ウーマンエキサイトがお届けする恋愛の新着記事一覧 (2/104)
「キツイ言い方を治したい、自己主張が強過ぎる」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、恋愛相手や対企業の場合に、厳しい物言いになってしまうことに悩んでいます。恋人とはきちんと意見を交わしたいものの、大抵の相手は根負けし、「付き合いきれない」と言われてしまうのだとか。「このままでは一生独り」という思いもあるので変わりたい、癒し系で周りから好かれる人はどんなことに気をつけているのか……と読者にアドバイスを求めています。恋人にばかり、当たりが厳しくなる理由は?投稿によれば、トピ主さんは友だちや女性相手なら追い詰めずにいられるのに、彼氏や仕事相手にはキツくなってしまうとのこと。実は恋愛の相談では、逆のパターンもよくあるのです。「友だちには素を出せてキツいことも言えるのに、恋人や好きな人には何も言えなくなってしまう」というタイプの人ですね。両者はどこが違うのか。なぜ“その相手”にはキツく接してしまうのか。投稿には「恋愛では、素を出せない相手とはやっていけない思いが強く、求め過ぎている」という記述が見られます。おそらくトピ主さんは恋人に対し、「自分をわかってほしい」という思いが強いのでしょう。自分のすべてを正確に理解してほしい、それこそが愛情だと感じているのかもしれませんね。逆に、「恋人にだけキツい態度ができない」という人は、自分に自信がなかったり、素の部分を見せるのが怖かったり……という傾向が強いです。トピ主さんと同様、「本当の自分をわかってほしい」気持ちがあり、しかし幻滅されたくないから自然に振る舞えない、という葛藤を抱えやすい。両者とも「自分をわかってほしい、大切に思ってほしい」という気持ちを、相手にまっすぐに伝えられていないのは共通です。トピ主さんは攻め立ててしまい、後者のタイプの人は内に抱え込んでしまう。気持ちがうまく伝わっていないために望んでいない方向に話がこじれ、関係性が悪化してしまう悪循環が起きやすい……と推測できます。「感情ことば」を使い慣れていこう理詰めで主張し、相手を追い詰めてしまうことが多い、というトピ主さん。例えばデートをドタキャンされると、「怒る、説教、ネチネチ」をやりすぎて謝っている彼を追い詰め、音信不通にされてしまうそうです。こうした状況を変えるためには、「感情ことば」を使う癖を付けていくのがおすすめです。物分かりのいいふりをする必要はないのですが、相手の行為に対する“自分の気持ち”を伝えるようにすると、相手を追い詰めるような会話にはなりにくいです。例えば、ドタキャンされた際も、「大事にされていないみたいで嫌だ、傷ついた」「楽しみにしていたから寂しい」等々、自分の気持ちをまず伝えます。自分の気持ちがよくわからないときは、「どうして、こんなにイライラしているんだろう?」と立ち止まって、一旦自分の心に向き合ってみる。言葉がすぐに出ないときは、急いで返事をしなくてもいい、と心得ておきましょう。それに恋人とはいえ、究極的には相手の行動や決断を責めたり、縛ったりする権利はないですよね。そこを責めるような言い方になっているために、相手が会話をシャットアウトしてしまうのかもしれません。「『私はあなたの行動に対してこう感じた』という内容なら、正々堂々と主張できる!」なんて考えてみるのも一案です「情緒が安定している人」は結婚向き「キツイ言い方を治したい」のことですが、弁舌鋭い人は、実は面白がられることもしばしばあります。ただし、それが「話す相手に対しての“攻撃”ではなく」かつ「情緒が安定した状態で話していれば」です。その場合、言葉のキツさはマイナスポイントにならず、時にその人の魅力や個性になることもある。「恋人とはちゃんと意見を交わしたい」という要望についても、落ち着いて話し合えるならば、相手もそこまで負担に感じないことでしょう。もし思い当たる部分があれば、今後はまず“情緒を安定させる工夫”をしてみると効果があるかもしれません。もし激しい感情が込み上げてきたら、相手にぶつける前に一旦、ブレイクを入れるようにしてみましょう。深呼吸をしたり、温かい飲み物を飲んだり、洗面室へ行って鏡を見たり等々、ひと息つける行動がおすすめです。5分程度でいいので、その感情から目をそらし、別のことをしてみる。少し激情が収まれば、「自分はなぜ怒りを感じたのか」「相手に本当に伝えたいのは何か」という点を見つめ直すこともできるでしょう。情緒の揺れが小さくなれば、ドタキャンをされたとしても「予定を振り回されるのはいい気分がしないから、今度ちゃんと埋め合わせして」とひと言で終わらせられるかもしれないし、たまには「ムカつくから、ちょっと頭冷やしてもらおうっと」と返事をしばらく控える……等々、今よりも余裕のある対応ができるようになることが期待できます。大切な人との関係性を守っていけるよう、「感情ことば」や「ひと息つく」習慣、宜しければぜひ意識してみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月28日「婚活を諦めて・・」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。42歳のトピ主さんは昨年、婚活を休んでみたところ、「結婚がどうでもよくなって諦めることにした」そうです。しかし婚活をやめたら、土日も平日の仕事帰りに何もすることが無くなってしまい、「暇すぎる時間を持て余している」とのこと。「健康で仕事ができているだけありがたいと思わなくてはいけないのはわかっていますが、この先、何も無い人生をどう過ごしたらよいのか」と、読者にアドバイスを求めています。まずは「気力」を取り戻す方法を考えてみよう婚活をやめた理由について、「結婚しなくても、安定した収入、そこそこの貯蓄、生活への満足度もそれなりにあると気づいて、結婚によって背負うリスクが大きいと気づいた」「40歳を過ぎて結婚して、失敗しても・・我慢を続ける気力、やり直す時間も無い」とつづっているトピ主さん。このままでも安心して暮らしていける環境を持てており、精神的にも大きな変化を受け入れる余力はない。現時点では、このまま単身で心穏やかに暮らしていこう、という道を選択されたわけですね。しかしながら、今まではオフの時間をすべて婚活に費やしていたため、手持ち無沙汰になってしまった。「無気力のまま、親を見送ったら何の役目も無い人生になるんだなぁと思うと虚しくなってしまう」という記述も見られます。これらを読む限り、実は「時間を持て余していること」それ自体ではなく、「無気力」「虚しい」という気持ちになっていること、そして「何もない人生」だと感じていることがトピ主さんの一番の悩みの種なのではないか……と感じました。これらの気持ちが変われば、時間は自然に有意義に使えるようになると思います。楽しく有意義に過ごすには、「仲間を作る」「夢中になる」がキーワードそもそも、「結婚をしよう」と思っていたところから、「しないと決める」というのは、人生設計の上では、かなり大きな方向転換で、今はひと息ついているだけ、という捉え方もできます。時間が経てば気力も回復するだろうと考え、飽きるまでのんびりと過ごしてみるのもひとつです。何もせずに居続けるのも意外と難しいもので、通常は1か月〜数か月、長くて半年もすれば、どこかしら出かけてみようかな、なんて気持ちになりやすいです。いち早く今の生活を変えたいのであれば、まずは新しい人生設計をしてみましょう。仕事を辞めるようなプランは考えていないようですし、もし「今の仕事は続けつつ、人生を有意義に楽しめるようなプランを考えたい!」ということであれば、「その時々で“仲間”を作る」「その時々で何かに“夢中”になる」というポイントをぜひ意識してみてください。楽しく有意義に時間を使うには、片方、あるいは両方の要素が不可欠です。具体的に考えていきましょう。時間もある、自分のために使えるお金もある……となれば、「趣味」や「お稽古ごと」に打ち込むのは一番気軽な選択肢ですよね。今の時代、ほぼあらゆる趣味にアプローチできますし、場や仲間を見つけることも簡単になっているので、少しでも興味を感じたものをどんどん体験してみると、一時的にでも“ハマる”ものに出会えるかもしれません。「人との交流」を楽しみとするのも一案です。趣味活動にしても、実際はそこで出会える色々な人たちとの交流が一番の目的、という人も少なくありません。性別や年齢の違いも問わず、何かしらの行動や活動を一緒に楽しむ“ゆるやかな仲間”ができれば、オフの時間も充足させやすいでしょう。あるいは意欲があれば、今以上に「仕事」に励んでみるのもいいのではないでしょうか。今の会社での挑戦でもいいし、副業や起業、独立といった選択肢もあります。地位や成果を得る達成感、意義あることを成し遂げる手応え、収入や貯金が増える充足感、贅沢ができる生活……等々、自分らしい原動力を糧にして頑張ってみるのもひとつです。興味があれば、「社会的活動」という選択肢も。緊急時だけでなく、高齢者施設や障がい者支援団体、動物愛護団体等々、定期的にボランティアを募っているところもあります。人との交流もできますし、「誰かのために何かをすること」が自分の存在意義を感じさせてくれることもあるでしょう。このほかにも選択肢はありますので、ぜひ自分が手を伸ばしてみたい世界を色々と考えてみてくださいね。満足を得るには、どんな人生でも「自分なりの努力」が必要なのかも自分が興味を持てるものを見つけたり、そのために行動したりすることにも、婚活と同じくらい面倒で疲れる部分はあるかもしれません。投稿に書かれているように、結婚には失敗のリスクや多少の我慢もセットですが、今のように時間の使い方で悩む機会はおそらく減るわけで、つまりはどんな人生を選んでも、そのなかで自分なりに頑張ることがあるのだな……ということに気づけるのではないでしょうか。どんな道を選んでも、パーフェクトでお気楽な人生なんてない、ということなのかもしれませんね。結婚するかどうかに関わらず、「自分の選んだ道のなかで、めげずに自分なりの努力を続けること」が満足度の高い人生を生きる秘訣だとしたら、私は今からどんなことをしてみよう――。ぜひそんな視点からも考えてみるといいと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月21日交際中の男性に転職と結婚について相談すべきかどうか悩んでいる女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「一生結婚できないかもしれないので自分で食べていけるだけのお給料をもらえる仕事に就きたい」との考えから、現在転職を検討しています。