発達障害長男の中学受験わが家の発達凸凹の長男は、4月から大学附属の私立中学校に通っています。中学受験に向けてスタートしたのは小学6年から!初めての経験でまさにドタバタな1年間でした。そもそもなぜわが家が長男の私立進学を考えるようになったのか、受験勉強にはどのように取り組んだのかを連載シリーズでご紹介します。今回は第4話です!長男の集中力とモチベーション、どうあげる?Upload By スガカズ受験勉強に重要なこと――それは、本人に合った環境と、モチベーションが重要ということです。それはみんな同じだと思います。ただ、発達凸凹な長男にはその状態を維持するのが難しい…。平日は私が仕事をしているので、日中はもちろん、帰宅後もごはん、小学校の宿題、お風呂…と、慌ただしく、長男中心に支援することは難しい。その上、きょうだいが話しかけたりTVを見てしまったりもします。夏休みなど、長期休暇の時期は特に大事な時期と言われていたので、どうすれば私の目の届かないところで長男が勉強に集中できるのかを必死で考えました。Upload By スガカズ夏休みのある日、長男を連れて会社に向かうことにしました。片道1時間で、大人でも大変な中がんばってくれました。会社といってもオフィスの中に入れるわけではなく、会社のすぐ近くの休憩スペースに長男を連れて行きました。そこでは沢山の人が休憩・飲食・デスクワークをしています。「お母さんがランチで迎えに行くまでの3時間と、ランチが終わってから1時間勉強しようね」というルールにしました。この体験は長男にとって楽しいものになりました。とはいえ、すぐにやる気スイッチオン!となったわけではないのですけどね…。Upload By スガカズ大人に近づいた気分になって、さらに中学校に通うイメージがついた様で、本人が「明日もついて行く」と言いました。それ以降長期休暇時の日課になりました。本人の型にはまった環境を見つけてからは、塾、外(図書館など)、家庭の3つの環境で勉強する内容など、ルールを設けることにしました。Upload By スガカズUpload By スガカズ塾以外の勉強はマンツーマンです。もともと小さいころから運筆が苦手だったり処理速度が低いことから算数で途中式が抜ける傾向がありそうだったり、「旅人算」「食塩水」の問題など、図にすると解きやすい問題を敬遠しがちだったので、本人のレベルに合わせて問題を図を交えて解いてもらいました。直前までなかなか定着しなかったのですが、年末年始になってようやくやる気になり、解けるようになりました。苦手なことに取り組む姿勢が変わったのは、前回のコラムで紹介した言語聴覚士さんのお陰でもあります。この時期は年末年始。いよいよ本番目前になりました。これまで色々と右往左往しながらも勉強をがんばってくれている長男でしたが、家族はそれなりにストレスも抱えていました。次回は家族間で起こった受験ならではのトラブルについてお話したいと思います。
2020年05月28日自宅で過ごす長い日々が始まり…3月末から小学校が休校になった娘。4月から4年生に進級するも、学校には通えない日々が続き…放課後等デイサービスも途中までは通えていたのですが、結局4月からはお休みになりました。3歳の息子も、保育園から『家庭内保育、ご協力のお願い』があり、娘が放課後等デイサービスをお休みしたのと同じ時期から登園を控えることに。結局、わが子たちは1か月半以上家で過ごしていました。Upload By SAKURA溜まっていくそれぞれのイライラ。最初はなんとかなっていたのですが、学校からの大量の宿題と、自主勉強に嫌気がさしてきた娘…大好きなお出かけにも行けず、退屈する息子…そして、3食作らなければいけないご飯…すぐ散らかる部屋…仕事があるのにできず、一人では手が足りない私…。Upload By SAKURA段々とそれぞれに、イライラが溜まってきました。子どもたちは、お互いに言い方が乱暴になり…Upload By SAKURAお互いが傷付き、イライラ。そうなるともめることが増えていきます。私はやらなければならないことがたくさんでイライラしている状況なので、なかなか冷静に対応できず…子どもたちと同レベルで発狂してしまうことが多々ありました。声かけをすることで、母子の関係も悪くなり…また、娘とこんなに長い時間過ごすのも久しぶりの私。娘の行動がどうしても気になり、「着替え片付けた?」「宿題終わった~?」と、声をかけることが増えていました。最初は何も言わなかった娘ですが、自粛生活が長くなると…Upload By SAKURAイライラした返事が増えてきました。言い過ぎているのかと感じた私は、自分で判断させてみようと、しばらく声をかけないようにしました。しかし、娘は声かけなしだと自分ではまったく動かない始末。どうしても!というときに声をかけると、Upload By SAKURA今度は声をかけてくれなかったことに号泣。それを聞いて、私がイライラ…。イライラを回避するために"あるもの"をつくることに!このままの状況が続けば、娘も苦しいけど、私も苦しい。娘に声をかける回数を減らし、自主的に動いてもらうために、私は“あるもの”をつくったほうがいいと思いました。それは、スケジュール表。夏休みなどのまとまった休みにたびたびつくり、活躍してきたスケジュール表。実は今回自粛生活に入るときにもスケジュール表をつくることを娘に勧めたのですが...Upload By SAKURA反対されました。本人がいらないと言っているのにつくるのは強制になってしまうと思い、つくらずに様子をみたのですが、やはりないと難しいと感じました。すでにピリピリしている母子関係だったので私から提案すると受け入れにくいかなと思い、夫に頼んで、娘に提案してもらいました。Upload By SAKURA娘は少し考えて、「わかった!つくる!」と言いました。そして話し合いながらスケジュールを決め、大きな紙に書いて部屋に貼りました。スケジュール表の効果はてきめん!スケジュール表をつくってから、娘は自主的に動くようになり、Upload By SAKURA私が声をかける回数も、劇的に減りました。娘と私が穏やかに過ごせるようになると、息子のイライラも少し減ったように感じます。3人で1日中過ごしているので、1人がイライラすると周りにイライラが広がって、みんなイライラしてしまっていたのだと気づきました。最初からスケジュール表をつくればよかったかな~と思いましたが、これはこれで娘の経験。スケジュール表をつくることは恥ずかしいことではないし、スムーズに動けて気持ちが楽になるなら、いくらでも使っていいのだと娘にも話し、本人も改めてスケジュール表の大切さに気づいたようでした。Upload By SAKURA一緒に過ごしている息子にはスケジュール表はつくっていないのですが、娘が規則正しく動くようになったことで、なぜか息子の行動と時間も安定してきました。そして、私自身も娘のスケジュール表を見て動くので、自分の時間を確保しやすくなりました。意図せぬところでも、影響を与えてくれたスケジュール表。規則正しく過ごすことの大切さも、自粛生活で学ぶことができました。それでも、やっぱりいつもの日常がいい。早く、以前のように過ごすことができる日々が戻るといいな~…それまで私たちができること…手洗い!うがい!マスク!よく食べて、よく寝る!をしていきたいと思います。
2020年05月27日「得意」を活かしやすい進学をこれは私自身を顧みて思うことなのですが、発達障害者には、現在の日本社会でスタンダードな「大学新卒一括採用」にはあまり向いていない人が多いのではないでしょうか。大学新卒一括採用では、出身大学名によって志望書類をふるいにかけている企業もあるようです。このため、大学新卒一括採用での就職を考えた場合、なるべく「偏差値の高い大学」に行くのが有利に扱われる条件のようにも見えます。※こうした現状が正しいと思っているわけではありません。学歴で人をふるいにかけるなど、本来あってはならないことです。しかし、私の場合、「大学名のおかげで書類は通るが、軒並み面接で落とされる」という事態に陥りました。同大学のほかの学生がどんどん内定をとっていく中、私はいつまでも内定がとれない。ここには私の発達障害の特性のうち、コミュニケーションの不得手さや、一般的な感覚から見たときに理屈っぽすぎるなどのことが関わっていたように思います。ここは逆に考えれば、「私の場合、学歴にこだわる必要はなかった」とも言えると感じます。新卒一括採用に強い「高い学歴」を得ることを目指すよりも、本人の特性に合った分野で経験を積んでいける道につながる進学先を選んだほうがよかったのかもしれません。私が大学入学や新卒採用の時点で心身ともに参ってしまい、再び「いかに働いていくか」を考えられるようになるまで10年以上の大きな回り道をしたことを思うと、「偏差値の高い大学」にこだわらないルートを探したほうが近道だったかもしれないなあ…と思うのです。発達障害児の場合、早めに本人の得意や興味に合った業界の仕事に出合い、実地で社会適応に近づいていって自信をつけていくことも大事なのかもしれません。進学で高学歴を獲得することを目指すよりも、本人の得意に合った、「手に職」がつけられる道筋を探すのも手だと思います。「手に職」の道筋の例としては、専門学校、職業訓練校、海外のものも含めた通信制大学、専門筋への弟子入りなどが挙げられます。私自身、発達障害を自覚したあと、鍼灸マッサージ師になるための専門学校に通ったことがあります(実家を出ることになって通えなくなり、泣く泣く退学しましたが)。最近はじわじわと新卒一括採用の価値観が見直されつつあるようですね。特に現在のコロナ禍のあと、学年によって人を区切る考え方が薄まっていくこと、こうした動き全体が加速していくことが考えられます。学歴にこだわる必要性は徐々に低くなっていると考えられるので、こうした動向を見据えておくことも大切なのではと思います。「苦手」を避けやすい進学を進路を決めるにあたって本人の「得意」を生かすことを考えるのも大事ですが、「苦手」を避けることも想像以上に大事です。本人の特性上、どういう環境の学校なら通いやすいのか(家からの距離、使う交通機関、キャンパスの環境など)も考慮して進学先を決めるとよいのではと思います。たとえば私の場合、鉄筋コンクリートのビルにある専門学校は聴覚過敏の面でものすごくきつかったですし、都内の騒がしいところにあり、通学のために長時間混んだ電車に乗らなければいけない大学も体力的に厳しいものがありました。学校を選ぶ際、学ぶ内容も大事ですが、発達障害児にとっては学ぶ環境もより重要かもしれません。最優先にすべきは「続けることができ、修了できること」なのではと思います。通学自体が難しいなどの場合、無理せず通信制を選んでいいと思います。非常にレベルの高い講師やシステムを実現している学校もあります。個人的には「放送大学」が非常におすすめです。もともと通信制を前提として作られた大学で、学費も安価です。学んでみたい分野のコースが設置されていないか、一度確認してみてもいいと思います。今は世界中のレベルの高い大学の授業をオンラインかつ無料で受講できる環境も整いつつあります。学歴や学位にこだわらず学ぶだけであればいくらでも学べます。場合によっては、このような授業で自分の興味範囲を探求しながら、仕事に必要な資格取得を目指したりする方法もあります。日本の場合もうひとつ大事だと私が考えているのが、「文系理系の枠組みで進路を考えるのをやめてみる」ことです。私は、理系科目が大好きだったのに、数学ができなかったため理系の進路を諦める必要がありました。日本の文理区分は大学受験時の科目に数学を使うかどうかで単純に二分されている感があります。しかし実際、文系と考えられている心理学では統計の心得が必要ですし、哲学にも実は数学の素養が必要だったりします。理系は理系で、論文を書くのに文章を書く力が求められたりもします。最近は「学際分野」といって、かつての文理の壁を越えるような新しい区分が広がりつつあります。こうした動きを見逃さないでいる必要があるのではと思います。また、進学以外で希望の道に進む小道が見つかることもあるので、常に広くアンテナを張り、情報収集をしておくのもよいでしょう。大事なのは、本人が文系なのか理系なのかではなく、「どこに行けば本人の力を最大に引き出し、苦手を避けられるか」だと私は考えています。この意味から言うと、早めに知能検査を受けて、苦手と得意、そのしくみについて知っておくことも有用なのではと思います。親世代の常識での「良かれ」ではなく、現在の本人の実情に沿った選択を私が子どもだった当時は、親も私本人もまったく発達障害のことを知らなかったため、的はずれな無理を重ねてしまったところがあると感じています。私はティーンエイジャーの頃、言葉にできない漠然とした生きづらさを抱えながら、「自分はできるだけ偏差値の高い大学に行ってできるだけ良い有名企業に入ってエリートにならなければ」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。周囲の意見をなんでも鵜呑みにしてしまう特性もこれに拍車をかけていたように思います。高3のとき過労で血尿血便を出して1ヶ月ぐらい寝込んだことがありますし、ストレスから希死念慮にさいなまれ、自傷や摂食障害の傾向にも苦労しました。四年制大学で学んだ一般教養やアカデミックなものの考え方は役には立ちました。こうした教養は、いま私が従事している、物を書く仕事にも非常に役立っています。しかし、いわゆる一般的な「社会適応」の面を重視するなら、手に職をつけるような専門学校に行ったほうがよかったのだろうなと思ったりします。「教養」と「社会適応」のバランスをいかに取るかは、十分な情報をもとに、本人が慎重かつ自由に選択するべきだと思います。私の場合、今は結果的に幸せに生きていますが、当時、情報が少ない中で慌てて「教養」ばかりを選ばざるをえなかった自分の過去には後悔があります。発達障害児の親御さんにはぜひ、自分の世代の常識や「良かれ」ではなく、「現在の本人の実情」に沿った選択をサポートしていただければと思います。
