浮気に溺れる夫…サレ妻が本音を吐露「何もない自分が嫌だった」気になるその後…
宗太の携帯の待ち受けに映る、ひなたに心が少し痛む。
頭を掻きながら、寝室からリビングへ移動する。
子どものおもちゃが綺麗に片付いた部屋はどこかスッキリしていた。
キッチンから、沙彩の声が聞こえる。
沙彩「宗太先輩、おはようございます」
にこやかな沙彩が朝食を出してくれる。お味噌汁とごはんと焼き魚。
朝から手の込んだ料理が並べられた。
沙彩「今日もお仕事がんばってくださいね!」
さらさが帰ってこないことをいいことに、沙彩は家に泊まるようになっていた。
デートは嬉しかったが、さらさが帰ってこなくった数日間で一気に距離を縮め、
生活に入り込まれることに宗太は少し戸惑いを感じていた。
しかし、沙彩は気にした素振りを見せず嬉しそうに微笑む。
沙彩「ご近所さんには見られないように私も後から出勤しますね」
沙彩「電車でこっそり会いましょ」
にこっと笑う沙彩に、まだ鼓動が高鳴る自分がいた。
宗太「わかった」
味噌汁をすすりながら、リビングにあるカレンダーを見やる。
(明日で1週間か。さすがに…帰ってこなさすぎだよな)
沙彩と一緒にいられるのは嬉しい。完全に恋をしていた。
それとは別に、ひなたとさらさに会いたい自分がいる。