しかし本心では「彼と結婚し、(今の)事務職を続けて共働きをする」のが理想のため、結婚の可能性の有無を彼に相談したい気持ちがあるとか。プレッシャーや重荷にはなりたくないが、どう聞けばいいのか……と読者にアドバイスを求めています。「結婚への道」は千差万別で、自分だけでは選べない彼は社会人2年目。交際期間もまだ8か月とのことで、「正直そこまで結婚についても考えられないだろうし重荷になると思うと余計に相談しづらい」とのこと。彼に尋ねて「結婚する気はない」と言われるのも怖いし、する気がないと言われても別れたくない、彼が大好き……といった記述も見られます。結婚に至るまでの経緯や状況は千差万別。残念ながら、万人に共通する法則はありません。今回の件も例えばですが、下記のようなあらゆる可能性が推測できるでしょう。――「不十分な収入だから養って」という雰囲気を醸し出すことで、彼はトピ主さんとの結婚を望まなくなるかもしれない――収入が不十分な状態でいたほうが、切羽詰まってトピ主さんに勢いが付き、結婚に漕ぎつけるかもしれない――転職して十分な収入を得られるようになったほうが、彼も安心して結婚を決断するかもしれない――トピ主さんが県外や忙しい仕事に転職をすれば、それが原因で彼と別れることになるかもしれないいずれにしても、トピ主さんが望む将来(不十分な収入の現職のまま結婚)を叶えられるかどうかは、彼の性格や価値観、そしてトピ主さんへの想いの深さも関係してくるでしょう。「結婚をするかどうか」「結婚後どんな生活をするのか」は絶対にひとりでは決められない、ということでもあります。「今は何をすべき時期なのか」を考えてみようつまり、本気で結婚を考えているのであれば、怖くても彼と直接、話し合ってみるほかありません。思いきってぶつけてみれば、今の時点での彼の答えは聞けることでしょう。しかしトピ主さんは、「(結婚を決めるには)交際期間がまだ十分でないのでは」とも感じているのですよね。確かに、結婚を決断するには二人の関係が熟しているか、もしくはお互いが人としてそれなりに成熟しているか、どちらかの要素が必要なように思います。もし二人がまだ結婚話をする段階に来ていないと思うならば、「年齢的に少しでも早くしたほういい」と感じている転職のほうを、まずは優先してみるといいようにも思いました。その場合、彼には「近々、転職をしようと思う」とだけ相談してみるのもひとつ。仮に彼のほうから結婚に絡めた意見が出てくるようであれば、それを加味して転職先を考えるのもいいでしょう。今回、結婚の話が出なかったとしても、「いざ結婚の時期が来たら、そのときにベストなライフスタイルに変えよう」「結婚前にできるだけ貯金を増やしておこう」等々の心づもりをしておくと、転職活動にも前向きに励めるのではないでしょうか。彼の考えを知った上で決断したいのであれば、「将来どんな家庭を持ちたいと思っているのか」「働く女性やパートナーをどのように捉えているのか」等々の話題を持ちかけてみて、彼の価値観を探ってみるのも一案です。「自分がどんな人生を送りたいか」の視点も忘れずにトピ主さんが「結婚するなら(収入が不十分な)事務職のままでいい」と考える理由は、家事や子育てをする将来も考えてのことだろうと推測します。ただ“一人前の仕事”というのは、人生を選択する自由や人生の意義、誇り、人との豊かな出会いなどを与えてくれることも期待できるものです。「一人前に稼げる女性を目指すかどうか」は、ぜひそうしたことも加味した上で長い目で考えてみてくださいね。彼の意見を参考にしたとしても、「どういう自分でいたいか、どういう人生を送りたいか」は、最終的にはトピ主さん自身しか決断できないことですから。それにトピ主さんには、「転職も結婚もかなえる」という道だってあるわけです。転職をして一人前の収入を得よう!と頑張るトピ主さんのことを、彼は誇りに思い、そういう自立心のある相手とならば人生を共にやっていけそうだ、と結婚に前向きになるかもしれない。お互いにフルで共働きとなれば、将来的に家事分担など現実的な問題も出てくるでしょうが、社会全体がこの問題をどうにか乗り越えようと変化している時代。「女性が一人前に稼げる仕事をする=結婚しにくくなる、結婚生活をうまくやれない」という図式に、自分たちを画一的に当てはめる必要はないようにも思います。先入観や固定観念にとらわれず、まずは自分の人生設計とそのために必要なお金についてしっかり考えてみましょう。その上で「二人の人生設計も話し合いたい」と決心できたときに、彼にも話を持ちかけてみるのがベストな気がしました。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月14日「結婚すべきか別れるか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。27歳のトピ主さんには3年半交際している彼がいますが、現在、プロポーズの結論を先延ばしにしてもらっているそうです。その最大の理由は、「彼の家族に馴染めないと感じていること」。何度か会ったものの、「(彼らの前では)自分が出せない」と感じてしまうとか。「不安があるので結婚したら後悔するような気もするし、好きだから側にいたい気もする」と悩み、読者のアドバイスを求めています。先に距離を置いたのは、トピ主さんのほうかも!?2人はこの3年半、毎日のように会ってきた……という仲良しなカップル。彼のお陰で仕事を頑張れてきたし、「彼ならずっと尊敬できる」という気持ちもある。「すごく大事に思ってくれてると感じる」といった記述もあり、申し分のない相手からプロポーズされたようですね。しかし、二人の性格はどうやら真反対。「コミュ力に自信がなく、おっとり静かです。よくおどおどしてしまう」「自分を出せないと感じた場所では固まってしまい、嫌われてしまうトラウマのような気持ちがある」というトピ主さんに対し、彼は「器用で頭の回転も早く肉食系男子という感じ」「仕事ができ、モテるタイプ」とのこと。彼の家族も、彼と同じく活発なタイプだそうです。まず投稿から感じたのは、トピ主さんの強い自己防衛の意識です。「対人関係は不器用なので、自分の身を置く環境は選ばないといけないと感じている」という思いも語られていますが、大好きな彼との結婚も断ろうかと考えるくらい、「自分と合わない人たちから自分を守らなくては」という意識が強い。おそらく今までの人生の中で、必要を感じて身につけてきた防衛意識なのだろうと思います。しかしながら、強すぎる自己防衛の態度は、それゆえに人間関係の構築を妨げてしまうことも少なくありません。心理学では、自分を守るために周囲にトゲを立てる“ハリネズミ”で喩えることもありますが、客観的に見れば今回、「私を嫌ってきそうなタイプの人たちだから、その一員になりたくない」と先に距離を置いたのはトピ主さんのほう。先んじて身構えてしまったことが、もしかしたら、よりいっそう良好な関係構築を妨げてしまったのでは……という可能性も感じました。「別れるのは最終手段」と考え、妥協案を模索してみよう結婚に際して、「相手の家族全員と気が合う」というのは奇跡に近いこと。「家族の中にひとりくらい、気が合う人がいればラッキーだと思おう」くらいのスタンスのほうが賢明かもしれませんね。彼という強い味方がひとりいれば、家族とも相対していけるかも……などと考えてみるのもひとつです。それに、相手の家族全員と気が合わなかったとしても、向こうがこちらを嫌わず、多少なりとも歩み寄ろうとしてくれているならば、結婚生活をうまくやっていく希望は大いにあると思います。“パートナーが大事に思っている存在”として表面上の付き合いができていけば十分ではないでしょうか。実際「気を遣うけど、時々会うくらいは仕方ない」と折り合いをつけながら、義理の家族と付き合っている夫婦は世の中にたくさんいます。「彼と別れる」のは最後の選択肢として、トピ主さんも彼の家族となんとかうまくやっていく策はないか、まずは色々と模索してみてはいかがでしょうか。可能なら彼にも正直に話し、「一緒に対策を考えてほしい」とお願いしてみてもいいかもしれませんね。「不安思考」を抜け出す努力もしてみよう投稿には、少し気になる記述も。それは、彼本人に対する不安です。彼は教育関係の仕事で、子どもや保護者から慕われているタイプなので、育児をしても彼がメインになりそうで、自分は立場がなさそうな気がする。彼の兄弟はプレイボーイなので(彼も)浮気するかも……等々。しかし客観的に見れば、これらはすべて「トピ主さんの想像から生まれた不安」です。彼本人は何もしていないのに浮気を疑われ、「協力して子育てができなさそうだ」と決めつけられている。大切な彼女にそう思われていると知ったら、彼は傷つき、悲しむのではないでしょうか。もしかしたらトピ主さんは、「自ら不安の種を探し出してきては悩む」という思考パターンが癖になっているのかもしれません。もしそうであれば、相手が変わったとしても、また違う“不安”に苛まれる人生になってしまうかも。不安思考を抜け出したいと思うならば、「物事はなるようにしかならない」「失敗してから考えよう」という考え方を身につけるのが有効です。「不安思考を抜け出す努力」や「自分から先に壁を作らない努力」をしてみて、それでも心境が変わらなければ結婚をやめよう!……などと決めて、しばらく頑張ってみるのもいいかもしれませんね。何もせず諦めるより、「私なりに頑張ってみたけど、やはり無理だった」というほうが、のちの後悔は圧倒的に少なくて済むでしょう。もしそうなったは、彼とは違うタイプの、一緒にいて不安や引け目を感じにくい相手を探してみるといいように思いました。納得のいく決断ができるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月07日「復縁について」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。数年前に1年半ほど交際したものの、ひどく傷つける形で別れてしまった男性がいる……というトピ主さん。しかしその後、他の男性と交際しても長続きせず、改めて元彼の優しさや自分の気持ちに気づいたそうで、現在、復縁を希望しています。「どうすれば彼とやりなおせるのか」と読者のアドバイスを求めています。「今の自分と相手」なら、うまくやっていけそう?投稿によれば、トピ主さんは人を疑いやすい性格で、一方の彼は優しすぎて時に優柔不断。当時はそんな彼を本心から信じることができなくなり、トピ主さんがひどい言葉を突きつける形で別れてしまったそうです。今回のケースに限りませんが、復縁を持ちかける前には一度、検討すべきポイントがあります。