2020年05月26日宮城県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報LEIF東仙台は「サッカー療育」を行う施設です。サッカーをする中で、集団行動やチームワークを養い、道具や荷物管理、自分自身で着替えをする等の自己管理能力も高めます。また、体を思いっきり動かすことは、学校での緊張からの解放にも繋がります。お子さんを「認めて」「褒めて」「励まし勇気づける」ことを理念とし、サッカー指導や発達支援の経験を持つスタッフが、楽しく成長できる環境を提供します。宮城県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報てらぴぁぽけっと松戸八柱教室は、2020年4月オープンの新しい施設です。応用行動分析を用いてお子さまの特性に合わせたプログラムを行っています。楽しみながらたくさんの成功体験を積み重ねることで成長を促します。個室でのマンツーマンのセラピーでできることを増やし、その後の小集団の活動の中で実践、さらに親御さまとも密な情報共有をし、家庭、または幼稚園等の様子もしっかりと把握した上で支援を行います。お子さまが楽しんで活動できるよう経験豊富なスタッフがより良い環境を提供します。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る長野県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報個性が花咲くりょういく ファミーユでは、学習支援を中心とした支援を行っています。お子さん一人ひとりに合わせた支援計画に基づくオーダーメイドのカリキュラムで学力の底上げを行います。発達障害などに配慮した通信制高校のサポート校も運営している為、高校生までの一貫したサポートも可能。塾講師や家庭教師等、経験豊富なスタッフがマンツーマン指導から少人数でのサポートまで、きめ細やかなサポートを行います。長野県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年05月25日小さい頃からなかなか眠ることができなかった娘いっちゃんは、赤ちゃんの頃から眠りが浅く、小さな音で驚いてすぐに目を覚ましてしまっていました。しかも、目を覚ますとなかなか寝付かず、両親とも眠れない日々が何ヶ月も続きました。一般的に夜泣きがおさまると言われる9〜10ヶ月頃になっても夜中に起きて泣くのは変わらず、寝付きの悪さがますます際立ってきました。眠いのに眠れず、顔を真っ赤にしてひたすら泣き続ける娘を車に乗せて、幾度となく深夜のドライブに出かけたものです。この頃、「子どもが寝ないので車に乗せている」と人に話すと、「お母さんが抱っこしてあげたら?」とか「おんぶして仕事をしていたらいつの間にか寝ているものよ」などとアドバイスをしていただいたのですが、どうもそういう問題ではないらしい...と薄々感じていました。Upload By 寺島ヒロ幼稚園に行くようになっても寝付きの悪さは変わらず、毎日のように遅刻を繰り返していました。しかしその中でも、月に数日は夜8頃に寝て、朝6〜7時に起きる日があるのです。今思えばその頃から既に睡眠時間が安定しない傾向は出ていたのだと思います。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ小学校時代、「眠れない」と泣く娘をみるのがつらかった小学生になると、遅刻こそ少なくなりましたが、睡眠の問題はいよいよ顕著になってきました。娘も少し成長したので、眠れないことを自分でも気にするようになり、また小学生になると出席を加味して成績がつくようにもなるので、祖父祖母や先生たちも遅刻をしないようにと厳しく言うようになりました。夜中に虚な目で起きてきて「眠れないんだけど…どうやったら眠れるの…。」「遅刻したら怒られる…。」と泣く娘を見ていると、私まで泣きそうになりました。いっちゃんはASDということもあり、性格はとても真面目で、なんでもきちんとやりたい方なのですが、学校では「いつもサボる子」「甘やかされて我がままな子」という扱いをされがちで、そのギャップに傷つくこともしばしば。でも、心掛けや睡眠導入剤では早く眠ることはどうしてもできませんでした。しかも、ここからがもっと重大な問題なのですが、一度寝付くと、今度はどうやっても起きないのです。気を失うというほど瞬間的ではありませんが、「眠くなってきた…」と言って布団に入ると、次に見たときには寝ています。そして一気にすごく深く眠ってしまうのです。くすぐっても間違って踏んでも微動だにしません。本人に聞いたところ、ほとんど夢も見ていないと言います。Upload By 寺島ヒロ中学校では先生たちにも理解してもらい...中学校に入る頃には、発達障害と睡眠障害の診断が出ていましたので、入学前に学校の方に相談して、"少しずつ改善はしているものの、自分のタイミングで起床、就寝をするため登校が難しいときがある"ということを伝えました。学校からは、娘の事情を理解していただいた上で「できるだけ登校はしたほうがいい。起こして連れてきてもらえれば、学校にはスタッフもいるし、どうしても眠いときには保健室登校ということもできる。」「お家だったら甘えも出るけど、学校でお友達に囲まれていればそうそう寝ないだろうし、昼間起きていればいずれ夜寝るようになるのでは。」と言われました。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ思惑通りにはいかない・・・。解決に向けて頑張るよりも、心身の健康を優先に残念ながら、今でもいっちゃんの睡眠障害はあまり改善されてはいません。しかし、周囲の人が「これは仕方ない」と納得してくれたことでずいぶんストレスが軽減されたようで、眠れなくて不安になるようなことはなくなりました。ちょっと言いにくいことではあるのですが、最近は新型コロナウイルス感染症の影響で、学校が休校になっているため、ずっと自分のタイミングで寝起きすることができており、大変ご機嫌です。体調が良いので宿題のプリントもサクサク進めており、趣味のMMDもモデルを自作できるまでになりました。本人は「人生のボーナスタイムだ」と言っています。私たちはつい、充分な時間眠っていれば、朝から夜までは起きていられるはずだと考えてしまいます。だから、充分な時間眠らせるために寝かしつけを頑張ってしまうのですが、たとえ薬などを使って夜寝ていたとしても、娘の場合は『自分のタイミング』が昼間にきたらやっぱり寝てしまうようなのです。この体内時計がずれたままになってしまうタイプの睡眠障害は、今のところまだ原因もメカニズムも分かっていないそうです。なので、あまり働きかけなどはせず、子どもの体調維持を最優先に考えて過ごした方が良いのかもしれません。発達障害と睡眠障害に関係があるのかどうかも、まだはっきりしていない部分が多いのだそうです。しかし私の印象ですが、発達障害のある人で睡眠の問題を抱えていらっしゃる人はかなり多いように思います。寝付きが悪いだけではなく、子どもの頃寝相がすごく悪かったという話も聞きます。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ分からないことが多いのですから、どんなに良かれと思っての働きかけも、後でやってはいけないことだったと分かるかもしれないですよね。何かができていない!足りない!と感じるときはどうしても最短距離を探しがちです。だって遅れてるんですから。でも、そういうときこそ冷静になり、性急に解決法を求めない、という心構えも大事なのかもしれないと思う今日この頃です。
2020年05月25日親だって…1人になりたい時はある!Upload By 丸山さとこ生活においてサポートが必要だったり目が離せなかったりする子どもがいると、保護者は思うように休憩をとれなくなりがちです。長期休みに入れば尚のこと、「一瞬でもいい!1人にさせて…!」と思う時もあるのではないかと思います。私も一日中「ねーお母さん」な息子コウに構われ過ぎて、干からびそうになることもしばしばです。(ほぼ毎日かもしれません。)そんなコウとの毎日の中でも何とか小さな息抜きをするべく、あの手のこの手で“物理的・精神的な距離”を置くようにしています。用事を済ませているフリをしつつ“さり気なく休憩“Upload By 丸山さとこおやつは既に食べ終わりDVDやゲームで気をひくにもネタが尽きてしまった時、さり気なーく「用事を済ませるね」と声をかけながら部屋から出ることで“短い休息”をとるようにしています。「洗濯物を干してくるね」「物置の整頓してくるね」「庭で草むしりしてくるね」等の用事を言いつつ、スマホと飲み物を持って一時避難します。嘘にはならないようある程度家事も進めながら、気分転換のひとときを楽しみます。水分補給をしてスマホを見たりボンヤリしたり…ゆっくりと首肩のストレッチをするだけでもいくらかリフレッシュできます。足音がしてドアが空いた時は「休憩がバレた!」と慌てる必要はありません。休憩をしつつ作業を進めるのは何も悪い事ではないからです。「どうしたの?」と堂々とたずね、「まだー?」と聞かれれば「あと10分くらいかな」と目安を答えます。「見に来て!」「〇〇やろう」と誘われれば、「いいよ、待っててね。」と応じます。後は、1~3分ほど気持ちの切り替え時間をとってからコウのところに行けばOK!コウが来た時点で既にリフレッシュが完了しているのであれば、「手伝ってくれる?」と聞くこともあります。乗り気の時は「助けてあげる!」と張り切ってくれますし、お手伝いをしたくない時であれば逃げてくれるので、それはそれで好都合です。※お手伝い好きの子だと、「手伝おうか?」と毎回付いてくるようになるかもしれません。コウがそうなった時には、「じゃあ、あっちの部屋でタオルたたみお願いしていい?分担して一気に片付けちゃおう!」と頼むようにしています。“そっとしておいて欲しい人”を、そっとしておくということUpload By 丸山さとこ多かれ少なかれ、人にはそっとしておいて欲しい時があります。心身が疲れていたり辛かったりする時に「今自分はそっとしておいて欲しいのだ」と気付いて、それを人に伝えるのは大切なことです。そして、それを人から伝えられた時に「今はそうなんだね」と受け入れることも、同じように大切なことだと思っています。「“そっとしておいて欲しい人”をそっとしておくことは、他人と関わって生きていく中で必要なスキルだ」と考えている私は、コウにもそれを理解してもらえたらいいなと思っています。「コウにカームダウンエリア(気持ちを落ち着ける場所)が必要なように、他人にもそれが必要な時があるんだよ」と説明をすると、コウも「そうだよね。『ねぇねぇ、どうしたの?』って言われるのも辛い時があるもんね」と納得してくれました。我が家のリビングダイニングの一角にはソファにもベッドにもなるデイベッドが置いてあり、そこは親の一時避難所になっています。明確な区切りがないと判断が難しいコウに対して、ハッキリとした“視覚的に分かりやすいルール”を提示することで「ここは自分が入ってはいけない場所だ」と理解してもらっています。“完全にコミュニケーションを遮断する場所”ではないため外から声をかけることはできますが、コウも「用事がない限りそっとしておく場所」だと思ってくれているようです。とても助かります。Upload By 丸山さとこどうしても伝えたいことがあって我慢できない時は話しかけても良いとした上で、「ちょっと我慢できそうだけど忘れちゃいそうな時は、紙に書いておくのはどうかな?」とコウに提案すると、「それはいいね」と喜び、休憩が終わるのを待って手紙や折り紙を渡してくれるようになりました。「お母さんへの手紙」のイメージだからなのか、「お母さん、いつもありがとう。」などの言葉が書かれた“母の日のような手紙”をくれることが多いです。あるいは、遠く離れた母への手紙のようなものをしたためてくれることもあります。「お母さん、元気ですか?僕は今、ポメラニアンを折っています。お母さんに会えたら、一緒にゲームをしたいです。」という手紙を読んだ時には「心の距離が遠かったの?」と、コウと2人で笑ってしまいました。親にも“カームダウンエリア”は必要Upload By 丸山さとこ発達障害のある子どもには“カームダウンエリア”が必要だとされることがあります。カームダウンエリアとは「気持ちを落ち着かせることのできる場所」のことで、刺激から離れて落ち着くことのできるスペースを用意するのが一般的なようです。リラックスできるグッズを置いたりすることもあります。カームダウンエリアを普段から用意しておくことで、不安・癇癪・パニックなど“感情やストレスが高まって辛い時”はそこへ避難して落ち着くことができます。私自身、発達障害があり過度の刺激からパニックを起こしてしまうことも珍しくないため、必要に迫られてカームダウンエリアを作っているところがあります。そんな私ですが、「刺激から隔離された場所で気持ちを落ち着かせること」は発達障害のあるなしにかかわらず、誰にでも必要なことなのではないかと思います。動物だって構われ過ぎたらノイローゼになったり弱ったりします。人間も同じことの筈です。しかも人間の子育て期間は長く、発達障害の傾向のある子どもはモラトリアム期間が長くなることも少なくありません。「長い距離を歩くためには休憩が必要だ」と考えることは、大切なことなのではないかと私は考えています。積極的な休憩をとるにあたって予めコウに伝えてあるのは、「コウのことが嫌だから1人になりたいわけではないんだよ」ということです。「アイスが大好きでもお腹いっぱいなら食べられない。スキーが楽しくても疲れてきたら滑れない。それと同じことかなと思う」と話すと、コウは「そっか。それは嫌いになったのとは違うし、回復するのに時間が必要だね」と頷きました。“あなたの疲れと私の疲れは違う”ということ。そして、“あなたの気分と私の気分は違う”ということの理解が難しいASD・ADHDのコウです。そんな彼が他人と「程よい距離のいい関係」を築けるように…そして、今一緒に暮らす家族であるコウと私が仲良く暮らせるように、「1人の時間」を大切にしつつ一緒の時間を過ごしていけたらいいなと思っています。Upload By 丸山さとこ
