くらし情報『世界の医療費事情からみる、海外旅行保険のお役立ち度』

2015年2月10日 00:00

世界の医療費事情からみる、海外旅行保険のお役立ち度

なお、この制度を利用する際は、「診療内容明細書」や「領収明細書」などを翻訳(邦訳)して申請書に添付することになっていますが、その翻訳の費用は申請者の自己負担となります。

海外旅行保険を上手に契約するためのキーワード

ここまで、海外の医療事情や、日本の海外療養費制度での給付についてみてきましたが、海外での病気やケガには、各自で備えることが大切だと思われた方も多いことでしょう。

そこで、海外旅行保険を上手に契約するためのキーワードを、3つお伝えいたします。

キーワード1.「無制限」
渡航先にもよりますが、治療費や移送費が数百万円~1千万円になることがあると考えると、ケガや病気に備える「傷害・疾病治療費用」や、海外旅行先で入院し家族が駆けつけるための費用、および旅行者本人を移送するための「救援(者)費用」の補償は、無制限にすることをおすすめします。

キーワード2.「付帯サービス」
病気やケガでつらいなか、慣れない旅先で、また、現地の言葉で病院や医師の手配をするのは大変です。そんなとき、医師や病院の紹介や予約をしてくれたり、通訳をしてくれたりする「医療アシスタンスサービス」や「電話通訳サービス」があると便利です。

また、医療費が高額なため、治療費が保険会社から病院等に直接支払われる「キャッシュレスサービス」があると、高額な立て替え払いをしなくて済みます。海外旅行保険に入るときは、保険に付帯されているサービスについても目を向けたいものです。


キーワード3.「クレジットカード」
クレジットカードによっては、海外旅行保険が付帯されていることがあります。しかし、無条件に保険が有効になるものと、旅行代金をカードで支払ったときのみ保険が有効になるものとがありますので、よく確認しましょう。

また、保険金額や補償内容が十分でないことがあるので、不足と思われる部分を一般の海外旅行保険で追加契約することも考えてみましょう。

外務省や旅行会社、海外旅行保険会社のウェブサイトには、各国の医療事情や、渡航時の注意点などが細かく記載されていますので、渡航前に、ぜひ読んでおくことをおすすめします。必要十分な準備をした上で、海外での日々をお楽しみくださいね。

’中垣コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)

CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士
損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。

また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。

’柳澤コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)

CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士
関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。
家計アイデア工房 代表


※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。


※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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