それは、「今の2人なら、過去に起きた問題を乗り越えられる」と思えるかどうか。通常、男女の破局にはそれなりに理由があり、それは喧嘩や揉め事で済ませられるような問題ではなかったから別れた、ということでもあります。そこを考えずに未練や人恋しさだけで復縁してしまうと、結局はまた同じ問題に直面して再び別れる……といった堂々巡りを繰り返してしまうことも。ブログを見る限り、現在の彼は好調の様子で、「彼女はいなさそうだけれど、当時上手くいっていなかった仕事が上手くいき、忙しくなってきた模様」とのこと。交際当時は不調だった彼の仕事がうまくいき始めたのは、トピ主さんとのつらい別れが引き金になった可能性も考えられますし、今が充実しているならば、彼としては(色々うまくいっていなかった)過去には戻りたくない……と思うかもしれません。しかしながら、「彼は私の事が本当に大好きで」「何にでも私を一番に考えてくれていました」とのこと。それほど真剣に好きでいてくれたならば、彼のほうにも未練が残っているかもしれず、真剣に復縁を持ちかければ前向きに考えてくれる可能性もあるように思います。お互いに結婚を考えるような時期であれば、そのタイミングや考え方が合致するかどうか……もポイントになるかもしれませんね。一度壊れた信頼の回復は、そう簡単ではない「一人になり、彼なりの優しさ、心配り、気遣い、彼の事が本当は好きだった自分の気持ちに気付く事ができた」とトピ主さん。復縁できたら、「疑ってしまった事を謝罪し彼に尽くしたい」といった決意も記されています。“大切な人を失った痛み”は、大きな学びと成長をくれますよね。しかしその学びを生かせるのは、なぜか次に交際する(まっさらな関係を築ける)相手であるケースがほとんどです。そのくらい、男女間で一度決定的に壊れてしまった信頼を築き直すのは簡単ではない、ということなのかもしれません。普段は円満でも、ふとした拍子に過去と同じ揉め事やいさかいに発展してしまうケースは少なくないようです。そう考えれば、2人が復縁後うまくやっていくためには、お互いに同じ揉め事を繰り返さないための努力と、強い決心が必要。もし復縁できた暁には、最初に「たとえ喧嘩をしても過去のことは水に流し、未来を見ていこう」などと話し合っておくのもおすすめです。相手の真意を知りたいなら、真面目に連絡してみよう彼のブログを通じ、1年ぶりに「元気?おめでとう」と連絡を取ってみた……というトピ主さん。返事はひと言のみで、それ以外には返信がなかったとか。「彼はもう私への気持ちは無くなってしまったのでしょうか」とのことですが、彼にとってトピ主さんは“元彼女”。気兼ねのない友達という関係ではないわけですし、そこは差し引いて考えてみては。無論、煩わしく思われた可能性もあるでしょうが、どう返事すればいいか分からず、身構えてしまっただけ、といった推測もできます。彼の性格にもよりますが、今回のように「ちょっと思い出して連絡を取ってみた」というライトな雰囲気で近寄っても、トピ主さんが知りたい“彼の真意”は見えてこないように思います。本気で復縁を願うならば、真面目に「会って話したいことがある」と連絡をしてみるのがベストかもしれません。離れている間にお互いを少し美化していたり、価値観や人生観が多少変わったりしている可能性は大。それがプラスに働けば、「やっぱりこの人だ!」と確信が強まり、双方の気持ちが高まっていくかもしれないし、逆にマイナスに働けば、「今さら人生を寄り添わせることは難しそうだ」と気づくこともあるかもしれません。それに、恋愛感情は偶発的に起こるものですが、きちんと復縁をするには“決意”が必要。その時期の心境や状況、タイミングが合致するかどうかにも大きく左右されるので、それを知るためにも、まずは一度会えるよう働きかけてみてはいかがでしょうか。会うこと自体を断られれば、今の彼にはとりあえず「トピ主さんとの関係を前に進める気はない」ということ。つらいでしょうが前に進む決心ができ、それも長い目で見れば、プラスの出来事だと捉えることもできると思います。トピ主さんが幸せを感じられる選択肢に進めますように。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月30日「嫌な括りで仲間にされました。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。先日、職場で47~49歳くらいの女性が同僚としていた会話に、突然「40過ぎると出会いがないし!ね?」などと巻き込まれた……という41歳・独身のトピ主さん。よく知らない人にそう言われて嫌な気持ちがした上、「40歳過ぎると、同じ括りにされるんだなと傷ついた」と心境をつづり、「いい年して独身だと、このような扱いをされるのは、仕方ないのでしょうか」と意見を求めています。「軽々しく触れられたくない話題」だったのは、同じかも?「同じ40代とはいえ、年上の方に悪い括りで、一緒にされたくない」と感じた、とトピ主さん。自分には交際経験も告白された経験もあるし、それが結婚につながっていないことに落ち込む瞬間はあるものの、今も男性に誘われる機会がある。「年齢的にも、恋愛状況的にも、私はあなたと違うのに!」と感じたようですね。さらに、のちの投稿には「自分の一番気にしていることだから、傷ついた」という一文もあり、軽々しく他人に言及されたくはないテーマだったことも読み取れます。客観的に見るならば、その年上の女性(Aさんとします)も、逃げ場がない状況だったのだろうとは感じました。Aさんは周囲に仕事の愚痴を言ったために、「じゃあ婚活して辞めちゃえばいい」と言われてしまった。自分の愚痴がきっかけとはいえ、Aさんも触れられたくない結婚の話題を不意に持ち出されて戸惑い、とっさに近くにいた(他の同僚よりは年齢が近そうな)トピ主さんに助けを求めたのだろうと推測します。女性の「その先」の人生を考えてみようのちの投稿には「子供を持てるリミットなどについて、一番悩んでいた時期なので、過剰に反応してしまった」という一文もありますが、40歳代はそうした身体の変化をどう受け止めていくか、というテーマも出てくる年代。「1歳の違いがとても大きい」とトピ主さんが考えるのは当然だろうと思います。子どもを産む体から卒業することへの不安があって、だからこそ、年上のAさんの発言に強い抵抗を感じてしまったのかもしれません。さて、ここで考えてみたいのが、“その先”の人生についてです。トピ主さんは「子どもを産む体を卒業してからの人生」や「性的恋愛との関わりが薄くなってからの人生」は無価値だと思いますか? 出産をせず“その先”へ行った女性の人生は、寂しくて退屈なものだと思いますか? 世の中をよく見渡してみると、そうではないケースもあることに気づけるはず。未婚でも子どもがいなくても、自分なりに楽しみや生きがいを持ってほがらかに生きている女性の先輩たちの姿は、意外と見つけることができるように思いますが、いかがでしょうか。人生100年時代、“その先”に進んでからの年数も、人生の半分近くを占めます。あからさまに恋愛や性の対象として見られる機会は減ったとしても、「ひとりの女性として素敵だ」「人として、一緒にいて楽しい」と思ってくれるパートナーや友人、仲間を持つことは、その先でも十分に可能です。しかし、そんなふうに前向きに捉えにくいのはなぜなのか――。ひとつの要因として、世の中の一部に「子どもを産んでこそ一人前、女性として価値がある」などと公言するような人や風潮がいまだにあり、それに知らず知らず影響を受けている……ということは挙げられると思います。そしてそれこそが、今回トピ主さんが本当に反発すべきものの正体ではないか、という気がするのです。“世間”から解放されると、新たな魅力が出てくることもそういった風潮が、今すぐ完全になくなることはないかもしれません。でも今は異を唱えている人も沢山いますし、公言はせずとも、心の中でそれらを無視して生きてみることは可能です。何歳だろうと、子どもを産んでいようといなかろうと、結婚していようといなかろうと、私の人生の価値は私が決める。私の大切な毎日に、無遠慮に踏み込ませない――。そう本気で思えていると、“自分が大切だと思える人生を作ること”のほうに夢中になるので、年齢や結婚歴で判断してくるような人がいても、「へえ、そういう人もやっぱりまだまだいるんだね」などと大抵は聞き流せるようになると思います。Aさんのような人に対しても、「あなたも私も大変ね。でも、お互い頑張って自分の人生やりましょ」くらいの感覚で接することができるかもしれません。それに、大々的にクローズアップはされる機会は少ないですが、世の中には年齢を経るごとに、より素敵になっていく人もいます。若い頃のように、世間ウケや異性ウケを“過剰に”気にしなくて済むようになったことで引き出される率直な魅力や、本当の意味で「私は私」を貫ける、しなやかな強さが備わってくるからではないかと私は思います。そうした人たちは総じて、『人に優しく、自分にはもっと優しく』という、軽やかで自由なスタンス。怒るべきときは怒りますが、何よりも自分が気分よくいられる瞬間や毎日を大切にする――。この先まだまだ長い人生を自分なりに幸せに生きるためにも、ぜひそんな強さを身につけていきませんか? 年齢も結婚歴も関係なく、いつだって気の合う人との交流や好きなものを楽しみながら、私は自分の人生を生きていい。今回の件は、そんな「大いなる自分への許可」と「この先もほがらかに生きる決意」につなげていくキッカケにするのが、一番、有意義な乗り越え方ではないかなと思いました。気持ちをスッキリさせるための何らかのヒントになれば幸いです。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月16日「結婚に後悔しないか怖いです」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。両親の仲が悪く、昔から「『好きで結婚してもどうせ仲が悪くなる』『高収入の男性と結婚するのが勝ち組』「という考えを持っていた、という27歳のトピ主さん。しかし交際4年になる現在の彼氏は、低収入の男性。とても仲がよく結婚の話も出ているものの、“昔からの理想”を曲げて結婚したら後悔するでしょうか……とアドバイスを求めています。「自分のしたいこと」を貫ける性格かどうか「好きでもない高収入の男性」との結婚よりも、「共働きで贅沢はできなくても好きな男性と明るい家庭を築いた方が幸せかも」と思い始めた、というトピ主さん。しかし、周りの友人は皆エリートと結婚していて専業主婦も多いそうで、「今は良くても10年後、周りと比べて惨めにならないか」と不安になっているといいます。