2020年05月22日オンラインになって楽になったこと新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、オンラインの会議やオンライン授業が急速に増えました。僕は中学生としてオンライン授業を利用していますし、中学生社長としてオンラインの会議やイベントに参加しています。オンラインで完結できることによって、楽になった部分と辛くなった部分があるので、それをお話ししようと思います。一般的には、移動時間の削減や仕事の効率化などが言われていますが、感覚過敏があると視点が少し違います。感覚過敏があると、学校や打ち合わせ場所、イベント会場に行くまでにかなり疲れます。たとえば、電車に乗れば、たくさんの人がいて、たくさんの音が耳に飛び込んできます。車内では、香水や食べ物やタバコのニオイが衣服についている人もいてニオイで気分が悪くなることもあります。移動だけでかなりの疲労度です。それが自宅から参加できるようになったのは体力的にとても楽になりました。学校の教室、とくに給食後の食べ物の混ざったニオイを体験しなくていいのは助かります。仕事面では、打ち合わせをカフェにした際、コーヒーのニオイや喫煙エリアのタバコのニオイで具合が悪くなることが多かったので、カフェに行かなくていいのも楽です。さらにカフェで飲めるものが一切ないストレスからも解消されました。イベントの場合、会場がホコリ臭かったり、カビ臭かったりすることがあり、入った瞬間に気分が悪くなることがありましたが、そのような不安もなくなりました。打ち合わせでお会いした方が香水や化粧品のニオイ、柔軟剤のニオイが強いなどの場合、話に集中できなくなってしまいます。相手にそのことを伝えることもできず、ストレスを感じていました。オンラインだと、ニオイの情報は全て遮断できるので助かります。オンラインになってつらいことまずは、パソコンを通じて聞こえる音声が心地よいものではありません。僕には少し機械音な感じがして、ずっと聞いているのは辛くなります。そして、何人かで話をする場合は、声が重なってしまうので、聞き取れませんし、強いストレスを感じます。僕が普段、友達とのグループ会話で使用するボイスチャットは、相手の声のボリュームを自分で調節できます。たとえば、数人で会話していた場合、Aさんの声が大きすぎるならAさんの声だけ音量を下げれます。またBさんの声が高くで自分の苦手な声だった場合はBさんの音量だけ下げることができます。このような相手によって音声を調節できる機能は、今、一般的に使われているオンラインのコミュニケーションツールにはないので、数人が一度に会話できてしまう会議などは、参加していると聴覚の情報が多すぎて疲れてしまいます。僕は、視覚過敏は少な目ですが、それでもパソコン画面の明るさは眩しいと感じます。パソコン画面の明るさを調整して我慢できるレベルなのでいいのですが、かなり暗い画面にしないと見ていられない人もいます。画面共有される資料が、文字が多かったり、色の使い方が自分に合わない時は、見ているのが辛くなります。もう1つ、オンラインの場合、見る場所が多いので視覚情報の多さに疲れます。たくさんの人の顔が映像として画面にうつり、みんなが動くと見ているのが疲れます。参加者の顔以外にも、チャットで文字のコミュニケーションも必要なので、そこも見なければならなりません。視覚情報が増えてしまうデメリットがオンライン会議や授業ではあります。視覚過敏や聴覚過敏にやさしいオンラインの世界になるために――背景画像をつくりました世の中が急速にオンラインでの会議や授業になっているので、感覚過敏がない人でも慣れるのに苦労している人も多いと思います。オンラインが当たり前の世界になるのも遠くないと思いますので、そうなる前に、視覚過敏や聴覚過敏などの理由でオンラインでのコミュニケーションが疲れてしまう人がいることも知ってもらいたいと思うようなり、オンライン会議や授業のための背景画像と説明資料を作成してみました。Upload By 加藤路瑛Upload By 加藤路瑛少し文字が強いので、低刺激用の画像を僕が運営する感覚過敏研究所のコミュニティーのメンバーが作ってくれました。Upload By 加藤路瑛これらの画像の英語版も作成しています。全て無料公開していますので、ダウンロードして自由にご利用ください。感覚過敏研究所:オンライン会議背景画像無料公開SNSで公開したところ、たくさんの反響がありました。学校の先生や大学の先生など授業を提供する側の先生が、配慮が必要なことに気づいていただけたのは嬉しいことでした。背景画像を使ってみた感想Upload By 加藤路瑛多くの人が背景画像にリアクションをとってくれます。僕の場合は、感覚過敏研究所を運営していることを知っている人が多い中で打ち合わせやイベントに出ていますので、受け止めてくれる環境にいるのは間違いありませんが、感覚過敏について知っていただけるのはとても嬉しいです。そして、会議中、「疲れたら遠慮なく休んでね」と声をかけてくださる人もいます。また、これまでもオンライン会議は利用していましたが、感覚過敏を公言し、この背景を作ったことで、会議を設定するまえに、「感覚過敏があって長い時間の会議は厳しいので30分でお願いできますか?」と先回りして言えるようになりました。これまでは、僕の立場でそんなことを言うのは失礼だと思い、辛くても我慢して参加していました。今は事前に話しているので、みなさん30分くらいで会議を終わらせようと配慮してくださるので、疲労が少なく、また会議を効率的にできるようになったという効果があります。誰もが僕のように「感覚過敏があります」と公言できるわけではないと思いますし、感覚過敏用の背景を使うこともできない人もいると思います。誰もがわがままではなく、自分の辛さや苦手を言えるようになって、その対策方法をみんなで考えたり、受け止められる社会になって欲しいと思っています。そのためには、まずは言える人から発信することだと思っています。そして、感覚過敏の人に優しさを伝える背景画像も作りました。Upload By 加藤路瑛Upload By 加藤路瑛まずはみんなで、思いやり画像を使っていただき、感覚過敏の人がオンライン会議や授業での困りごとを伝えやすい社会になって欲しいと思っています。最終的な目標は、このような背景画像や感覚過敏マークがなくても、みんなが困っていることや病気や障害を受け止めて、「そういうこともあるよね」と認め合える社会になることです。背景画像に使用している聴覚過敏のマークや視覚過敏のマークは僕が所長をしている「感覚過敏研究所」で作成しました。聴覚や視覚だけでなく、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏のマークもあります。Upload By 加藤路瑛感覚過敏マークの詳細については、以下の記事をご覧ください。
2020年05月21日中学校の『毎日ノート』、その名の通り毎日提出するものだったけれど...Upload By かなしろにゃんこ。ADHD息子リュウ太が通っていた中学校では、全生徒が取り組む宿題、「毎日ノート」というものがありました。この毎日ノートは名前の通り、“毎日書いて提出するもの”です。日々の授業で学んだことを振り返り、印象に残ったことを書くことになっていました。そして、毎日ノートを提出するたび、教室の壁にある「チャレンジシール」の台紙に1つずつシールを貼ることができる決まりでした。「毎日提出するように」と学校から言われていますし、教室の壁に貼ってあるチャレンジシール台紙を見れば個人の提出率もわかってしまうので、大半の生徒がきっちり取り組んで提出していました。Upload By かなしろにゃんこ。しかし、息子は全く提出しようとしませんでした。ナゼやらないのかと本人に聞いてみると、「何を書いていいのかわからない」といいます。「毎日ノートにはその日の印象に残ったことを書こう!」と先生は言っていましたが、息子は印象に残ったことを思い出すことができず、提出できないのです。先生に促されて提出するように。でも中身は!?Upload By かなしろにゃんこ。そして、ほとんど提出できないまま1年生の1学期が過ぎ、息子のチャレンジシール台紙にはシールが3枚だけ...面談で先生から「毎日ノートをちゃんと提出するように」と注意を受けて、さすがの息子もきちんと書いて出すようになったのですが…Upload By かなしろにゃんこ。ある日息子の毎日ノートを覗いてみると、なんと中身がただの日記になっていたのです。先生の言った「印象に残ったことを書く」という言葉を額面通りに受け取り、本当に“学校で1日すごした中で印象に残ったできごと”をそのまま書いていたのです。Upload By かなしろにゃんこ。私は、そうじゃねーーーーよ!(笑)と心の中でツッコミました。毎日ノートはもともと復習のためのものです。先生は「受けた授業の中で印象に残ったことをノートに表現しよう」と伝えたかったのですが、息子はそれを全く理解できておらず、休み時間などに友人とどんなことをしたかを中心に書いていたのです。反抗期なので正面から「書き方が違う!」と否定をすると、その後一切やらなくなる可能性があったので、2学期の面談のときに先生に「息子に書き方の説明をして欲しい」とお願いしました。親の言うことよりも先生の言葉のほうが響くお年頃なので、ここはお任せすることにしました。その後先生から書き方の指導を受けてなんとか書くことはできたものの、毎日提出することは難しく、週1回がやっとです。息子曰く、ノートにみんなのように上手くまとめることができないんだとのこと。『ノートを自分でまとめる』ことがリュウ太には難しかったUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。絵やデザインのことなら毎日スケッチブックにキレイにまとめているというのに、授業のことは全くできない子でした。まぁ週1回は提出できるようになったので、それでもいいか~と思うことにしました。大人になってから息子に当時のことを聞いてみると、上手なノートの書き方(左ページに板書、右ページに気になったことや補足説明などを入れる方法)などを教えてもらっても、ピンとこなかったそうです。カラーペンを使って大事な部分を強調したり、囲ったり、線を引いたりという上手な書き方が思いつかず、うまく書けないから自信がなくなり、「あまり人に見せたくない」という気持ちがはたらいてイヤだったと本人は言っていました。過去にはこだわらず今が大事なADHDにとって数時間前のできごとはどうでもよく、さらに書くのも苦手となると、頑張ってノートを出そうとは思えなかったのでしょう。学習方法も人への伝え方も、得意不得意があるからUpload By かなしろにゃんこ。息子「書くのは苦手だけど、口で伝えることは大好きなんだよなー(笑)」文字に起こすことが得意な人、話して聞かせることが得意な人、人に伝えるのは苦手だけど記憶するのは得意な人...伝える方法や学習の方法は何通りもありますから、毎日ノートができないからといってダメなわけじゃないんだなと思うのでした。
2020年05月20日個性豊かなカラフルレンジャーたち、みんなで昆虫採集へ!Upload By 荒木まち子6人6色、個性豊かなレンジャーたち。第1話の「お菓子を食べたことがバレたとき」の反応もそれぞれでしたが、今回はみんなで昆虫採集へ出かけるようです。Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子執筆後記周りに迷惑をかけず、本人が楽しめているならどんな楽しみ方でも良いんです^^ブルーの技は相手にダメージを与えることはほとんどなく、むしろ微笑ましいような気がします(荒木まち子)
2020年05月18日休校中の小学1年生の過ごし方Upload By taeko新型コロナウイルスの影響で入学式の参加を自粛。新しいランドセルを背負って入学式に行きたかったかなと思いましたが、ミミは休みなんだと喜んでいました。その後、小学校は休校になり、楽しんでいた学童も2日間だけ行った後、長期の休みに。子どもたちは毎日見るニュースの影響で、「新型コロナウイルス感染拡大」が口グセになっています...。小学校が休校中に学校から出ている宿題や、家庭学習の内容はこちら。ペーパードリルや、パソコンなどでできる学習サイトのwebドリルなどです。Upload By taekoまずはペーパードリルに挑戦。ミミは年長の頃やっと鉛筆を持つようになって、家ではパパとドリルをごくたまにやっていた程度。今でも鉛筆で書くことが苦手です。最初はタイマーを45分にセットして、みっちり座らせて勉強させないと!と必死になっていましたが、ミミはやる気無し。少しでも間違えるとガックリ気分を落とし、自分でバツを書きます。「間違ってても良いんだよ」と伝えても、「バツなの。僕、悪い子なんでしょ」と言って聞かず...。消しゴムで消せば良いと言っても消すことを拒否して、ひたすらマイナス思考に。webドリルは、iPadとタッチペンを使っています。書く必要がほぼないのでストレスも少なく興味を持って進めていましたが、午前中の時間帯はアクセスが集中してサイトに繋がらず、しばらく取り組めなかったことも。さらに2歳半の次男ふー君が黙っているわけもなく、ミミが集中する環境をつくることが難しく...!Upload By taekoある日、あまりにもしつこく「バツしてよ」と言ってくるので私も嫌になって爆発して怒鳴ってしまいました。さすがにパパがフォローに入り、ミミを慰めながら話を聞いていました。少し時間をおいてから私は、「何度も何度も『バツしてよ!』と言われるのが嫌だった」と伝えました。すると、「ドリルに文字を書こうとした時に私が『書かなくていい』と、書かせなかったことが嫌だった」とパパが代弁。「書くことを嫌がるから書かなくていいと言ったんだよ!」と心の中で思いつつ、「ごめんね」と言って和解しました。ちょうど小学校からメールアンケートがあったので集中力が続かないことや、ペーパードリルを進めるのが難しいことを書いたところ、フォロー電話があり相談に乗ってもらえました。そして先生のアドバイスに従って、勉強の時間を1回45分から30分に減らすことにしました。こうして、作った1日の流れがこちらです。毎日時間はズレてしまいますが...。ドリルは30分でできるところまでやる。キリが良い所で多少早く終えることも。同じ教科が続くと飽きてしまうので、飽きた頃を見計らって、国語・算数で数種類のドリルを切り替えます。また、問題文を私が読んだり、ミミに読ませたりして集中力を切らさない工夫をしています。Upload By taeko小学校の再開が待ち遠しいUpload By taeko子どもに分かりやすく教えるって大変ですね。問題文を正しく読み解くことも難しく感じてしまいます。「早く学校が再開して欲しいな」と先生方の有り難さを毎日のように痛感。でも、仕事の時間を大幅に減らしている今だからこそ、また育休を取ったんだと思い家族との時間を楽しめたらと思います。
