くらし情報『微生物の定常期ストレス応答のための新規転写因子を同定』

2022年6月10日 14:00

微生物の定常期ストレス応答のための新規転写因子を同定

と命名することを提案しました。本研究は、日本学術振興会による科学研究費基盤C(代表:島田友裕)等の援助により行われました。研究成果は原著論文として、スイスの国際学術誌「International Journal of Molecular Sciences」(電子版)に2022年5月27日付で掲載されました。

1.研究の背景
生物はゲノムに持つ遺伝子を選択的に利用することで環境に適応しており、その仕組みを理解することは、ポストゲノム時代の生命科学分野における先端的研究課題の一つです。モデル微生物である大腸菌はゲノムに約4,700の遺伝子を持っており、それらは約300種類の転写制御因子により制御されていることが分かってきていることから、それら全転写制御因子の機能解明が課題となっています。しかしながら、そのうち約5分の1は未だに機能が全くの不明である機能未知転写因子であり、これらの機能解明を含めたゲノム転写制御機構の全体像の理解が求められています。

2. 研究内容と成果
本研究グループは大腸菌をモデル微生物として、一つの生物のゲノム転写制御機構の全体像の理解をめざしています。その一環で、転写因子と推測されている機能未知転写因子YgfIについて、Genomic SELEX法(以下、gSELEX法)

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