まずは「自分がしたいこと」と、「周りが望むこと・世間的な価値観」の2つを切り分けて考えてみるといいと思います。トピ主さんの心の中には今、「長年の主義を曲げてでも、彼と結婚がしたい」という気持ちが芽生えているのですよね。しかし一方で、「高収入な人と結婚した方が幸せ」という一般論や周りの価値観も気になってしまう――。要するに、今回の悩みを突き詰めると、「周囲の価値観や一般論を無視し、“いま自分がしたいこと”を貫いて、あとで本当に後悔しないかどうか」という話に行き着きます。これは、人によって向き不向きがあるように思います。世の中には「周囲や世の中に反して、自分のしたいことを貫く」のが得意な人もいれば、苦手な人もおり、のちのち後悔するかどうかも、そうした性格が多少なりとも影響します。自分がどちらに近いタイプか知りたければ、進学や就職、留学、部活動、習い事などなど、これまでに経験した“重要な進退決定”の際のことを振り返ってみるといいでしょう。「自分は嫌だったのに親や先生の言うことを聞いて(または、周りは反対しているのに自分のやりたいことを貫いて)、結果的に満足/後悔をした経験があるか」を考えてみてください。迷いながらでも最終的に「自分のしたいこと」を貫いてきた経験が多い人は、自分の決断の結果だと分かっているので、愚痴ることはあっても“深刻な”後悔は少なく、また「どう転んでも、満足いく人生にする!」といった主体性やパワーがある人も多く見受けます。トピ主さんはどうでしょうか。重要な場面で「私はこうしたい」という強い気持ちで決めてきた経験が多いですか?逆に、今まで「周りの言うとおりにして後から納得できた」「自分の意思に確信が持てなかった」ケースが多く、「周りの目が何かと気になってしまう」傾向が強いならば、周囲の意見や一般的な価値観に沿った選択をしたほうが、のちのち後悔せずに済む確率は高いかもしれません。「愛情」を信じたい気持ちが芽生えてきたのかも投稿内には、“高収入で、かつ好きな男性”と結婚した友人の例も挙げられています。彼女がそうだとは限りませんが、「お金が一番大事」という価値観が強い人の中には「収入がある人、だから好き」と迷いなく捉えているケースもあります。結婚に際しても、「現実的な生活やお金のほうが“当たり前に”大事で、愛情や気持ちの面にあまり重きを置かない人もいる」という点は理解しておくといいかもしれません。そういった意味で、トピ主さんは実はそこまで「お金」に執心していないのではないでしょうか。今回、彼が低収入でも結婚したいと思えたのは、今までは心の奥に閉じ込めてきた「末永く続く愛情を信じたい、信じられそうな気持ち」が表面に出てきたからかもしれません。両親の不仲の影響で前は信じられなかったけれども、彼の出現によってトピ主さんの心に変化が生まれた。だとすれば、彼は“そうそう代わりのいない存在”という印象も受けます。「誰かに彼のことを話すと『ホント楽しそうに話すね』と言われる」とのことですが、自分はそのような得がたい相手と、本当にお金だけを理由に別れられるのか。どうせ別れられないなら、できるだけ豊かに一緒に生きていく道を考えた方が建設的ではないのか。平均的でも共働きでも後悔する余地もないくらい、愛情にあふれた家庭づくりに励もう――。そんな視点から考えてみるのも一案です。「自分はどんな人生を送りたいのか」をとことん考えてみよう“結婚の迷い”は、「自分がどんな人生を送りたいか」が見えていないことが原因でもあるケースも少なくありません。それがわからないまま何となく結婚して、うまくいかなくなり、離婚を経験してから気づく人もいますが、できれば結婚前に見出しておけると、後悔の少ない結婚となりやすいです。「相手が高収入ならそりゃラッキーだけど、近い価値観で毎日一緒に笑えるような穏やかな暮らしのほうが、私には大事」と分かっていて、後者の相手を選ぶ人もいます。「私は絶対、好きな仕事で活躍する人生を送りたい」と自覚している人であれば、「高収入でも、その仕事を諦めなければならないような相手との結婚は無理だ」と判断できるでしょう。トピ主さんは、どんな人生を送ってみたいですか? 愛情に満たされた人生なのか。物質的に贅沢な人生なのか。友人たちのような“専業主婦”の人生なのか。とにかくじっくり、とことん考えてみましょう。そして「私の人生に、これだけは絶対なくてはならない」と思うものは何なのか――。それが分かれば、自ずと今回の答えも導き出されてくるだろうと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月09日「26歳、幸せな将来のために必要なことって?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。今年26歳になるトピ主さん。「早く結婚して子どもを持ち、(トピ主さんには)専業主婦として(彼の)実家に入ってほしい」と考えていた彼に対し、その時期、転職したばかりだったトピ主さんは、「仕事も頑張りたい、海外でも働いてみたい、彼の実家に縛られずに色々なことを体験したい」という考えで、結果的にそれが原因で破局したとか。しかしトピ主さんはその判断に迷いを感じ始め、人生の先輩たちに今後の人生についてのアドバイスを求めています。「選ばなかったほうの人生」は誰しも気になるもの!?半年前、「彼との結婚」よりも「仕事」を選んだ形になったトピ主さん。しかし今になって、「好きな人との道を諦めてまで選んだ自由に働ける環境が、逆に不安になる」し、「間違えた選択をしてしまったのかもしれない」「気持ちが切り替えられなくても、だれか相手を見つけて早く結婚した方がよいのでは」といった気持ちになる瞬間もあるそうです。今回まずお伝えしたいのは、人生のなかの「ある選択」に関して、善悪や良し悪しの絶対的な判断はできない、ということです。人はどちらの選択をしても、「選ばなかったほうの人生」に想いを馳せるし、後悔を感じる瞬間がある。もし彼との結婚を選んでいたら、いずれきっと「やっぱり仕事したかった」「海外で働くチャンスもあったかもしれないのに」などと悩む瞬間があったことと思います。一旦は「間違っていた(正しかった)」と思っても、数年後、数十年後になって「やっぱりあれは正しかった(間違った)」などと捉え方が変わることもしばしば。過去の選択についての判断というのは、それくらい瞬間的で、主観や感情に影響されるものなのですね。しかしながら、ひとつ確実なこととして「今が幸せならば、人は過去の選択を肯定的に感じやすい」という傾向はあります。人が本気で過去の後悔をするときは、“今”に満足できていない可能性が大。その意味で、トピ主さんが今回の別れの選択を肯定するためには、これからの人生をその都度、精一杯に生きて、満足いくものにしていくことが唯一の方法かと思います。人が「結婚できたチャンス」を忘れられない理由「結婚できたチャンスにしなかったこと」を、人生で何度も振り返る人は少なくありません。それが「数少ないチャンス」で、しかも「自分が選択の主導権を握っていた」と思うからですね。自分次第だったのに……と思うからこそ、人は後悔してしまう。自分に選択権があったと思うと、“その先”のこともポジティブに想像しやすいので、「あっちを選んでおけば幸せになれたはず」などとも考えやすいです。一方、「自分ではどうにもできなかったこと」の場合は自分に選択権がないので、“選択に対しての後悔”はしにくいです。自分が拒まれた相手との幸せな生活も、なかなか想像しにくいですよね。「自分で選択できたチャンス」というのは、それくらい“思い出しては味わえる甘い果実”ともいえます。しかし実際は、過去の選択を変えたところで幸せになれたとは限らないし、もしかしたら今より苦しんでいる可能性もある。そう考えれば、結婚できたチャンスへの後悔は「時々想いを馳せ、甘く切なく楽しむもの」にとどめておくのが賢明なのかな……と個人的には思います。「自分という人間を知ること」を続けていこうその後の投稿で、「いま自分にできることを精一杯やって、後ろを振り返らずに前に進みたいと思います」と決意をつづっているトピ主さん。一生今の仕事を続けたいのかどうかも分からない……といった記述もありますが、将来を今の仕事に限定する必要は全くないでしょう。ただ今回の出来事は、ぜひ“自分を知ること”に役立ててほしいなと思います。「自分を知ること」は、よりよい人生の選択をするために非常に重要です。投稿には、「結婚して子どもを産むことが人間の本能的な幸せであるはず」なんて記述もありますが、本当にそれ“だけ”で幸せならば、こんなにも多くの人が結婚後に悩んではいないでしょう。一般論ではなく、「自分が人生に何を求めているのか」「自分にとっての幸せは、どんな形なんだろう?」といったことを、模索し続けていくといいと思います。それがふんわりと自覚できてきたとき、“自分らしい結婚”ができる相手がきっと目の前に表れてくることでしょう。好きな人との別れを乗り越えるにはそれなりに時間はかかるものですし、どうか焦らずに。目の前の一日を充実させる工夫をしながら、少しずつ元気になって、また新たなスタートを切ってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月02日「こわい女性と言われる」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは「おっとりタイプで、人に対して言葉を荒げたり怒ったりということはあまりない」という女性。しかし、婚約中の彼氏に結婚準備に関する意見を言うと、頻繁に「怖い」と言われることに悩んでいます。この調子では今後、話し合いが必要なときにいつも「怖い怖い」と言われかねない。自分が悪者になるのではと不安だし、悲しくなる……と心境をつづり、アドバイスを求めています。「結婚準備で揉める」のはよくある話だけど……婚約中のトピ主さん。結婚に向けて決めなければならないこと、話し合わねばならないことが増えるなかで、このような悩みが生まれたようです。「あまりに行動の遅い彼に不安を感じることがあり」、トピ主さんが口出しをする機会が出てきたそうですが、ちょっと急かすような言い方をしただけで、彼は「そんなのは分かってる」「そんなせまって言わなくてもいいじゃん」「なんでそんなに口を出すんだ」等々と反発をしてくるそうです。まずお伝えしたいのは、結婚準備で揉めるのは非常によくある話だと言うこと。男性側が準備しない、または行動が遅いことで、女性側がイライラするというのも、“結婚式あるある”と言いきれるくらい頻繁に見聞きします。