やっと始まった学校!4年生になった娘。休校が続いていた小学校でしたが、5月から無事再開。4年生として、娘の新学期がスタートしました。小学4年生…学校では、高学年グループとして扱われ、学習も難しくなっていきます。そして、さらに変化もありました。今まで、1年生の後半から、2・3年生と、継続して娘を見てくれていた特別支援学級の担任の先生も代わり、4年生からは新しい先生になったのです。特別支援学級のメンバーも増え、クラス内では娘が最上級生となりました。Upload By SAKURAいろんなことが変わりましたが、私は娘の性格上、たいした心配はしていませんでした。新しい先生は、以前から他の特別支援学級を担当していて、娘も学校内の活動の中で関わりがあり、慣れている先生だし、前の担任の先生は隣のクラスにいます。きっと娘なら、穏やかにニコニコ過ごしてくれる…そう思っていたのです。新学期早々に娘に変化が…しかし、新学期が始まって早々、娘に異変が起こりました。学校が始まった日の夕方、放課後等デイサービスに迎えに行くと、「帰りたくない!」と泣いていたのです。Upload By SAKURA初日だから疲れてしまったのかな?と、娘をなだめつつ車に乗せました。しかし、翌日も娘は「帰りたくない」と、帰りがけに号泣したのです。それから数日、泣いた娘を説得しながら車に乗せる、ということが続きました。さらには家でも、以前まで泣かなかったようなことで泣くようになりました。Upload By SAKURAその泣き方も、今までとは違い、幼く…小さな子が泣くような泣き方でした。そして、普通にできていたことができなくなったり、弟からかけられる言葉一つひとつにイライラしたりする様子も見えるようになりました。明らかに娘は、不安定になっていました。原因は、放課後等デイサービスでの過ごし方?そこで私は特別支援学級の先生に、連絡帳で、学校の様子を聞きました。学校で何か違う様子はないかと思ったのです。しかし娘は、学校では特に変わらず過ごしているようで、「あーさんは、本当にお利口です。ニコニコ頑張っています。」と返事が来ました。娘に学校のことを聞いても「普通に楽しいよ?」としか言いませんでした。そこで今度は、放課後等デイサービスの先生に相談することにしました。Upload By SAKURAそして、話し合いの中で、「4年生になり、6時間目までの授業が週4になり、放課後等デイサービスで過ごす時間が減っているせいではないか」という話になりました。実は以前にも似たようなことがありました。コラムにも書いたのですが、小学3年生になった時にも、時間割の変化と宿題が終わらないことへの不安で気持ちが不安定になっていたのです。まさに、この時と同じ状況でした。私は、この時から無理に宿題を終わらせる必要はないと話していたのですが、長い休校が続き、娘は以前のやり方を忘れているようでした。以前まで週2回だった6時間目の授業が、週4になったこともあり、娘もパニックになっていたのかもしれません。娘は、放課後等デイサービスで常に時間を気にしていて、宿題も気になる…遊ぶ時間も気になる…やっと遊び始めたと思ったら、私が来る…という状態なのだそうです。Upload By SAKURA新しい生活で溜まったストレスを癒すための、遊びの時間が足りていないのだと思いました。楽しい時間を優先に。放課後等デイサービスの先生は「無理に宿題しなくてもいいんじゃないかな?」と声掛けしているそうなのですが、娘は頑なに宿題を多く終わらせようとしているそうです。そこで私は改めて娘に、話すことにしました。Upload By SAKURAやはり娘は宿題のことを心配していたので、とにかく放課後等デイサービスでは、満足するまで遊ぶことが優先だと話しました。再度、ルールを確認。その後、娘は放課後等デイサービスの先生と再度話し合いました。Upload By SAKURAそして、デイサービスに着いた時間にかかわらず、宿題をやめる時間を決めたそうです。その時間になったら、宿題した時間がたとえ10分でも、宿題ができなかったとしても、遊ぶ時間にうつることを約束しました。それから娘は、思う存分遊ぶようになりました。すると数日後には、帰る時には笑顔で待っていてくれるようになりました。お姉さんになったとはいえ、まだまだリズムが掴めるまではフォローが必要。一度言ったことでも、確認しつつやっていく必要があるな~と考えていた私でしたが、実は私が予想もしなかった、嬉しいこともありました。以前は帰宅後に残してきた宿題に取り組んでも、宿題中に固まったり、終わるまでにすごく時間がかかったりしていた娘でしたが…Upload By SAKURA宿題をするスピードも上がっていたのです。しかも、字もキレイ!日記はもうフォローがなくても、完全に一人で書けるようになっていました。帰宅後の動きも機敏で、私が声をかける前に動くように。そのスムーズさは、低学年の頃からは想像できない姿でした。一つひとつ向き合っていけばいい。今回のことで、娘の成長をまた強く感じた私。苦手も多いけれど、なんでも再確認すれば対応できるようになるし、娘にとって大事な時間をちゃんと確保すれば、他のことにもいい影響を与えてくれました。そして、数年前に「できないこと」「困ったこと」だったことも、今こうやってできるようになっている…。そう思うと、一つひとつの対応が数年後にいきてくると思え、私のモチベーションもまた一つあがりました。人よりゆっくりな成長だけど、人よりたくさん頑張ってくれる娘。これからも娘に寄り添い、頑張っていこうと思えました。Upload By SAKURA
2020年06月24日LITALICOで発達支援に関わる専門家らによる新刊が発売!2020年7月2日発売の「発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス~ 」は、発達障害のある子どもと周囲の人との間にあるコミュニケーションのズレや障壁を解消するための環境アセスメントの視点や具体的な支援法が紹介されています。執筆に携わったのは、LITALICO研究所 所長でインクルーシブ教育を専門とする野口晃菜さんを始め、応用行動分析や認知行動療法、児童心理、作業療法士、テクノロジー等複数の専門分野から支援に携わる7名の専門家達。さまざまな専門性からアプローチをするなかから見えてきた、共通する支援のポイントについて、事例を交えながら述べています。発達が気になる子どもの支援に携わる方にとってはもちろん、保護者にとっても子どもとのコミュニケーションにおいて新たな気付きを得られる本です。7月10日(金)開催!支援に携わる複数の専門家の視点を得られるオンラインイベントに参加しませんか?7月10日に、この本の出版を記念した出版記念イベントが開催されます。著者自ら一歩進んだコミュニケーション支援のためのポイントを直接ご紹介します。オンライン配信のため、全国どこからでも参加が可能。多くの方のご参加をお待ちしています!本イベントでは、7名の著者のうち4名が登壇し、これからのコミュニケーション支援のポイントについて直接お話します。登壇者のプロフィールをご紹介します。Upload By 発達ナビニュース<野口晃菜>株式会社LITALICOLITALICO研究所所長1985年生まれ。小学校6年生の時にアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。高校卒業時に日本へ帰国、筑波大学にて多様な子どもが共に学ぶインクルーシブ教育について研究。その後小学校講師を経て、現在障害のある方の教育と就労支援に取り組む株式会社LITALICOの執行役員・LITALICO研究所所長として、障害のある子ども8,000名への一人ひとりに合わせた教育の実現のための仕組みづくり、公教育や児童養護施設との共同研究などに取り組む。共著に「インクルーシブ教育ってどんな教育?」や「地域共生社会の実現とインクルーシブ教育システムの構築―これからの特別支援教育の役割」などがある。博士(障害科学)。Upload By 発達ナビニュース<陶 貴行>株式会社LITALICOLITALICOワークスシニアスーパーバイザー・LITALICO研究所チーフリサーチャー約15年障害のある方の就労支援に携わっている。元、障害者職業カウンセラーで、専門は職業リハビリテーション、応用行動分析、認知行動療法。公認心理師、臨床心理士も取得している。これまで、障害のある方の就労支援における応用行動分析や認知行動療法による介入や就労移行支援事業所スタッフ向けのスタッフトレーニング(応用行動分析のスキル習得)、障害者の職場定着に影響を与える要因を検討するための調査、インターネット認知行動療法の効果検討等の研究を行ってきている。現在は、アクセプタンス&コミットメント・セラピーの就労移行支援事業所における応用や、就労移行支援事業所におけるオープンダイアローグの実践を行い、その効果を検討する研究を行っている。Upload By 発達ナビニュース<井上いつか>株式会社LITALICOLITALICOジュニアアドバイザー言語聴覚士医療・福祉機関で勤務後、現在フリーランス。複数の支援機関でお子さんの療育や自立支援、ご家族や指導者のサポートを行っている。Upload By 発達ナビニュース<緒方広海>株式会社LITALICOLITALICOジュニアチーフスーパーバイザー公認心理師臨床心理士さいたま市にて専門職(心理)として約15年間従事。こころの健康センター(精神保健福祉センター)、障害者総合支援センター(発達障害者支援センター)、子ども家庭総合センターなどで、乳幼児から成人期までの精神保健福祉、障害福祉の分野で幅広く心理臨床業務に携わる。現職においても支援に関わる指導員への研修やスーパーバイザーの育成の統括を担当している。今回のイベントでは、オンライン上で、登壇者が参加者からの質疑応答にお答えする時間も設ける予定です。ご興味のある方はぜひご参加いただき、この4名に直接質問を投げかけてみませんか?Upload By 発達ナビニュース「発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する」出版記念イベント~著者と共にこれからのコミュニケーション支援について考えよう~支援職や保護者はもちろん、ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。開催日時2020年7月10日(金)19:00~20:30※10分前よりご入室いただけます開催方法youtubeでの配信を予定※お申込みいただいた方にURL及びIDパスワードを事前にお送りいたします。※参加者の方からオンラインで質問をお送りいただけるようにいたします。詳細は改めてご案内します。イベントの内容・書籍の紹介・パネルディスカッション「これからのコミュニケーション支援について」・参加者からの質疑応答参加費無料服装自由ご準備いただくものyoutubeに接続できるスマートファンやPC※通信費等はご参加者負担となります登壇者・野口 晃菜(LITALICO研究所 所長)・陶 貴行(株式会社LITALICOLITALICOワークスシニアスーパーバイザー・LITALICO研究所チーフリサーチャー)・井上いつか(株式会社LITALICOLITALICOジュニアアドバイザー)・緒方広海(株式会社LITALICOLITALICOジュニアチーフスーパーバイザー)※プログラムの内容及び開催時間などは変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。ご興味をお持ちいただいた方は下記よりお申込みください。
2020年06月22日埼玉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス上尾教室では、オリジナル教材を使用した療育をお子さんの課題に合わせて提供しています。代表的なものとして、フラッシュカードを使った支援やリトミックによる音楽療育等、脳活性化や集中力・想像力を促す支援を実施しています。ときにはお子さん主体の支援もあり、飽きずに取り組める工夫が満載です。経験豊富なスタッフが、お子さんの自信や自己肯定感につながることを目指し、成長のサポートを行います。Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス与野教室では、お子さんが療育の中でいろいろな事を経験し、課題解決能力を身につけることや自己肯定感を育むことを目指し、日々支援しています。経験豊富なスタッフがお子さんの発達に合わせ、オリジナル教材の中から課題をチョイス。オンライン支援も取り入れながら専門的なアプローチを行います。JR京浜東北線・与野駅(西口)より徒歩約1分と好立地。療育の中で、お子さんが新しい興味を見つけて、好きなことを作っていけるようにサポートしていきます。埼玉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報KID ACADEMY豊中刀根山校では、脳科学のデータに基づく約40個のカリキュラムの中から、年齢や要望、発達段階に応じて適切なものを選び支援を行っています。カリキュラムはお子さんが楽しんで取り組めるよう「遊び」を通じて学べるものを取り揃えています。定期的な研修会では、新しい情報をスタッフ間で共有、また保護者勉強会を取り入れることで、家庭との連携、統一感を持った支援を行います。大阪府の児童発達支援事業所をもっと見る兵庫県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報こども発達サポート 運動療育特化型 放課後等デイサービス ロジコは、プロのスポーツトレーナーが監修した運動療育特化型の多機能型事業所です。柔軟性・筋力・巧緻性・俊敏性・持久力の向上を目的とし、5つの運動療育を行っています。また、その中で集団生活で必要な集団行動ができるよう適応訓練も行っています。福祉や保育、教育施設に勤めていた経験豊富なスタッフ達が、楽しく取り組めるよう多角的方面からお子さんをサポートします。兵庫県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年06月22日専門家からオンラインで学べる・相談できる!発達ナビPLUS「発達ナビPLUS」は、発達が気になるお子さまの保護者さま向けオンラインサービスです。すべてオンラインでのご提供なので、お住まいの地域にかかわらず利用ができます。4つのサービスラインナップがあります。1、質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)2、専門家にメールで個別ケース相談3、ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画(6/24リリース)4、専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材くわしくはサービス紹介ページをご覧ください。すでに約500家庭が入会し、大変ご好評いただいている一方、「どんなサービスかいまいち分からない」「まず無料で体験してみたい」という声も多くいただきました。そんな皆さまの声にお応えして、この度、無料オンライン体験会を開催します。無料オンライン体験会の内容は?Upload By 発達ナビ編集部ビデオ電話形式で、実際のサイト画面をお見せしながら各サービスについての詳細をお伝えする「無料オンライン体験会」。※スタッフの画面を共有する形でのご紹介となるため、画面操作はスタッフが行います。オンライン勉強会の一部、個別ケース相談の回答イメージ、教材サイトなどを実際に閲覧いただきます。 その場で、スタッフに対する質問(チャットでも、口頭でも)も受け付けます!無料オンライン体験会に参加した方限定のお得な特典もご用意しているので、ぜひこの機会にご参加ください。体験会概要/お申し込み6/23(火) 19:30-19:506/25(木) 11:30-11:506/27(土) 11:30-11:506/29(月) 19:30-19:507/1(水) 11:30-11:507/5(日) 11:30-11:50※参加する日程を1つお選びください※7/6(月)以降の開催日程も随時更新します1:サービス概要のご紹介2:各サービスの詳細※実際のサービス画面をお見せします3:入会方法/特典のご案内4:質疑応答Q.自分の顔は映る?参加される皆様の映像や音声はオフになっており、スタッフのみ映し出されます。Q.質問はどうやってするの?質疑応答の時間に、以下どちらかの方法で質問を受け付けております。・ご自身で音声をオンに切り替えて口頭で質問する・チャット機能を使って質問を記入する
