浮気に溺れる夫…サレ妻が本音を吐露「何もない自分が嫌だった」気になるその後…
さらさ「やっぱり、実家は落ち着くなー」
ひなたはソファのそばで、いつもと違う部屋に興味津々に目を輝かせている。
さらさ「ひなちゃん、ここがママのおうちですよー」
母「あんたのおうちじゃなくて、ばあばのでしょ」
ティーカップを持ってきた母が言う。
母「玄関開けたときは心配だったけど、なんだかしゃべると元気ね」
さらさ「いや、元気ではないんだけどさ(苦笑)まあ、ちょっとスッキリした状態ではいる」
さらさはティーカップに入った緑茶を飲むと、隣に座った母を感じながら話す。
さらさ「さっきの話のつづきなんだけどさ。どこから話せばいいのか分からないんだけど…」
自分の顔が映る、ティーカップを見つめる。
さらさ「私ずっと自分の好きな服を集めた店を持つのが夢だったの。セレクトショップ?まだ、先は分からないんだけど」
母がじっと耳を傾けてくれる。
(親に夫の浮気話するの気が引ける…けども…)
さらさ「実は宗太のことがあって…」
母に、今まであったこと、そして沙織にあって決心がついたことをすべて話した。
さらさ「浮気は確かに辛かったんだけど、それ以上に何もない自分が嫌だった」
話しているうちにうっすらと目に涙が溜まってしまう。