既婚の知人友人に相談してみれば、きっと同様の話を聞けることでしょう。そのくらい多くの人が経験していることだと考えれば、「最終的には、何とかなるのかもしれない」という楽観的な見方もできます。とはいえ、今回のお悩みはふたりの関係性の根幹に関わる要素も。トピ主さんは普段はあまり口出しせず彼の好きに任せており、よく優しいねと言われるそうですが、投稿では「優しいからと言って、口を出さない意見をしないとは違うと思います」と毅然とした意見も述べています。話し合いができない男性との結婚は無理かもしれない、といった気持ちがあるならば、今起こっている問題は、本当にふたりで結婚生活をうまくやっていけるかの“試金石”なのだろうと捉え、結婚の最終決断も含め、成り行きを見守っていくのもひとつです。凸凹で補い合い、物事を進めているカップルは多い投稿には「不安」「心配」という言葉も並んでいますが、新生活や人生の一大決断が近づき、双方が“マリッジブルー”になっている可能性も感じました。お互いに気持ちが不安定だから、相手の言動に普段より苛立ってしまうのかも。どちらかが余裕ある心持ちを心がけ、平常の態度で接していれば、この嵐は収まって行く可能性も感じます。もしトピ主さんに、彼を信じてやっていこうという気持ちがあるなら、「ま、どうにかなるでしょ!」とどっしりと構え、焦らない決意をしてみるのもひとつです。以前ウエディングプランナーの方から、こんな話を聞いたことがあります。「新郎が準備をほぼ何もせず、新婦に丸投げしているカップルもいるし、逆に新婦がのんびりしているカップルは、新郎のほうがいそいそと準備をしている」と。つまり、カップルというのは性格面や行動面で補い合い、成り立っているケースが多いということ。そう考えれば、「相手に主体的に動いてほしければ、自分はあえて何もしないでいてみる」というのも、ひとつ有効な方法なのかもしれません。入籍や式準備の進行役は思いきって、彼を信じて丸投げしてみる、ということですね。「いや、それは性格的に無理」「悠長なことは言っていられないし、急かして逃げだすような男性なら要らない」と思うならば、いっそ「私が仕切る!」と決めてみるのもひとつ。怖いと言われようがなんだろうが、意識的にテキパキと指示する側を担ってみるのも一案です。現実的な態度が「怖い」と言いたかったのかも婚約指輪の購入を急かしたエピソードも紹介されていますが、彼が言う「怖い」とは、つまり「現実的すぎる」という意味なのかも。もしかしたら、彼はロマンチックに指輪を贈りたい心づもりがあり、購入を急かされたことで、やる気が半減してしまった……なんて憶測もできます。あるいは、彼は女性への幻想や理想を強く抱いているタイプで、頭ではわかっていても、いざ現実的な一面を見せられると受け止めきれなかったのかもしれません。さらには、結婚への準備が遅い自分も「許してくれるだろう」と甘えているだけ……といった可能性も示唆できます。一部の幼い男の子は、例えば朝の支度中、必要以上にふざけたり、グズグズしたりして、母親に反抗することがありますが、そういう男の子は「本気で怒られたり、見捨てられたりしそうになって、ようやくきちんとする」のが常。これに近い可能性を感じるならば、いくら「怖い」と言われても、「気にしない」のがベストかも。不安になるのはやめ、“おっとりしていても強い女性”の姿勢を貫いてみましょう。今度同じことを言われたら、落ち着いた態度で「怖い私が嫌なら、結婚をやめてもいいよ」くらいに言ってみると、彼も甘えから目が覚めるかもしれません。色々と可能性を書いてきましたが、「どういう態度を取るべきか」を決める一助になれば幸いです。トピ主さんが幸せな結婚を叶えられることを願っています。(外山ゆひら)
2019年08月26日「奢ってと冗談を言う彼氏」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際2か月になる1歳下の恋人がいるトピ主さんですが、その彼が時折、「奢って」「罰としてお金ちょうだい」などと“お金の無心”のようなメッセージを送ってくることに悩んでいます。トピ主さんは「冗談とは思っていても、言われる度にヒモ狙いなの?とショックを受けてしまう」「このまま続けば嫌いになってしまいそう」と心境をつづり、この先どうすればいいかアドバイスを求めています。話題が出る=お金のことが気になっている証拠!?彼が「奢って」と言ってくるのは、掃除機やプリペイドカード、競馬代など、「なんで(それを私が)払わないといけないの?」と思うようなものばかりなのだとか。最初は冗談だと思わず「買おうか?」と返事したところ、彼は「なんかヒモみたい、いらないいらない」と断ってきたそうです。食事やデート代ならば冗談だと思わず払うし、割り勘も考える……とトピ主さん。実際、デート代は3、4回に一度「ここは私が」と自分から出しており、彼から「出して」などと言われたことはないそうです。デートのときの彼は、「こんなに尽くされてもいいのかな」と思うほどに紳士的で、思いやりもある。そのギャップもあってか、トピ主さんは彼の“お金を無心する”発言が気になってしまうようです。お金の話題が頻繁に出てくる以上、彼の意識が少なからず「お金」に向いていることは間違いないでしょう。とはいえ、言葉のまま「トピ主さんに奢ってほしい」という単純な話ではない可能性も。本気で奢られそうになったら拒むし、デート代を出してくれる頻度も多いし、払ってとも言ってこない。もしかしたら、彼には「男としてのメンツもあるし、かっこよく思われたいけど、本当はそんなに余裕があるわけじゃない」といった葛藤があり、ついついその心情が漏れ出しているのかもしれませんね。さらに深読みをするならば、トピ主さんの懐事情や金銭感覚を知りたい気持ちがあり、そのせいで自然とお金に関する話題が口をついて出てしまう……なんて可能性も考えられるでしょう。彼の中に“満たされていない感情”があるのかも心理的な推測をするならば、「カッコよく思われたいけど、本当は甘えたい」「背伸びをしている自分に気づかれたくないけれど、褒めて労ってほしい気持ちもある」等々の相反する気持ちを抱えているために、発言と行動が矛盾してしまう、という理由も考えられます。もしそうならば、彼が本当に満たされていないのは、実は“お金”の面ではなく「トピ主さんを喜ばせようと頑張っている自分」を評価してほしい、という“気持ち”のほうなのかもしれません。トピ主さんが毎回、素晴らしいデートだと感じているということは、おそらく彼はデートのためにとても頑張ってくれているのでしょう。それに対しての感想や喜び、感謝などをトピ主さんが今以上にどんどん伝えていくようにすると、彼の気持ちが満たされ、お金のことで甘えるような発言も少なくなっていくこともあるかもしれませんね。話し合いでは、「自分の気持ち」を中心に伝えようその後の投稿で、「次言われた時ショックを受けている事伝えてみようと思う」と決意をつづっているトピ主さん。きちんと話しあってみるのは良案ですね。ただ、お金のような繊細なテーマについて話す際には、少しご注意を。一番のおすすめは、「あまり良い気分がしないから、そういう発言はやめてほしい」などと“自分の気持ち”だけを伝えることです。「ヒモみたいな発言はしないで」「お金が苦しいならデート代は出すけど、私に関係ないお金を払うつもりはない」などと言ってしまうと、彼は完全にへそを曲げてしまい、元の関係に戻れなくなってしまう可能性も。トピ主さんがもし「男性に甘えられるのは嫌い」「お金や感謝を求めてくる性格の人には付き合いきれないかも」などと感じ始めているならば、思っていることをハッキリ言ってみるのもひとつです。しかし、あくまで「交際は続けたい、この発言だけをやめてほしい」ということならば、できるだけ言葉は丁寧に選び、あまり彼への“攻撃”にならないよう、「そういう類の発言を聞くと困ってしまう、いい気分がしない」ということだけをまずは伝えてみるといいでしょう。交際2か月となれば、そろそろ相手の素顔も見えてくる時期。“デートで素晴らしく尽くしてくれる彼”だけではない一面を見たとき、それを受け容れて一緒にやっていこう、と思えるかどうか。うまく不満を溜めない関係性を作り、気持ちよく足並みを揃えていける相手かどうか――。今回の件を通じて、少し見えてくるものもあるかもしれません。ふたりの“本当の距離”を縮めるきっかけとなるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年08月19日「男性を立てるとは具体的には?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは職場の人たちと話している際、「女性にはやはり男性を立てて欲しいな」という意見を聞き、「できないふりをしてお願いすればいいのか」と問い返したところ、「できないふりをするのも違う」と言われたのだとか。トピ主さんは、それなら男性より能力が高い女性はどうすべきなのか……と疑問に感じたそうで、具体的にどう振る舞えば「男性を立てる」ことになるのかと問いかけています。異性の言う「理想の異性像」は話半分に聞こう今回まずお伝えしたいのは、異性が持つ“異性への理想”を必ずしも体現する必要はない、ということです。自分の理想の異性については、多くの男女が饒舌に語りますよね。でも実際はどうでしょうか。「女性が男性を立てているカップル」だけが円満な関係かというと、決してそうではないはず。「自分を立ててほしい」なんて言っている男性が、実際は好きな女性の”尻に敷かれる”関係になっているケースも複数見受けます。それと同様、今回の職場の男性の発言も、おそらく「女性に立ててもらえたら嬉しいなぁ、頑張っちゃうなぁ」程度のライトな意味で、聞き流していい部類のものである可能性も高いように感じました。生育過程の影響もあり、女性は比較的、「周囲の期待や望みに応えること=正しい」という価値観を持ちやすいです。そのため「男性からの期待にも応えなければ」と捉われすぎてしまう人もいます。トピ主さんも真面目な方で、そう思ってしまったのかもしれませんね。あるいはもしかしたら、その男性に好意を持っているのかもしれません。「好きな人の理想の女性になりたい」と思うのは恋の必然ですが、加減にはどうぞご注意を。人は必ずしも“自分の期待に合わせてくれる異性”を好きになるとは限らない(むしろ逆のケースも多くある)、という事実は知っておくといいように思います。「あなたは価値があると感じさせてもらう」のは誰でも嬉しい男性が女性に立ててもらえると嬉しいのは、「自分には女性を支える力がある」と感じ、男性として認められている感覚を得られるから、だと言われます。