浮気に溺れる夫…サレ妻が本音を吐露「何もない自分が嫌だった」気になるその後…
(でも、お願いするんだから)
母に視線を向けた。
さらさ「私、大好きな服でショップを開きたい」
さらさ「成功するまでここに住んで、ひなたの面倒とかお母さんに頼りたい」
母が驚いたように目を見開いた。
そのあと、考えるように言う。
母「何もない自分ね…そうねえ。その考え、私は賛成よ」
さらさ「え?」
母からの答えは意外だった。母は、冗談もうまくて、人あたりも良くて、専業主婦の鑑のような人だった。
今はパートで介護訪問の仕事をしている。
母「さらさに話すことじゃないけど、私とお父さんだって色々あったのよ」
さらさ「そうなの!?」
母「あるわよ!夫婦だもの。でもねえ、趣味もない私って…なんだろうと思う瞬間もあるの」
母「子育て終わって、さあエンジョイ!ってなっても、孫の世話あったり介護でてきたりなんだかんだ忙しくて。始めたパートも、やめたいときあるのよ。でも、辞めたところでやることもないのよ。忙しいけど…」
母「今になって振り返れば、何か自分のしたいこと、無理にでもひとつは持っていた方がよかったんじゃないかって思ってるわよ」
母の言葉ひとつひとつが胸に刺さる。
(お母さんも、そんなこと思っていたんだ)