2017年10月11日 12:30
『罪と罰』は、まさにデスノート×ギャルゲー!?⑤【ラブホの上野さんの「オタクにモテてもしょーがない」第6回】
『ラブホの上野さん』でもおなじみ!Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇るラブホスタッフ上野さんが、アニメや漫画、文学作品から学び取れる、現実世界でも通用する"モテの極意"を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?
■中二病の成れの果てラスコーリニコフ
せっかくなので、ここで少し『罪と罰』の本質についてお話をさせて頂きましょう。
『罪と罰』の主人公であるラスコーリニコフを物凄くシンプルに表現すると「中二病」で御座います。
もちろん彼の苦悩は中二病とは一線を画すものですが、その本質は中二病とあまり変わりません。
突き詰めれば、彼は世界で生きている凡人と自分は違う生き物であることを証明したかっただけなのです。割に合わない労働をし、資本家に搾取されているバカな労働者と自分は違う。神を信じる愚かな民とも違う。
自分は選ばれた存在だと思いたかったのです。
しかし、現実的には彼は平凡な一般人でした。夜神月と違い1人や2人を殺した程度で苦悩してしまうところがその証拠でしょう。