【知って得する!保険の基本】Q:医療保険だけでも多くの商品があり、よくわかりません。どんな種類がありますか?
質問:医療保険だけでも多くの商品があり、よくわかりません。どんな種類がありますか?
本来、医療保険は、病気やケガで「入院」や「手術」などの治療を受けた際の経済的負担(病院に支払うお金や付き添い者の費用など)を軽減するための保険です。
目的を絞った「がん保険」と守備範囲の広い「医療保険」
~最近では「がん」だけではなく、「三大疾病」に範囲を広げたプランも登場~
※「三大疾病」:一般的には「がん(悪性新生物)」「心筋梗塞」「脳卒中」をさします。保険会社によっては、「心疾患」「脳血管疾患」と範囲を広く設定している場合もあります。
■がん保険
「がん」による高額な治療費負担に備える保険です。
一般的に、経済的なリスクが大きくなると予想されるのが「がん」の治療です。健康保険が適用されない特殊な治療を受けた場合、自己負担が高額になることが予想されます。
保障対象となる病気は「がん」のみですが、『狭く手厚く』保障されるタイプです。
■医療保険
「病気やケガ」による治療費負担に幅広く備える保険です。
誰しも一生の間に何度かは「入院」「手術」を経験する可能性があります。そうした幅広いリスクに対応する、『広く薄く』保障されるタイプです。
最近は、この『広く薄く』をベースにオプションの特約をチョイスして、オリジナルの保障が作れるタイプが増えています。
「実費払いタイプ」と「定額払いタイプ」
~主流は「定額払いタイプ」~
■実費払いタイプ
主な取り扱いは、大手生命保険会社の「医療特約」や損害保険会社が販売している「がん」「医療」のプランに見受けられます。入院時の請求書に記載された実費を、給付金として受け取れるのが特徴です。
ただし、「実費」といっても、病院に支払った費用の全額ではなく、「健康保険が適用される費用」に限定されるタイプもありますので、注意が必要です。
■定額払いタイプ
一般的な日額払いのタイプです。
短期入院で終わった場合は、自己負担が残ることもありますが、長期の入院や手術が伴えば、付き添い者の費用や通院時の費用までまかなえるケースもあります。