2020年05月16日発達障害に関する質問は、私にだけ…『発達障害』のことを知った娘。前回までの話は一応完結しているのですが、今回は番外編です。発達障害について娘が疑問を投げかけてくるのは、私に対してだけでした。Upload By SAKURA私は、一つひとつ丁寧に答えながら、娘が夫には質問しないことが気になっていました。夫はいつも娘に対して真剣に向き合ってくれますし、療育に対して協力的。できればこのことを夫と共有したいと思っていたのですが、娘が夫に対して発達障害の話をすることはなく...気になってはいましたが、理由を娘に聞くことはせず、時間は過ぎていきました。「なんで秘密にしてたの?」初めて娘が、夫に質問。発達障害について話した日から2か月ほど経った日、娘は夫に向かっていきなり…Upload By SAKURA不意打ちの質問に私は、自分が聞かれたわけではないのに動揺しました。その質問は、私には聞かなかった初めてのものでした。しかし夫は全く動揺せず、まるで世間話をするかのように落ち着いて話し始めました。Upload By SAKURA私はこの夫の言葉を聞いて嬉しくなりました。娘に伝えていた内容自体ももちろんですが、特に嬉しかったのは「パパとママは」という言葉でした。夫の説明の中に隠れた、気づかい。少しでもブレない接し方をしたかった私は、これまでも娘とのやり取りを夫に必ず話して情報共有をするようにしていました。Upload By SAKURAそのため、娘からどんな質問をされたか、どんな会話をしたか、夫が把握しているのは当たり前なのですが…私が単独で娘に話をしていたのに、「パパとママは」という言葉を使った夫。Upload By SAKURA「ママが話したことは、パパと同じ考えなんだ」と言われているように感じ、知らないうちに考えや気持ちも共有できていたことがわかりました。「発達障害は治る?」それから、ちょっと考えた娘が今度は…Upload By SAKURA発達障害が治るか…を聞いてきました。私は、またドキッとしました。一般的には、発達障害は"治る"ということはありません。療育を重ね、やり方を変え、できなかったことが前よりスムーズにできるようになる…ということはあります。しかしそれを娘にどう説明すればいい?すると夫は…Upload By SAKURA聞かれていない私はいちいち動揺しましたが、夫は終始落ち着いて、娘にわかりやすいように話していました。夫の言葉と説明は、私の答え合わせ。今回のことで、私はまた一つ、夫の存在のありがたさを感じました。私はいまだ、娘とのやり取りに失敗して揉めたりしますし、『発達障害の自己認識』に関しては、冷静を装っても中身は動揺してばかりです。しかし、こういう場面でも冷静でいてくれる夫。普段娘のことに対応しているのは私ですが、夫はいつも、私が対応していることのまとめ…というか、決めどころ?というのでしょうか。最後びしっと締めてくれます。これがとてもありがたく、また安心します。私と娘のぶつかり合いの時は、多くを語らず、ダメ出しもせず、見守ってくれる夫。その態度も、私は「夫に信頼してもらっている」と感じ、頑張る糧になります。Upload By SAKURAそして肝心なところや、大事な場面では、大切な言葉を娘に伝えてくれる夫。私一人ではなく、常に黒子のように後ろに夫が構えていて、一緒に向き合ってくれていると感じます。娘とたくさん向き合って、たくさん話した私より、たまに出る夫の言葉のほうが娘に届いているように感じます。私はそれを悔しいとは感じず、私が対応してきたことの丸付け?答え合わせをしてもらっているように感じています。夫と娘の会話を聞きながら、あぁ…大丈夫…私間違ってなかった…と確認しています。Upload By SAKURA
2020年05月13日早割キャンペーンは5月15日まで!申し込むなら今発達が気になる子育てで生まれる疑問や不安を解消し、家庭学習で使えるさまざまな教材やプログラムをご提供する新しいサービス「発達ナビPLUS」。2020年5月15日までにご登録いただいた方には特別に、初期コンテンツ利用料(29,800円)が90パーセントオフのキャンペーンを実施中。月々2,980円でご利用できるチャンスです!5月15日までの期間限定特典もご用意しています。5月15日までにご登録いただいた方は特別に、初期コンテンツ利用料(29,800円)が90パーセントオフ!月々2,980円でご利用できます!「1年プラン」は初期コンテンツ利用料29,800円+月額利用料2,980円×11カ月(月額利用料は初月無料)のプランですが、発達ナビPLUSプレリリース時点でお申し込みをいただいた方には特別割引が適用され、初期コンテンツ利用料が2,980円となります。つまり初年度は通常62,580円のご利用料金が、35,760円でご利用いただけます。月々2,980円(税抜)で、特別支援教材はもちろん、専門家によるオンライン勉強会への参加や、個別ケース相談、動画視聴などがご利用いただけます。※5月15日のサイトオープンまでの期間は、プレリリース版として、オンライン勉強会の申し込み及び受講、メールで個別ケース相談、デモ版特別支援教材が利用できます。オンライン教材から発達年齢別に複数種類ピックアップし印刷したセットをご用意。4種類の中からご希望いただいた1セットをご自宅までお送りします。発達ナビPLUSでできることって?Upload By 発達ナビ編集部毎週オンラインで開催する勉強会では、臨床心理の専門家や作業療法士、言語聴覚士など、発達が気になる子どもの支援を行う専門家による講義を視聴できます。心理士による「子育て相談」、作業療法士による「学習支援と体づくりの関係について」、言語聴覚士による「コミュニケーションの土台づくり」など、気になる行動の背景にある理由をみつけ、どう支援するのかについて学ぶことができます。詳しくは次のコラムでご紹介しています。「発達ナビPLUS」の個別ケース相談は、お子さま・保護者さまが抱える個別の困りごとに寄り添って、発達の専門家監修のもと回答。さまざまな困りごとの種類に応じて、専用の相談フォームから相談できます。詳しくは次のコラムでご紹介しています。ペアレントトレーニングの考え方をベースに、子育てのナゼナニ?のヒントがみつかる動画を視聴できます。ポジティブな関わりとは?環境を整えよう使え方を変えようといったテーマのもと、さまざまな子育てのヒントをお伝えします。※子育てヒント動画は2020年6月リリース予定です約7000点の特別支援教材はすべて専門家が監修。学習プリント、工作プリントなどから、遊びながら体づくりをするプログラムやソーシャルスキルトレーニングのプログラム、お金や時計の理解を進める教材など幅広いラインナップでご用意しています。プリント類はご家庭でダウンロードし放題、使い放題なので、家庭学習に役立ちます。発達ナビPLUSのサービスに寄せられた声特別支援教材をご利用いただいた方から寄せられた声をご紹介します。未就学のお子さまから学齢期のお子さままで、お子さまの発達に合った教材を選んでご利用いただいています。未就学向けの教材の中には、工作や運筆のプリントなどのご用意もあります。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部時計の読み方を練習中のお子さまの保護者さまからは、時計の学習のプリントをご活用いただいたという声を寄せていただきました。Upload By 発達ナビ編集部学齢期のお子さまは学習プリントを活用。活用方法などもご紹介しています。Upload By 発達ナビ編集部また、オンライン勉強会にご参加いただいた方からは「資料を見ながらお話を聞けたので、分かりやすく有意義な時間でした」といった声を頂いています。発達ナビPLUSで紹介しているプログラムは、楽しみながらお子さまの力を育めるようつくられています。ぜひご家庭で取り入れてみていただきたいと考えています。
2020年05月13日工作が大好き!だけど…「何を作ったらいいと思う?」Upload By 丸山さとこ息子コウは“図工”の授業で行うようなこと全般が大好きです。絵を描いたりティッシュを染めたり、おもちゃを作ったり折り紙を折ったりと色々なことをして遊びます。そんな「物を作るのって楽しい!大好き!」なコウですが、彼は“明確な指針がないもの”が苦手です。「好きなものを作ったらいいよ」「自由にしていいよ」と言われても、「どうしよう…何を作ったらいいんだろう?お母さん、何を作ったらいいと思う?」と悩み始めてしまいます。「何を作ればいいのか、お母さんに聞けばいいや!」と頼り切りになってしまっては、自分で選んだり決めたりする力が育たないだろうと思います。今は難しくても、段々と身につけてほしいスキルです。ですが、「考えてごらん」とコウに全てを任せてしまうとハードルが高すぎて、イライラしたり不安になったりして考えるどころではなくなってしまいます。テーマがあることで“選びやすく”なる!Upload By 丸山さとこそんな風に漠然と広い範囲から「さぁ、自由に選んでいいよ!」と言われたら困ってしまうコウも、選択の範囲を絞ることで選びやすくなるようです。コウのコンディションに合わせて範囲の大きさを決めるため、「折り紙する?絵を描く?」と2~4の選択肢を提案することもあれば、「季節の飾りを作るのはどう?」と、大きくテーマを決めて考えてもらうこともあります。季節の飾りはモチーフが選びやすいので、コウにとっても制作のイメージを膨らませやすいようです。季節をイメージした色を塗ったり図鑑からモチーフを探したりして、シーズンごとに色々な飾りを作ってくれます。リビング内のホワイトボードとチェスト上の2か所に、“コウが作った季節の飾り”を飾る場所を作っています。最近ではコウの方から「これ作ったから飾って」と渡してくれるようになりました。(飾る場所を決めることで、コウの意欲をUPする効果の他に“作品の展示場所が無限に増殖する”のを防ぐ効果もあります!)Upload By 丸山さとこテーマだけ決めて後はコウの自主性に任せていると、時々こちらの予想を超えた作品を作り出してきて面白いです。先日コウが「端午の節句をテーマに描いたよ!」と言って渡してくれた絵は、まさかの“滝を登って龍になる鯉の絵”でした!完全に意表を突かれた私が「兜か鯉のぼりか、ちょっと外して柏餅かな?って思ってたよ!」と驚くと、コウは「もう兜も鯉のぼりも折り紙で作ってあったから…端午の節句にぴったりの絵でしょ?」と笑っていました。コウを見ていると、“代わりに考えてほしい”わけでも“課題がほしい”わけでもないのだろうな…と感じます。範囲が広すぎてとっかかりがないことが「選べない」を作っているだけなのです。そんな彼に“テーマという足場”を作ることで、「自分で選ぶこと」の手助けをできたらいいなと思っています。そうして選ぶ経験を繰り返す内に、何度も登ったことのある足場が見えてくるときもあるのだろう…と、“自発的に作られるようになった季節の飾り”を見ながら思うこの頃です。
2020年05月12日専修学校で自動車整備を学ぶリュウ太。最後の1年は試験対策と就活で大忙しのはずが...Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害があるリュウ太は普通科の高校へは進まずに、車の整備士を目指して専修学校高等課程に進学しました。リュウ太の通っていた専修学校には普通科の授業と整備に関する授業の2種類のカリキュラムがありました。普通科のカリキュラムでは、通信制の高校を利用しながら学習をすすめ、高卒資格を取得します。授業は教室で先生に指導してもらうので、一人で勉強をすることが難しい子でも、先生や友だちに相談しながら学習を進めていけます。3年間の高等課程を習得すると、その上に専門課程があり目指す資格に合わせて2年、3年、4年と学べるコースがありました。Upload By かなしろにゃんこ。息子のリュウ太は2級整備士を目指す2年コースに通っていました。専門課程を修了すると卒業後には国家試験が待っています。そのため通常、専門課程最後の年は就活や国家試験で忙しい年になります。発達障害があり注意散漫でいろいろなことに興味が移る傾向にある息子には厳しい1年となってしまいました。学校では夏休み前には就活の授業が始まり、通常生徒たちは、ソーシャルスキルやビジネスマナー、就活マナーなどを学ぶサポート授業に積極的に参加して就職に意識を向けていくのですが…まさかの「オレは就職しない」宣言!?そのとき母は...Upload By かなしろにゃんこ。リュウ太といったら就職する気がなく「オレは就職はしない、アルバイトでいい」と言います。周りの人は夏からどんどん企業面接や企業実習に行き、積極的に動いていましたが、リュウ太は遊んでばかり…。リュウ太が通っていた専修学校では、整備士として就職を希望する場合、まず企業面接を受け、その後に企業実習、マッチングしたら内定をもらい、春に採用となります。しかし、整備士になるためには国家資格である整備士資格の取得が必要なので、国家試験に合格して資格を取得できないと不採用になってしまいます。Upload By かなしろにゃんこ。実習や国家試験対策授業など通常よりも忙しくなる中で、就活も並行して行うのは大変です。リュウ太は就職をしないと決めて就活を破棄しましたが、母の見立てではこの子は両立ができないんだなと思ったのです。リュウ太は、アルバイトもしていたせいか、学校に通うだけで精一杯だったようでした。月曜日は毎週のように寝坊するので、月曜日の授業の単位は取れないし…また、勉強もついていけていないようで、成績は後ろから数えて5番目くらいです。就活の前にまずは、きちんと授業に出ることや試験に向けて勉強をすることが必要でした。Upload By かなしろにゃんこ。みんなと一緒に就活をして企業から内定をもらったとしても、学校を卒業できなければ国家試験を受験する資格をもらえないので、不採用になってしまいます。狙うものを卒業1つに絞ることにして、私も「就活しなさい!」と言うのはやめました。出遅れてしまうけれど、就活は卒業してからでもいいんじゃないかと思いました。それに私自身もフリーランスで生きてきたので、特に会社員にならなくてはいけないという気持ちもなく(笑)、のうてんきです。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。リュウ太が卒業後もアルバイトのままでもいいと思うならそれでもいいし、本人に任せようと思いました。周りの子がやっているからあなたもやりなさい!と言っても息子もこのころは二十歳で大人ですから、本人の自主性に任せるしかありません。それに、ヤル気が出ないのに企業訪問をしても失礼ですし、ヤル気がない学生の態度なんて見破られてしまいますからムダでしょうしね。とにかく卒業・国家資格取得!と目標を絞って学生生活最後の1年を過ごし、通常の授業や国家試験対策の勉強に集中した結果、無事卒業し、国家資格も取得できました。勉強と就活を同時に進められなかったリュウ太でしたが、資格を取得できたことでその後すぐに、自動車販売会社の整備士として就職することができました。あのとき「就活しなさい」とガミガミ言っていたら、どれも中途半端でうまくいかなかったのではないかと思います。Upload By かなしろにゃんこ。就活やる気ゼロだったワケ、本人に聞いてみたら...現在は新型コロナの影響で働く時間は縮小されていますが週4~週5で出社しています。企業面接のことなど採用にいたるまでのお話は改めて別のコラムでお伝えしたいと思います。2年前の就活期間について感想を現在の息子に聞いてみたら、「就職に魅力を感じなかった」といいます。テレビやネットから深夜残業や過労死、パワハラによる自殺など暗いニュースばかりが目に入ってきて、 就職しても苦しいことしか待っていないと思っていたそうです。確かに暗い情報にだけフォーカスしてしまうと、お先真っ暗な気分になりますよね。親も就職した際に起こる「いいこと、得な部分」について5項目くらいしか挙げられなくて、就職は素晴らしいと言えずにいましたから、息子も周りに合わせて横一列に就活をして就職することが幸せではないと考え、自分の気持ちに素直になることを選んだのかもしれません。ご縁があって小さなころからの夢だった自動車整備士として就職したあとは、職場環境にも恵まれて充実した毎日を送っている様子のリュウ太。勉強と就活の両立が難しかったけれど、その辛い日々を乗り越えて就職した自分の未来に明るいイメージがもてていたら、もしやもっと頑張れたのかも...?働くことはツライことばかりじゃない、楽しいこともあるよ、ということをもっと子どもに伝えるべきだったというのが私の反省点です(汗)
