【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第20回目 [保険選びの極意3]がん通院にも役立つ がん保険の見極め方
医学の進歩により、不治の病から治る病気となりつつある「がん(悪性新生物)」。普段の生活を大切にしながら、通院中心で治療する人が増えています。がん治療の大半は保険診療です。この場合、高額療養費制度が使えるので、1ヵ月あたりに負担する医療費が青天井に上がることはありません。しかし他の疾病に比べると高額な治療が多く、健康保険を使っても1ヵ月あたり数万円~高額療養費制度の自己負担限度額いっぱいまでかかることも少なくないのが現状です。がんにかかり、通院治療を選択した場合に役に立つ「がん保険(特約)」はどれなのか。がん保険を選ぶ際のポイントについて紹介します。
1. がん診断給付金にこだわる
がん保険(特約)選びで最も重要なのは、「がん診断給付(一時)金」です。
入院期間にかかわらず、100万円、200万円といった所定の一時金が支払われるので、治療当初の出費(治療費や所得補てん等)に対応できます。
がん保険に加入していない人の中に、「生命保険にがん特約を付けているから大丈夫」と言う人がいます。しかし、そのがん特約ががんによる入院を保障するだけのものの場合や、がんの治療のために入院した場合は保障のがん入院給付金が支払われますが、入院しないで治す場合は対象になりません。あなたのがん特約にがん診断給付金が付いているかどうか、保険会社等に問い合わせて確認しておきましょう。
最近では「がん診断特約」「がん診断治療特約」等の名称で、医療保険にがん診断給付金の保障を付けることができる保険商品が増えています。こちらの場合も、これからお伝えするがん診断給付金のチェックポイントと同じ要領で、内容を精査してみてください。
がん保険に関しては、がん診断給付金が付いているのが一般的です。でも、その内容は保険商品により異なり、それによって保険料も変わってきます。
ポイントは「入院の有無」「支払い回数」「支払いペース(○年に1回を限度等)」です。
がん診断給付金には、「(A)がんと診断されたら入院の有無を問わず給付が受けられるもの」と「(B)がんと診断され、入院した場合に給付が受けられるもの」の2種類があります。