「私と奥さんどっち取る?」不倫相手の詰問に黙り込む夫…妻子持ち不倫の結末は?
さらさ「雑誌に、私の水着を掲載したいって」
母の顔がぱっと明るくなる。
母「やったじゃない!ほんとうに、やればできる子だったのね!」
さらさ「お母さん、ありがとう!」
さらさは母と笑い合う。今、見えている景色が一瞬にして輝いてみえた。
そして、タイムリミットだった3カ月が経った日のこと…-
宗太は沙彩と、朝から揉めていた。
自宅近くのカフェの一番隅の席で、沙彩がしくしく泣く。
沙彩「これ以上、もう我慢できない」
宗太「…もう、仕事だろ。あと30分したら行くから」
沙彩「たしか3カ月…。今日、さらさ先輩帰ってくるんですよね?」
宗太「ああ」
沙彩「…先輩は、どういうつもりですか」
宗太「なにが」
沙彩「私と、さらさ先輩どっちを取るんですか」
沙彩の問いかけに、宗太は黙り込む。
予想をしていた質問だが、答えられない自分がいる。
宗太は心のどこかで、沙彩がうっとうしくなっていた。
このまま関係が終わればいい、とそう思っていた。
でも……
宗太「どっちとか選べない」
そう答えるのは、沙彩を振れば恨みをかって
大変なことになるんじゃないかと思ってしまう。
沙彩「…私、さらさ先輩と直接話します」