【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第17回目 60歳以上の保険見直しは「転換プラン」に要注意
入院、介護、相続 … 60歳を過ぎるとさまざまな「もしも」が身近な問題として感じられやすくなる半面、年金生活を考えると保険料負担は最小限に抑えたいもの。いざというときのリスクと長生きに伴うリスクのバランスをとるための、とっておきの保険の見直しポイントをご紹介します。
【1】60歳以降は「活かす→ 一時払→ 掛け捨て」の順にチェックする
真っ先にはじめたいのは、加入中の保険の内容確認です。すでに契約されている保障に過不足がないかを確認します。生命保険は加入年齢が上がるほどに保険料も高くなります。加入している保険があるのなら、それを活かす方法を探るのが第一。何歳まで保障が続くか、保障額はいくらになっているか、保険証券で確認しましょう。内容がわからない場合は営業担当者か保険会社の契約者向け窓口に問い合わせれば教えてくれます。
相談にお見えになるお客さまの中には、保険会社に問い合わせをするのに抵抗を感じる方がいらっしゃいます。「新しい保険を売りつけられそうで怖い」というのです。そんなときには、お問い合わせをされるときに同席させていただくのですが、成人されているお子さまや保険の見直し経験のあるお友達に一緒に聞いてもらうのも一案です。
このままの保障で掛け続けておくほうがいいのか、保障を小さくして継続したほうがいいのか、新しく入り直したほうがいいのかを判断してください。現在保険に入っていない、または、このまま掛け続けるのは得策ではなさそうだと思ったら、保険の加入や切り替えを検討します。
60歳を過ぎると、保険料の払込方法は、保障の必要な期間中保険料を払い続ける「全期払(終身払)」か、「一時払」が大半になります。
一時払以外は保険料を払い続ける覚悟を決めて利用しなければなりません。新規に保険に加入する場合は下記の1~3のいずれかを選択し、情報を集めましょう。
- 退職金などのまとまったお金の一部を一時払保険料にあてて加入する(介護保険、終身保険、個人年金保険)。
- ミニ保険(少額短期保険)や終身医療保険、がん保険など、少額の保障で、掛け捨てではあるが日々の生活に支障の生じない範囲の保険料になっている保険に加入する。
- 保険ではなく貯蓄の一部を取り置きして対応する。