Japan to the World! 世界を舞台に活躍する日本のファッショニスタたち
いざ通ってみると学ぶことがたくさんあり意味のある経験でしたが、ファッション関連で就職することにあまりしっくりこなくて専門学校を卒業後に一旦自分の置かれる環境を離れて海外へ行くことを決めました。「行ってどうするの?何をするの?」と周りの人には何百回と聞かれたけれど、自分でもわからないままロンドンに渡りました。ロンドンに来たばかりの頃はずっと一人で過ごしていたので自分自身にとことん向き合う時間があり、そのなかで自分が好きなものや心地よいと感じるものがわかるようになったと思います。
当時の私はロンドンの何もかもが大好きでした。街を歩いている人がとにかくオシャレで新鮮。拠点を置いていたイーストロンドンのごちゃごちゃしてアンダーグラウンドな雰囲気もすごく楽しかったです。ビザの関係でロンドンを離れる頃、友達に「ベルリンはロンドンの20年前みたいな感じだよ」と言われたことがきっかけでベルリンに興味を持ち、しばらくベルリンで過ごすことになりました。しかしロンドンが大好きだった私はベルリンのファッションカルチャーがあんまり好きになれなかったのです。
最近はベルリンでも多様なファッションが見られるようになってきましたが、私がベルリンに来たばかりの6年前はオシャレな子はみんなテクノミュージック系でダイバーシティーがないと感じていました。