2020年06月21日今はおしゃべりなコウだけど…?Upload By 丸山さとこ今ではとてもおしゃべりなコウですが、意思の疎通ができるほど話すようになったのはやや遅く、4~5歳頃でした。公園などで遊んでいると、遊びに誘おうとしてくれた子が「この子どうしてしゃべらないの?」と不思議そうに聞いてきたりしたものです。そんなコウでしたが、私はしゃべらないことをあまり気にしていませんでした。しゃべらなくても何となく意思の疎通はできていましたし、時々は“オウム返し”で要求を伝えてくることもあったからです。あまりしゃべらなかった幼少期Upload By 丸山さとこコウは4~5歳までの間も全く発語がなかった訳ではなく、1歳を過ぎてからはいくつか単語を口にすることもありました。ですが、定着せずに流れて行ってしまう感じでした。私はそれを“離乳食や遊びにブームがあるようなもの”と捉えていました。発語はしないものの言葉が分からないわけではなく、知っている単語であれば「〇〇持ってきて」と言うと(気が向けば)持ってきてくれるコウ。そんな彼の様子から、私は「忘れた訳ではないし、声は出るし、また気が向けば話すだろう」と考えていました。(3歳児検診の時も発語が増えないようであれば、相談しようと思っていました)3歳頃までは殆ど“何かを要求をする”ということがなかったコウです。勝手に動く彼の様子から「あっちに行きたいのかな?」「あれをしたいのかな?」と彼の要求を汲んで対応する感じでした。多くの親が子どもにするように、「ベッドに登りたいの?」「さわりたいね」「ブロック欲しい?」と彼の要求を口に出してはいましたが、彼はそれに頷くことはなく行きたい方に行き、欲しいものに手を伸ばし、ただただ自分がしたいようにしていました。その後、コウは成長に伴い“クレーン現象”を行うことで要求を叶えようとするようになりましたが、それはまだ“要求を伝える行為”ではありませんでした。オウム返しなら“話せる”?Upload By 丸山さとこ3歳になると「おはよう・こんにちは・バイバイ・3さい」などの言葉を覚えたコウは、道で挨拶するくらいなら「シャイな子なのかな」と思えるような雰囲気の子どもでした。実際のところは“恥ずかしがって話さない”のではなく、単純に“話さない”だけです。家でも要求語は少ない状態でした。「こんにちは」に対して「こんにちは」を返すような挨拶に比べ、「いくつ?」「3歳」のような、“相手が発した言葉と違う言葉を返すタイプのやりとり”は苦手なようでした。「いくつ?」と聞かれれば「いくつ?」と返してしまう状態だったコウは、“セリフを言う側の体に触れる”という夫の働きかけによって「3さい」と返せるようになりました。検診結果「発達障害かも」を信じられなかった夫。練習していない会話ができない様子を見て納得しーー夫婦で違う?息子への関わりから学んだこと【障害受容 後編】「いくつ?」に答えられるようになってからも「何歳?」には答えられなかったりしたので、そのような“返せない会話パターンに”気付いては随時教えて、登録語数を増やしているような感じでした。新たなパターンは”プラカードしゃべり”!Upload By 丸山さとこそんなコウでしたが、3歳になって数か月が経った頃、要求を言葉で伝えるようになりました。今までであればクレーンで伝えてきた要求を、言葉で表すようになったのです。冷蔵庫の前まで引っ張っていった親の手を動かすことで『お茶が欲しい』と伝えていたコウが、「おちゃのむ?(お茶飲む?)」と言えるようになったのは大きなことでした。ですが、よくよく考えてみると「お茶飲む?」は、親がコウにたずねる時の言葉です。コウの側が要求として「お茶飲む?」と言うのは、何だか妙な感じです。コウは言葉を使って“人に向かって要求すること”そのものはできるようになりましたが、改めて観察してみるとそれは「話しかけている」というよりは、オウム返しを使って望ましい状況を再現しているだけのようでした。お茶を飲みたかったら「おちゃのむ?」、手を洗いたかったら「て、キレイキレイしようね」、出かけたかったら「おでかけしよっか!」…コウが言う言葉は、すべて親が問いかけたり促したりする時の言葉でした。「いくつ?」に対する「いくつ?」のような“その場ですぐに返ってくるオウム返し”ともまた違う、新たなパターンのオウム返しといった感じのセリフの丸覚えは、さながらプラカードをあげることで意思を伝えるかのようでした。大切なのは“言いたいこと”が伝わることUpload By 丸山さとこプラカードのような要求の仕方は、大分クセが強いな!とは思いましたが、クレーン現象を使った要求の伝え方よりは、コウにとって便利でスマートな方法のはずです。「プラカードでも伝わればいいか!」と考えた私は、より質の良いプラカードをコウと一緒に作ることにしました。コウが「質問」のセリフを使って要求した時に「要望」のセリフを教えることで、彼が使う言葉を「質問」から「要望」に変えたのです。 「お茶飲む?」では、私には通じても他の人には通じにくいので、「お茶飲みたい」や「お茶欲しい」にします。「おでかけしよっか!」では提案や促しに聞こえるので、「おでかけしたい」と要求の形にします。コウは小学生になってからも“セリフが頭に入っていないこと”は言えないところがあったので、クラスメイトや先生に伝えたいことがある時は、その都度家でプラカード(セリフ)を用意して行きました。Upload By 丸山さとこそんなコウも今では毎日ペラペラと喋って過ごしています。要求も伝えますし、3年生頃からは「今日学校でね、こんなことがあってね」と家に帰る度に外であったことを話してくれます。時々言葉に詰まって「えっと…Aちゃんがこう言って、それでB君がね、えっと…あのね、学校でね、えっと…?」と迷走しながらの状況説明になることもありますが、投げ出さずに一生懸命話す姿を見ていると、「本当によく話すようになったなぁ…」としみじみします。1日中話しかけられて「ちょっと静かにして!?」と言いたくなる時もありますが、思春期にもなれば逆に「たまには話してくれないかな」とさみしくなるのかもしれないなと思い、コウのおしゃべりをありがたく聞いている今の私です。
2020年06月19日ASDの長男のパニック対応…これまでの対応Upload By スガカズ長男にはASDがあり、対人関係の苦手さやこだわりによってまわりの人から強く言われる事があります。小学1~4年生頃はパニックになりがちで、帰宅して押し入れにこもったり、時には自分で自分をたたいた事もありました。そういった場面に直面した場合は、その行動には触れず、長男がキラキラする言葉をつぶやいてみたり、右手と左手の人差し指を差出し、「こっち(右手人差し指)はYES、こっち(左手人差し指)はNO。どっちを選ぶ?」など、選択しやすくする工夫で切り替えてもらうなどの対応をしていました。親子のコミュニケーションでも、パニックになりづらい声かけを意識していました。受験が近づいてきて…親もピリピリ。とうとう父親がしびれを切らして…!Upload By スガカズ年末年始で本番が近づいてきたある日の休日、いつもの様に長男は外出して3~4時間勉強、私はその支援をする予定でした。パパと残りのきょうだいは、家で留守番です。ところが本人は弟と遊ぶことに集中して、なかなか次の行動に移れませんでした。この時期は夫婦の間で緊張した空気が流れていました。パパがいよいよしびれをきらして、いつもより強く叱りました。Upload By スガカズ長男は勉強しないつもりではなく、目の前の「遊びたい」欲求と戦っていましたが、強く叱られたことでパニックまではいかないものの、落ち込み…「何のために勉強しているのかわからなくなってきた」「頑張っても怒られるくらいなら、受験するなんて決めなきゃ良かった」と言い泣いてしまいました。そんな長男に旦那は、「自分のことしか見えていない。受験勉強のために家族も頑張っているのに、自分だけが頑張っていると思っている。」と、ひと言。Upload By スガカズしばらくしてパパが長男に怒った理由を説明しました。わが家のパパは、普段しゃべる方ではないのですが、その分気まぐれで発言を変えたりしません。「やる」と決めたことは「やる」性格です。そのため、長男が「受験をやめる」と言えば、「じゃあやめよう。」と、さっと幕をひくことに抵抗がないのです。(私は今までの長男の努力など考えると、とてもじゃないですが同じ様な決断はできません)そんなパパの警告の意味を長男は理解したのと、「約束を守ることで得られること」を振り返ったようでした。その後はさっと切り替えることができました。母親として少しかわいそうな気もしますが、この先の中学校生活を考えると、敢えて障害物を与えることも大事なのだと理解しました。親子喧嘩は増えたけれど、キラキラ言葉も忘れないように…Upload By スガカズ長男は、中学受験勉強をきっかけに、家での遊びと勉強の切り替えが上手くいかず、大なり小なり叱られる回数は増えました。受験で親も焦り、叱りがちになってしまいます。でも、次の行動に移った時や、注意散漫になっている時、リラックスしている時など、私はなるべくキラキラ言葉を忘れないようにしようと心がけました。受験勉強でいろんな経験ができたので、子どももずいぶん成長した様に思います。もちろん親としては志望校に受かってほしいのはやまやまなのですが、8ヶ月間を通して「できない自分」を責める機会がグンと減り、もし受験した私立中学校に入れなかったとしても、公立中学校でやっていけそうだと感じるほど、自信がついていると感じました。さて、いよいよ試験本番の話にうつります。これまで第一希望と第二希望の学校のために勉強に取り組んできた長男でしたが、1月に本人がある決断をして、状況が変わってしまいました。次回、詳しくお話したいと思います。
2020年06月18日みんなで行きつけの子ども食堂へ。ケーキを目の前に、それぞれが考えることは...個性豊かな6人のレンジャーたち。今回はお気に入りの子ども食堂に来ているようです。マスターの試作ケーキを前に、ここでもそれぞれの特性が発揮され...Upload By 荒木まち子グリーンとブルーは得意をいかして、アレンジメニューの商品化を検討!?Upload By 荒木まち子執筆後記「ま、いいか」が言えるマスターが“最強”という説も…笑ちなみにマスターの名前は、読み方を変えると違う言葉になります。(ヒント;こ⇒おと読んでみて♪)(荒木まち子)
2020年06月17日勉強ができる=仕事ができる=人生は順風満帆 ではなかった誰かが「勉強ができる」ことは、その誰かが「たまたま勉強において好成績をとるのに向いた特性を持っている」ことを表すにすぎません。仕事や生活では、体力やコミュニケーション能力、応用力や瞬発力、マルチタスク能力が要求されたり、ジェネラリストであることが求められることも多くあります。勉強がよくできても、仕事や生活管理がうまくできるとは限りません。勉強のできる発達障害者の場合、こうした本人内での凸凹が大きいので、「勉強はできても仕事はできない」ということが十分起こりえます。しかし、大学時代、就活をしていた当時の私は、自分に発達障害があるとは気づいていませんでした。自分の中で能力の凸凹があるという自覚もありませんでした。新卒採用の面接で落ちまくったり仕事がことごとくうまくいかなくなったりするようになるまで、勉強ができる=仕事ができる=人生は順風満帆 だと思いこんでいたのです。勉強ができる=本人の努力のおかげ、でもない勉強の成績には、本人の生まれ持っての特性や努力だけでなく、育つ環境も大きく関わっています。たとえば、本人にポテンシャルがあったとしても、家庭が勉強に集中できる環境でなければ本来の力が発揮できないでしょうし、逆に、家庭に教育にコストをかける十分な余裕があれば、本人の力を最大限に引き出すことができるでしょう。また、誰かのある能力が「〇〇ができる」と評価されるのは、その能力が運よくその世相で価値があるとされるものであるからにすぎません。たとえば、現在天才物理学者とされているアルバート・アインシュタインも、たまたま世で価値があるとされる物理理論を発見したからこのような評価を得ていますが、あの発見がなければ、あるいはあの理論が世から価値あるものとして見いだされなければ、彼はもしかしたらただの変わった人として扱われていたかもしれないのです。こうしたことは勉強の成績だけの話ではありません。人からの「◯◯ができる」という評価には、育つ環境や世相といった運が大きく関わっているのです。生活上おおよそすべてのスキルについて、何かが人よりできることに傲慢になってもいけないし、何かができないことについて本人の努力の問題にしてはいけないと、私は思っています。勉強ができることに対する嫉妬や差別での苦労私は、「勉強ができること」を理由に嫉妬や差別を受けることもありました。小さいころには、勉強ができるからってお高くとまっている、ずるい、などと言われましたし、職場で「基本的には高学歴の人は採らないようにしている」「これだから高学歴は使いづらい」などと罵られたこともありました。職場で「宇樹さん◯◯大卒だって」と言いふらされ、同僚からしつこく嫌味を言われたり、周囲からひそひそ話されたりするようになったこともあります。私の場合、学歴や、喋ったときの理屈っぽさが変に目立つ一方、周囲とうまくなじめないし、仕事はぜんぜんうまくできないので、「勉強ができるならほかのこともできるはずだ→ 人間関係や仕事がうまくこなせないのは本気を出していないからだ、悪意だ」と感じる人が多かったのではないかと思います。私が「勉強ができる」ことで嫉妬や差別を受けやすかったことの原因のひとつは、こうした私自身の中での能力のアンバランスさにあったと感じています。こうした嫉妬や差別のもうひとつの原因は、いまの社会が「能力」に重きを置きすぎた世界観で回っていることにあると思います。多くの人がなんとなく「世の中、能力があるほうが得だ」と感じているような雰囲気がありますよね。これは容易に、「能力がある人は得してずるい!」に転じます。私はこの雰囲気には疑問を持ち続けておかなければならないと思っています。私の能力が非常にアンバランスだったように、人の能力は決して一枚岩ではありません。それに、「人間として全面的に能力に溢れた人」だけが得をする世の中が正しいのかと考えると、どうしたってそうは思えないのです。そもそも人生を勝ち負けで考えることをやめる今は「人を差別するのはいけない」と考えている私ですが、発達障害を自覚する前には「勉強のできない人」を見下し、差別していたことがありました。みっともない言い訳をすると、私は生きづらさの裏返しで傲慢になっていたのです。周囲になじめずに生きづらさを感じたとき、「見てろ、自分は勉強ができるのだからエリートになって見返してやる!」と思い込むことでなんとか生きる気力を振り絞っていたところがありました。こんなありさまだったので、新卒採用の就活がうまくいかなかったことは、なんとかしがみついていた最後の希望を絶たれるもので、人生最大の挫折でした。絶対に受かると思っていた会社の面接でなぜだか面接官に怒られまくって落ちたときは、文字通り三日三晩泣き続けて、目がパンパンに腫れて開けられなくなったものです。嫉妬や差別の話は、「勉強ができるタイプの発達障害者はかわいそう」というものではありません。「残念ながら、誰もが思いもよらない属性をきっかけに嫉妬されたり差別されたりしうる」という話です。私は、嫉妬や差別の根本原因は、誰かが自分と誰かの人生を比較して「この人の人生は自分の人生よりもイージーモードだ」と勝手に断じることにあるのではと思っています。だから私は、互いを無個性な「敵」と認定して比較しあう価値観から「いちぬけた」しようと思いました。勝ち組とか負け組とか、人を十把一絡げにすることもやめる。見返してやるとか仕返ししてやるとかいった気持ちも手放す。「勉強ができる」ことは、「勝ち組へのパスポート」などではない。そもそも世の中には、勝ち組も負け組もない。ただ、それぞれの多種多様な、他者には想像もつかない人生の苦労を抱えた個人がいるだけ。その中で私は常に、自分が自分史上最高に楽で、最高に自分らしくいられる場所を求めていければいい――「勉強のできる」発達障害児であった私は、現在このように考えています。
2020年06月16日僕のこと、重度だと思っているの!?『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルとなった立石美津子です。ある朝、息子が顔を石鹸で洗った後、上手に流せていませんでした。そこで、私が泡が残ったところを指差して、「ここ残っているよ」と注意しました。すると、息子が「僕のこと重度だと思ってるの!?」と言い返したのです。息子はちょっとでも否定されることに敏感なので、切れてしまいました。私が「そんな言葉は、決して口に出してはいけないよ!」と更に叱ると、その言葉を無視して「僕のこと重度だと思っているの!」と繰り返し反撃されました。息子は「あなたのこと重度だとは、思っていないよ」と言ってほしかったのだと思います。でも、私は咄嗟に「差別意識は良くない」と思い、叱りました。実際、どう感じているのかそのやりとりの後「息子は自分より重度の友達を見て、どう感じているのだろうか?」と考えてみました。単純に「自分に比べて言葉がない子、パニックが激しい子は重度の子である」と認識していて、これをそのまま言葉にしているだけなのかもしれません。中学校の頃、通常学級に通う子のことを「能力がある人は通常学級」と言っていることもありました。ですから、単に状態像としてとらえているだけで、私が考えているような差別意識はないのだろうと、息子とのやり取りを通して気が付きました。学校の環境Upload By 立石美津子息子が通っていた特別支援学校高等部では、障害の程度別にクラスがA類型・B類型・C類型・D類型と分かれていました。公開されている学校のホームページにも「生徒の適性に応じ、自立と社会参加を目指した教育の推進に向け、教育課程に類型を設けています。」と明記されています。・生活自立類型(重度・重複学級 A類型)・職業基礎類型(B類型)・職業技術類型(C類型)・職業自立類型(D類型)卒業後の進路も概ねA類型、B類型の子は生活介護や就労継続支援B型、C類型の子は福祉型の就労移行支援事業所、D類型の子は障害者雇用枠で企業に就職します。保護者も生徒もクラス名を見ればすぐに重度か中度か軽度の障害程度がわかります。そんな環境で毎日過ごしているので、「能力により出来ること出来ないことがあるのは当たり前」という感覚があるのだと思います。自分より軽度の友達の名前を出して「△△君は能力があるから企業に行く」と言うことも度々ありました。顔を洗った後、出来ていないことを指摘されたとき「僕は本当は出来るのに、お母さんは出来ないと思っている」となり、「僕、重度だと思ってる!?」の言葉になったのかもしれません。重度の障害がある人を見下しての発言ではありませんでした。保護者はあまり意識していないことも例えば“障害児”という言葉。定型発達の子どもを持つ親御さんが、この言葉を使うとき、凄く神経を使っている様子が伺えます。けれども、当事者の親たちは「うちの子の障害は~」と特に差別意識なく普通に会話をしています。少なくとも私が付き合っているママ達、本人は「障害は恥ずべきこと」「悲しいこと」とは思っていません。「可愛い」「癒し」「宝物」と思っていて、そんな親に育てられて自己肯定感をバリバリに持っている子もいます。比べてしまう人と自分を比べてしまうのは人間のさが、比べる心は人間が持つ自然の感情です。その感情を持ったことを頭ごなしに否定してはならないと思います。ただ、自分より出来ない人をバカにする言葉を出したり、苛めたり、相手を傷つけたりしたときは「それはしてはいけない行為」としてしっかりと教えなくてはなりません。それから、なぜ息子が切れたか。それは、心の理論(=相手の気持ちをわかる心)が育っていないからだと思います。親が「それは言ってはいけないよ(相手が悲しい思いをするから)」と教えようとしても、「なぜ、そんなことをお母さんは言い出すのだ、僕はそんなことを聞いているのではない」と思ったに違いありません。言葉狩りのように、言葉について神経過敏になりすぎることなく、それをどう捉えているのかが大切なのではないかと改めて感じた出来事でした。
