くらし情報『新たに出現する106万円の壁 パートの社会保険料が変わる!?』

新たに出現する106万円の壁 パートの社会保険料が変わる!?

この例の場合、妻は月約2万1,700円の保険料を負担していましたが、改正による加入対象となって厚生年金に加入した場合、年金保険料の半額は企業が負担するため、健康保険料と合わせた社会保険料は月約1万4,300円となり、約7,400円も支払額が減ります。

図表3 社会保険に加入適用された場合の保険料と受取年金額(第1号被保険者)
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※金額はあくまで例です。お住まいの地域などにより異なりますのでご参考程度にお願いします。
※資料:日本年金機構・協会けんぽ・東京都江東区各ホームページを参照し執筆者作成


厚生年金に60歳まで加入した場合、20年間で約180万円負担が減る上に、厚生年金も支給されるので、この改正は自営業の妻にとっては、うれしい内容といえるでしょう。

働き方を考えるポイント

国の発表によれば、この制度改正の影響を受ける短時間労働者は約25万人。改正にあたり、働き方をどのように考えていけばよいでしょうか。

「106万円の壁」を詳しく見ると、会社員の妻は不利であり、自営業の妻は有利となる改正と映るでしょう。しかし、厚生年金や健康保険に加入できるメリットも大きいため、一概に損得だけで働き方を考えるのは早計です。
厚生年金加入によって、老後の年金額も増加しますし、また障害を負った時の年金額・亡くなった時の遺族保障など、受けられる保障は増えます。

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