2020年05月11日大好きな彼の地以前のコラムでも書きましたが、私は娘が未就学時代を過ごした関西が大好きです。主人の転勤に伴って初めて訪れた土地での初めての子育て(当然障害児育児も初めて)には、確かに様々な苦労がありました。でも15年以上経った今も“出来たらまたあの土地に戻って暮らしたい”と思うほど、そこで出会った人たちは、皆温かく、私達親子に優しく接してくれました。6年間過ごしたその土地での思い出。お昼ごはんに誘ってくれた近所のおばあさん娘が3才~5才の頃、主人が単身赴任になり、私は自閉症の娘と二人きりで暮らしていました。近くに親戚もいなかったので、週末は家族で過ごす親子が多い中、私と娘はいつも二人で公園で遊んでいました。遊ぶと言っても当時の娘はほとんど独り遊びしかせず、会話も十分にできませんでした。反応がなかったり、会話が一方通行な相手に話しかけ続けるのはとても虚しいものです。そんなある日、近所に住む顔見知りのおばあさんが「うちにお昼ごはんを食べに来ない?」と声をかけてくれました。おばあさんの「子どもが小さかった頃、私の夫も単身赴任してたのよ。うちには娘さんと同じ年頃の孫もいるし、一緒にお昼を食べましょうよ」との誘いに、私は(図々しすぎないかしら?)思いつつもお宅にお邪魔をしました。娘とお孫さんが仲良く遊ぶことは当然ありませんでしたが、それでもおばあさんと同居している娘さん、お孫さんと一緒に食べた“ぶっかけそうめん”はとても美味しく、私はその味が今でも忘れられません。またあるときは...ママ友たちが助けてくれて娘のインフルエンザが私にうつり、娘と二人で寝込んでいたときには、幼稚園のママ友が食事を作って玄関先に届けてくれました。Upload By 荒木まち子夕方に男の人の声で『外から見ているよ』といういたずら電話が何度もあったときには、「怖かったらうちに泊まりにおいで」と誘ってくれたママ友もいました。娘が便器にトイレットペーパーを詰まらせ水が溢れてしまったときにはご近所のママ友がラバーカップを貸してくれました。Upload By 荒木まち子次の転勤で関東に引越した後、東日本大震災が起こりました。そのときは私からお願いしたわけでもないのに、幼稚園時代の友達が関西から水や食料を送ってきてくれました。どれも当時は入手困難なものだったので、とても有難く思いました。その優しさは『土地柄』だけではなかった!私はそれらの優しさやおおらかさはずっと関西という土地柄ゆえと思っていました。でも後にそれだけではないとわかりました。私が暮らしていたのは阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた地域でした。辛い経験したことがある人たちだからこそ、困っている人に対して自分ができる範囲で精いっぱい手助けをする精神が根付いている。そしてさらりと「困ったときはお互いさま」と言えるのだと気がついたのです。今住んでいる地域でも広がった、困ったときの助け合い東日本大震災の後、今住んでいる地域でもおむつやおしりふきなどが手に入りづらかった時期には、ママ友同士でシェアをしたり、ホームベーカリーを持っている人が手作りパンを配ったりとお互いに助け合いをしていました。そして今COVID-19が猛威を振るうなか、私達は様々な不便を強いられています。小さい子どもや障害児・者がいる家庭、病気や介護が必要な人がいる家庭、妊婦や高齢者がいる家庭、受験生がいる家庭、収入が減った家庭、などなど、それぞれの悩みと苦労があると思います。特例子会社に勤めて3年目の娘も、自粛要請の影響で出勤日数の調整が行われ自宅で過ごす時間が増えてきています。数年かかってやっと定着した生活のリズムも乱れ始めています。「自分が今できること」をして、恩を送りたいもしかしたら今後、行政の支援や取り組みなどが鈍ってくることもあるかもしれません。でも、もしもそうなったとしてもお互いに助け合いの気持ちを持って支え合いながらこの困難を乗りきることを願いながら、微力ながら私も「自分が今できること」をしていこうと思っています。かつて私達親子を支え助けてくれた人たちに直接恩返しをすることはできないかもしれませんが、私も「困ったときはお互いさま」と笑顔で言える人になって、恩を送っていきたいです。最後に私が今このサイトを通してできることは自分の障害児育児体験談を書くことや、読んだ方のガス抜きになるような漫画を描くことぐらいしかありませんが、様々なストレスを抱える発達ナビユーザーの皆さんの「生き抜くための息抜き」のお手伝いが少しでもできたなら幸いです。
2020年05月08日感染拡大の中でも支援を途切れさせないために――通所施設向け教材サービスをバージョンアップ新型コロナウイルスの影響も鑑み、4月の厚労省通達でも告知された、通所以外の支援の選択肢「オンライン支援」。この支援を検討する児童発達支援事業所、放課後等デイサービスが全国で増えています。LITALICO発達ナビが実施した4月の全国一斉調査(112法人が回答)では、3割の施設で、すでにオンライン支援を実施、6割以上の施設が実施する方向で準備中、そして8割以上の施設が「実施ノウハウを学びたい、具体的な事例、手立てを知りたい」という回答結果でした。お子さま、職員双方の安全と安心を守りながら支援を途切れさせない手段としてのオンライン支援ですが、「いざ実施するには難易度が高い」「ノウハウがないので難しい」という声が多いのも事実です。保護者さま、お子さま、通所施設にとって全国的にとても緊急性の高いニーズとして受け止め、この度LITALICO発達ナビでは全国700施設をサポートしてきた「研修教材サービス」を新型コロナ対策「オンライン支援版」として緊急開発・バージョンアップいたしました。電話、ビデオ通話などツール別に未就学、学齢期それぞれで設計されたオンライン支援専用のプログラムオンライン支援の実績には指導員がお子さまへの直接的支援、もしくは保護者さまへの間接支援と、それぞれ「指導員のコミュニケーションによって支援がなされた」ことが必要になります。発達ナビの「オンライン支援活用版」にバージョンアップした教材の強みは5つです。1、自治体の確認の仕方から、保護者様との連携のステップまで丁寧な解説2、プログラムの「ねらいと支援内容」が記載されているから、支援計画と連動した保護者さまへの提案がスムーズにできる(根拠を持って合意形成しやすい)3、プログラム例・教材をメール等で共有できるから、支援内容がわかりやすい4、特別支援に特化したプログラムとプリント設計だから、お子さまのつまづきポイントにあった支援ができる5、オンライン支援実施までの流れの解説があるから取り組みやすい※実施には自治体確認が必要です詳しくは、下記よりご確認ください。
2020年05月08日お申し込み続々!「発達ナビPLUS」がスタートしました!この春、発達が気になるお子さんの保護者さま向けに新しくスタートした「発達ナビPLUS」。「発達ナビPLUS」の会員になると、4つのサービスラインナップすべてにアクセス・参加することができます。✔ 質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)✔ 専門家にメールで個別ケース相談✔ ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画✔ 専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材今回は、専門家の監修のもとメールで回答する個別ケース相談について詳しくご案内します。「こんなことも相談していいの?」の参考に!相談カテゴリをご紹介Upload By 発達ナビ編集部「発達ナビPLUS」の個別ケース相談は、お子さま・保護者さまが抱える個別の困りごとに寄り添って、発達の専門家監修のもと回答。さまざまな困りごとの種類に応じて、専用の相談フォームから相談できます。未就学のお子さま、学齢期のお子さまに分けた相談カテゴリは下記の計13個です。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部相談フォームを入力する際は、困りごとやその背景などについて詳しくお伝えいただくことで、よりそれぞれの状況に沿った回答をお届けすることができます。これまで、個別ケース相談を利用された保護者さまからは、登校渋りや癇癪への対応、学習、噛みつきや自傷行為、保護者さま自身のストレスなどについてご相談いただいています。時間が経つにつれて変化していく子育ての困りごとを毎月1回相談できるので、ぜひ活用してみてください。見逃せない!2つの早期申し込み特典は5月15日(金)まで!4月29日(水)からの申し込み開始に伴い、早期にお申し込みいただいた皆さまへの特典をご用意しています。Upload By 発達ナビ編集部通常、初期コンテンツ利用料29,800円+月額利用料2,980円×11カ月(月額利用料は初月無料)のところ、5月15日(金)までにお申し込みいただいた場合は特別割引が適用され、初期コンテンツ利用料が90%オフの2,980円となります。※6月以降は月額利用料2,980円で利用できます。Upload By 発達ナビ編集部「発達ナビPLUS」会員になるとダウンロードできる特別支援教材の中から、発達年齢別に複数種類ピックアップし印刷したセットをご用意。4種類の中からご希望いただいた1セットをお送りします。「子どもにあった教材選びが難しい」「印刷が手間で、なかなか始められない!」という保護者さまに嬉しい特典となっています。
2020年05月07日参加者と運営者の声から知る、自助会の役割と可能性――『発達障害者の当事者活動・自助グループの「いま」と「これから」』本書では、2000年初めごろに立ち上げられた3つの自助グループの取り組みと課題、そして展望が寄稿されています。当事者活動・自助グループの活動内容、参加者の声がまとめられているほか、支援者の立場、研究者の立場からも論考されています。また、座談会などの様子も掲載されており、参加者だからこそ分かる自助グループの課題感や、今求められていることなどが当事者目線で語られています。発達障害の当事者にとって、大切な居場所である当事者活動・自助グループを多角的に論じている本書は、運営に携わる支援者だけでなく、これから活動に主体的に関わっていきたいと考えている保護者、当事者活動・自助グループに参加してみたい当事者の方にも役立つ内容になっています。現場で起こる「これどうすればいいの?」を解決!『知的障害・自閉症のある人への行動障害支援に役立つアイデア集65例』近年、国によって研修のカリキュラムなどが整えられ、経験則や精神論にたよらず、体系化された知識をもとに支援者を育成できるようになりました。とはいえ、実際の支援現場では、研修で身につけた知識、技法だけでは乗り切れない不測の事態が起こることもあります。本書は、そんな不測の事態にどう対応すればいいのか、また、そもそもそういった事態が起こらないようにするためにはどうしたらいいのかについて筆者の経験をもとに、さまざまなアイデアが紹介されています。具体的には、主に「支援の心構えや下準備」「環境設定」「かかわり方」の3つのテーマで、イラストや実際の写真を用いて、計65個にもおよぶ実例が紹介されており、支援者の方にとって非常に参考になる内容になっています。子育てをするなかで生じるモヤモヤの解決法を紹介『ママでいるのがつらくなったら読むマンガ』この本では、年間150回、全国50か所でママ向けコーチング講座を開催している、ひろっしゅコーチこと著者の山崎さんが、子育てのなかで生じるモヤモヤした気持ちを解決する方法を紹介しています。本書では、「かかわり」に焦点があてられており、家族や他人、子ども、そして自分とのかかわり方について、大切にしたい意識や注意したいポイントなどが漫画で分かりやすく解説されています。子どもとのかかわりの部分では、「どれだけ自分が愛したかではなく、どれだけ子どもが満たされたかを意識することが重要」と語るなど、視点を変えてくれるような著者の言葉がたくさん詰まっています。子育てをするなかで「なんかうまくいってないな」と感じている方におすすめの一冊です。「これから」に備えて「いま」できること『知的障害/発達障害のある子の育て方』本書は、知的障害や発達障害のある子をもつ保護者向けに書かれたもので、障害への理解を深め、子どもと適切なかかわりができるようになることを目的としています。監修をつとめているのは、自身も発達障害の傾向がある筑波大学医学医療系の教授と准教授で、そのため当事者の観点と医学的な観点の両方から、知的障害や発達障害について解説されています。本書では、4人の発達障害のある子どもの生活例をもとに、知っておきたいポイントや、家庭での対処法のヒントなどが説明されています。基本的に1テーマにつき、見開き1ページの構成で、非常に読みやすくなっています。内容は、パニックを起こしたときの対応法や、子どもが友達と仲良くできない場合の対処法など、人とのかかわり部分はもちろん、就学先や就労先、活用できる制度なども紹介されており、障害のある子の今後の見通しを考えるうえで非常に参考になる一冊になっています。「親なきあと」を考える『障害のある子の住まいと暮らし』障害のある子のいる親や家族にとって、「親なきあと」は共通の課題です。本書では、数ある課題のなかでも「住まい」にスポットをあてています。それは、住まいが決まればお金の問題や日常の支援の対策なども見えてくるからです。近年、障害のある人の住まいの場は、制度の変化や地域の取り組みなどによって、さまざまな選択肢が広がっています。しかし、自分の子どもはどこに住めるのか、そのためにどんな準備が必要なのか、親の悩みは増えているのです。本書では実際に、全国16実例を施設の実名や写真付きで紹介しながら、近年の障害者の住まいの傾向や、制度の変化などについて分かりやすくまとめています。障害のあるお子さまをおもちの保護者の方が、「親なきあと」問題を考えるうえで非常に参考になる一冊です。小中学生の約13%がうつ傾向!?『子どものうつがわかる本』うつ病は、大人だけの心の病気だと思われがちですが、近年の研究では子どももうつ病になることが判明しています。北海道大学病院精神科の調査によって、小学生の約8%、中学生の約23%にうつ傾向があることが分かっています。本書は、こうしたあまり知られていない「子どものうつ」にスポットをあて、要因や対処法について解説しています。子どものうつは、成長過程にさまざまな問題を引き起こすため早めの対処が肝心ですが、同時に、子どものうつの兆候を見つけるのは気をつけていてもそう簡単ではないという事実があります。本書ではこの問題を解消すべく、うつ病の基礎知識と、子どものうつに気づくための具体的なサインについて解説すると同時に、家庭でできる対処法や、実際に子どもがなったときに頼れる医療機関や団体などについても紹介しています。子どもが安心して過ごせるための丁寧なかかわり方を、この本を通して考えたいですね。