2020年06月15日ウイルスがもたらした時代の転換点、日常にも大きな変化がこんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる!声かけ変換』(6.27刊行予定)著者・楽々かあさんこと大場美鈴です。まず、今このコラムを読んで下さっている方が、この数ヶ月間を乗り越えて下さったことに感謝いたします。私達は今、時代の転換点にいるのでしょう。たった1つの未知のウイルスによって、それまでの世界は一変し、「当たり前の日常」「フツーの日々」も、これからは書き換えざるを得なくなってしまいました。うちでも「かあちゃん、今のこと、そのうち歴史の教科書に載るのかな?」「多分、そうだと思うよ」なんて会話を子ども達としました。近い未来の期末テストも、夏休みも、修学旅行も、予定変更を余儀なくされるのはもちろん、少し先の未来の、子ども達の進学や就職などにも少なからず影響があるでしょう。このような状況下では、発達障害のある子を始め、時代の大きな変化に負担を感じたり、外出や人と関わることが不安になったり、新しい日常習慣やコミュニケーションの取り方に戸惑いを覚えるお子さん、そして大人の方も多いことでしょう。それでも、次の時代に適応して生きていくためには、これから、どうしたらいいのでしょうか。その答えは、世界中の人々が、暗中模索しながら時間をかけて探しだすものなのかもしれません。ですから、ここでは、次の時代を生き抜くためのヒント・考えるキッカケの1つとして、休校中のうちの3人の子ども達を観察して私が気づいた「適応戦略」の例を、書き留めておきたいと思います。世界がどうであれ、マイペースに生きる出典 : うちで最も新型コロナウイルスの影響が少なかったのが、中3の長男です。彼は公教育の中では「空気が読めない」「協調性がない」「集団行動が苦手」など、マイナス面がクローズアップされがちでしたが、こういった非常事態では、その「周りに流されない」マイペースさが、驚くほど頼もしい強みとして発揮されました。連日良くないニュースが続いても、学校が休校になってもケロリとしていて、オンライン学習で勉強をコツコツ進めながら、むしろ飄々と(不謹慎にも)この状況を楽しんでいるかのような様子すらありました。そして、テレビの報道等で人と人との接触を避け、社会的な距離を取るように推奨されると……「ダイジョウブ〜!オレはオールウェイズ・ソーシャル・ディスタンシ〜ンだし!だから、いつもどおりの通常運転でオケ。あはは」……とのこと。小さな頃より「ぼっち上等!!」で生きてきた長男。以前は私も親として、なかなか仲の良い友だちができない・友だちづきあいが続かないことを心配したこともありましたが、3ヶ月間も家にいて、人とほとんど合わない生活を続けてもほぼノーダメージ(むしろ快適?)だった長男を見ていると、「この子はこれでいいんだな」と思いました。とはいえ、完全な孤立状態ではなく、家の中ではいつもどおり兄妹同士で毎日じゃれあい、中学のオンライン授業でも先生やクラスメイトとのつながりは維持されてもいました(LINEの未読通知は700件くらい溜めていたようですが……)。また、大好きなオンラインゲームでは急増した海外の新規プレイヤーに古参風を吹かせつつ、毎日楽しくバトりながら交流してストレス発散していました(これも、いつもどおり)。世界がどうであれ、なにがどうであれ、マイペースに生きる力は強みなのかもしれません。新しいコミュニケーションをチャンスに変える出典 : 一方で、社会的な面での影響が大きかったのが、中1になったばかりの次男です。次男は休校開始の当時、小学6年生。兄と同じ私立中学に進学することになった次男は、長年小学校で一緒に学んできた友だち達とはこれでお別れなのに、最後の小学校生活はある日突然終わりを告げ、なんとか行われた卒業式も簡略化されて、足早に手短に「卒業」しました。新しい友だちと会えることを楽しみにしていた中学の入学式も、イスを離してマスク着用で顔も分からず、お互いの会話も控えた上で、小一時間程度で終了し即帰宅。それ以来つい最近まで、クラスメイトと直接会う機会はありませんでした。なので、次男は当初、「なんか、あんまり中学生になった実感が湧かない」なんて話していました。元々気持ちを切り替えることが苦手な彼にとってはなおさら、そう思うのも無理もありません。でも、中学校で双方向のオンライン授業が開始されてからは、次男の気持ちが前に向かって進み始めました。最初は緊張していたものの、「おうちで授業」の生活のリズムができると、次第に中学生らしい顔つきになっていきました。そして、シャイで引っ込み思案だったはずの次男が、オンライン授業中に時折自ら積極的に発言する姿をキッチン越しにチラ見して、私はかなり驚いていました。その理由を、彼はこう評します。「直接人と会話すると、自分に向けられる視線が気になって緊張しちゃうんだけど、オンライン授業だと誰がどこを見てるのか、ハッキリと分からないでしょ。だから、かえって安心して相手の顔を見て、話すことができるんだよね」繊細な次男は小学校時代、新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、人の顔と名前を覚えることも苦手なので、中学入学後のことが私は内心気がかりでしたが、思わぬ形で不安が解消することに。そして、最近分散登校でようやく「実際に」再会したクラスメイトとは、ディスプレイ越しにお互いの顔を見慣れていたせいか、案外気軽に話せたのだとか。もしかしたら、それまで「人と話すのが苦手」だと気後れしがちだった人も、新しいコミュニケーションのカタチを、活躍の場を広げるチャンスに変えられるのかもしれませんね。小さな楽しみ、ささやかな喜びを大事にする出典 : そして、うちの3兄妹の中で、新型コロナウイルス関連の影響で、一番精神的なダメージが大きかったのが小4の長女でした。長女は、うちの子達の中では、いわば最も「フツー寄り」の子です。軽いLD傾向はあるものの、協調性も豊かで空気も読め、友だちも多く、学校も大好き。毎日、学校から帰るとすぐに公園で友だちと駆け回ってあそんでいた、明るく活発な元気印の女の子です。……そんな彼女が、家にこもりきりの生活で、すっかりおとなしくなってしまいました。いつもと違う娘の様子が心配で、私が「人が少ない時間に、犬の散歩くらいなら大丈夫だよ」と外へ誘っても、「いい。コロナ怖いから、家にいる……」と頑なに拒否。マイペースに自粛生活を送る兄達と違い、長女は「空気が読める」分、ネガティブな情報の影響なども受けやすく、過剰に不安を強めてしまったようです。また、長女の小学校ではメール配信での課題の指示やプリント学習などには対応して下さったものの、顔が見える双方向のオンライン授業までは難しく、学習面でも兄達のようにはいきませんでした。何より、人と関わることが大好きな長女だからこそ、この状況はキツかったと思います。そこで私は、まずは「情報のバランスを取る」ことをしました。ネガティブなニュースばかりの時には、ポジティブなニュースを選んで伝えたり、情報そのものが多すぎる時にはテレビを消しました。世界の状況はどうにもならなくても、情報の量や内容・質はある程度自分でコントロールできます。そして、様々なことが制限されている中で、少しでも長女が「自由」を感じられるように、可能な範囲でなるべく「選択肢から選ぶ」「本人の意思を聞く」などを意識してみました。例えば、子ども達を留守番させて買い物に行く前に、「お昼、何食べたい?」「おやつ、何がいい?」など、ランチやおやつのリクエスト受付けタイムを作って(ただし、品切れ中のこともあるので、第3希望くらいまで聞く)、好きなものを選んで食べることなどで「小さな自由」を増やしました。それから、今の環境でも「できること」を探しました。長女の大好きな動物柄の布で一緒にマスクを作ったり、お絵かきセットをネット注文で揃えたり、つまみ食いしながら料理のお手伝い、パパとストレッチ、動画を見ながらダンス、おうちキャンプ、愛犬と日向ぼっこ……(きっと、日本中の多くのご家庭で同じような光景が見られたことと思います)。……そうしているうちに、長女は限られた環境の中でも、少しずつ「小さな楽しみ」や、「ささやかな喜び」を見つけて、表情が明るくなっていきました。制限の多い不自由な環境の中では、「ネガティブな情報」よりも「いい情報」や「少しでもマシなこと」に、「できないこと」よりも「できること」に、「足りないもの」よりも「今、あるもの」のほうに意識を向けようとすること自体が、生きる意欲を失わないためにも大切なのかもしれません。時代の転換点だからこそ、今を大事に……出典 : 総じて、私が今回の経験を通して実感したのは、世の中が一変するできごとがあった時には、あらゆる価値観がひっくり返るのだ、ということです。それまで、マイナス材料だと思われていたことがプラスに転じたり、自分や社会システムを変革するチャンスになったりする場合もあります。「集団心理」や「平等意識」などがリスクやネックになる可能性もあれば、「個々の意識や行動」が大きく結果を変える、あるいは、「違い」や「独自性」が問題解決への糸口になる可能性だってあります。強さが弱みになり、弱さが強みになることもあります。まさにこれが「時代の転換点」なのだと思います。また、日本国内では緊急事態宣言がひとまず解除されたとはいえ、まだまだ感染リスクや世界情勢や経済など社会的な不安要素も多く、少し先の見通しも難しい中、将来的にも今の子ども達には(大人達にも)、厳しい現実や無理難題が待っているのかもしれません。それでも、新たな時代に適応していくためには、それぞれが自分のできることをできる範囲で続けながら、今を大事に、一日一日を地道に着実に生きることが、結局は近道になるのではないでしょうか。2020年6月27日、このコラムの著者 楽々かあさんの新刊が発売されます!
2020年06月13日育てやすかった息子。5歳頃からべったり甘えるように...Upload By かなしろにゃんこ。いつも元気で勝気なADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太ですが、実は保育園から小学校6年生まで母の私にべったり♡でした。保育園に通っていた5歳くらいから徐々に甘えん坊になってきたのです。リュウ太はいわゆる「悪魔の2、3歳児」とよばれる時期がなかった子でした。遊びがうまくいかなくてカンシャクをおこすことはあっても、着替えをイヤがったり、遊びを途中で終わらせたりすることに反発することはなく、幼児期はとても育てやすい子でした。だからこの頃には発達障害だと気がつかなかったのかもしれません。しかし、5歳くらいから徐々に強い自己主張が始まり、育てにくい子になってきました。発達障害がある子は成長がゆっくりといいますから、今考えると悪魔のイヤイヤ期が遅れてやってきたのかもしれません。笑Upload By かなしろにゃんこ。自己主張が強くなるのと同時に私が恥ずかしくなるぐらいに甘えるようにもなりました。機嫌よく遊んでいる最中に私のもとへやってきては、触る、膝の上に乗る、抱きつくなどして、ベタベタと甘え、気がすむとまた遊びに戻るのです。まるで愛情を充電しているかのような行動。もう5歳だしそんなに甘えさせてはいけないんじゃないかと考えた私は「もう5歳で保育園ではお兄さんなんだから、お母さんにベタベタ触らないようにしないとネ!」と何度か伝えてみましたが、息子が甘える行動をやめることはありませんでした。Upload By かなしろにゃんこ。その頃の保育園での様子を先生から聞くと「少し自分の時間が欲しい」、「一人になりたい」と思って離れようとすると、息子は余計にべったりとくっついてきます。そんな状況が続いていた中、ある日の保育園のお迎えのときに先生から「最近リュウ太くんは一人で車で遊んでいます、一人がいいみたいです」と聞かされました。その頃保育園で不安定な様子を見せていたリュウ太。どうやら大勢でいると疲れてしまうようで、一人で遊ぶことでクールダウンしていたようでした。Upload By かなしろにゃんこ。先生に「家ではどうですか?」と聞かれて「甘えてばかりで私から離れないときがあります」と伝えると、「リュウ太くんは人一倍愛情を欲しがる子かもしれませんね、園でも保育士にはベッタリです。愛情をかけてもかけてもドンドン吸い込むような、愛に貪欲な子がたまにいますよ♡リュウ太くんはまだ5歳だから甘えん坊は卒業などと言わず、甘えさせてあげてください。愛を吸収しきったらママがいなくても平気な子になりますよ」とアドバイスをもらいました。思う存分甘えたあとは、少しずつ離れていくように!Upload By かなしろにゃんこ。この頃私は仕事が忙しく、「早く一人になりたい」、「一人の時間が欲しい!」と強く思っていたのですが、その気持ちが実は息子にバレていて甘えだしたのかしら?とも思っていました。先生の言葉を信じ、一人になって仕事をしたい気持ちを我慢して2年間できるだけ時間をつくってべったり甘えさせることにしたところ、小学校に入学した頃から徐々に「もうお母さんの愛はお腹いっぱい!」といった感じで、母に甘える時間が減っていったのでした。息子が成長したー!解放されたー!とスッキリしました。その後、再び甘え始めたリュウ太。その理由は...Upload By かなしろにゃんこ。その後、小5小6の反抗期に入る前にも再びベタベタくっついてきた時期がありました。どうも学校で友だちとうまくいかないことがあったようなのですが、このときそんなリュウ太の事情も知らなかった私は、高学年の男子なのにさすがに恥ずかしいわ~と思っていました。買い物に行っても、私の横でコバンザメのように腕を掴み離れないので、「同級生に見られたら恥ずかしくなるから離れなさい」と言うのですが、「別に気にしないよ」と平気な様子でした。今思うと多感な時期、学校でいろいろなことがあって疲れていた息子は、ストレスに対処するために無意識にスキンシップを求めてきていたのかもしれません。Upload By かなしろにゃんこ。保育園のときも高学年のときも、ストレスから自分の身を守るために無意識のうちに愛情を求める行動をとっていたのかしら?と思うと面白いです。人恋しくなったら疲れている合図ともいえるのだな!と気がつきました。息子が大人になった今でも、たまに親子でスキンシップをして、愛情ホルモンを分泌しよう!とお互いの足の指を触ったりします。でも、このくらいのスキンシップが限界です。笑息子は中学生になると、親から勝手に離れていくようになり、私は本当に解放されて一人の時間を満喫できるようになりました。今では成人して息子も夜遊びをするようになったりして、家の中がシーンとしてしまって寂しいですよ~涙ベタベタされているときは、いつまで続くんだろう...たまには離れたい...と思うこともありましたが、ずっと続くわけじゃないし、子どもにも何か理由があるのかも?と考えてあげることが大切だったなと振り返って思うのでした。
