Japan to the World! 世界を舞台に活躍するファッショニスタたち Vol. 1
日本にいた時はファッションをお仕事にしたことはなく、証券会社で営業職をしていました。営業にはノルマがあり当時の私は「売れる」=お客さんに好かれることだと思い、お客さんにその商品が合っているかよりもお客さんにどうやって好かれるかばかり考えていました。ショップの接客ではお客さんの体型や着ている服に注意を払うことで「この人だったらこれが似合うかな」とシミュレーションできるようになり、提案しなきゃ!ではなく提案したい!と感じるようになりました。お客さんのスタイルを踏まえた上で何を望んでいるのか、そして私は何を提案したいのか明確にすることで最終的に長く愛用してもらえるようなアイテムを提案できるのだと気づいたのです。本気でお客さんのことを思って提案するからこそ、好意と信頼を獲得するのだと学びました。これが私のお店の方針で「仕事を楽しむ」ことが基本にあります。さまざまなファッションのスタイルを勉強するなかで一番助けてもらったのはファッションブロガーやストリートスナップのウェブサイトです。トレンドやカテゴリーに偏らず海外スナップの写真をいっぱい見るうちに独自の感性を培うことができました。
もともと街の人々のファッションを見ることが好きだったので、たくさん数を見て吸収するというやり方が私には向いていたのかもしれません。