【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第9回目 保険料節約5つのコツ その(2)「ネットを活用する」
【2】生命保険を比較する
「保険市場」のシミュレーションで「生命保険」と選択すると、定期保険(1年、10年)、終身保険、収入保障保険(60歳満了)の3種類が表示されます。これは「死亡保険」と呼ばれているもので、万一のときに保険金がまとめて(あるいは分割されて)支払われるしくみになっている保険です。縦軸を保障額、横軸を保険期間として図で表すと、定期保険は四角、終身保険は矢印、収入保障保険は直角三角形。保険料は一般的に、何歳で亡くなっても保険金が支払われる終身保険がもっとも高く、定期保険と収入保障保険の保険期間が同じなら、定期保険、収入保障保険の順で保険料が安くなっていきます。
シミュレーション表の「保険期間で並び替える」をクリックすると、保険期間が終身(終身保険)、10年および1年(定期保険)、60歳満了(収入保障保険)に分かれます。それぞれで比較してみましょう。
終身保険の保険料は死亡保険金300万円、500万円と1,000万円が混在している状態なので、すべて100万円で統一します(300万円は3分の1に、500万円は5分の1に、1,000万円は10分の1で計算)。すると、100万円単位の月払保険料は毎月1,289円~1,818円になります。しかし、よくみると保険料の払い込み期間が60歳まで、65歳まで、終身払い(生涯払い続ける)の3種類があります。それぞれの月払保険料は次の通りです。
- 60歳払済…1,610円~1,670円
- 65歳払済…1,407円~1,818円
- 終身払い…1,289円~1,381円
65歳払済の終身保険で保険料がぐんと高いものがありますが、これは介護の保障と長生きしたときに給付が受けられるしくみになっているから。ベーシックな終身保険の場合、商品による保険料格差は医療保険ほど大きくありません。次は、定期保険(10年)の保険料を比べてみましょう。死亡保険金1,000万円あたりの月払保険料は1,140円~3,950円と、3倍の保険料格差がありました。保険料がもっとも高いものは不慮の事故で死亡したときの死亡保障が5倍になっていたり、保険料が最安値の保険はタバコを吸わない健康体の人の保険料(非喫煙優良体料率)であったりと、それぞれに理由があるのですが、それでも大きな違いだと思いませんか?収入保障保険(60歳払済)に関しても同様に月払給付金額1万円あたりに統一して比較してみると、毎月の保険料は295円~410円と、約1.4倍の開きがありました。