2020年06月12日診断名にこだわらずわが子にじっくり寄り添う――『発達が気になる子の心がわかる 幸せ子育ての手引き』本書では、発達障害のある子の心を理解することに焦点が当てられています。そのため、障害の種類ごとにではなく、発達障害のあるお子さまがぶつがりがちな課題ごとに、よくやってしまいがちなミスや意識したいことがイラストつきで分かりやすく掲載されています。この本では、課題に対して具体的なエピソードをベースにそれぞれのお子さまの気持ちと、保護者の気持ちが分けて書いてあり、お互いの気持ちのバランスをとれるような対処法も掲載されています。また、お子さまがぶつがりがちな課題は年齢別に区分されており、困っているときにすぐ対処法を探すことができるためとても便利です。発達障害のあるお子さまをお持ちの方にぜひおすすめしたい一冊です。落語家が自身の発達障害について語る――『僕が手に入れた発達障害という止まり木』この本では、自身も識字障害のある落語家の柳家花緑さんが発達障害について語っています。本書は4章構成となっていて、第1章では花緑さんが自身の障害に気づくことになったひょんなきっかけが語られており、第2章では、発達障害を研究する第一人者である岩波明さんと花緑さんが対話形式で発達障害の基礎知識を解説しています。第3章、第4章では、花緑さんがお母さんの喜美子さんに子育てで大変だったポイントをたずねたインタビューや、花緑さんと全然違ったタイプの発達障害の症状があるお弟子さん、柳家花飛さんとのエピソードが掲載されています。花緑さんは、本書の中で落語家らしくユーモアあふれる語り口で、「人間は一人ひとり性格も違うからこそ、世の中面白いし、豊かになる」ということを伝えています。自身や家族の方に発達障害があることで悩んでいる方におすすめの一冊です。仕事の「しんどい」がラクになる――『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』本書では、ADHDがありながら会社員として企業に勤める小鳥遊さんと、SNSでひらめきメモなどのアカウントを運営し40万人近いフォロワーを有するF太さんが、「ミスが多い」、「先送りしてしまう」、「人間関係でうまくいかない」などの仕事上の「しんどい」をなくす方法を紹介しています。本書の中で著者のひとりでもあるF太さんはこれまで仕事でたくさんの失敗をし、「自分は要領が悪い」とずっと思っていたそうです。しかし、行った作業内容は一緒でも上司が変わると評価が全く違った経験から、「要領の良し悪しはまわりの人間の評価で簡単にかわるものだ」と語ります。本書では、上司やお客様に怒られたくない恐怖心から仕事に集中できないという状態から抜け出すために、仕事をするうえでの「コツ」が80個も紹介されています。仕事がうまくできなくて自分に自信が持てないという人にぜひおすすめの一冊です。保健室の先生が語る、ちょっと気になる子への対処法――『気になるあの子、気になるあのこと』この本では小中学校で、40年近く養護教諭として務めた経験をもつ著者が問題のある行動がみられる子への対処法を示しています。問題行動の具体的な事例がイラスト付きで分かりやすく紹介され、対処法についても重要な方針の部分が強調されていたりと理解しやすいつくりになっています。本書の中で、著者の澤さんは自身の経験から特性などにより学校でトラブルになったり困り感を抱えがちな子どもに対し、「ちゃんと知ってちゃんと対応すること」が重要だといいます。また、教育現場において発達障害などの知識自体は広まっているものの、対応がうまくできていないケースがみられると語っています。本書は学校の先生が読むことを想定して書かれているため、集団で行うワークなどの紹介もされていますが、一方で対応する際に意識したい心構えなど、ご家庭でも参考になる部分がたくさんあります。子どもの行動への対応に悩んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊となっています。9つの実例で徹底的に発達障害を読み解く――『発達障害支援のためのケースBOOK』この本では、40年以上、臨床心理士・公認心理師として医療や教育の現場に関わってきた著者が具体的な事例をもとに、発達障害の「支援」について解説しています。本書では、個人が特定されないかたちで9つの事例が会話なども含め詳細に掲載されており、それをベースに発達障害の支援で意識したい基本姿勢や具体的なケース別の対処法が紹介されています。著者のヴィヒャルトさんは「自分が精神的にゆとりがない状態での支援はできない」と語っています。適切な知識をもって相手に手をさしのべることが、人を助けるためにも、自分を守るためにも必要なことです。本書では専門的な知識とともに、具体的な事例を紹介しているため、発達障害のある人への支援の仕方で悩んでいる方におすすめの一冊です。
2020年06月11日まだまだ苦手な、左右の判断。広汎性発達障害の娘は、4月から4年生になりました。学校では上級生グループになり、下級生をリードするポジションになりました。身長も大きくなって、見た目はすっかりお姉さん。口頭での質問や指示も、以前より聞き取れるようになりました。Upload By SAKURAそんな娘ですが、まだまだ苦手なこともあります。その一つが、左右の判断。何かをしているときに、私が方向を言うと…Upload By SAKURA左右をきょろきょろし、固まってしまいます。「左手はどっち?右手はどっち?」と聞かれても、それがとっさのときだとパニックになってしまうようでした。わかりやすく言ってみても…先日、子ども二人を連れ、散歩に行ったときのこと…私は息子とゆっくり歩いていて、娘は私たちより少し先を歩いていました。分かれ道になったとき、娘は私に「どっちに行くの?」と聞きました。Upload By SAKURA娘の向きを考えたり、よりわかりやすく言ってみたりしたのですが、余計固まってしまいました。結局「あ!こっちか!」と右手をあげましたが、その答え方はいちかばちかというような…こっちじゃなかったら、反対か!というような答え方で、正解率も100%ではありませんでした。目で見てわかりやすい聞き方をしてみても…そこで今度は、わかりやすいようにと、右しか行けない道のときに、(娘の方向に気を付けながら)「あーさん、そこ右ね。」と言いました。すると娘は、道がない左を指差し「こっち?」と聞いてきました。Upload By SAKURA目で見て選択肢がわかりやすい聞き方をしても、聞いた情報に集中し、道の状況を見ていないようでした。「左に寄って歩いて。」と話しても、右へ行ってしまい、普通に道の真ん中を歩いてしまいます。方向を正しく言えるのは、自分が決めるとき?散歩も後半になり、あとは家に帰るだけというとき、息子が娘に駆け寄り、一緒に歩き始めました。娘も帰り道を覚えているので、二人でぐんぐん歩いていきます。私は先を歩く二人を後ろから眺めながら、どうやったら左右を間違えないのかな~と考えながら、歩いていました。すると息子が、家ではない方の道へ曲がろうとしました。道が違うと、声をかけようとしたとき、娘が…Upload By SAKURA「……あれ?今、右って言った?」娘が言った「右」と、指さした方向は合っていました。その後、ふざけてふらふら歩いていた息子の後ろに回り込んだ娘。息子の肩に手を置き、息子を誘導し始めました。驚いたのが、その誘導中に言った方向が全部合っていたこと。Upload By SAKURA私が言った左右は、わざと?と思うほど間違えるのに、自分基準になると急に正確になる娘。娘は、左右を間違えて覚えているわけではありませんでした。もしかして、人から言われた左右は、判断が難しいだけ?そこで確かめるため、翌日の散歩で「右と左、どっちに行く?」と聞かれたので、「どっちでもいいよ~好きな方に行ってごらん」というと、「じゃあ、左!」と、娘は自分で言った左の方向へ正しく進んで行きました。それから、ゲームをしているときにも気をつけて見ていると…「あ!右は行けないのか~!じゃあ、左に進もうっと!」と、やはり方向は合っていました。改めてわかった、娘の特性。私たちからしたら、なんで間違えるんだろう?というところですが、これも娘の特性なのかなと思ったのでした。Upload By SAKURA「右だよ!右!右だってば!」と何度言っても一緒。娘任せにしてもいいときは、ちょっと言い方を変え「どっちがいいと思う?」と聞くと、スムーズになりました。ただ、こちらから教えたり、指定したりする必要があるときは無理なので、結果…「右」と言った後に「えんぴつを持つ方だね~」とサポートの一言を入れています。
2020年06月10日PTA委員決めは悲喜こもごも「委員を決めるのに何時間もかかった。」「委員決めの日に欠席したら委員になっていた。」「くじ引きで委員長になってしまった。」地域によって選出方法に違いはあるにせよ、PTAの委員決めは小・中学生の保護者にとって心がざわつく行事になっていることは間違いないでしょう。そもそもPTAの活動ってなんだろうPTAは「子どものために」親ができる身近なボランティア活動のひとつです。活動を通じて保護者同士の交流を深めることにもつながります。会長や副会長、書記、会計といった本部役員は前年度あらかた決まっている(正式な決定はPTA総会の承認を得たあと)ので、新学期がはじまってからは各種委員の選出です。地域により名称、選出人数はさまざまですが、わが子が通ってきた学校のPTAの委員には主に以下のような種類がありました。1.学級委員クラスごとの保護者会などを取りまとめます。給食試食会や地域学習の活動を企画します。べルマーク集計作業をします。2.校外委員校外での子どもたちの安全を守る活動をします。通学路を確認したり防犯パトロールなどを行います。地域と学校との連携を図ります。3.校内保健委員校内の環境を整える活動をします。子どもの手が届かない場所の清掃を、保護者を集めて行ったりします。4.広報委員入学式や運動会などの学校イベントや、PTA主催のイベントなどを取材して、学校の広報誌を発行します。委員決めに異変が!発達障害の娘はもう社会人ですが、わが家には今年中1になる息子がいます。中1保護者のPTA委員決めは例年入学式終了後に行われるのですが、今年はCOVID-19の影響で保護者は入学式に参加できませんでした。そのため委員選出は生徒が入学式を行っている間に体育館の外で行われたのですが、驚くべきは立候補数の多さでした。理由は明白…!?一定期間の休校と、その後の学校や地域の行事の自粛を予測し、今年の委員の仕事は少ないだろうと見越した保護者が多かったためでしょう。例年なかなか決まらない委員決めはあっという間に決まりました。Upload By 荒木まち子確かに大変といえば大変...子どものためになる活動はしたい!でもPTA活動は避けられるものなら避けたい...多くの保護者がそう思うのは「PTAって大変そう」と感じているからだと思います。確かに私もこれまで、大変!と思うことが何度もありました。私は子どもたちが小学生のときに校外委員と学級委員、謝恩会委員を経験しています。校外委員ではスクールゾーン対策協議会(通学路などの危険箇所をまとめ、警察、土木事務所、区役所などの行政担当の方、地域の方々と話し合う会)の準備のため、1ヶ月ほどほぼ毎日学校に通いました。学級委員ではベルマーク集計のときに人数が集まらず、時間内に作業が終わらなかった分を自宅に持ち帰って集計したこともありました。Upload By 荒木まち子謝恩会委員をしていた昨年度は、COVID-19の影響で、事前に準備していた会場の手配や出し物の計画をすべてキャンセルすることになりました。PTA活動は確かに時間と労力を必要とします。それでも子どものために必要なことなら皆で分担しつつ行うべきと私は考えています。本当に必要なのか疑問を感じる活動も...上記以外にも、委員はPTA主催のイベント(行事や講演会)の手伝いもします。子どもが楽しみにしているバザーやお祭りのお手伝いなどはいいのですが、平日の昼間に行われる保護者向けの講演会や勉強会の企画、参加も、委員の役割になっている(PTA連合会から学校ごとに参加人数が振り分けられる)ことに私は少し疑問を感じています。PTA主催でヨガや英語の勉強会をやったときには、参加者のほぼ全員がPTA役員や委員で、一般の保護者で参加した人はほとんどいませんでした。多様化、地域化が進んでいるこの時代、素人(保護者)がニーズを把握しイベントを企画する(内容を考え、日にちを決め、講師に依頼をし、会場のセッティングをする)のはとても大変です。慣行化している“PTA活動を活性化させることを目的とする行事”が役員や委員の負担になり、そのことが原因で保護者がPTA活動参加を躊躇してしまうのであれば、それは本末転倒なのではないかと私は思うのです。今は講演やイベントの動画配信もできます。動画配信なら日中仕事などで参加したくてもできない人も見ることができます。インターネットの有効活用も視野に入れ、今まで慣行的に行われていた行事の在り方をこのコロナ禍を機に見直していけたらいいなと思います。もちろんPTAには良いところもある!よくPTA役員や委員経験者が“PTA活動をして良かったこと”を話す際に「学校の先生方との距離が縮まる」「学校での子どもの様子がわかるよ」などと言います。学校に行く機会が増えるので、これは本当のことです。それに加えて、私は一緒に活動をした保護者と知りあいになれてよかったと感じています。PTA活動を通じて頼りになる人、懐の深い人、細かいところまで気が利く人、しっかりした人、話していてとても楽しい人、PC操作などにめちゃくちゃ詳しい人、他の人のフォローができる優しい人、行動力がある人、可愛らしい人...などなど、さまざまな魅力的を持った人たちと知りあうことができました。知りあいが増えれば学校行事のときに一人ぼっちになることもありません。地域の情報も入ってきますし、不安やちょっとした愚痴を言いあうこともできます。お互いの子どもを見守ることもできます。娘が高校から通った高等特別支援学校では進路委員と広報委員をしたのですが、そのときに一緒に活動した先輩お母さんの話はとても参考になりました。他の保護者と交流を持ったり話をしたりすることで、「障害の有無や障害の種類、その程度にかかわらず、誰もが大なり小なり生活や子育てに悩みを抱えている。悩みのない保護者なんていない」と気づき、それまで悶々としていた気持ちが晴れるという事が一度ならずありました。PTAにも良いところはたくさんあります。不要な活動はそぎ落とし、誰もが気軽に参加できるような団体になって欲しいと願っています。
2020年06月09日ほめるタイミングを発掘するいつほめるのか?と言うと、一般的には何かを達成したときが多いのではないでしょうか。約束を守ったとか、お手伝いをしたとか、何かを頑張ってやり遂げたとか。だけど多動衝動かつ、こだわり屋なむっくんには、そうそうそんなタイミングは訪れません。そこで我が家ではほめるタイミングを攻めの姿勢で探します。希少動物の撮影隊気分で、暮らしの中で奇跡の一瞬を狙うのです。Upload By ウチノコ自宅で冷房や暖房をつけているとき、このようなやりとりはありませんか?Upload By ウチノコこれ、閉めていないときに声をかけてしまいがちですが、「閉めて」と注意を繰り返しても進展はありません。そこで、我が家ではうっかり閉めてしまった。そんなつもりはないが、偶然ドアが閉まった。そんなときにすかさず声掛けをするよう努めています。Upload By ウチノコむっくんがドアを閉めてくれる、もしくは偶然閉まるなんて滅多にないことです。そこを見逃さずほめるのです。2年半ほどこのような声掛けを繰り返したところ、ついに!Upload By ウチノコ私がほめ忘れても自画自賛できるようになりまして。時々、ドアを閉めてくれるようになりました。時々でも、ドアに意識が向くというのは成長したということ。他にも偶然の好ましい行動を見逃さず、「今できていたね!」とむっくんに言葉で伝えることを心がけています。そしてあわよくばその行動が増えたらいいなぁと下心満載でむっくんを見つめています。Upload By ウチノコ物事はプラスとマイナス、考え方次第でどちらにでも捉えられるものです。そこでむっくんの行動をできるだけポジティブに捉えるよう意識しています。例えばお茶碗に2口残ったご飯に対しては…Upload By ウチノコほめるとは少し違うかもしれませんが、むっくんの行動をそのまま言葉にしながら、私のポジティブな感情を伝えます。少し強引だな、もはや屁理屈だなと自分で笑ってしまうこともありますが、それでもむっくんは認めてもらえたと受け取るようで、ご機嫌になるものです。するとほかの場面でも好ましい行動が増えてくるので「ほめパワー」ってすごいなぁと感じています。強引にほめてみた事例集Upload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコほめようと思えばいつでもほめられるもの。強引なほめ方でも、ほめのハードルがとーーっても低くても良いのじゃないかと私は思っています。プラスの声かけをした後は親子がお互い満たされるように感じることがあり、ほめるって結構いいなと思ったりするのです。ほめるか否かは大人次第子どもと暮らしていると、つい好ましい行動をスルーしてしまい、好ましくない行動に注目してしまいがちです。だけど怒られる、注意されることは、子どもにとって不愉快でしょう。不愉快になればますます不適切な行動も増えて来るもの。一方ほめられる、認められることは心地よく、時間はかかりますが、確実に適切な行動が増えてきます。ネガティブな声掛けをすることで始まる負のサイクルに進むのか。ポジティブな声掛けをすることで始まる正のサイクルに進むのか。大人の声掛けの仕方が子どもの行動を左右します。Upload By ウチノコ子どもが大人を怒らせているのではなく、大人が自ら怒ることもしくはほめることを選んでいるのです。子どもに変化を望むとき、まずは大人側が変化する必要があると私は思うようにしています。特に問題行動は注目しやすい上に、終えたタイミングは必ずプラスの声掛けができる貴重なほめチャンス!今日一日怒ってばかりだった!そんな日は貴重なチャンスを見逃したのかもしれません。自分もほめる子どものころ叱られることが多かった私は、意識しないとほめ言葉が出てきません。プラスの声掛けができない…と自己嫌悪で落ち込むこともあります。だけどそんな時こそ「強引にでもほめる」、「プラス思考を忘れない」を思い出してできていないということは、伸びしろがたっぷりある。のかも!「まだまだ私も成長できるってことだな!」と、自分自身にもプラスの声掛けを心がけてみるようにしています。もしかしたら自分自身をプラスに受け止め、ほめることこそ、子どもをほめるための第一歩なのかもしれません。Upload By ウチノコ