2020年05月06日新サービス「発達ナビPLUS」がいよいよスタートUpload By 発達ナビ編集部この春、発達が気になるお子さんの保護者さま向けに新しく開始した「発達ナビPLUS」。「発達ナビPLUS」の会員になると、4つのサービスラインナップすべてにアクセス・参加することができます。✔ 質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)✔ 専門家にメールで個別ケース相談✔ ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画✔ 専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材今回は、毎週開催のオンライン勉強会について詳しくご案内します。テーマも充実!毎週開催のオンライン勉強会って?Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSでは、臨床心理士、作業療法士、言語聴覚士など発達の専門家によるオンライン勉強会を毎週開催。オンラインなので、お住まいの地域に関わらずご自宅で視聴ができます!子どもの特性や行動を分かりやすく解説し、子育ての中でうまれる「どうして?」「なぜ?」のお声にお答えします。使い放題の「特別支援の教材」を活用したおうちでの取り組み方もご紹介!さらに、その場で専門家にチャットで質問することもできます。定員は90名、先着順で受付します。テーマや年齢層を参考に、気になる勉強会をチェックしてみてください。Upload By 発達ナビ編集部オンライン勉強会の講師をご紹介現在、決定しているオンライン勉強会の4名の講師をご紹介します。保護者の皆さま向けにコメントをいただきましたので、合わせてご覧ください。Upload By 発達ナビ編集部慶應義塾大学社会学研究科後期博士課程。博士(心理学)公認心理師/臨床心理士/臨床発達心理士慶應義塾大学先導研究センター、常磐大学助教を経て、現在LITALICOジュニアとLITALICO発達ナビのチーフスーパーバイザーに。発達障害のあるお子さまへの直接支援、幼・小・中学校での特別支援アドバイザー、大学・教育センター・医療機関でのスーパーバイズなど発達臨床歴20年超。Upload By 発達ナビ編集部京都大学医学部保健学科卒業、奈良教育大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)作業療法士奈良県総合リハビリテーションセンターでの支援、白鳳短期大学講師等を経て、現在はNPO法人はびりす 理事、 藍野大学 助教等をつとめる。編著に『子ども理解からはじめる感覚統合遊び』(クリエイツ・かもがわ) 、『 みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』(クリエイツ・かもがわ)他多数。 NHK育児情報番組『まいにちスクスク』の「体の使い方が器用になる遊び」監修。Upload By 発達ナビ編集部大阪外国語大学、神戸総合医療専門学校卒言語聴覚士医療・福祉機関で勤務後、現在フリーランスとして活動。発達に凸凹のあるお子さんやご家族のサポート、支援者の育成、記事執筆・監修等を行う。Upload By 発達ナビ編集部北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科作業療法学専攻認定作業療法士愛知県三河青い鳥医療療育センター、文京区教育センター、LITALICOジュニアを経て、現在、東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部作業療法学科に勤務。入所、通所、外来での発達障害や肢体不自由のあるお子さまへのリハビリテーション(作業療法)を実施。また、保育園・幼稚園・学校への巡回相談も実施。運動や身辺動作の向上に向けたプログラムも開発。日本作業療法士協会学術部委員、雑誌「小児リハビリテーション」編集委員。今後、さらにさまざまな分野の講師に加わっていただく予定です。6月以降もご期待ください。園・学校の先生とのコミュニケーションに大活躍の「サポートブック」Upload By 発達ナビ編集部5月に始まる最初のオンライン勉強会のテーマは「サポートブック」です。サポートブックは、入園や入学、進学などお子さまのライフステージが変わる際に、園や学校の先生などと、お子さまの普段の様子や関わり方、知っておいて欲しい情報を共有するツールです。年度替わりの今、サポートブックを用意したいと思っていても、一人ではどう書いたらいいか悩んでいる保護者さまも多いでしょう。オンライン勉強会では、未就学児向けと学齢期向けに分けて、書くポイントなどを丁寧にご説明します。発達ナビPLUSオリジナルのサポートブックのデータも、発達ナビPLUS会員の皆さま向けにご提供します。見逃せない!2つの早期申し込み特典4月29日(水)からの申し込み開始に伴い、早期にお申込みいただいた皆さまへの特典をご用意しています。Upload By 発達ナビ編集部通常、初期コンテンツ利用料29,800円+月額利用料2,980円×11カ月(月額利用料は初月無料)のところ、5月15日(金)までに申し込みいただいた場合は特別割引が適用され、初期コンテンツ利用料が90%オフの2,980円となります。※6月以降は月額利用料2,980円で利用できます。Upload By 発達ナビ編集部「発達ナビPLUS」会員になるとダウンロードできる特別支援教材の中から、発達年齢別に複数種類ピックアップし印刷したセットをご用意。4種類の中からご希望いただいた1セットをお送りします。「子どもにあった教材選びが難しい」「印刷が手間で、なかなか始められない!」という保護者さまに嬉しい特典となっています。
2020年05月02日29,800円 が2,980円に!新サービス「発達ナビPLUS」の早期申込特典【5月15日まで限定!】新サービス「発達ナビPLUS」が誕生!発達が気になる子育てで生まれる疑問や不安を解消し、家庭学習で使えるさまざまな教材やプログラムをご提供する新しいサービスです。すべて専門家監修、特別支援教材が使い放題!子どもの発達の専門家によるオンライン勉強会を毎週開催!メールで個別ケースの相談もできる!すべてオンラインでのご提供なので、お住まいの地域にかかわらず利用ができます。そして期間限定特典もご用意。4月29日から5月15日までの期間にお申し込みをいただいた方は、2大特典の対象となります!Upload By 発達ナビ編集部5月15日までにご登録いただいた方は特別に、初期コンテンツ利用料(29,800円)が90パーセントオフ!月々2,980円でご利用できるチャンスです!「1年プラン」は初期コンテンツ利用料29,800円+月額利用料2,980円×11カ月(月額利用料は初月無料)のプランですが、発達ナビPLUSプレリリース時点でお申し込みをいただいた方には特別割引が適用され、初期コンテンツ利用料が2,980円となり、4月・5月の月額利用料もいただきません。つまり初年度は通常62,580円のご利用料金が、35,760円でご利用いただけます。月々2,980円(税抜)で、特別支援教材はもちろん、専門家によるオンライン勉強会への参加や、個別ケース相談、動画視聴などがご利用いただけます。※5月15日のサイトオープンまでの期間は、プレリリース版として、オンライン勉強会の申込及び受講、メールで個別ケース相談、デモ版特別支援教材が利用できます。Upload By 発達ナビ編集部オンライン教材から発達年齢別に複数種類ピックアップし印刷したセットをご用意。4種類の中からご希望いただいた1セットをご自宅までお送りします。「発達ナビPLUS」でできることUpload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSは、LITALICO発達ナビのご提供する有料サービスです。有料会員の皆さまは、次のようなサービスを受けることができます。Upload By 発達ナビ編集部オンライン勉強会は、臨床心理の専門家や、作業療法士、言語聴覚士など、子どもの発達の専門家が発達ナビPLUSの会員さま向けにオンライン会議システムを使い開催する勉強会です。チャット機能で質問も可能です。Upload By 発達ナビ編集部5月には、臨床心理の専門家からサポートブックのつくりかたを学べる勉強会もご用意。発達ナビPLUSオリジナルサポートブックもご利用いただけます。Upload By 発達ナビ編集部メールでの相談に専門家監修のアドバイスをお届け。お子さまと関わる上での「こんなときはどうすればいいの?」に丁寧にお答えします。Upload By 発達ナビ編集部専用のご相談フォームからお申し込みをいただきます。年齢別・内容別に複数のフォームをご用意しています。Upload By 発達ナビ編集部「子育てヒント動画」ではペアトレの考え方をベースに作成された、毎日の子育てに活かせる動画が視聴できます。お子さまだけでなく保護者さまも楽しく過ごすことができるヒントがたくさん詰まっています。子育てヒント動画は2020年6月からの掲載予定です。Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSの特別支援教材は、約7000点のラインナップ。見通しカード、気持ちの温度計、声のものさしなど、発達に凸凹のあるお子さまの生活・学習サポートに必要なアイテムをご用意しています。Upload By 発達ナビ編集部学習教材はもちろん、体の力を育むプログラムや、ソーシャルスキルトレーニングに関するもの、中高生向けのセルフサポート、ストレスコーピングなどのプログラム教材まで取り揃えています。発達ナビPLUSのご登録期間中は、ダウンロードし放題、印刷し放題です。※2020年5月15日まではデモ版のご利用となります※発達ナビオリジナルの発達支援施設向け教材から、ご家庭でもご利用いただけるものを厳選して掲載しています発達ナビPLUSのご紹介
2020年04月30日Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子執筆後記チビキャラにするとわかりにくいかもしれませんが、レンジャーたちは選挙権がある年齢です^^(荒木まち子)
2020年04月30日夫は息子の発達障害をどのように受け容れたのかUpload By 丸山さとこ「コウは発達障害かもしれない」と私から聞いた夫が最初に言った言葉は「え?コウはコミュニケーションとれてるでしょ?」でした。『かわいいわが子にまさか障害があるなんて…』というショックからの否定ではなく、本気で『え?問題なく意思の疎通とれてるでしょ?』と思っていたことから出てきた、夫の素直な反応でした。私も3歳児検診で指摘を受けるまで“コウはコミュニケーションがとれている”と思っていたので「分かる分かる…!」と頷きましたが、今後のことを考えれば呑気に共感している場合ではありません。「分かるー!けど困る~!」と頭を抱えながら、夫にどう理解してもらえばよいのかを考えることになりました。意思の疎通はできているのに?Upload By 丸山さとこコウは、コミュニケーションが全くとれていないわけではありませんでした。「はい」と言って渡したいものを差し出すことや、クレーン現象で“相手にやらせたいこと”を伝えたりすることはできますし、「いいよ」と「駄目」も分かります。でも、「お水ちょうだい」と人に要求して水を貰うことと、ウォーターサーバーのボタンを押して水を得ることの違いが、多分当時のコウには分かりませんでした。「イヤ」と言われて拒否されることと、ブザーが鳴って機能を停止することは、どちらも“音がして水を得られなくなった”という出来事ですが、その理由は全然違います。人間との間には、手順の間違いという言葉では単純に片付けられない“コミュニケーション”が存在しているからです。発達障害について少し知識を得た上で改めてコウを観察してみると、彼にとって要求とは“心を介したコミュニケーション”ではなく、ボタンを押すような行為なのだろうということが分かります。ですが、それを夫に伝えるのはかなり難しいのではないかと思いました。夫は多分定型発達者でコミュニケーションは私よりよほど上手に行えますし意図も汲めますが、気持ちを汲むことに関しては理解の解像度が低いところがあります。あれこれ例えを交えながら説明しつつも、「コウのコミュニケーション能力の遅れに対して、理解してもらうのは難しそうだなー!」と感じました。まずは“分かりやすいところ”から知ってもらう!Upload By 丸山さとこそうして頭を悩ませていたとき、ふと「コウの発達の凹んでいる場所が分かりやすい会話を聞いてもらえばよいのでは?」とひらめきました。コウの会話は基本的にエコラリア(オウム返し)によって行われていたので、挨拶などのやりとりが難しく、3歳になってからも「お名前は?」に対して「お名前は?」と返すような状態でした。 練習によって「お名前は?」「何歳?」などの受け答えができるようになりましたが、多分その練習風景は一般的な家庭のコミュニケーションとは異なるものだったと思います。まず、親が自分の肩に触れながら「お名前は?」と聞きます。次に、コウの肩に触れながら「丸山コウです」と“コウが言うべき言葉”を親が代わりに言います。それをリズミカルに繰り返してコウが「丸山コウです」と言うのを待ち、コウの肩に触れているタイミングで言えたら、素早く“コウが好きな刺激”を与えながら褒めて行動を強化します。そんな風にして“知らず知らずに行っていた療育”の結果、コウは一見すると会話ができる子に見えるようになっていたのですが、それは親の側が会話の歩調を子どもに合わせるからだと私は知っていました。Upload By 丸山さとこ後日「今からする会話を聞いていてくれる?」と夫を呼んだ私は、コウとの会話を始めました。「何歳?」「さんさい。」「いくつ?」「さんさい。」と違う聞き方でもスムーズに答えてみせたコウでしたが、「何歳ですか?」と聞いた時に『何を言われているんだろう?』という顔をして固まってしまいました。「何歳?」は教えられていても、「何歳ですか?」は教わっていなかったため、答えられなかったのです。夫はここにきてついに、「あー…これは確かに何かあるって感じがするな…。」と言い、“発達障害の可能性”に対して納得しました。夫は息子の発達障害をどのように受け容れたのかUpload By 丸山さとこ“息子は発達障害の可能性が高いらしい”と知った後も、夫は発達障害についての知識を積極的に得ようとすることはありませんでした。それはASDとADHDの診断を受けた今も変わることはありません。本やウェブサイトを少し紹介したことはありましたが、いつもパラパラッと見ては興味がわかずに終わるようなので、「無理強いすることもないか」と思い近頃はこちらから特に何かを勧めることはしていません。改めて考えてみれば、診断を受ける前から育児書などを読む人ではなかったのだから、診断を受けたからといって急に「本などを読んで勉強しよう!」とはならないのも当たり前のことなのかもしれません。そんな夫ですが、息子に全く関心や関わりがないかといえばそんなことはありません。公園やプールに連れて行ったりと一緒にお出かけもしますし、将棋を指したりして遊ぶこともあります。それだけでなく、前述のような“療育的な関わり”で挨拶を教えてくれたのも他ならぬ夫でした。痛いところを押さえて「痛い」と言うことも夫が教えてくれたおかげで、私はとても助かりました。そんな夫とコウの関わりを見ていると、「本やウェブサイトを読まなくても、夫はコウそのものから知識を得ているのだな」と感じます。それが夫にとって丁度良い、「発達障害のある息子」との関わり方なのかもしれません。Upload By 丸山さとこ
