生命保険に加入されるときに、死亡保障だけでなく入院保障などもセットになった保険に加入されるケースも多いと思います。その場合、保険証券の保障内容の欄には、「○○特約」といった保障が記載されているはずです。この「特約」という制度があるために、一つの保険に加入するだけで多くの保障を備えることが可能になっているのです。
特約とは?
生命保険は、主契約と特約の組み合わせによって構成されています。
主契約とは、生命保険に加入する場合にベース(基本)となる部分です。
そして、この主契約は、単独で加入することができます(例:終身保険のみに加入するなど)。
次に特約とは、その主契約に対して付加するオプションの契約のことをいいます。特約を複数付けることは可能ですが、特約のみで加入することはできません。
そして、主契約を解約した場合や、死亡などにより主契約が消滅した場合、特約のみを継続させることはできません。特約も解約または消滅することになるので注意が必要です。
主契約はその生命保険の契約のベースとなる部分ですので、主契約のみを加入し続けることはできますが、特約のみを加入し続けることはできません。
図1 主契約と特約の関係(主契約が終身保険の場合)
特約を付けることで、主契約の保障内容が充実する!
例えば、終身保険にのみ加入した場合、死亡や高度障害に対する保障は備えられますが、病気やケガで入院した場合の保障には備えられません。
そこで、「医療特約」といった医療保険のオプションを付けることで、死亡保障とともに、入院した場合などの医療保障も備えることができます。
また、死亡保障を終身保険のみで備えようとすると、契約者が30歳代や40歳代で、お子さまがまだ小さく、高額な死亡保障が必要な場合は、保険料の負担が重荷になってしまいます。
そこで、終身保険を主契約(ベース)とし、例えば60歳まで定期保険を特約として付加することで、一生涯の保障とともに、高額な死亡保障も比較的お手頃な保険料で備えることができます。