女性に置き換えるならば、丁寧に接されることで「あなたは大切にされるべき女性だ」と感じさせてもらう感覚と近いのかもしれません。王様扱い・お姫様扱いというと極端かもしれませんが、「『あなたは価値ある人だ』と感じさせてもらえると嬉しい」という感覚は、男女とも共通なのかもしれませんね。日頃から異性を喜ばせる言動が自然にできる人は、世渡り上手にもなりやすく、それもソーシャルスキルのひとつと言えるのかもしれません。彼らは経験値から「男性(女性)はこうしたほうが喜ぶ」ということを感覚で学んでおり、それを体現しているのでしょう。またトピ主さんは、特定のパートナーシップにおいて「男性を立てること」についても知りたい様子。「男性より年収が高くなっても黙っておく」「男性が『おごる』と言えばそれを受け入れる」等の具体例を挙げていますが、恋人にそうした行動をされて喜ぶかどうかは、人によっても違います。大事な関係においては、相手の人となりをよく知った上で、「この人はこうしたら喜ぶだろうな、喜ばせたいな」と心から思えたときにそうしてあげるのが、双方にとって一番、幸せなことではないでしょうか。お互いを“気持ちよく喜ばせあえる”好循環ができているカップルは、何十年も仲良くやっているケースが少なくないと感じます。「おかしい」と思う風潮なら、従わない選択もある有名な小説『風と共に去りぬ』から、「無知な女のふりをして男性に頼るべき」「賢い女性だと思われると結婚相手として選ばれない」等々の台詞を引用し、結局150年前から変わっていない、女性の給料も低いままだ……と現状を憂いている様子のトピ主さん。今後は「手柄をひけらかさない、謙虚でいる、控えめでいる、男性のできることには手出ししないで任せる」という態度でいればいいのか……ともつづっていますが、「女性が高い能力を隠して生きるのはおかしい」と感じているならば、その風潮に従わない選択もあることはぜひ覚えておいてくださいね。無論、男性に嫌われたくないし、主流の価値観に迎合したほうが生きやすいから……という考え方もあるでしょう。それもひとつの選択です。しかしながら、トピ主さんと同じく女性の地位の低さを「おかしい」と感じ、諦めず動き続けた人たちの力によって、実際に立場向上を叶えてきている国もあります。「おかしい」と感じる人から声を上げなければ、世の中も変わっていかないのかもしれません。足が痛くなるハイヒールだって「社会に強制されて履く」のと「オシャレをしたくて、自分が履きたいときに履く」のでは、全く意味が違いますよね。それと同様、男性を立てることについても「心の底から自分がそうしたい(=この相手を喜ばせたいな)と思ったときにだけする」と決めてみるのも一案です。渋々と、無理して持ち上げてもらっても嬉しくない、という男性も案外少なくないと思いますよ。トピ主さんは今、幸運にも、女性が恐怖や強制によって虐げられる機会が比較的少ない国と時代に生きています。もし「お互いの能力や頑張りを対等に認めあえるようなパートナーを見つけたい」と思うなら、その志をしっかり持っていれば、叶えることは難しくないと思います。そうした相手は世界にたったひとり、いればいいのですから。そのあたりも含めて、ぜひ「周りがこう言うから」ではなく、「自分はこう思うから、こうしていこう」というスタンスを考えてみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年08月12日「『女医だから好き』と言われた」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。女性医師であるトピ主さんには、交際数か月になる彼氏がいますが、お互いのどこが好きかという話題になった際、彼は真っ先に「医師であること」を挙げたのだとか。トピ主さんは後になって、「少しうがった見方をすれば金目当てということもありうるのか」と気になってきたそうです。「職業で選ばれたと思うと何となく釈然としない気持ちがある」と心境をつづり、この発言に対する意見を求めています。「自分が思いたいように解釈する」癖は付けないのがベター「女医だから好き」は、いかようにも解釈できる発言ですよね。「人々のために貢献しているトピ主さんが誇らしい」「努力や知性を尊敬する」という意味にも取れますが、見方を変えれば「周囲に自慢できるから好き」「高収入で良い生活が享受できる」といったニュアンスにも聞こえますし、ともすれば「女医という職業に興味がある、興奮する」なんて極端な理由である可能性も示唆できます。のちの投稿で、トピ主さんは今後また同じことを言われたら、彼の愛情を素直に受け止めプライドを持ってその言葉を受け入れることができるように精進したい……といった決意をつづっていますが、相手の言葉を「自分がそう思いたいように解釈する」のは、あまりおすすめしません。これが癖になると、“自分が幸せにならない道”を選んでしまいやすくなるからです。彼がいかに素晴らしいか、優しいかをアピールし、「彼は真剣にトピ主さんを愛していると思う」という賛同者をたくさん集めたところで、それは全く真実ではないこともありえるわけです。「彼の愛が本物かどうか」は、トピ主さん自身の未来のために、トピ主さん自身が見極めるしかないのですね。そういった意味で、「私のどこが好きか」という質問はシンプルですが、非常に重要です。この答えに不信を感じた、納得して受け止められなかった……ということは、トピ主さんが彼をまだ信じきれていない、ということの表れだと思います。とはいえ、二人はまだ交際数か月。今はお互いをよく知り、信頼関係を構築している段階だと考えれば、当然のことという気もします。闇雲に「彼を信じよう」とするのではなく、「本当に一緒に生きていける人かどうかを見極めている最中なんだ」という、少し落ち着いたスタンスで接していくことをおすすめします。自分の気持ちを大事にして、しっかりコミュニケーションを取ろう加えて、「相手の言葉を聞いて不信感や違和感があった」ときは、その都度、真意を尋ねる癖をつけていきましょう。「自分の気持ち」を無視せず大切に扱うことは、身勝手なことではありません。そうしたコミュニケーションの積み重ねこそが、お互いの理解や良好な関係構築につながっていきます。この件についても、引っかかっているならば、近々リラックスして話せそうなタイミングで改めて聞き直してみてはどうでしょうか。彼が言葉下手なタイプならば、「どんなときに、私を好きだと思う?」「私といて、どんな気持ちになる?」といった聞き方をしてみてもいいかもしれません。その際、ポジティブな感情や具体的なエピソードが出てきたり、自分でも気づかないような面を褒めてくれたりしたならば、彼が普段からトピ主さんの言動をしっかり意識し、受け止めてくれている証。喜ばしい答えや納得できる返事が聞ける=トピ主さんが望むような恋愛関係が育めている、ということでもあります。逆に、あまり嬉しくない答えが返ってきたり、具体的なエピソードが何ひとつ出てこなかったりするようであれば、彼は交際への真剣度が低く、“トピ主さんが望まないような意図”で付き合っている可能性も考えられます。返答によっては、「将来まで考えているのかどうか」も感じ取れるでしょう。「この人は、本当に私のことが好きなんだな」と思える関係を交際にあたって、「自分が相手を好きなこと」は非常に大事ですよね。それが欠けている交際関係は、むなしいものです。しかしながら、一生モノの幸せなパートナーシップを築くためには、「相手が自分を真剣に好きなこと」も不可欠です。「私がこの人を好きだ」というのと同じくらい、「この人は、本当に私が好きなんだな」と疑いなく思えることは、幸せなパートナーシップの必須要素だと言えるでしょう。そうした関係を手に入れるためには、「彼がその相手なのか、しっかり見ていこう」という意識が大切です。彼が善人か悪人かの二択で考えるのではなく、彼の良いところは良いところとして受け止めつつ、しかし「私は女医であろうとなかろうと、変わらず愛しあって歩んでいけるパートナーを求めているんだ」というブレない信念を持って接していきましょう。彼がその相手かどうかはわかりませんが、ぜひそうした過程を経て、“迷いのない相手”を見つけてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年08月05日「性格悪い女」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30歳手前のトピ主さんは根っからの負けず嫌いで、「振られた男性を惚れさせて振り返す」ような恋愛パターンを繰り返しているとか。「こんなんじゃ一生まともに愛せる人見つからない」と悩める心境をつづり、どうすれば色々な気持ちをコントロールして、好きな人に愛し愛されることができるのか……と問いかけています。仕返しも、「愛してほしい」の裏返しかも性格が擦れている、根性の曲がり具合と意地の強さが本当にダメ人間、私なんかとかかわると面倒くさい……などなど、相当な自己嫌悪に陥っている様子のトピ主さん。状況を変えるヒントを探りたいですよね。なぜ「振られた相手にしがみつき、結局は自ら別れを告げる」ような“後味最悪”の恋愛パターンを繰り返してしまうのか。この理由から見ていきましょう。人は愛情を求めるとき、さまざまな表現をします。小さな子どもを見ているとよくわかりますが、素直に抱きつき、「遊んで」「あのね」と声をかけることもあれば、わざと遠くで騒いだり、イタズラをしたりして「かまって」とアピールをすることもある。トピ主さんが振られた男性に仕返しをしてしまうのも、これと同様、「私を見て、私を愛して」という感情表現の一種ではないかと推測します。おそらくトピ主さんは、「好意を素直に表現する」のが苦手なのかもしれませんね。相手の好意を感じられるうちは多少素直に好意を出せても、少しでも拒否されたり、交際を断られたりすると気持ちが不安定になり、「私を気にして、愛して」という気持ちが“攻撃的な言動”として表れてしまう。「逃げれば追いかけてきてくれる」という経験則もあり、離れたりくっついたりして相手の関心を得ようと努力するものの、そもそも愛情に不信感があり、不安定な心の状態で関わっているため結局うまくいかなくなる……というのが、問題のカラクリなのではないかと感じました。「幸せに満ちた関係性を得ること=勝利」と考える加えて、負けず嫌いな性格だと「関わった全ての試合で勝たなければ」という思考にもなりやすいです。トピ主さんの脳内には「振られる=負け」という認識があり、「負けたままで終わるもんか!」という悔しさもあって、相手に執着してしまいやすいのかもしれません。