2020年04月30日在宅ワーク中心の母に、話しかけまくるADHD息子Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太を育てながら、私は在宅でマンガの仕事をしていました。土日や長期休暇などは子どもと過ごしながら作業をすることが本当に大変で、納期に間に合わないなどの問題もありました。なにせ元気ハツラツ~♪なADHD息子ですから、おしゃべり大好き、独り言はブツブツ、動作は荒っぽく家の中でも物音がドタバタ大きい。私は少女マンガ誌に数本ショートの連載をしていたので、無音の中で構成を考えたり絵を描いたりと集中して作業がしたいのですが、「ねぇねぇお母さん聞いてよ!」とか「お母さんコレできないから代わりにやってー!」と、10分に1回は息子に話しかけられるため、頭の中の構成や細かい作業も中断させられてしまいます。毎日そんな状況なので、〆切前には焦りと疲れでパニックになります。Upload By かなしろにゃんこ。そしてついつい息子に「仕事中だから邪魔しないで!」と怒鳴ってしまい、息子を泣かせることもありました。怒ったあとに「ヤバッ言い過ぎた…」と反省して息子を抱っこして仲直りするのですが、そうすると数分後にはケロッとして私にベラベラ話しかけてくる、空気が読めない...いや?ハートが強い、ガッツある息子(笑)そうして私のイライラはふりだしに戻ります。息子が起きている時間帯はまともな作業ができないので、土日や長期休暇の期間には子どもが寝てから作業をして、朝寝て昼に起きるような生活をしていました。ルールをハッキリ伝えてあげたらいいのかも?Upload By かなしろにゃんこ。息子が発達障害の診断を受けてから発達障害の育児書を読むようになり、自閉傾向にある子には伝えたいことをハッキリ言わないと伝わりにくい場合があると知りました。そうか...「邪魔しないで」という言葉だと漠然としていて分からないのかもしれない!?ルールを決めて伝えないと、「聞いてほしいことがあって話しかけたのに、なぜだかお母さんに怒られた」と、訳が分からなくてリュウ太だって困るよね。Upload By かなしろにゃんこ。そこで日中に仕事をするときは「今から集中して仕事をするから、2時間話しかけないでね!」などと具体的に伝えるようにしました。息子は「そんな言い方冷たい」とショボンとしてブーブー文句を言いますが、毅然とした態度で接することにしました。私の仕事は絵を描いたりマンガを書いたりすることが8割なので、息子からはただお絵かきしているようにしか見えず、大切な仕事をしているようには見えにくかったと思います。だからこそ、母が仕事をしている時間をはっきりと伝え、ルールを伝えながらコレはお金をもらう仕事で遊びではない!というパフォーマンスもしっかり見せなければいけないような気がしました。2時間というルールは息子が話しかけないで一生懸命我慢できる限界の時間です。実際は2時間も難しいのですが、努力目標を設置しました。Upload By かなしろにゃんこ。どうしても話しかけたいときは急に長話をするのではなく「今ちょっと話せる?」と相手が自分の話を聞く態勢にあるかを伺う声かけを最初にしよう!というルールも設けました。ウッカリ屋さんのADHD息子ですから、このルールをスタートしたときはなかなか守れませんでした。作業中の私に話しかけて「仕事中です!」と注意されてから、「あ、そうだった、今話してもいい?」とやり直しをするなんてことがありました。手伝ってほしいことがある際にも、「仕事が終わるのが6時だから、6時になってから手伝うね」と伝えるようにしました。過ごし方も見直して、ひとりで静かに楽しめるようにUpload By かなしろにゃんこ。話しかけてくることが少しずつ減っても、ADHD息子にとって"静かに過ごす"ことはそう簡単ではありません。大きな物音もたてるし、ゲームで失敗するとイライラして暴れたり、暴言を吐いたりします。物音は仕方がないとしても、暴れたり暴言を吐いたりするのは少しは減らせないか...そこで、「お母さんが仕事をしている間は、ゲームで失敗してもイライラして暴れたり暴言を吐かない」こともルールにしました。でもこれはなかなかうまくいかず、ルールとして頭に入っていても実際にゲームでイライラすると感情をおさえるのは難しいようでした。そのため、私が仕事をしている間はゲームではなく工作やマンガ本を読むなど、イライラしにくい活動で穏やかに過ごしてもらうようにしました。こうして『親が家で仕事をしている間の過ごし方ルール』を徹底したことで、日中の仕事が5割程度はかどるようになりました。お母さんに話しかけてはいけないことを寂しがっていたのはルールをつくってから1週間程度で、ルールが定着してしまえば、寂しがることは少なくなりました。中学生になると話しかけてくることもなくなり、逆に私が話しかけてもムシするくらいで寂しくなりましたが(笑)Upload By かなしろにゃんこ。子どもがヤンチャ期には在宅作業は頭の痛い問題です。私以外の家族に旅行に行ってもらって家で一人で作業をしたことや、ホテルを取って籠ったこともあります。でも今は新型コロナの外出自粛制限があるので、在宅でお仕事される親御さんはそうはいきませんし、本当に苦労されていることを思うと「頑張って乗り越えましょう!」と安易に言えない気持ちです。夜間仕事をして日中は子どもだけで遊ばせ親はグーグー寝ている...なんて日も、たまにはあっていいと思います。そういう生活でもそれがその家のスタイルならば誰も文句は言えません。それぞれの家庭の事情がありますよね。子どもと接する時間を計画的にずらすことで、親がリフレッシュしてほしいです。
2020年04月28日発達障害長男の中学受験わが家の発達凸凹の長男は、4月から大学附属の私立中学校に通うことになりました。初めての経験でまさにドタバタな1年間でした。そもそもなぜわが家が長男の私立進学を考えるようになったのか、受験勉強にはどのように取り組んだのかを連載シリーズでご紹介します。今回は第3話です!塾での学習はゆっくり。本人に合ってはいるけど…Upload By スガカズ長男が通っていた個別指導の塾は、週3コマで1コマ(科目)あたり80分。マイペースな長男に合ったペースで学習できましたし、塾の先生方には長男のモチベーションがあがらない時でも根気よく接していただけました。そのお陰で長男は一度も「塾に行きたくない」とは言いませんでした。ただ、本番まで時間が少ないのと、日によって注意散漫だったり時間の概念があまりない長男に対して「出題傾向に合わせた対策」や「苦手に特化した対策」までお願いすることは難しそうでした。模擬試験で判明した長男の「こだわり」Upload By スガカズテストの感覚を肌で感じてもらうために模擬試験は毎月受けていました。結果はビックリするほど下の方。始めたのが遅かったので当たり前のことなのですが、それにしても本来解けるはずの問題の解答欄が真っ白でした。長男は、先頭から順番に解いていくというこだわりがありました。小学校のテストでは気づけなかったこだわりでした。私が「まず、はじめにテストの内容を見て、解けそうな問題から解くといいよ」と説明しても、本人は「それだとスッキリしない」と、納得しませんでした。本人をどうやったら納得させることができるのかと私は悩んでいました。長男はまったく気にしていない様子…。Upload By スガカズそんな中、療育センターで言語の指導を受ける機会をいただけました。これが長男や私にとってありがたい経験になりました。療育センターでの言語の指導Upload By スガカズ11月に療育センターで言語での初めての指導があり、言語聴覚士さんに、こだわりや課題について相談しました。Upload By スガカズ今まで経験のあるWISC-IVではない簡単なチェックをしてくださいました。「ものづくり」が好きだという情報を伝えたからなのかは分かりませんが、一番最初にRey-Osterriethという視覚認知で利用される複雑図形が出ました。この図形は、長男にとって得意な分野で、また、「早く次の問題を終わらせて図形を描きたい」と言わんばかりに、目を輝かせ問題を解き続けました。Upload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズ「(長男に対して)聞いてもらいたい話の前に注目してもらう」ことや「勉強する内容の順番を考える」、「楽しんで学習してもらう」ことは低学年の頃から意識していたことですが、先が見えづらい初めての経験に、私自身焦る気持ちが先行して、意識することを忘れてしまっていたのでした。子どもが成長しても、「初心忘れるべからず」です。指導のお陰で本人が納得し、テストの点数を伸ばす経験に結びつきました。試験本番まで4回指導していただきましたが、この言語聴覚士さんに会う度に長男はやる気と自信をどんどんつけていきました。また、この療育がきっかけとなり、中学受験の勉強でも、苦手な科目の勉強にも取り組む姿勢が変わっていきました。私自身も振り返る機会をいただけたことで、気持ちに余裕ができました。次回は、家庭での勉強方法や環境の支援をどの様にしていたのかお話をしたいと思います。
2020年04月27日ざわざわした場所が苦手なタケル...我が家の長男タケルは、ASD(8歳で診断を受けたときはアスペルガー症候群)があり、とても音に敏感です。赤ちゃんの頃から、少しの物音で起き、たくさんの人が集まって喋っているような場所では、むずがって泣き出すような子どもでした。Upload By 寺島ヒロ多くの幼児が好むような音の出るおもちゃも、甲高い音が出ると投げて壊してしまいます。3~4歳ぐらいまではそれがなぜか分からず「おもちゃを投げるなんて乱暴だなあ」と思っていました。言葉にして伝えられるようになってから、「うるさいから遠くにやって!」などというタケルの気持ちがやっと分かったのです。8歳になってアスペルガー症候群(当時)の診断を受け、療育センターに行くようになってから、そういった音への過敏さがASDの症状の一つだったと知りました。原因が分かっても対処法がなかった...しかし、原因が判明したと言ってもこれといった対処方法もなく...うるさい音の出るものは家に置かない、人が大勢集まるところには行かない、学校で音に疲れたときは人のいないところで休ませてもらう、もしくはもう帰宅させてもらう、などといった方法で何とか乗り切っていました。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ小学校時代は学校がうるさいからと登校を渋ることもあったタケルですが、中学高校は山の上の少人数制の進学校で、奇跡のように静かな日々を過ごすことができ、無事に卒業することもできました。しかし、次は大学。大人として新しい環境の中で、多くの学生たちとともに学校に通わなければなりません。どうなることかと思っていましたが...ノイズキャンセリングイヤホンがすごかった!Upload By 寺島ヒロ解決してくれたのは、技術の進歩でした!耳の中に装着するノイズキャンセリングイヤホンが、以前よりかなーりお安く手に入るようになっていたのです!お父さん(ADHDがある)が持っていたノイズキャンセリングイヤホンを試着したタケルは、直ちに1か月分のバイト代をつぎ込み、自分用のノイズキャンセリングイヤホンを手に入れました。耳が痛くなってしまうので、ずっと装着していることはできないのですが、ノイズキャンセリングイヤホンの威力は絶大。ポケットに入れているだけでも安心です。おかげで、今までは固まって動けなくなったら困るということで、行くことができなかった大きな駅に行って電車を乗り換えることなどもできるようになり、行動範囲も広がりました。タケルがもつ「共感覚」とは...しかし、日常的な雑音に対処できるようになると、そのぶん際立ってきたこともあります。それは、大きな音を聞いたときのこと。タケルには大きな音に痛みを感じる「共感覚」もあり、物がぶつかったような音や削れるような音を聞くと、身体が痛いと感じてしまうのです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ共感覚とは、「ひとつの感覚の刺激によって、別の知覚が不随意的に起こる」現象。音を聴くと色が見えるという「色聴」や、文字を見ると色が見える「色字」など色に関係するものが多いとされていますが、痛みを感じると色が見えるとか、辛さを感じると手の平にちくちくした感覚を感じるというような触覚と関係するものもあるそうです。思えば、タケルは10歳ぐらいの頃、ヘッドホンをつけて聴いていた音楽を「ぼつぼつしている」「ざらざらしている」と表現していました。そのときは音楽の印象やリズムをそのように例えているのだと思っていましたが、本当にその感覚を身体中で感じていたのでしょう。共感覚は個人に固有の感覚で、基本的には「治る」といった性格のものではないらしいです。"怪我もしていないのに、痛みを感じている"と思うとかわいそうですが、本人は逆に「え?みんなは痛くないの?じゃあ、なんで大きな音を嫌がるんだい?」と言っているぐらいなのであまり気にしていないよう。また本当に怪我をしたときに、音のせいだと勘違いするのではないかと聞いてみたのですが「痛い!と思う感覚は一緒だが、一瞬後に"これは本当の怪我の痛みだ"と分かる。」とのこと。うーん、まだまだ色々と謎が多いです。
