険の見直しで浮いたお金は、コツコツ投資でのんびり殖やそう
掛け捨て保険に切り替えて、毎月の保険料を約1万円節約したAさん。定期預金で積み立てようと銀行に行くと、「適用金利は0.03%になります」と言われたそうです。あまりの金利の低さにがっかりして契約をしてこなかったAさんですが、あなたならどんな選択をしますか?
1. 年利0.03%なら10年間の利息はわずか1,430円
保険を見直して節約した月1万円を年利0.03%で積み立てた場合、10年間で貯まるお金(複利)は1,201,787円。税金を差し引いた手取り利息はわずか1,430円ほどです。1年満期のスーパー定期(300万円未満※2013年7月16日現在)の平均金利が0.034%ですから、現状の金利水準の自動積立定期預金に10年預けても、ランチ1食分程度の利息しか得られない現状となっています。
自動積立定期預金は、積立の都度、自動継続扱いのスーパー定期(1年等)や期日指定定期預金として、普通預金等から自動振替される仕組みになっています。将来的に預金金利が上がれば、先の試算以上の利息を手にする可能性もあります。しかし、10年以上使う予定のないお金ならば、安全第一で運用するのはもったいないですね。
価額変動リスクはありますが、積立投資で運用するのを検討してみてはいかがでしょうか。
2. 「ドルコスト平均法」で時間分散をはかる
積立投資には、特定の投資信託(外貨MMF含む)で積み立てる「積立投信」と、特定の銘柄に積み立てる「株式るいとう(株式累積投資)」の2つがあります。いずれも毎月決まった日に、決まった金額で、そのとき買えるだけの口数(株数)を自動的に買い付けていくものです。
例えば、毎月1万円の積立投信を4月10日から買い付け始めたとします。
投資信託の基準価額(10,000口あたりの時価)は毎日変動します。
- 4月10日の基準価額…10,000円(購入口数=10,000口)
- 5月10日の基準価額…10,500円(購入口数=9,524口)
- 6月10日の基準価額…9,500円(購入口数=10,527口)
- 7月10日の基準価額…8,000円(購入口数=12,500口)
- 8月10日の基準価額…9,600円(購入口数=10,417口)
5ヵ月間の合計投資額=50,000円
5ヵ月間の合計購入口数=52,968口
8月10日に売却した場合の時価=50,849円