2020年06月08日親に対してあまり興味を示さなかった幼児期Upload By 丸山さとこ今でこそ「お父さん、お母さん大好き!」なコウですが、幼児の頃は“親が視界に入っていない”ような子でした。親に対して概ね無関心で、“親と離れて泣く”ということもありませんでした。3歳児検診で指摘されるまで発達障害の可能性には気付いていませんでしたが、「親というものにあまり興味を示さない子だな」ということを感じていた私は、彼が幼児だった頃から少しずつ“親がいると楽しいし便利だよ”ということをプレゼンしていきました。今回は、そんなコウと私の今までの関わりについて話していきたいと思います。コウの視界に入るために「便利な存在」になる!Upload By 丸山さとこまずは、コウのやりたいことに沿うことや必要な量の手助けをすることで、「親がいると楽しいし、物事が上手くいきやすい」と学習してもらいました。それを理解していくと、「自分がしたいことのためには“親を動かすこと”が必要だ」という判断からコウはクレーン現象を見せるようになりました。親の手を取り、自分が親にやらせたいことをさせようとするのです。自閉症児によく見られる行動とされるクレーン現象ですが、私はそれを見て「一歩前進したな」と感じました。1人で黙々と遊んでいる状態から「人という物」を必要とするようになったことは、人を認識する上で大きな成長だろうと考えたのです。定型発達とされる子どもであれば、ブロックをとって欲しければ「ブロックちょうだい」と言うであろうところで、コウは親の手をブロックのところへ持っていきます。発達に凸凹のない子どもであっても、まだ言葉が出ない頃であれば親の手をつかんでやらせようとすることはあるかと思うのですが、その場合は「親にやらせたい」という意思が見えるところがコウとは違うなと感じます。コウの場合は、“親という人間に働きかける”という感じではなく、クレーンを操作するように親の手を使っているだけでした。ですが、私はそれでも良いと思いました。同じ物でも、意味の分からない物や邪魔な物よりは“便利な物”の方がコウの意識に留まるからです。コウにとって“信頼できる物”になるためにUpload By 丸山さとこコウにとって“意味のある存在”になるために、全体を通して(可能な範囲で)ブレの少ない関わり方をするようにもしました。現実の世界にはブレがつきものです。例外や臨機応変さなどの要素も、状況や背景が見えない時は“ブレ”や“理不尽”に見えてしまいます。約束ひとつとっても“誠実さ”に関係なく守れない時はあるものですが、コウからすれば単に不履行が起こっただけです。「明日は公園に行こう」と言ったのに(雨が降ったことで)行かないのであれば、彼は「親の言葉はアテにならない。今度からは無視して1人で公園に行けばよい」と判断します。独力で望みを叶えた方が早くて確実だからです。とはいえ、親の方も“約束を必ず守る”ということは不可能です。天候や急なアクシデントをコントロールすることはできません。そのため、私はコウに対して“守れる約束”をするようにしました。「明日は、晴れていたら公園に行こう。雨が降ったらお絵描きしようね。」といった感じです。見通しが立つと物事の因果関係は理解しやすくなります。そのことも「この人は信頼できる」という感覚につながったのかもしれないな、と思います。Upload By 丸山さとこ「親って便利!」から「一緒にいると安心」まで持っていくのは割とスムーズでした。コウが快適でいられるように協力していれば、利害に敏感なコウは「親がいると不快なことを減らせる。解決したり回避したりできる」と理解していくからです。一方、「一緒にいると楽しい」という感覚を知ることは“楽しさの共有”なしには難しいものです。そして、その“感情を共有する”ということが難しいのが自閉症児です。とはいえ、自閉症児も「自分が何かをしたことで反応が起きること」そのものは好きなようです。人間相手の場合その結果や因果関係が見えにくいことも「人間への興味の薄さ」に繋がるのではないかと考え、コウにとって分かりやすく共感して“盛り上げる”ことを意識しました。そうして関わったからなのか単にたまたま時期だったのか、コウは少しずつ私と遊ぶことを楽しむようになり、“コウの遊びに付き合う・利用される”という状態から“一緒に遊ぶ・2人で遊びを盛り上げる”ということができるようになっていきました。「世話してくれる役割の人」から「明確に好き」へUpload By 丸山さとこそんな風に少しずつ関係を作っていったこの10年間でしたが、それはあくまで私サイドから見たストーリーです。「コウの中で“親という存在”への認識はどのような変遷を辿っていったのだろう?」と思い、コウにインタビューをしてみました。保育園に入園する前までは、私のことを「僕を世話する役割の人」と思っていたそうです。園に通いだしてからは「(他の人と違って)僕のことを理解して合わせてくれているんだなと分かった」ことから、「親近感が出て、何となく好きになった」のだとか。7歳頃からは「いないと大変な人。明確に好き。そばにいると安心する」と感じるようになったそうで、『あぁ、確かにその頃は、コウと離れていると頻繁に電話がかかってきたなぁ…』と納得!9歳頃からは「いなくても大丈夫だけど、できたらいてほしい。一緒にいても離れていても楽しく過ごせる」ようになったそうです。そして、「離れていた間の楽しかった話を聞いてほしい」と思うようになったのだとコウは言いました。Upload By 丸山さとこコウの話を聞いてみると、改めて「ゆっくり育っているのだな」と感じます。定型発達とされる子と同じペースや同じ形ではないけれど、彼なりに“親という存在”を認識していっているのだなと興味深く思いました。親を相手に培った「他人を信頼すること」や「伝えたいという気持ち」を土台に、これからも色々な人と関係を結んでいってくれたらうれしいなと思います。
2020年06月05日強迫性障害だった私『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルとなった立石美津子です。新型コロナ対策のため「手洗い」「うがい」「除菌」など衛生面での報道が多くなる中、過度なまでに衛生管理にこだわってしまう状況に陥っている人はいないでしょうか。その場合、もしかしたら強迫性障害なのかもしれません。私は23歳のときこの病にかかり、1年間、精神科の病院に入院していたことがあります。息子も今、治療中です。強迫性障害とは、本人の意思と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる「強迫観念」と、それを打ち消し振り払うために繰り返す「強迫行為」からなる病気です。この症状にはさまざまなものがありますが、代表的なのは「不潔恐怖」です。洗っても洗ってもまだ、汚れているような気がして手洗いを止められません。手を洗い終えても蛇口を触ることでまた汚れたと思い、永遠に手洗いが続くのです。石鹸1個なくなるまで手洗いをし、手がボロボロになります。外出もできなくなります。蛇口やノズルを触って再び汚れるのを恐れて風呂に入らなくなり、かえって不潔になってしまうという、おかしな結果になるケースもあります。その他にも、たくさんの種類があります。確認恐怖: ガスの元栓や鍵の締め忘れが不安になり、何度も戻って確認する数症恐怖: 特定の数字を見聞きすることを異様に恐れ、外出がままならなくなる加害恐怖: 運転中、人をひいてしまったのではないかと何度も車の下を確認する疾病恐怖: 健康なのに癌の不安から逃れられず、受診を繰り返す不完全恐怖: あるべきところに物を置かないと不安になる醜貌恐怖: 自分の容姿が人に不快な思いをさせていると思い込む不安を振り払うための強迫行為は不合理なものですが、それをやめるとまた不安や不快感が起こるため、なかなか止めることができません。石鹸1個を使い切るくらいの不潔恐怖の強迫性障害の患者さんは、今、かなり苦しんでいると思います。強迫性障害 | 厚生労働省自閉症の息子も新型コロナの影響で悪化息子はトイレ撮影が趣味です。新型コロナの影響が大きくなる前、トイレ撮影の予定を綿密に計画していました。Upload By 立石美津子最初、日付も入れていたのですが…緊急事態宣言が解消されるか延長されるかで、予定が全く立たなかったので、私から「いつ解除されるかわからないから、日付は消しなさい」とアドバイスし、今は電車の時刻だけを調べて入れている状態です。Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子それでも「電車の本数が減ったらどうしよう」「時刻表が変わったらどうしよう」と次々に不安が襲ってくるようで、何度も何度も書いた用紙を確認し、強迫行為が治まることがありません。 また、「パチンコに行く人がいるから僕は35歳まで外に出られないかもしれない」とまで言い出しました。「これはまずいぞ」と思い、外出自粛の中、電話診療も可能だったのですが通院している精神科の病院に行ってきました。Upload By 立石美津子主治医から「確認は1分間にしましょう。そうしないと不安が酷くなり、ここに入院しなくてはならなくなるよ。そうなったらトイレも撮影に行けなくなるよね」と言ってもらうようにしました。実は普段、息子の様子を観察している私が先生から伝えてほしいことを事前にメモで渡しています。白衣を着た医師から伝えてもらった方が言うことを聞くからです。不安に囚われ、解決しようとしない方がよい不安を解消しようとする行為そのものが不安に囚われることになり、強迫性障害を悪化させると言われています。わかりやすい例でいえば…鍵を閉めたかどうか不安になり何度も何度も家に戻って確認する患者がいたとします。でも、確認すればするほど不安に襲われます。一度、家に戻って施錠を確認したら、その後、外出先で不安になっても自宅にもどらず、不安を抱えながら外出し続ける方がよいと言われています。息子についても、本人はトイレの予定について永遠に確認行為に没頭したいところでしょうが、1分間だけとか3回だけとか限定し、不安を持ちながら生活してもらいます。またこれを親ではない第三者、医師等に伝えてもらうようにしています。不潔恐怖が悪化風邪なのに「コロナに感染したかもしれない」という疾病恐怖の強迫観念に襲われている人もいると聞きます。新型コロナの影響は計り知れません。「手洗い!手洗い!」という言葉が否応なしに入ってきます。「強迫行為はほどほどにして、不安があってもそのままにしておこう」ではなく、今の状況は強迫行為を社会全体が肯定してくれる状態になっています。全世界で不潔恐怖の強迫性障害で苦しんでいる患者のためにも、何とか新型コロナが早くおさまってほしいと願っています。
2020年06月03日学校がお休みに!週一登校もなくなり戸惑う長男新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、長男の学校は始めのころ、学年別に週に一度登校という形を取っていました。けれど途中からそれもなくなり、完全な休校に。幸いなことに、放課後等デイサービスは時間を短縮して受け入れてくださったので、今長男は、日中デイサービスへ通っています。けれど、なぜ突然学校がお休みになったのか、全く理解できない長男。あれー?なんかいつもと違うな?なんで学校ないの?なんでデイサービスなの?さまざまな疑問が渦巻いているようでした(あくまで推測ですが)。Upload By シュウママ口に出して聞いてくることはありませんでしたが(うまく言葉で言い表すことが難しいため)、いつもと違う日常に戸惑っていたのでしょう。ちょっとずつ長男の様子が変わっていきました。いつもと違う日常。長男のわがままが爆発ある日のこと。夕食を食べているとき、長男が私のスマホの動画を再生して、それを見ながらご飯を食べはじめました。目線がスマホにあるので、食べ物をボロボロこぼし、テーブルはぐちゃぐちゃ。「スマホはだめだよ。きちんと座りなさい」叱ってスマホを取り上げると、長男はイヤ~!と泣き叫び、暴れはじめました。Upload By シュウママスマホに依存させてしまった...とっさに思いました。今までは学校からデイサービスへ行き、いつも18時に帰っていたのですが、コロナ禍ではデイサービスも受け入れ時間が短いため、だいたい15時には帰ってきます。そうすると、長男は私のスマホを取って、好きなアニメを再生して楽しそうにしています。その時間が長くなるほど、手からスマホを離さないようになってしまったのです。「ダメだよ。座りなさい!」何度か言ったものの、長男は聞く耳を持ちません。Upload By シュウママもう諦めようか、そんな母に次男が放った一言なおも暴れる長男を見ていると、もういいか...という気持ちになりました。自閉症の長男と接していると、このようなことはよくあります。手を洗いなさい、脱いだ靴下を洗濯機に入れなさい、たったそれだけで気分次第で大騒ぎするのです。そうするとこちらも辛くなり、しつけなければいけないところを、私がやった方が早いか...となってしまうのです。諦めかけたときです。次男が大きな声で言いました。「シュウ、それはだめだよ。ちゃんと座ろう!」Upload By シュウママ毅然と対応することも大事だと気づかされました次男の言葉に長男は、大慌てで椅子に座りなおしました。(普段から兄弟げんかで負けることが多いからか、次男の言うことだけはよく聞くのです)その後も何度が離席したり、スマホを持って離さなかったりする場面がありましたが、次男が根気強く言い続けてくれたおかげで、だいぶわがままぶりが減ってきました。次男いわく、「切り替えられないとか自閉症の影響はあるだろうけれど、食事のマナーとか大事なことだと思う」と。Upload By シュウママそっ、そうか...。そうだよね。ありがとう次男。自閉症だから仕方ない、そう諦めてしまうのではなくて、自閉症だからこそ、社会生活のルールを時間をかけて教えていかなければいけないんじゃないか。自閉症ゆえに、きちんとルール通りにこなし、むしろ固執するという特性もあるのだから、こつこつと教えていくのだと次男が教えてくれたような気がしたのでした。そんな風に意見するようになるなんて...4月から小学6年生になった次男を頼もしく見つめてしまいました。