しかし恋愛では、特定の“対戦”にこだわりすぎると、人生の時間や精神力を膨大に費やすことも多く(それも本人の選択ではありますが)、のちのちひどく後悔する、というケースも見受けます。思春期の恋愛ならば、「片思いし続けること」も美談となりやすいですが、大人の恋は自立心とセット。自分が幸せになれないだろうと薄々感じている相手に時間を費やすならば、ある種の覚悟を持って、人生をかけて行う必要があります。そこでひとつ、提案です。これからは「好きな相手を振り向かせること=勝利」ではなく、「幸せに満ちた関係性を得ること=勝利」だと考えてみませんか? 「自分が一緒に人生を歩める人と結ばれること」を、最終目標(ゴール)と考えるのですね。本気でそう認識できるようになれば、誰かに拒否されたと傷ついては振り向かせることだけに躍起になるような、現状の恋愛パターンをやめられるかもしれません。仮に交際を断られることがあっても、「それで私の魅力が減るわけではない」という揺るがぬ自負を持って結果を受け止め、自分の人生のゆくえに責任を持って、“この私と寄り添えるパートナー”を求めていけるようになると、幸せな恋愛・結婚は確実に近づいてくると思います。良好な人間関係を築き、心を安定させていこう仕事ばかりにのめり込んだ結果、友達とも遠ざかり、ひとりぼっちなのかも……とつづっているトピ主さん。日頃もらっている小さな愛情を見つけようと努力してみるのも一案ですが、孤独だと感じているのであれば、恋愛は一旦お休みし、「自分は周りの人に愛情をもらっているな」と、じんわり心が温かく感じられるような状態になることを、まずは目指してみては。そのためには、自分から周りの人の素敵なところをどんどん見つけて、言葉で伝えていくのが早道です。そして自分も好きなものを積極的に増やし、その世界を心から楽しんでみる。過去の自分も思いきって笑い飛ばし、プライドも見栄も捨て、「この私でやっていこう!」とぜひ決意してみてください。友達がいないと思うなら、これから作ればいいだけです。特別な親友でなくとも、その時々で気の合う人たちと遊び、交流を楽しむだけで十分だと思いますよ。そうして「恋人がいてもいなくても、私は私でいられる」という安定した状態になれたとき、あるいは「周りにも愛を与えられる自分」になれたとき、恋愛も含めた様々な好循環が始まっていく可能性は高いと思います。有名な曲の歌詞にもありますが、「探すのをやめたときに見つかる」なんてことも、人生には多々あるもの。少し肩の力を抜いて、目の前の一日一日を楽しいものにする努力をするところから始めてみてはいかがでしょうか。30歳前とのこと、人生は本当にまだまだ、これからです! 応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月29日「色気があるとは?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんはアラサーのOL。職場に気になる男性の同僚がいるそうですが、その彼が職場のAさんのことをよく「色気がやばい」などと言っているそうです。トピ主さんから見ると、Aさんは女性としての色気があるとは思えないそうで、「男性からみて、色気って、なんですか?」と問いかけています。色気=「何かしらの魅力を感じる相手」に幅広く使われる言葉これまでトピ主さんは「色気=セクシーで胸が大きいとか、そういうイメージを持っていた」とか。しかしAさんはショートカットで色白、細くて胸も小さい女性とのこと。確かに「色気」をストレートに英訳すると「sex appeal」となり、性的で肉感的な魅力を意味します。ただし私たちは、「人間的な色気」といった使い方もしますよね。また和服や浴衣などの露出が少ない和服姿を「色っぽい」と称することもあり、人間性や品のよさ、衣装自体が持つイメージなどが関係する種類の色気もあると考えられます。今回のAさんのように「わかりやすくグラマーかどうかに関わらず、惹きつけられる色気がある」という女性も、古今東西、存在していたようです。例えば、フランス語の「ファム・ファタル」。これは、出会ってしまえば男性がその魅力から逃れられない、時に男性を破滅にもたらすほどの魔性の魅力を持った女性……といった意味で使われる有名な言葉です。そう呼ばれる女性の特徴を文学から読み解いた書籍によれば、「男性を驚かす能力、意表をつく才能がある」「常にどこか“目に見えない微笑”を漂わせている」「メークや風情が完璧ではない」「その男性の望む“女性のイメージ”に変身する能力が高い」等々の要素が挙げられています。(参照:「悪女入門」鹿島茂著、講談社現代新書発行)。こうした記述を見ると、文化や歴史の違いに関係なく、男性が魅了される女性の資質や振る舞いは世界共通、というイメージも受けますよね。大きくまとめるならば、「色気がある人=人を魅了する何かしらの雰囲気や特徴を持っている人」ということになるでしょう。では具体的にどんな行動をしている人、どんな雰囲気の人が「色気がある」と言われやすいのか。一般的には、以下のような要素が関わってくるように思います。・自分のことを、何もかも“あけすけ”には話さない・接してみると、イメージよりも気さくで笑顔が多い・「人に見られること」に特に否定的でない、拒否反応を示さない・声が大きすぎない、話し方が速すぎない、言動がガサツでない・自分に似合う清潔な着こなしをしている・興味の幅が広く、意外な話で盛り上がれる・自分の考えを持っており、必要な際にはほどよく意思表示をする上記をまとめるならば、振る舞いや身なりが美しく、きちんと“自分の世界”を持っているけれども他人にも心を開いており、しかしながら“あけすけ”ではないので、周りに「もっと知りたい」と思わせる――。そのような人物像が浮かび上がります。もちろん、世の中には“生まれ持った色気”がある人もおり、上記に当てはまらない例もありますが、「努力して色気がある人になりたい!」という場合には、上記のような要素を真似してみると近道かもしれません。「色気を感じる=本気で交際したい」とは限らない!?上記は一般的な例ですが、「色気」を感じるポイントには個人差もあります。トピ主さんも「結局好みなのでしょうか?」と問いかけていますが、確かに「その人が色気を感じる女性=その人が異性としての魅力を感じる好みの女性」という傾向はあるでしょう。しかしながら、色気を感じる女性=付き合いたい女性、人生を共にしたい女性、とは限りません。交際や結婚に関しては、気が合うことや人として尊敬できるか、一緒にいる時の安らぎ、深い愛情を持てたことなどを重視して決める人も少なからずいます。トピ主さんが気になっている彼も、Aさんに色気を感じるからと言って、本気で付き合いたい!とまでは思っていない可能性も。本気の好意ならば、簡単に周囲に吹聴するようなことも少ないでしょうし、Aさんのことはそこまで深刻に捉えすぎなくてもいいかもしれません。嫉妬は色気の大敵!? 「自分ベスト」を目指してみようとはいえ、気になる男性が他の女性を褒めているのは気がかりですよね。彼を本気で射止めたいならば、Aさんに対する嫉妬を出してしまうのは厳禁です。嫉妬心に苛まれていると、色気とは真逆のオーラが出てしまうからです。彼を魅了したいならば、彼女を気にするよりも、自分なりの魅力を磨くことに専念したほうがベターかも。上述の項目のなかでも、自分が一番素敵に見えるファッションを追求したり、話し方や話し声、笑顔などに気をつけたりするのは、心がけ次第ですぐに変えていける部分です。現在アラサーというトピ主さん。ここから大人の女性になるにあたって、恋愛以外の場面でも、人間的な色気(魅力)は磨いておいて損はないと思います。恋をしているときにしか出ないパワーもありますし、楽しみながら“自分ベスト”を目指してみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月22日「年収で全てが決まると言われ」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、親から「女性は優しさや笑顔だけではなく、資産や年収、学歴を望まれている」と言われてショックを受けているという女性。年収は380万円で、最近副業も始めたそうですが、「一生結婚できないのではないか、と不安でしょうがない」とのことで、「選んでもらう私になるために今からできる必要なことってなんでしょうか」と問いかけています。仕事のための結婚? 結婚のための仕事?今回の投稿文は「稼ぎたい」という気持ちと、「結婚したい」という願望がない交ぜに語られています。あえて家賃の高い部屋に住み、「それ以上にもっと力をつけて、稼ぐんだ」「本業も副業もやりたかった仕事」などと意欲を見せている一方で、最終的には「どうしたら幸せにお互いなれる結婚相手を見つけられますか?」と問いかけている。内容全体から察するに、トピ主さんは「“選ばれる結婚”をするために、年収の高い人間にならなければ」と考えていることが推測できます。起業家の集まりで連絡先すら交換できなかったけど結婚を諦めたくない……といったエピソードも見られますが、これは単に目的が一致していなかったことが理由でしょう。トピ主さんと違い、彼らの多くは「仕事」が一番の目的で、そのための人脈や情報を得たくて来ていたのではないでしょうか。同じように異性と知り合うにしても、「事業をうまくいかせるために」という目的と、「結婚相手を見つけるために」という目的では、関わり方や関係性の築き方が違ってきます。もちろん「起業を頑張っているなかで結婚相手を見つけた」という人もいますが、それは仕事のことを考えて動く中でたまたま結婚が付いてきただけで、トピ主さんのように「結婚」を一番の目的にして動いているケースとは異なりますよね。まずは副業で成功して年収を上げることを第一に考え、「結婚相手はついでに見つかったらラッキー」程度のスタンスで仕事に励むのか。それとも「副業は現状維持でいいから、先にとにかく結婚相手を見つけたい!」というスタンスで婚活的な行動をするのか。ここをはっきりさせないまま動いても、“二兎を追う者は一兎をも得ず”となる可能性も。どちらがトピ主さんの希望で、ベターな選択なのかは一度考えてみるといいかもしれません。「自分は足りない」に捉われていると、永遠に満ち足りないその後の投稿では、コンプレックスについても多く語られています。「専門卒が恥ずかしいので夜間部で大学生を始める予定」という話や、婚活のプロが「低い年収の人間は世界が狭く、根性がない」と言っていたのを見て「恥ずかしい」と感じた話、さらには以前大好きな彼がいた時期もあったものの、裕福で学歴もある彼に「コンプレックス的な気持ちが膨らんで付き合いを辞退した」というエピソードも。