2016年9月13日 10:15
イケメンでも要注意!「姉のいる男」は姉越しに女を学ぶ【王子様なんていないんだよ Vol.2】
私の親戚である姉のいる男もそれなりのイケメンで、英語も流暢に話す商社マンなのだが、先日父親を病気で亡くした。早くに母親も亡くなっていたので、喪主は長男であるその男がつとめた。葬儀にあたって喪主は慌ただしくあちこちへ指示を出しながらも、とても冷静で、物腰柔らかに、弔問客へ対応もしていた。一段落してその男が姉や親戚が集まるところへやってくると「さすがだねー。立派になったもんだ」親戚たちが声をかけた。照れたように笑った顔は昔のまんまだった。
そこへ葬儀会社のスタッフが「喪主様、こちらはいかがいたしましょう?」と聞きに来た。「うーん、ちょっと検討させてください。」と男が答えると、「承知しました。」葬儀スタッフが去って行った。
すると男は私の隣にいたその男の姉に「ねーちゃん、どうする?」と不安げに聞いた。姉はため息をつきながら「そんなのいらないに決まってんでしょ。検討する必要なんかない。」と吠えたのだ。…ん???その男は「わかった。そう言ってくる!」と先ほどのスタッフを追っていった。…んんん???「なんにも変わってなんかないのよ。」呆れたようにつぶやくその男の姉はどことなく嬉しそうだった。
ねーちゃんの前ではただの弟。