2020年06月01日子どもの頃から運動が苦手で弟に歩き方を笑われていたけれども、いまは運動が大好き出典 : 私はADHDとASDがある、現在30代の男性です。一般企業で管理職をしつつプログラマーとして働いています。私は子どもの頃は運動が苦手でした。幼稚園や小学校の運動会でも順位はほとんどビリ、夏のプールの時間も大嫌いでした。歩き方もかなり特徴的だったようで、「歩き方がヒョコヒョコしているねー」と弟に笑われたことがあります。自分ではわからなかったのですが、左右や上下に揺れていたようでした。そんな私でもあるきっかけがあり、中学生になる頃には運動が好きになっていました。今回はそうなったきっかけである、小学校の野球部でのできごとについて書いてみようと思います。バスケをやりたかったのに渋々参加した野球部出典 : 私が小学校に入る頃、私の周りではバスケットボールを題材にしたマンガが大流行していました。私もハマっており、同時期放送されていたアニメは毎週欠かさず観るほどでした。運動が苦手で、運動会でもビリの常連だったにもかかわらず、アニメの影響でバスケットボールが大好きになった私は、小学校ではバスケ部に入ろうと心に決めていました。小学生になり、いざバスケ部に入りたいということを両親に伝えたところ、私が通っていた小学校にはバスケ部がないことが発覚。中学校になったらやればいいじゃないかと父に勧められ、そこに向けて何か運動をと考えた私は野球部へ入部することにしました。全然上達しなかった入部1年目出典 : そんな経緯で野球部の部員となったものの、キャッチボールすらろくにできず、バットを振ってもボールに当たらず...練習相手の先輩が、私がとんでもない方向に投げたボールをいつも取りに行ってくれていました。父に付き合ってもらって家でも練習していたのですが、なかなかうまくなりませんでした。そんな状況なので、最初は練習に行くのが辛かったのですが、少しずつバットにボールが当たるようになっていったことで楽しさを感じられるようになり、何とか続けることができていました。それでも週末の試合にはやっとバッティングができるようになってきたレベルの私はもちろん出られず...毎回ボールボーイ(ボールが必要になったら審判にボールを渡す係)として参加していました。この状況は人によっては辛いと思うかもしれませんが、私は先輩たちの動きを見てルールを覚えたりするだけで楽しかったので、あまり苦になりませんでした。新しいポジション決めの練習が転機。それからは運動が好きに!出典 : そんな部活生活も1年がたち、6年の先輩たちが引退するため、新しいポジションを決める日がやってきました。その日は、次のピッチャーを決めるために全員マウンドからボールを投げてみることになっていました。順番を待つ間、私は“うまく投げている自分”をイメージしていました。そしていよいよ私の番です。キャッチボールもろくにできない私でしたが、「これでうまく投げられたらすごいな」と思いながらマウンドに登っていきます。そしてイメージしていたように、ミットめがけて思いっきり投げてみたところ…いままでにないまっすぐなボールを投げることができました。気分が高揚してあまり覚えていませんが、みていた先輩たちも驚いてざわついていたように思います。その日以降、いままでとは別人のように狙ったところにきちんとボールを投げられるようになりました。今思うに、それまでは身体の使い方のコツがつかめておらず、“成功するイメージ”も持つことができていなかったのだと思います。この日はじめて頭の中にイメージを描くことができ、それがうまく投げられる結果に繋がったように思います。このできごとからしばらくして不登校になったので、野球をする機会は減ってしまいましたが、この経験があったおかげで自分の中にあった運動への苦手意識はだいぶ薄れました。野球をしたことで筋肉がついてきたのか、100m走のタイムも縮まり、体育の授業にも自信を持って取り組めるようになりました。私の運動のコツは「上手い人の動きをよく見て、自分の身体でその動きを再生する」こと出典 : そのころの経験から、新しい運動をするときに私が意識するようになったのは、「自分がしたい動きをなるべく具体的にイメージして、それを身体で再現する」ということでした。運動が上手い人の動きをよく見て、身体の動きがどうなっているのか分析し、その動きと同じように自分の体を動かすよう意識してみる。うまくいかなかったら、もう一度上手い人の動きをみて自分とどこが違うのかを比べ、そのイメージに近づける。そうすることで、いつの間にか運動の上達が早くなっていました。例えば私が通っていた高等専門学校では、体育の授業でゴルフの練習をすることがあったのですが、私もクラスメイトの大半もゴルフをするのは初めてでした。最初はみんなで空振りばかりしていたのですが、ひとりだけゴルフ経験があって上手い人がいたので、私は自分の練習を止めて、その人の左腕の動かし方や肩・腰の使い方をよくみることにしました。最初に構えたところから膝や腰を上下に動かさなければ、地面を打つことはないとか、スイングバックのタイミングで左ひじは曲げないようにするとか…自分の身体でその動きを真似するようにしてみたところ、どんどんいい具合にボールを打てるようになっていき、その授業の終わりごろには、いろいろなクラブでしっかりとボールを打てるようになっていました。運動が好きになったことよりも、上達できることへの楽しみを経験したことが大きな財産に出典 : 野球部での経験は、興味があることや好きなことであれば反復練習が苦にならないということや、運動の際には身体の動きを具体的にイメージすると効率よくやれるようになるという、自分の特徴が活かせた初めての体験だったと思います。また「うまくいかなかったことも、自分の工夫次第でできるようになった!」と実感できたことは、社会人生活で苦しんでいたときにも乗り越える力をくれ、私にとって大きな財産となっています。運動が苦手で困っている当事者の方やその周りの方には、是非興味のあるものから取り組んでみていただきたいなと思います。その際、周りの人と比べるのではなく、去年の自分や先月など、過去の自分と比べて上達を感じることができると、上達することそのものが楽しくなってくるのではないかと思います。運動は苦手な人も多いかと思いますが、やってみると実は上達を感じることができるポイントがたくさんあり、私のようにその後の自信や力につながることもあります。この私の経験が、今悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
2020年05月30日参加者満足度4.5(5段階評価)!オンライン勉強会についてご紹介発達ナビPLUSでは、オンライン勉強会個別ケース相談特別支援教材子育てヒント動画という4つのサービスをご提供しています。今回はその中でも、オンライン勉強会をクローズアップしてご紹介します。発達ナビPLUSでは、毎週、発達の専門家によるオンライン勉強会を開催しています。5月には合計9回の勉強会を開催。約500名のPLUS会員のうち、5月の勉強会にはのべ425名から参加申込をいただいている人気のサービスです。Upload By 発達ナビ編集部5月の勉強会は次のようなテーマで行いました。・心理の専門家によるサポートブック勉強会<未就学版>・心理の専門家によるサポートブック勉強会<学齢期版>・OTによる学習支援と体づくりの関係・OTによる運動・身辺自立 着替え編・STによるコミュニケーションの土台作り:未就学を中心に・STによる発語・コミュニケーション相談:小学校高学年編サポートブックなど新学期に必要となるツールについてや、ニーズの高いテーマで開催しています。オンライン勉強会は、お住まいの地域にかかわらず、またお子さまの預け先なども不要で気軽に参加できる勉強会です。リアルタイムでお子さまの発達支援に取り組む専門家の講義を聴講でき、チャットで質問も可能、ニーズの高いテーマということもあり、勉強会にご参加いただいたPLUS会員の皆さまの満足度は平均4.5(5段階評価)と好評価をいただいています。新学期、先生や支援者との連携に必要な「サポートブック」のポイントや書き方は?オンライン勉強会ルポUpload By 発達ナビ編集部今回は、サポートブックの勉強会の様子をピックアップしてお伝えします。今年度は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあり、新学期の開始が遅れましたが、ようやくスタートを切れるようになってきたのではないかと思います。新学期が始まり先生方も落ち着いたところで連携したいのが、サポートブックです。サポートブックは進学進級などお子さまのライフステージが変わる際に、関わり方等知っておいて欲しい情報を学校の先生や支援者と共有するためのツール。発達ナビPLUSでは未就学版と学齢期版の2種類のサポートブックのフォーマットを会員さま向けにご提供。勉強会では、書き方のコツから連携方法までをご紹介しました。未就学版の勉強会では・小学校入学時、どのような内容を記載しておくと連携しやすいのか・詳しく書きすぎても読んでもらえない?ちょうどいい分量が知りたい・障害についての補足資料は必要か学齢期版では・サポートブックを渡しても活用してもらえない場合はどうアプローチしたらいいか・先生にうまく受け入れてもらう渡し方が知りたい・サポートブックの見直しのタイミングは?・保護者自身支援の仕方がわかっていないのでサポートブックにも依頼したいことが書けなくて困っていると言った悩みが、事前にたくさん寄せられました。Upload By 発達ナビ編集部登壇した菅佐原洋先生は、事前に寄せられた質問を講義の中でも織り込みながら話を進めます。「サポートブックは詳しく書いていい。必要なところを先生や支援者の方でじっくり読んでくれる」「サポートブックを渡して後はお願い、というのではなく、サポートブックをみながら面談をして、どのような支援ができるのかをお互いに相談をすることが大切」「就学前や前年度に一旦面談をしても、担任の先生は前年度末まで決まっていないことがほとんど。新学期が始まって1か月程度たったくらいの時期に面談をできるといいですね」といった、具体的なアドバイスも。また、お願いしたい事を10個も20個も書いてしまうと対応が難しかったりもします。スキルチェックシートを使いながら、その中でも「家ではできていて、学校など集団の中でもあと一歩でできそうなこと」など、あともう少しで家庭以外でもうまくいきそうなことを中心に、3つ程度を重点的に支援してほしいと依頼するのが連携もしやすく、お子さまにとっても無理なくがんばれるでしょう、というお話もありました。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部6月以降もさまざまな勉強会がラインナップUpload By 発達ナビ編集部6月以降も、心理の専門家やOT,STによる勉強会を予定しています。7月以降はレギュラー講師による講演に加え、ゲスト講師もお呼びし、行政書士による親なきあとのお金や制度についてや、特別支援教育の専門家による学校や家庭での子どもの学びの支え方や合理的配慮についてなど、さまざまな講演も予定しています。また、6月以降、リアルタイムでご参加が難しい会員さま向けにオンライン勉強会のアーカイブ動画も掲載していきます。家事の合間に、通勤途中に、昼休みに…ご都合のいいときに知りたいことを学ぶことができます。発達ナビPLUSにはその他のコンテンツも!発達ナビPLUSでは、・オンライン勉強会・メールでの個別ケース相談・特別支援教材・子育てヒント動画など、勉強会以外のコンテンツもご用意しています。
2020年05月29日発達障害長男の中学受験わが家の発達凸凹の長男は、4月から大学附属の私立中学校に通っています。中学受験に向けてスタートしたのは小学6年から!初めての経験でまさにドタバタな1年間でした。そもそもなぜわが家が長男の私立進学を考えるようになったのか、受験勉強にはどのように取り組んだのかを連載シリーズでご紹介します。今回は第4話です!長男の集中力とモチベーション、どうあげる?Upload By スガカズ受験勉強に重要なこと――それは、本人に合った環境と、モチベーションが重要ということです。それはみんな同じだと思います。ただ、発達凸凹な長男にはその状態を維持するのが難しい…。平日は私が仕事をしているので、日中はもちろん、帰宅後もごはん、小学校の宿題、お風呂…と、慌ただしく、長男中心に支援することは難しい。その上、きょうだいが話しかけたりTVを見てしまったりもします。夏休みなど、長期休暇の時期は特に大事な時期と言われていたので、どうすれば私の目の届かないところで長男が勉強に集中できるのかを必死で考えました。Upload By スガカズ夏休みのある日、長男を連れて会社に向かうことにしました。片道1時間で、大人でも大変な中がんばってくれました。会社といってもオフィスの中に入れるわけではなく、会社のすぐ近くの休憩スペースに長男を連れて行きました。そこでは沢山の人が休憩・飲食・デスクワークをしています。「お母さんがランチで迎えに行くまでの3時間と、ランチが終わってから1時間勉強しようね」というルールにしました。この体験は長男にとって楽しいものになりました。とはいえ、すぐにやる気スイッチオン!となったわけではないのですけどね…。Upload By スガカズ大人に近づいた気分になって、さらに中学校に通うイメージがついた様で、本人が「明日もついて行く」と言いました。それ以降長期休暇時の日課になりました。本人の型にはまった環境を見つけてからは、塾、外(図書館など)、家庭の3つの環境で勉強する内容など、ルールを設けることにしました。Upload By スガカズUpload By スガカズ塾以外の勉強はマンツーマンです。もともと小さいころから運筆が苦手だったり処理速度が低いことから算数で途中式が抜ける傾向がありそうだったり、「旅人算」「食塩水」の問題など、図にすると解きやすい問題を敬遠しがちだったので、本人のレベルに合わせて問題を図を交えて解いてもらいました。直前までなかなか定着しなかったのですが、年末年始になってようやくやる気になり、解けるようになりました。苦手なことに取り組む姿勢が変わったのは、前回のコラムで紹介した言語聴覚士さんのお陰でもあります。この時期は年末年始。いよいよ本番目前になりました。これまで色々と右往左往しながらも勉強をがんばってくれている長男でしたが、家族はそれなりにストレスも抱えていました。次回は家族間で起こった受験ならではのトラブルについてお話したいと思います。
2020年05月28日自宅で過ごす長い日々が始まり…3月末から小学校が休校になった娘。4月から4年生に進級するも、学校には通えない日々が続き…放課後等デイサービスも途中までは通えていたのですが、結局4月からはお休みになりました。3歳の息子も、保育園から『家庭内保育、ご協力のお願い』があり、娘が放課後等デイサービスをお休みしたのと同じ時期から登園を控えることに。結局、わが子たちは1か月半以上家で過ごしていました。Upload By SAKURA溜まっていくそれぞれのイライラ。最初はなんとかなっていたのですが、学校からの大量の宿題と、自主勉強に嫌気がさしてきた娘…大好きなお出かけにも行けず、退屈する息子…そして、3食作らなければいけないご飯…すぐ散らかる部屋…仕事があるのにできず、一人では手が足りない私…。Upload By SAKURA段々とそれぞれに、イライラが溜まってきました。子どもたちは、お互いに言い方が乱暴になり…Upload By SAKURAお互いが傷付き、イライラ。そうなるともめることが増えていきます。私はやらなければならないことがたくさんでイライラしている状況なので、なかなか冷静に対応できず…子どもたちと同レベルで発狂してしまうことが多々ありました。声かけをすることで、母子の関係も悪くなり…また、娘とこんなに長い時間過ごすのも久しぶりの私。娘の行動がどうしても気になり、「着替え片付けた?」「宿題終わった~?」と、声をかけることが増えていました。最初は何も言わなかった娘ですが、自粛生活が長くなると…Upload By SAKURAイライラした返事が増えてきました。言い過ぎているのかと感じた私は、自分で判断させてみようと、しばらく声をかけないようにしました。しかし、娘は声かけなしだと自分ではまったく動かない始末。どうしても!というときに声をかけると、Upload By SAKURA今度は声をかけてくれなかったことに号泣。それを聞いて、私がイライラ…。イライラを回避するために"あるもの"をつくることに!このままの状況が続けば、娘も苦しいけど、私も苦しい。娘に声をかける回数を減らし、自主的に動いてもらうために、私は“あるもの”をつくったほうがいいと思いました。それは、スケジュール表。夏休みなどのまとまった休みにたびたびつくり、活躍してきたスケジュール表。実は今回自粛生活に入るときにもスケジュール表をつくることを娘に勧めたのですが...Upload By SAKURA反対されました。本人がいらないと言っているのにつくるのは強制になってしまうと思い、つくらずに様子をみたのですが、やはりないと難しいと感じました。すでにピリピリしている母子関係だったので私から提案すると受け入れにくいかなと思い、夫に頼んで、娘に提案してもらいました。Upload By SAKURA娘は少し考えて、「わかった!つくる!」と言いました。そして話し合いながらスケジュールを決め、大きな紙に書いて部屋に貼りました。スケジュール表の効果はてきめん!スケジュール表をつくってから、娘は自主的に動くようになり、Upload By SAKURA私が声をかける回数も、劇的に減りました。娘と私が穏やかに過ごせるようになると、息子のイライラも少し減ったように感じます。3人で1日中過ごしているので、1人がイライラすると周りにイライラが広がって、みんなイライラしてしまっていたのだと気づきました。最初からスケジュール表をつくればよかったかな~と思いましたが、これはこれで娘の経験。スケジュール表をつくることは恥ずかしいことではないし、スムーズに動けて気持ちが楽になるなら、いくらでも使っていいのだと娘にも話し、本人も改めてスケジュール表の大切さに気づいたようでした。Upload By SAKURA一緒に過ごしている息子にはスケジュール表はつくっていないのですが、娘が規則正しく動くようになったことで、なぜか息子の行動と時間も安定してきました。そして、私自身も娘のスケジュール表を見て動くので、自分の時間を確保しやすくなりました。意図せぬところでも、影響を与えてくれたスケジュール表。規則正しく過ごすことの大切さも、自粛生活で学ぶことができました。それでも、やっぱりいつもの日常がいい。早く、以前のように過ごすことができる日々が戻るといいな~…それまで私たちができること…手洗い!うがい!マスク!よく食べて、よく寝る!をしていきたいと思います。
