2021年3月11日 20:00
高確率で運命の人かわかる!…「本命彼氏にふさわしい」男性の言動
一回寝坊してしまい、店長からクビ宣言。他のバイト先は受からなかったから、ここを辞めると実家に戻るしかない。悔しい。
「家賃の支払いがあるから辞めるわけにはいかない」…と泣いた。猛烈反省で許しを得た。
一緒にシフトに入った同い年の美希は大学費用を払うために働いてると言う。ふたつ上のお姉さんはシングルマザーで、生活資金が足りないから昼も夜も働いていると。
「そうかあ。
みんな頑張って生きてんだなあ…」
美希と一緒になってから、真面目に日々の業務に向き合うようになり、20日過ぎても続いていた。日中も働けるようになった頃、修二が買い物に来た。
「ひとり暮らし、どうよ」
「うん。うちが間違ってた。たしかに苦労知らずだったなって。自分で家賃払うってマジきつい。今まで20日で辞めたバイトばっかだったけど、店の人に迷惑かけて悪かったなと思うよ」
「ほう」
「あんとき、正直ムカついたよ。でも、それでひとり暮らし始めたから、結果よかった。
サンキュ」
ボソボソと答えて顔を上げる。修二がカリンの目を見て微笑んでいた。あらららら、頬が熱くなる。
「バイトのあと空いてる?俺のおごりで天丼食うか」
もうすぐ22歳の誕生日。