くらし情報『バイリンガルの子どものことばと心の発達について 神戸松蔭女子学院大学 久津木 文教授へのインタビュー記事を公開』

2023年9月20日 11:00

バイリンガルの子どものことばと心の発達について 神戸松蔭女子学院大学 久津木 文教授へのインタビュー記事を公開

しています。その結果、脳の認知機能(実行機能)が訓練されるという見解があります(久津木, 2014)。そして、この認知機能は、他者理解の能力を促進すると考えられます(久津木, 2016b)」と久津木教授。
さらに最近、バイリンガル環境で育つ赤ちゃんは、環境の刺激に対して注意深く反応する、見慣れた刺激に引っ張られずに新しい刺激を見ることができるなど、ことばを話す前からモノリンガルと異なる認知能力の発達が見られる、とのことです。
久津木教授によると、周りの大人が「ことばは認知や情緒の発達にも強く関連している」ことを認識し、バイリンガル環境で育つ子どもの発達を支えるための社会的仕組みも必要です。

■まとめ:バイリンガル環境で育つ子どもの発達について周りの大人が理解を深めることが重要
バイリンガル環境で育つ子どもの能力は、モノリンガルとの比較により過小評価されることもあれば、「放っておけばなんとかなる」と過大評価されることもあります。過小評価は、子どもや親に自信を失わせ、親が母語を子どもに継承することをあきらめてしまったり、子どもの可能性を狭めてしまったりするかもしれません。過大評価も、子どもが抱えている困難を見逃すことにつながり、必要なサポートを受けていれば発揮できていたはずの子どもの能力が埋もれてしまうかもしれません。

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