2020年04月26日学童1日目はあいにくの雨Upload By taeko4月1日、小学校の入学式はまだですがこの日から学童がスタートしました。同じ保育園のお友達が3人いるけれど、あとは初めてのお友達や職員さんばかり。昨年末に1回見学に行っていましたが、やっぱり不安でした。朝から冷たい雨。今まで傘を持つのを嫌がって、持っても手に力が入っていなくてグラグラするので、ずっとカッパを着せていましたが、試しに傘を持たせてみたら...しっかり持てました!あきらめていたことができてびっくり。Upload By taeko学童は、小学校の中の一室にあります。学童に到着すると、すでに畳に置かれた机で子どもたちが遊んでいて、すぐにミミも加わりました。自治体の就学支援シートを活用Upload By taeko学童の面談の時に、ミミがASDであることを職員さんに伝えていました。たくさんの子どもがいるので、埋れてしまわないように何度も伝えていこうと思っています。ミミは就学準備として、自治体が役所や幼稚園・保育園・療育機関などで配布している「就学支援シート」を作成しました。「就学支援シート」には、得意なこと、好きなこと、苦手なこと、配慮してほしいことなどを記入します。保護者記入欄だけでなく、「就学前機関記入欄」があるので、ミミの保育園や療育での成長の様子をそれぞれの担任の先生に書いてもらいました。先生方が枠からあふれるほど詳しく丁寧に書いてくれて感動...!ミミの小学校には特別支援学級とミミが利用する特別支援教室があり、この学童はすべての生徒が利用することができます。基本的にはどの子どもにも同じ様に接し、配慮が必要な際は職員さんが協力し合って対応してくれるそうです。私は「就学支援シート」と診断書のコピーを小学校の担任の先生だけでなく、学童の職員さんにもお渡しして読んでもらい、ミミへの配慮をお願いしました。Upload By taeko学童に持って行く物はけっこう多いです!小学校の授業がお休みの時はお弁当も必要です。偏食のミミのお弁当はいつも同じ内容だから、私はラクかも。嬉しい関わりと勉強も...充実した1日Upload By taekoトイレの場所を確認しようと職員さんに聞いたら、近くにいた年上の子が聞いていて、ミミを案内してくれました。こういう関わりってありがたい!安心して私は仕事へ行くことができました。Upload By taeko仕事を終えて迎えに行くと、ミミは体育館で伸び伸びと遊んでいて、私を見つけるとニコニコ顔で走ってきました。楽しんでいたみたいで良かった!学童では勉強をする時間もあり、ドリルが数ページできていてびっくり。ミミ、初日からバッチリだね。
2020年04月24日3,000以上のご家庭が利用。特別支援教材の無料開放と、オンライン保護者会LITALICO発達ナビでは、2020年3月11日から4月11日までの間、通常発達支援施設向けにご提供している特別支援教材の一部を保護者の皆さまに無料で開放させていただきました。また、専門家や編集長も参加するオンラインでの保護者会を開催しました。※特別支援教材の無料開放は4月22日で終了させていただきました特別支援教材は3,000を超えるご家庭からお申し込みをいただき、たくさんのご利用をいただきました。オンライン保護者会は合計8回開催。開催毎に「不安定になっている子どもとの関わり方」「保護者のストレス緩和の方法」「子どもの生活リズムの乱れへの対応方法」「家庭学習の支え方」という4つのテーマに沿った内容で行いました。心理の専門家にその場で悩みの相談ができたり、参加される保護者様同士経験をシェアしていただくことができました。特別支援教材の無料開放やオンライン保護者会の開催で、それぞれのご家庭での毎日を少しでもラクにすることができていたらうれしいです。1か月半の無料開放、保護者会開催の中で、ユーザーの皆さまのお子さまの学びの機会を保障したい専門家に相談したい悩みや不安を相談できる場が欲しいというニーズを強く感じました。そこで、LITALICO発達ナビでは、お寄せいただきましたたくさんの声を元に、発達支援施設向けにご提供してきた特別支援教材の開発での知見や、記事の監修などでつながるさまざまな専門家の力をお貸しいただくことなどにより、より皆さまを個別にサポートができたらと考え、新たなサービスをスタートさせたいと動き始めました。専門家からまなべる・相談できる!特別支援教材の利用や動画視聴も。LITALICO発達ナビの新サービス「発達ナビPLUS」Upload By 発達ナビ編集部新たにスタートする「発達ナビPLUS」は、発達の専門家によるオンライン勉強会や動画、専用フォームを用いた専門家への個別ケース相談、特別支援教材の利用などのラインナップがあるサービスです。すべてオンラインでのご提供なので、お住まいの地域にかかわらず利用ができます。発達ナビPLUSは、LITALICO発達ナビのご提供する有料サービスです。有料会員の皆さまは、次のようなサービスを受けることができます。Upload By 発達ナビ編集部ご提供サービス1、質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)2、専門家にメールで個別ケース相談3、ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画4、専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材早期申込特典をご用意!初期費用90%オフ、発達年齢別教材セットのプレゼントもUpload By 発達ナビ編集部「1年プラン」は初期コンテンツ利用料29,800円+月額利用料2,980円×11カ月(月額利用料は初月無料)のプランですが、発達ナビPLUSプレリリース時点でお申し込みをいただいた方には特別割引が適用され、初期コンテンツ利用料が2,980円となり、4月・5月の月額利用料もいただきません。※6月以降は月額利用料2,980円で利用できます。Upload By 発達ナビ編集部オンライン教材から発達年齢別に複数種類ピックアップし印刷したセットをご用意。4種類の中からご希望いただいた1セットをお送りします。少しでも早くサービスをお届けできるよう、スタッフ一同準備を進めています。近日中には受付開始できる予定です。お申込み開始はコラムやメルマガでお知らせいたします。ぜひご期待ください!
2020年04月23日むっくんのゲームデビューむっくんのテレビゲームデビューは5歳のクリスマス。サンタさんからのプレゼントでした。さぁ、遊ぼう!…とその前に。Upload By ウチノコむっくんは何事も最初が肝心な子です。初めにルールを決めるとその後も、ある程度守ろうと頑張れます。ところがルールを作らずに始めてしまうと、あっという間に勝手なマイルールを作り上げ、その後修正が難しくなるという傾向があります。そこでまず、ゲームを楽しむ上でのルール作りから始めることにしました。むっくんルール6歳版①ゲームはお勉強(宿題やその日の課題)を決められた分こなした後に②ゲームはお昼(12時)以降にする③時間は1日30分まで④1日やらないときは、時間を翌日に繰り越せる(繰越は1日分まで)⑤たくさんやりたいときは1日分まで前借できる(翌日はその分減る)むっくんと相談して作り上げた我が家のルールがこちら。何度か改定していますが、むっくんのマイルール化を防ぐため、かなり具体的になるよう心がけました。また、むっくんは理由のないルールには従わないので、理由も納得してもらえるようにしっかりプレゼンしておきました。Upload By ウチノコあれから2年、テレビゲームとの生活は…今のところ基本的にはルールを守ろうと努力してくれています。もちろんそれが難しい日もありますが、私が仏心を出してブレるとむっくんはかえって混乱するので、ルールを守ってこそ!というスタンスで対応しています。もともと、こだわりや衝動性があり自分を律することが難しい子ですが、テレビゲームの威力は抜群です。この調子でルールも今後は年齢に合わせ、むっくんと相談しながら改定していく予定です。Upload By ウチノコUpload By ウチノコルールを守るアシスト機能ゲーム機の中には「保護者による見守り設定」を搭載しているものがあり、これがとにかく優れもの!1日のゲーム時間を設定すると、終了10分前、5分前と画面に表示と音で予告してくれます。時間が来たらアラームが鳴るので私も声かけしやすく、事前予告があることで、むっくんもゲームを止める心の準備ができるようです。Upload By ウチノコ更に何分間ゲームをしたかをゲーム機と連携させたスマホアプリに記録してくれるので、隠れてゲームをすることがあっても時間の把握ができる仕様になっています。親に隠れてゲームし、ゲーム機にこもった熱でバレて叱られていた私の時代より、かなり進歩していてびっくりです。Upload By ウチノコ私が感じるゲームのメリットとデメリット得るものがあれば、失うものもある。私がむっくんを見て感じたゲームのメリットデメリットをまとめてみました。●ルールを守るか否かで親子トラブルになる●楽しすぎて興奮し、感情コントロールが難しいときがある●娯楽との付き合い方、バランスを考える訓練になる●ルールを守る等自分を律する力が育まれる●時間の管理、流れを読み次の進行を考えて推論するという力が鍛えられる●もっと続けたいときに親と交渉するように。自分の気持ち、理由を私に説明する訓練●30分と時間が少ないことから、事前に攻略本を読み計画して効率よくゲームに興じている。計画性が育っている●進行に困ると攻略本で調べるように。上手くいかなくても投げやりにならず、工夫をこらそうとする。現実世界では見られない粘り強さが育っているUpload By ウチノコそして我が家でのゲームの最大のメリットは、「家族共通の話題になる」ことだと感じています。実は私も夫もむっくんと同じゲームを楽しんでいます。自分が大好きなテレビゲームに、親が興味をもってくれることがむっくんはとても嬉しいようで、ゲームの話をニコニコしながら話してくれます。家族で対戦しようものなら大盛り上がり!今では一家団欒のツールの一つになっています。Upload By ウチノコさいごに子どもがテレビゲームとうまく付き合うには、親のサポートが必要だと感じています。だけどサポートさえあれば、テレビゲームから育まれる力もたくさんあるようにも感じています。ゲームっ子だった私は、社会人になりデジタル化される仕事の中で、テレビゲームで得たスキルに助けられたと感じることも多々ありました。また、帰宅が遅く一緒に食事をとることも少なかった父と私の関係を繋いでくれたものがテレビゲーム。母に隠れて2人でゲーム対戦した時間はかけがえのない思い出です。問題視されがちなテレビゲーム。人は得体の知れないものを怖いと感じるようにできています。テレビゲームをよく知らなければ、怖い、心配、否定したいと感じることは当たり前でしょう。でも、もし知ることができたら?何か変わるかもしれません。子どもと過ごす時間が増えた今日、勇気を出して子どもが大好きなテレビゲームの世界に足を踏み入れ、親子一緒に楽しんでみるのもいいかもしれません。
2020年04月23日発達障害のことを話してから1週間...何度も聞かれる同じ質問。娘に発達障害のことを話してから、1週間。それまで娘から『発達障害』について聞かれることは、全くなかったのですが…1週間を過ぎたころから、娘は3日に1回ぐらいのペースで私に「発達障害って…この家で私だけ?」と聞くようになりました。その度に私は同じ説明をしました。Upload By SAKURA娘は毎回、私の話を聞いたあとはそのまま去って行きます。私は、その表情から娘の気持ちを読み取ってあげることができず、ただ聞いているだけなのか、それとも何か不安を抱えているのかわかりませんでした。娘は『発達障害』をどう思った?このやり取りが何度か続いたため、私は娘が何を思って聞いているのか知りたいと思いました。そこで娘に聞いてみることにしました。Upload By SAKURA娘は、『発達障害』があることが「心配」と感じていました。私が思った以上に、娘は表面上だけではなく、深いところまで考え始めていました。困ったのは『障害』という言葉。今回、娘に説明をしていて私が一番困ったのは…Upload By SAKURAなぜこれが『障害』という言葉なのか、ということ。『障害』という言葉は、子どもにはとても説明しにくいのです。「発達障害」ではない別の言葉ならよかったと、この時ほど感じたことはありませんでした。(発達障害ではなく、個性強め型とか、〇〇タイプとか、「障害」がつかない呼び名にしてほしいと思いました。)恥じるべきことではないのに、人に使ってはいけないという矛盾を上手く説明できない葛藤もありました。Upload By SAKURA最初の説明は、きっとその後の価値観の土台になっていく…。自分の言葉一つひとつの重みを認識するたび、その大きな責任感に身が引き締まる思いでした。受け入れるまで、寄り添う。その後も間隔は少しずつ開いてきていますが、娘は定期的に「発達障害って…この家で私だけ?」という質問をします。Upload By SAKURAその度に、こんな会話をします。ただ、心配なことばかりではなく…Upload By SAKURAこんな前向きな会話も、たくさんあります。娘は、『発達障害』を知ったばかり。何度も質問するのは、まだ受け入れることができていないということなのでしょう。私だって何年もかかったのです。娘もゆっくり受け入れてくれればいいと思って、聞かれる度に何度も答えています。
2020年04月22日現場を知っているからこその「圧倒的な使いやすさ」新型コロナウイルスの影響により、放課後等デイサービスや児童発達支援など、発達支援施設ではイレギュラーな対応が必要となっています。感染予防に努めながらの支援、状況が変わるたびに開所時間の変更やや利用時間の調整――お子さまの支援にだけ集中することがなかなか難しい現場も多くあるでしょう。そんな発達支援施設の事務をサポートする発達ナビの請求ソフトにについてご紹介します。どんなに機能が充実していても、使いこなすために時間がかかってしまっては本末転倒。LITALICO発達ナビの請求ソフトではPCスキルに関わらず誰でも直感的に操作できるように、画面レイアウトや推移の少なさ、ボタン配置、デザインの親しみやすさも工夫しています。1.業務日報を毎回作成するのが大変2.支援記録を未だに手書きで記録している3.どうしても加算の記載漏れがでてしまう4.上限額管理の対応でミスが起きがち5.実地指導が入るけど何から準備したらいい!?6.大変!請求業務担当者が急にお休みにこうした「困った!」がどう解決するのか、LITALICO発達ナビの請求ソフトの詳細は▼こちら▼でご紹介いたします。
2020年04月22日