くらし情報『死後の保険金使途を柔軟に指定できる「安心サポート信託」に注目!』

2011年1月22日 11:00

死後の保険金使途を柔軟に指定できる「安心サポート信託」に注目!

目次

・従来の生命保険と異なり保険金の使途を柔軟指定可能
・保険金ニーズの多様化とともに成長性に期待!
死後の保険金使途を柔軟に指定できる「安心サポート信託」に注目!
プルデンシャル生命保険と中央三井信託銀行が共同開発したオーダーメイドの信託商品「安心サポート信託(生命保険信託型)」が、いま注目されている。

この商品は、平成20年の保険業法の施行規則改正で生保会社による信託契約の代理業務が可能となったことから、両社が日本で初めて共同開発、昨年7月から募集を始めたもので、死亡保険金の受取人や使途を、あらかじめ柔軟に指定できるというもの。

従来の生命保険と異なり保険金の使途を柔軟指定可能

これまでの通常の死亡保険金でも、遺言で保険金の受取人や受け取り方を細かく設計できるが、保険金の厳格な管理などの難しさがあり、また保険金が契約者の意思と違った使われ方をする可能性もあったという。そして、国内の生命保険は受取人が家族に限られているほか、受け取る方法も一括か年金形式のみに限られていた。

こうした問題に対応するため、この商品では、保険契約者が死亡保険金の交付相手や方法・用途などを、あらかじめ信託として柔軟に設計できるようにしたもので、契約者の意思に沿って死亡保険金が有効に使われるようになるという。

例えば、次のような場合に有効とされている。
(1)幼い子供や心身の障害により財産管理に不安のある家族や親族などのため、財産を確実に管理・保全しながら、生活資金や学費などその家族や親族などが必要とする時に必要な資金を受け取ることができるようにしたい。
(2)法定相続にとらわれることなく、自分が経済的に支援したい人のために財産を活用できるようにしたい。

(3)自分が亡くなった後も、一定期間、社会・公益のために財産を分割して寄付していきたい。

保険金ニーズの多様化とともに成長性に期待!

すでに、自分の死後にどうやって生活するかとの不安を抱えていた知的障害の子供を持つ母親が、このほど契約手続きし、女性の葬儀費用を保険金から支払うほか、保険金財産の信託を受けた中央三井信託が、保険金の中から長女に毎月の生活費を振り込むこととしたという。

この先の少子高齢化の進展とともに、死後の保険金の使い方に対するニーズは多様化してきており、この信託は数少ない成長性のある金融商品といえそうだ。

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