2020年05月27日「得意」を活かしやすい進学をこれは私自身を顧みて思うことなのですが、発達障害者には、現在の日本社会でスタンダードな「大学新卒一括採用」にはあまり向いていない人が多いのではないでしょうか。大学新卒一括採用では、出身大学名によって志望書類をふるいにかけている企業もあるようです。このため、大学新卒一括採用での就職を考えた場合、なるべく「偏差値の高い大学」に行くのが有利に扱われる条件のようにも見えます。※こうした現状が正しいと思っているわけではありません。学歴で人をふるいにかけるなど、本来あってはならないことです。しかし、私の場合、「大学名のおかげで書類は通るが、軒並み面接で落とされる」という事態に陥りました。同大学のほかの学生がどんどん内定をとっていく中、私はいつまでも内定がとれない。ここには私の発達障害の特性のうち、コミュニケーションの不得手さや、一般的な感覚から見たときに理屈っぽすぎるなどのことが関わっていたように思います。ここは逆に考えれば、「私の場合、学歴にこだわる必要はなかった」とも言えると感じます。新卒一括採用に強い「高い学歴」を得ることを目指すよりも、本人の特性に合った分野で経験を積んでいける道につながる進学先を選んだほうがよかったのかもしれません。私が大学入学や新卒採用の時点で心身ともに参ってしまい、再び「いかに働いていくか」を考えられるようになるまで10年以上の大きな回り道をしたことを思うと、「偏差値の高い大学」にこだわらないルートを探したほうが近道だったかもしれないなあ…と思うのです。発達障害児の場合、早めに本人の得意や興味に合った業界の仕事に出合い、実地で社会適応に近づいていって自信をつけていくことも大事なのかもしれません。進学で高学歴を獲得することを目指すよりも、本人の得意に合った、「手に職」がつけられる道筋を探すのも手だと思います。「手に職」の道筋の例としては、専門学校、職業訓練校、海外のものも含めた通信制大学、専門筋への弟子入りなどが挙げられます。私自身、発達障害を自覚したあと、鍼灸マッサージ師になるための専門学校に通ったことがあります(実家を出ることになって通えなくなり、泣く泣く退学しましたが)。最近はじわじわと新卒一括採用の価値観が見直されつつあるようですね。特に現在のコロナ禍のあと、学年によって人を区切る考え方が薄まっていくこと、こうした動き全体が加速していくことが考えられます。学歴にこだわる必要性は徐々に低くなっていると考えられるので、こうした動向を見据えておくことも大切なのではと思います。「苦手」を避けやすい進学を進路を決めるにあたって本人の「得意」を生かすことを考えるのも大事ですが、「苦手」を避けることも想像以上に大事です。本人の特性上、どういう環境の学校なら通いやすいのか(家からの距離、使う交通機関、キャンパスの環境など)も考慮して進学先を決めるとよいのではと思います。たとえば私の場合、鉄筋コンクリートのビルにある専門学校は聴覚過敏の面でものすごくきつかったですし、都内の騒がしいところにあり、通学のために長時間混んだ電車に乗らなければいけない大学も体力的に厳しいものがありました。学校を選ぶ際、学ぶ内容も大事ですが、発達障害児にとっては学ぶ環境もより重要かもしれません。最優先にすべきは「続けることができ、修了できること」なのではと思います。通学自体が難しいなどの場合、無理せず通信制を選んでいいと思います。非常にレベルの高い講師やシステムを実現している学校もあります。個人的には「放送大学」が非常におすすめです。もともと通信制を前提として作られた大学で、学費も安価です。学んでみたい分野のコースが設置されていないか、一度確認してみてもいいと思います。今は世界中のレベルの高い大学の授業をオンラインかつ無料で受講できる環境も整いつつあります。学歴や学位にこだわらず学ぶだけであればいくらでも学べます。場合によっては、このような授業で自分の興味範囲を探求しながら、仕事に必要な資格取得を目指したりする方法もあります。日本の場合もうひとつ大事だと私が考えているのが、「文系理系の枠組みで進路を考えるのをやめてみる」ことです。私は、理系科目が大好きだったのに、数学ができなかったため理系の進路を諦める必要がありました。日本の文理区分は大学受験時の科目に数学を使うかどうかで単純に二分されている感があります。しかし実際、文系と考えられている心理学では統計の心得が必要ですし、哲学にも実は数学の素養が必要だったりします。理系は理系で、論文を書くのに文章を書く力が求められたりもします。最近は「学際分野」といって、かつての文理の壁を越えるような新しい区分が広がりつつあります。こうした動きを見逃さないでいる必要があるのではと思います。また、進学以外で希望の道に進む小道が見つかることもあるので、常に広くアンテナを張り、情報収集をしておくのもよいでしょう。大事なのは、本人が文系なのか理系なのかではなく、「どこに行けば本人の力を最大に引き出し、苦手を避けられるか」だと私は考えています。この意味から言うと、早めに知能検査を受けて、苦手と得意、そのしくみについて知っておくことも有用なのではと思います。親世代の常識での「良かれ」ではなく、現在の本人の実情に沿った選択を私が子どもだった当時は、親も私本人もまったく発達障害のことを知らなかったため、的はずれな無理を重ねてしまったところがあると感じています。私はティーンエイジャーの頃、言葉にできない漠然とした生きづらさを抱えながら、「自分はできるだけ偏差値の高い大学に行ってできるだけ良い有名企業に入ってエリートにならなければ」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。周囲の意見をなんでも鵜呑みにしてしまう特性もこれに拍車をかけていたように思います。高3のとき過労で血尿血便を出して1ヶ月ぐらい寝込んだことがありますし、ストレスから希死念慮にさいなまれ、自傷や摂食障害の傾向にも苦労しました。四年制大学で学んだ一般教養やアカデミックなものの考え方は役には立ちました。こうした教養は、いま私が従事している、物を書く仕事にも非常に役立っています。しかし、いわゆる一般的な「社会適応」の面を重視するなら、手に職をつけるような専門学校に行ったほうがよかったのだろうなと思ったりします。「教養」と「社会適応」のバランスをいかに取るかは、十分な情報をもとに、本人が慎重かつ自由に選択するべきだと思います。私の場合、今は結果的に幸せに生きていますが、当時、情報が少ない中で慌てて「教養」ばかりを選ばざるをえなかった自分の過去には後悔があります。発達障害児の親御さんにはぜひ、自分の世代の常識や「良かれ」ではなく、「現在の本人の実情」に沿った選択をサポートしていただければと思います。
2020年05月26日宮城県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報LEIF東仙台は「サッカー療育」を行う施設です。サッカーをする中で、集団行動やチームワークを養い、道具や荷物管理、自分自身で着替えをする等の自己管理能力も高めます。また、体を思いっきり動かすことは、学校での緊張からの解放にも繋がります。お子さんを「認めて」「褒めて」「励まし勇気づける」ことを理念とし、サッカー指導や発達支援の経験を持つスタッフが、楽しく成長できる環境を提供します。宮城県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報てらぴぁぽけっと松戸八柱教室は、2020年4月オープンの新しい施設です。応用行動分析を用いてお子さまの特性に合わせたプログラムを行っています。楽しみながらたくさんの成功体験を積み重ねることで成長を促します。個室でのマンツーマンのセラピーでできることを増やし、その後の小集団の活動の中で実践、さらに親御さまとも密な情報共有をし、家庭、または幼稚園等の様子もしっかりと把握した上で支援を行います。お子さまが楽しんで活動できるよう経験豊富なスタッフがより良い環境を提供します。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る長野県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報個性が花咲くりょういく ファミーユでは、学習支援を中心とした支援を行っています。お子さん一人ひとりに合わせた支援計画に基づくオーダーメイドのカリキュラムで学力の底上げを行います。発達障害などに配慮した通信制高校のサポート校も運営している為、高校生までの一貫したサポートも可能。塾講師や家庭教師等、経験豊富なスタッフがマンツーマン指導から少人数でのサポートまで、きめ細やかなサポートを行います。長野県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年05月25日小さい頃からなかなか眠ることができなかった娘いっちゃんは、赤ちゃんの頃から眠りが浅く、小さな音で驚いてすぐに目を覚ましてしまっていました。しかも、目を覚ますとなかなか寝付かず、両親とも眠れない日々が何ヶ月も続きました。一般的に夜泣きがおさまると言われる9〜10ヶ月頃になっても夜中に起きて泣くのは変わらず、寝付きの悪さがますます際立ってきました。眠いのに眠れず、顔を真っ赤にしてひたすら泣き続ける娘を車に乗せて、幾度となく深夜のドライブに出かけたものです。この頃、「子どもが寝ないので車に乗せている」と人に話すと、「お母さんが抱っこしてあげたら?」とか「おんぶして仕事をしていたらいつの間にか寝ているものよ」などとアドバイスをしていただいたのですが、どうもそういう問題ではないらしい...と薄々感じていました。Upload By 寺島ヒロ幼稚園に行くようになっても寝付きの悪さは変わらず、毎日のように遅刻を繰り返していました。しかしその中でも、月に数日は夜8頃に寝て、朝6〜7時に起きる日があるのです。今思えばその頃から既に睡眠時間が安定しない傾向は出ていたのだと思います。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ小学校時代、「眠れない」と泣く娘をみるのがつらかった小学生になると、遅刻こそ少なくなりましたが、睡眠の問題はいよいよ顕著になってきました。娘も少し成長したので、眠れないことを自分でも気にするようになり、また小学生になると出席を加味して成績がつくようにもなるので、祖父祖母や先生たちも遅刻をしないようにと厳しく言うようになりました。夜中に虚な目で起きてきて「眠れないんだけど…どうやったら眠れるの…。」「遅刻したら怒られる…。」と泣く娘を見ていると、私まで泣きそうになりました。いっちゃんはASDということもあり、性格はとても真面目で、なんでもきちんとやりたい方なのですが、学校では「いつもサボる子」「甘やかされて我がままな子」という扱いをされがちで、そのギャップに傷つくこともしばしば。でも、心掛けや睡眠導入剤では早く眠ることはどうしてもできませんでした。しかも、ここからがもっと重大な問題なのですが、一度寝付くと、今度はどうやっても起きないのです。気を失うというほど瞬間的ではありませんが、「眠くなってきた…」と言って布団に入ると、次に見たときには寝ています。そして一気にすごく深く眠ってしまうのです。くすぐっても間違って踏んでも微動だにしません。本人に聞いたところ、ほとんど夢も見ていないと言います。Upload By 寺島ヒロ中学校では先生たちにも理解してもらい...中学校に入る頃には、発達障害と睡眠障害の診断が出ていましたので、入学前に学校の方に相談して、"少しずつ改善はしているものの、自分のタイミングで起床、就寝をするため登校が難しいときがある"ということを伝えました。学校からは、娘の事情を理解していただいた上で「できるだけ登校はしたほうがいい。起こして連れてきてもらえれば、学校にはスタッフもいるし、どうしても眠いときには保健室登校ということもできる。」「お家だったら甘えも出るけど、学校でお友達に囲まれていればそうそう寝ないだろうし、昼間起きていればいずれ夜寝るようになるのでは。」と言われました。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ思惑通りにはいかない・・・。解決に向けて頑張るよりも、心身の健康を優先に残念ながら、今でもいっちゃんの睡眠障害はあまり改善されてはいません。しかし、周囲の人が「これは仕方ない」と納得してくれたことでずいぶんストレスが軽減されたようで、眠れなくて不安になるようなことはなくなりました。ちょっと言いにくいことではあるのですが、最近は新型コロナウイルス感染症の影響で、学校が休校になっているため、ずっと自分のタイミングで寝起きすることができており、大変ご機嫌です。体調が良いので宿題のプリントもサクサク進めており、趣味のMMDもモデルを自作できるまでになりました。本人は「人生のボーナスタイムだ」と言っています。私たちはつい、充分な時間眠っていれば、朝から夜までは起きていられるはずだと考えてしまいます。だから、充分な時間眠らせるために寝かしつけを頑張ってしまうのですが、たとえ薬などを使って夜寝ていたとしても、娘の場合は『自分のタイミング』が昼間にきたらやっぱり寝てしまうようなのです。この体内時計がずれたままになってしまうタイプの睡眠障害は、今のところまだ原因もメカニズムも分かっていないそうです。なので、あまり働きかけなどはせず、子どもの体調維持を最優先に考えて過ごした方が良いのかもしれません。発達障害と睡眠障害に関係があるのかどうかも、まだはっきりしていない部分が多いのだそうです。しかし私の印象ですが、発達障害のある人で睡眠の問題を抱えていらっしゃる人はかなり多いように思います。寝付きが悪いだけではなく、子どもの頃寝相がすごく悪かったという話も聞きます。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ分からないことが多いのですから、どんなに良かれと思っての働きかけも、後でやってはいけないことだったと分かるかもしれないですよね。何かができていない!足りない!と感じるときはどうしても最短距離を探しがちです。だって遅れてるんですから。でも、そういうときこそ冷静になり、性急に解決法を求めない、という心構えも大事なのかもしれないと思う今日この頃です。
2020年05月25日親だって…1人になりたい時はある!Upload By 丸山さとこ生活においてサポートが必要だったり目が離せなかったりする子どもがいると、保護者は思うように休憩をとれなくなりがちです。長期休みに入れば尚のこと、「一瞬でもいい!1人にさせて…!」と思う時もあるのではないかと思います。私も一日中「ねーお母さん」な息子コウに構われ過ぎて、干からびそうになることもしばしばです。(ほぼ毎日かもしれません。)そんなコウとの毎日の中でも何とか小さな息抜きをするべく、あの手のこの手で“物理的・精神的な距離”を置くようにしています。用事を済ませているフリをしつつ“さり気なく休憩“Upload By 丸山さとこおやつは既に食べ終わりDVDやゲームで気をひくにもネタが尽きてしまった時、さり気なーく「用事を済ませるね」と声をかけながら部屋から出ることで“短い休息”をとるようにしています。「洗濯物を干してくるね」「物置の整頓してくるね」「庭で草むしりしてくるね」等の用事を言いつつ、スマホと飲み物を持って一時避難します。嘘にはならないようある程度家事も進めながら、気分転換のひとときを楽しみます。水分補給をしてスマホを見たりボンヤリしたり…ゆっくりと首肩のストレッチをするだけでもいくらかリフレッシュできます。足音がしてドアが空いた時は「休憩がバレた!」と慌てる必要はありません。休憩をしつつ作業を進めるのは何も悪い事ではないからです。「どうしたの?」と堂々とたずね、「まだー?」と聞かれれば「あと10分くらいかな」と目安を答えます。「見に来て!」「〇〇やろう」と誘われれば、「いいよ、待っててね。」と応じます。後は、1~3分ほど気持ちの切り替え時間をとってからコウのところに行けばOK!コウが来た時点で既にリフレッシュが完了しているのであれば、「手伝ってくれる?」と聞くこともあります。乗り気の時は「助けてあげる!」と張り切ってくれますし、お手伝いをしたくない時であれば逃げてくれるので、それはそれで好都合です。※お手伝い好きの子だと、「手伝おうか?」と毎回付いてくるようになるかもしれません。コウがそうなった時には、「じゃあ、あっちの部屋でタオルたたみお願いしていい?分担して一気に片付けちゃおう!」と頼むようにしています。“そっとしておいて欲しい人”を、そっとしておくということUpload By 丸山さとこ多かれ少なかれ、人にはそっとしておいて欲しい時があります。心身が疲れていたり辛かったりする時に「今自分はそっとしておいて欲しいのだ」と気付いて、それを人に伝えるのは大切なことです。そして、それを人から伝えられた時に「今はそうなんだね」と受け入れることも、同じように大切なことだと思っています。「“そっとしておいて欲しい人”をそっとしておくことは、他人と関わって生きていく中で必要なスキルだ」と考えている私は、コウにもそれを理解してもらえたらいいなと思っています。「コウにカームダウンエリア(気持ちを落ち着ける場所)が必要なように、他人にもそれが必要な時があるんだよ」と説明をすると、コウも「そうだよね。『ねぇねぇ、どうしたの?』って言われるのも辛い時があるもんね」と納得してくれました。我が家のリビングダイニングの一角にはソファにもベッドにもなるデイベッドが置いてあり、そこは親の一時避難所になっています。明確な区切りがないと判断が難しいコウに対して、ハッキリとした“視覚的に分かりやすいルール”を提示することで「ここは自分が入ってはいけない場所だ」と理解してもらっています。“完全にコミュニケーションを遮断する場所”ではないため外から声をかけることはできますが、コウも「用事がない限りそっとしておく場所」だと思ってくれているようです。とても助かります。Upload By 丸山さとこどうしても伝えたいことがあって我慢できない時は話しかけても良いとした上で、「ちょっと我慢できそうだけど忘れちゃいそうな時は、紙に書いておくのはどうかな?」とコウに提案すると、「それはいいね」と喜び、休憩が終わるのを待って手紙や折り紙を渡してくれるようになりました。「お母さんへの手紙」のイメージだからなのか、「お母さん、いつもありがとう。」などの言葉が書かれた“母の日のような手紙”をくれることが多いです。あるいは、遠く離れた母への手紙のようなものをしたためてくれることもあります。「お母さん、元気ですか?僕は今、ポメラニアンを折っています。お母さんに会えたら、一緒にゲームをしたいです。」という手紙を読んだ時には「心の距離が遠かったの?」と、コウと2人で笑ってしまいました。親にも“カームダウンエリア”は必要Upload By 丸山さとこ発達障害のある子どもには“カームダウンエリア”が必要だとされることがあります。カームダウンエリアとは「気持ちを落ち着かせることのできる場所」のことで、刺激から離れて落ち着くことのできるスペースを用意するのが一般的なようです。リラックスできるグッズを置いたりすることもあります。カームダウンエリアを普段から用意しておくことで、不安・癇癪・パニックなど“感情やストレスが高まって辛い時”はそこへ避難して落ち着くことができます。私自身、発達障害があり過度の刺激からパニックを起こしてしまうことも珍しくないため、必要に迫られてカームダウンエリアを作っているところがあります。そんな私ですが、「刺激から隔離された場所で気持ちを落ち着かせること」は発達障害のあるなしにかかわらず、誰にでも必要なことなのではないかと思います。動物だって構われ過ぎたらノイローゼになったり弱ったりします。人間も同じことの筈です。しかも人間の子育て期間は長く、発達障害の傾向のある子どもはモラトリアム期間が長くなることも少なくありません。「長い距離を歩くためには休憩が必要だ」と考えることは、大切なことなのではないかと私は考えています。積極的な休憩をとるにあたって予めコウに伝えてあるのは、「コウのことが嫌だから1人になりたいわけではないんだよ」ということです。「アイスが大好きでもお腹いっぱいなら食べられない。スキーが楽しくても疲れてきたら滑れない。それと同じことかなと思う」と話すと、コウは「そっか。それは嫌いになったのとは違うし、回復するのに時間が必要だね」と頷きました。“あなたの疲れと私の疲れは違う”ということ。そして、“あなたの気分と私の気分は違う”ということの理解が難しいASD・ADHDのコウです。そんな彼が他人と「程よい距離のいい関係」を築けるように…そして、今一緒に暮らす家族であるコウと私が仲良く暮らせるように、「1人の時間」を大切にしつつ一緒の時間を過ごしていけたらいいなと思っています。Upload By 丸山さとこ
