くらし情報『英語をスラスラと話せるようになるには“自動化”が重要』

2023年3月22日 17:30

英語をスラスラと話せるようになるには“自動化”が重要

の脳活動をMRIで調べた共同研究(Suzuki et al., 2022)では、文法的に間違っている文を聞いたときに活動する脳領域が違うことがわかりました。ネイティブ・スピーカーは「運動前野」が活動し、学習者は「大脳基底核」が活動していました。
どちらも「手続き的知識」に関わる脳領域。手続き的知識は、ことばで説明できないようなタイプの知識で、何回も繰り返し使うことで自動的に、無意識に、瞬時に使えるようになります。日本語が上級レベルの中国人留学生は、学んだ知識を少し自動的に使えるようになっているけれど、ネイティブ・スピーカーが使っていない大脳基底核を使っているので、まだ完全な手続き的知識にはなっていない、ということです。
「今回の研究では、大脳基底核の活動が高い人は運動前野の活動も高い、という傾向が見られました。つまり、大脳基底核と運動前野の両方が強く活動している人は、そうでない人よりも知識の自動化が進んでいる可能性があります。いまは知識が完全に自動化される前の途中段階にいて、このまま自動化が発達すれば、ネイティブ・スピーカーの脳活動に近づくかもしれないと考えています。」

■ 「覚える」

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.