2020年05月22日オンラインになって楽になったこと新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、オンラインの会議やオンライン授業が急速に増えました。僕は中学生としてオンライン授業を利用していますし、中学生社長としてオンラインの会議やイベントに参加しています。オンラインで完結できることによって、楽になった部分と辛くなった部分があるので、それをお話ししようと思います。一般的には、移動時間の削減や仕事の効率化などが言われていますが、感覚過敏があると視点が少し違います。感覚過敏があると、学校や打ち合わせ場所、イベント会場に行くまでにかなり疲れます。たとえば、電車に乗れば、たくさんの人がいて、たくさんの音が耳に飛び込んできます。車内では、香水や食べ物やタバコのニオイが衣服についている人もいてニオイで気分が悪くなることもあります。移動だけでかなりの疲労度です。それが自宅から参加できるようになったのは体力的にとても楽になりました。学校の教室、とくに給食後の食べ物の混ざったニオイを体験しなくていいのは助かります。仕事面では、打ち合わせをカフェにした際、コーヒーのニオイや喫煙エリアのタバコのニオイで具合が悪くなることが多かったので、カフェに行かなくていいのも楽です。さらにカフェで飲めるものが一切ないストレスからも解消されました。イベントの場合、会場がホコリ臭かったり、カビ臭かったりすることがあり、入った瞬間に気分が悪くなることがありましたが、そのような不安もなくなりました。打ち合わせでお会いした方が香水や化粧品のニオイ、柔軟剤のニオイが強いなどの場合、話に集中できなくなってしまいます。相手にそのことを伝えることもできず、ストレスを感じていました。オンラインだと、ニオイの情報は全て遮断できるので助かります。オンラインになってつらいことまずは、パソコンを通じて聞こえる音声が心地よいものではありません。僕には少し機械音な感じがして、ずっと聞いているのは辛くなります。そして、何人かで話をする場合は、声が重なってしまうので、聞き取れませんし、強いストレスを感じます。僕が普段、友達とのグループ会話で使用するボイスチャットは、相手の声のボリュームを自分で調節できます。たとえば、数人で会話していた場合、Aさんの声が大きすぎるならAさんの声だけ音量を下げれます。またBさんの声が高くで自分の苦手な声だった場合はBさんの音量だけ下げることができます。このような相手によって音声を調節できる機能は、今、一般的に使われているオンラインのコミュニケーションツールにはないので、数人が一度に会話できてしまう会議などは、参加していると聴覚の情報が多すぎて疲れてしまいます。僕は、視覚過敏は少な目ですが、それでもパソコン画面の明るさは眩しいと感じます。パソコン画面の明るさを調整して我慢できるレベルなのでいいのですが、かなり暗い画面にしないと見ていられない人もいます。画面共有される資料が、文字が多かったり、色の使い方が自分に合わない時は、見ているのが辛くなります。もう1つ、オンラインの場合、見る場所が多いので視覚情報の多さに疲れます。たくさんの人の顔が映像として画面にうつり、みんなが動くと見ているのが疲れます。参加者の顔以外にも、チャットで文字のコミュニケーションも必要なので、そこも見なければならなりません。視覚情報が増えてしまうデメリットがオンライン会議や授業ではあります。視覚過敏や聴覚過敏にやさしいオンラインの世界になるために――背景画像をつくりました世の中が急速にオンラインでの会議や授業になっているので、感覚過敏がない人でも慣れるのに苦労している人も多いと思います。オンラインが当たり前の世界になるのも遠くないと思いますので、そうなる前に、視覚過敏や聴覚過敏などの理由でオンラインでのコミュニケーションが疲れてしまう人がいることも知ってもらいたいと思うようなり、オンライン会議や授業のための背景画像と説明資料を作成してみました。Upload By 加藤路瑛Upload By 加藤路瑛少し文字が強いので、低刺激用の画像を僕が運営する感覚過敏研究所のコミュニティーのメンバーが作ってくれました。Upload By 加藤路瑛これらの画像の英語版も作成しています。全て無料公開していますので、ダウンロードして自由にご利用ください。感覚過敏研究所:オンライン会議背景画像無料公開SNSで公開したところ、たくさんの反響がありました。学校の先生や大学の先生など授業を提供する側の先生が、配慮が必要なことに気づいていただけたのは嬉しいことでした。背景画像を使ってみた感想Upload By 加藤路瑛多くの人が背景画像にリアクションをとってくれます。僕の場合は、感覚過敏研究所を運営していることを知っている人が多い中で打ち合わせやイベントに出ていますので、受け止めてくれる環境にいるのは間違いありませんが、感覚過敏について知っていただけるのはとても嬉しいです。そして、会議中、「疲れたら遠慮なく休んでね」と声をかけてくださる人もいます。また、これまでもオンライン会議は利用していましたが、感覚過敏を公言し、この背景を作ったことで、会議を設定するまえに、「感覚過敏があって長い時間の会議は厳しいので30分でお願いできますか?」と先回りして言えるようになりました。これまでは、僕の立場でそんなことを言うのは失礼だと思い、辛くても我慢して参加していました。今は事前に話しているので、みなさん30分くらいで会議を終わらせようと配慮してくださるので、疲労が少なく、また会議を効率的にできるようになったという効果があります。誰もが僕のように「感覚過敏があります」と公言できるわけではないと思いますし、感覚過敏用の背景を使うこともできない人もいると思います。誰もがわがままではなく、自分の辛さや苦手を言えるようになって、その対策方法をみんなで考えたり、受け止められる社会になって欲しいと思っています。そのためには、まずは言える人から発信することだと思っています。そして、感覚過敏の人に優しさを伝える背景画像も作りました。Upload By 加藤路瑛Upload By 加藤路瑛まずはみんなで、思いやり画像を使っていただき、感覚過敏の人がオンライン会議や授業での困りごとを伝えやすい社会になって欲しいと思っています。最終的な目標は、このような背景画像や感覚過敏マークがなくても、みんなが困っていることや病気や障害を受け止めて、「そういうこともあるよね」と認め合える社会になることです。背景画像に使用している聴覚過敏のマークや視覚過敏のマークは僕が所長をしている「感覚過敏研究所」で作成しました。聴覚や視覚だけでなく、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏のマークもあります。Upload By 加藤路瑛感覚過敏マークの詳細については、以下の記事をご覧ください。
2020年05月21日中学校の『毎日ノート』、その名の通り毎日提出するものだったけれど...Upload By かなしろにゃんこ。ADHD息子リュウ太が通っていた中学校では、全生徒が取り組む宿題、「毎日ノート」というものがありました。この毎日ノートは名前の通り、“毎日書いて提出するもの”です。日々の授業で学んだことを振り返り、印象に残ったことを書くことになっていました。そして、毎日ノートを提出するたび、教室の壁にある「チャレンジシール」の台紙に1つずつシールを貼ることができる決まりでした。「毎日提出するように」と学校から言われていますし、教室の壁に貼ってあるチャレンジシール台紙を見れば個人の提出率もわかってしまうので、大半の生徒がきっちり取り組んで提出していました。Upload By かなしろにゃんこ。しかし、息子は全く提出しようとしませんでした。ナゼやらないのかと本人に聞いてみると、「何を書いていいのかわからない」といいます。「毎日ノートにはその日の印象に残ったことを書こう!」と先生は言っていましたが、息子は印象に残ったことを思い出すことができず、提出できないのです。先生に促されて提出するように。でも中身は!?Upload By かなしろにゃんこ。そして、ほとんど提出できないまま1年生の1学期が過ぎ、息子のチャレンジシール台紙にはシールが3枚だけ...面談で先生から「毎日ノートをちゃんと提出するように」と注意を受けて、さすがの息子もきちんと書いて出すようになったのですが…Upload By かなしろにゃんこ。ある日息子の毎日ノートを覗いてみると、なんと中身がただの日記になっていたのです。先生の言った「印象に残ったことを書く」という言葉を額面通りに受け取り、本当に“学校で1日すごした中で印象に残ったできごと”をそのまま書いていたのです。Upload By かなしろにゃんこ。私は、そうじゃねーーーーよ!(笑)と心の中でツッコミました。毎日ノートはもともと復習のためのものです。先生は「受けた授業の中で印象に残ったことをノートに表現しよう」と伝えたかったのですが、息子はそれを全く理解できておらず、休み時間などに友人とどんなことをしたかを中心に書いていたのです。反抗期なので正面から「書き方が違う!」と否定をすると、その後一切やらなくなる可能性があったので、2学期の面談のときに先生に「息子に書き方の説明をして欲しい」とお願いしました。親の言うことよりも先生の言葉のほうが響くお年頃なので、ここはお任せすることにしました。その後先生から書き方の指導を受けてなんとか書くことはできたものの、毎日提出することは難しく、週1回がやっとです。息子曰く、ノートにみんなのように上手くまとめることができないんだとのこと。『ノートを自分でまとめる』ことがリュウ太には難しかったUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。絵やデザインのことなら毎日スケッチブックにキレイにまとめているというのに、授業のことは全くできない子でした。まぁ週1回は提出できるようになったので、それでもいいか~と思うことにしました。大人になってから息子に当時のことを聞いてみると、上手なノートの書き方(左ページに板書、右ページに気になったことや補足説明などを入れる方法)などを教えてもらっても、ピンとこなかったそうです。カラーペンを使って大事な部分を強調したり、囲ったり、線を引いたりという上手な書き方が思いつかず、うまく書けないから自信がなくなり、「あまり人に見せたくない」という気持ちがはたらいてイヤだったと本人は言っていました。過去にはこだわらず今が大事なADHDにとって数時間前のできごとはどうでもよく、さらに書くのも苦手となると、頑張ってノートを出そうとは思えなかったのでしょう。学習方法も人への伝え方も、得意不得意があるからUpload By かなしろにゃんこ。息子「書くのは苦手だけど、口で伝えることは大好きなんだよなー(笑)」文字に起こすことが得意な人、話して聞かせることが得意な人、人に伝えるのは苦手だけど記憶するのは得意な人...伝える方法や学習の方法は何通りもありますから、毎日ノートができないからといってダメなわけじゃないんだなと思うのでした。
2020年05月20日個性豊かなカラフルレンジャーたち、みんなで昆虫採集へ!Upload By 荒木まち子6人6色、個性豊かなレンジャーたち。第1話の「お菓子を食べたことがバレたとき」の反応もそれぞれでしたが、今回はみんなで昆虫採集へ出かけるようです。Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子執筆後記周りに迷惑をかけず、本人が楽しめているならどんな楽しみ方でも良いんです^^ブルーの技は相手にダメージを与えることはほとんどなく、むしろ微笑ましいような気がします(荒木まち子)
2020年05月18日休校中の小学1年生の過ごし方Upload By taeko新型コロナウイルスの影響で入学式の参加を自粛。新しいランドセルを背負って入学式に行きたかったかなと思いましたが、ミミは休みなんだと喜んでいました。その後、小学校は休校になり、楽しんでいた学童も2日間だけ行った後、長期の休みに。子どもたちは毎日見るニュースの影響で、「新型コロナウイルス感染拡大」が口グセになっています...。小学校が休校中に学校から出ている宿題や、家庭学習の内容はこちら。ペーパードリルや、パソコンなどでできる学習サイトのwebドリルなどです。Upload By taekoまずはペーパードリルに挑戦。ミミは年長の頃やっと鉛筆を持つようになって、家ではパパとドリルをごくたまにやっていた程度。今でも鉛筆で書くことが苦手です。最初はタイマーを45分にセットして、みっちり座らせて勉強させないと!と必死になっていましたが、ミミはやる気無し。少しでも間違えるとガックリ気分を落とし、自分でバツを書きます。「間違ってても良いんだよ」と伝えても、「バツなの。僕、悪い子なんでしょ」と言って聞かず...。消しゴムで消せば良いと言っても消すことを拒否して、ひたすらマイナス思考に。webドリルは、iPadとタッチペンを使っています。書く必要がほぼないのでストレスも少なく興味を持って進めていましたが、午前中の時間帯はアクセスが集中してサイトに繋がらず、しばらく取り組めなかったことも。さらに2歳半の次男ふー君が黙っているわけもなく、ミミが集中する環境をつくることが難しく...!Upload By taekoある日、あまりにもしつこく「バツしてよ」と言ってくるので私も嫌になって爆発して怒鳴ってしまいました。さすがにパパがフォローに入り、ミミを慰めながら話を聞いていました。少し時間をおいてから私は、「何度も何度も『バツしてよ!』と言われるのが嫌だった」と伝えました。すると、「ドリルに文字を書こうとした時に私が『書かなくていい』と、書かせなかったことが嫌だった」とパパが代弁。「書くことを嫌がるから書かなくていいと言ったんだよ!」と心の中で思いつつ、「ごめんね」と言って和解しました。ちょうど小学校からメールアンケートがあったので集中力が続かないことや、ペーパードリルを進めるのが難しいことを書いたところ、フォロー電話があり相談に乗ってもらえました。そして先生のアドバイスに従って、勉強の時間を1回45分から30分に減らすことにしました。こうして、作った1日の流れがこちらです。毎日時間はズレてしまいますが...。ドリルは30分でできるところまでやる。キリが良い所で多少早く終えることも。同じ教科が続くと飽きてしまうので、飽きた頃を見計らって、国語・算数で数種類のドリルを切り替えます。また、問題文を私が読んだり、ミミに読ませたりして集中力を切らさない工夫をしています。Upload By taeko小学校の再開が待ち遠しいUpload By taeko子どもに分かりやすく教えるって大変ですね。問題文を正しく読み解くことも難しく感じてしまいます。「早く学校が再開して欲しいな」と先生方の有り難さを毎日のように痛感。でも、仕事の時間を大幅に減らしている今だからこそ、また育休を取ったんだと思い家族との時間を楽しめたらと思います。
2020年05月16日