コンプレックスや人生への焦りは、誰しも多少はあるものですが、四六時中「自分は足りない」とばかり考えている人や自責の念に苛まれている人は、周りにも緊張感を与え、楽しく付き合いづらいので、なかなか良い人間関係に恵まれにくい傾向があります。結果、恋愛も得がたくなってしまい、さらにネガティブなオーラを生み出してしまうことも。それはトピ主さんにも本意ではないですよね。「足りないもの」に意識を向けている限り、年収が上がっても心が満ち足りることはないでしょうし、良い相手を見つけても、昔の恋愛と同様のパターンに陥ってしまうかもしれません。親や見知らぬ人のイチ意見に振り回されないためにも、まずは「自分は足りない人間だ」という思い込みからの卒業を目指してみませんか?自分を大事にする“訓練”をしていこう「自分の個性や人生に折り合いがついていること」は、実はパートナーと仲良く生きていくためには非常に重要な要素です。今ある自分に納得した上で、「毎日をそれなりに良いものにしよう」と自分に優しく働きかけられる人は、自分の人生に責任が持てており、また他人にも寛容なので、一緒に幸せに歩いていくことができるからです。その境地に至るためには、「何かの要素を備えているから」ではなく、「何があろうとなかろうと、私は素敵で価値ある人間なんだ」と自覚する必要があります。一歩ずつでいいので、たとえば「自分はダメだな」と感じたら、すぐに「ダメなところもあるけど、私って結構イイ感じ!」と言い換える。ミスや失敗をして落ち込んだときは、「貴重な経験になったな。失敗をしない人はいないよね、好きな映画見て元気だそうっと!」などと捉えてみる。そうした一種の“訓練”を、何度も繰り返してみてください。「鏡を見るたびに毎回、自分をひとつ褒めてあげる」といったルールを実践してみるのもおすすめです。そうして心を鍛えていくと、多少の不安に襲われても、簡単にはぐらつかなくなります。「誰がなんと言おうと、年収がいくらだろうと、私は私の人生を愛するし、大事にする!」と本気で決意できたならば、そのうち目標のほうからトピ主さんに近づいてくることもあるでしょう。その頃には「男性に選んで“もらう”」なんて意識も変化しているだろうと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月15日「愛する人から愛される経験がしたい」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。これまでに恋愛経験はあるものの、「良い思い出がないままきた」という37歳のトピ主さん。最近5年ぶりに好きな男性ができたものの、そっけない態度を取られ、「いつもこんな思いしか出来ないと落ち込んでいる」と言います。「愛する人に愛されるという経験をしたい」とアドバイスを求めています。「自分が選んだ相手に愛されたい」に潜む心理トピ主さんは、「ひとりの時間も充実し、低収入なりに節約しながら趣味や勉学にも励み、貯金もしている」という女性。「結婚願望や出産願望は強くない」「好きな人が出来た時のみ、その人と一緒にいたい、その先に結婚があれば良いなと思うので条件ありきの婚活は向かないと思う」とも自己分析しています。自分をよく理解し、また「愛する人に愛される経験をしたい」という目標も明確なようですね。ただ少し気になったのは「愛されたい」「愛され続けたい」などではなく、「愛される“経験”がしたい」と書かれていたことです。トピ主さんは、“愛する人に愛される経験”ができたら、どんな自分になることができ、どんな気持ちに満たされると思いますか? これを尋ねるのは、人が特定の層や相手を指定して愛情を求めるときには、「過去の痛みを癒したい」「心にある穴を満たしたい」といった欠乏感が絡んでいるケースが少なくないからです。トピ主さんは、32歳で一度、“愛する人に愛される経験”をしたとか。しかし、それは悲しい終わり方をして、丸4年間引きずった。もしかしたらそのときの強い喪失感を、「とにかく次の恋愛で満たさなくては」と思い込んでいるのかもしれません。あるいは、「太ってダサかった」という10代の頃の葛藤や、それなりにモテても「好きになった人はいつも脈なし」だった20代の欠乏感が残っており、自分が選んだ相手に愛されたら、それらが昇華されるはずだ……と無意識に感じている可能性も考えられます。しかし悲しいことに、葛藤や欠乏感から相手を求めると、「相手を満たしたい」ではなく「自分を満たしてほしい」という要求型の恋愛になりやすいです。相手の心に純粋に響くような愛情を渡せないため成就しないケースも多く、叶わぬほどにこの願望に執着してしまう……という悪循環が起きることもあります。「自分から好きになった相手」と付き合うコツ今回の彼とは昨年、海外で知り合ったそうですね。その際に歓迎してくれ、また会いたいと思うようになった。この夏に再び会いに行こうとしたところ、「その時期には(現地に)いないかも」とそっけない返事が来て以来、連絡がないとのことです。「私に関心などないんだろうな」と感じているようですが、二人はまだ一度しか会っていない状況。彼の中では、シンプルに知人のひとりという位置付けなのではないでしょうか。しかしトピ主さんは、「こんな素敵な人に愛されたら、私の心が満たされるに違いない!」と無意識に感じ、急速にのめり込んでしまったのかもしれません。出会ってすぐに恋愛対象として見てほしいならば、「最初から自分に関心を寄せてくれる人」の中から相手を選ぶしかありません。でもトピ主さんは、それを望んでいないのですよね。「お互いに一瞬でひと目惚れ」といったケースもないわけではないですが、そうした出会いを望むのであれば、今回のように誘いに乗らない相手はサラッと受け流し、「それなら次、行ってみようー!」くらいに積極的に新しい相手に出会っていくのがベストだと思います。32歳のときの彼とは、もしかしたら一目惚れで交際に至ったのかもしれませんが、彼は結局、別の女性に一目惚れして去ってしまった。「あのときみたいな悲しい終わり方をしないためにも、交際を急がないでおこう」などと考えてみるのもオススメです。自分から先に好きになった男性と交際したいならば、親密になっていく過程を焦らず、“相手の感情にも沿って”行動していく構えが必要、という点は心得ておくといいでしょう。「ちょっと気に入った男性」とライトに交流してみようということで、今後の提案です。「愛する人に愛されたい」というのは、関係が十分に深まって以降の話だと考え、まずは「自分がちょっと気に入った男性と仲良くしてみたいな」くらいのライトな構えで、色々な男性と積極的に知り合ってみてはいかがでしょうか。恋愛への進展はあまり考えず、色んな人と友人として楽しく遊べる時間を大事にする。仲良くなる過程で、もし「それ以上距離を縮めることを相手が望んでいない」と感じた際はスッと引き、一定の距離で交流を続けるか、少し離れてみる。このような人間関係の構築が上手にできるようになると、「気に入った男性と付き合える」という望みも叶いやすくなってくるでしょう。最後に、トピ主さん自身の過去や心の状態を否定する必要は一切ない、ということも書き添えておきます。ただ「今の私は過去の何かが原因で、信頼関係が構築できていない男性を急いで追いかけてしまう癖が付いているのかもしれないな」と自覚しておくだけで、今後の大きな助けになっていくと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月08日「下にみられてるって感じたらすぐ絶縁してしまいます。」と題する男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。上から目線が嫌でならないというトピ主さん。「いくら好きな女性でも、相手が自分を下にみているって分かったらすぐ嫌いになってしまう」と人付き合いでの傾向を語り、自分はおかしいのか、それくらいで関わりを断とうとするのは自分の器が小さいだけなのか……と問いかけています。“惚れた弱み”を握られたくないならば…… のちの投稿では、そう思うに至った今回の経緯もつづられています。トピ主さんには社内に“恋愛未満”の女性がおり、周囲に勘づかれそうになった際に、彼女から「今度その人たちに相談したら(関係を)切る!」「今度言ったら忠告無視したってことだから怒るよ」といったメールが来たそうです。さらに、同僚に対しても「なんなのあいつ!」などと罵っていたことを伝え聞いたのだとか。こうしたことから、トピ主さんは「彼女は自分を軽んじてる、下に見ている」と感じ、「切られるくらいなら自ら去った方が傷が深くならずに済む」「もう関わりたくない」という心境になっているようです。下に見ているかはさておき、確かに彼女の言動はちょっと横柄な印象を受けますね。元々の性格が全く関係ないとは言いませんが、おそらくトピ主さんが自分を好きなことを自覚しているからこその言動なのでしょう。「多少横柄に振る舞ってもトピ主さんは怒らない、許してくれる」と感じているのかもしれません。これは恋愛で起こりやすい力関係のせいだと思います。相手への想いが強い側にはどうしても“惚れた弱み”が生まれやすく、対等なはずなのに、表面的に少し上下関係を感じるような場面が出てきやすいのですね。そのように適当にあしらわれたり振り回されたり、あるいは一方的に甘えられたりするのが嫌で、誰かを本気で好きになることや、“惚れた者負け”になる状況を絶対的に避ける人もいます。トピ主さんも今後は、「自分が相手を好きな気持ちと同じくらいか、それ以上に自分を好きになってくれる相手」との恋愛を選んでいけば、見下されるなどと感じる機会は確実に減ることでしょう。自分の性格や「望む恋愛の形」を考えてみようしかしながら、そのような場合、恋愛ならではの高揚感が少ないのも事実。「相手の気持ちや態度がどうあれ、自分が相手のことを好きなんだ!」という状況のほうが、心に湧き立つ感情や振り向いてくれた喜びは大きいからです。相手が自分の思いどおりにならないからこそ、より相手を好きになってしまう……ということも珍しくありません。ということで、あとは選択次第。恋愛感情は完璧にコントロールできないものですが、その相手との関係を先に進めるかどうかは、自分の考えで選択が可能です。今後の恋愛で、トピ主さんは今回のように「多少傷つくリスクがあっても、胸が高鳴るような幸福感や喜びを感じられる関係」を望むのか。もしくは、「恋愛の高揚感は少なくとも、互いに平穏に思いやりあえる関係」や「相手が自分を強く想ってくれる、不安のない関係」を望むのか。これは人としての向き不向きもあり、どちらが良い悪いとか、幸せ不幸せという話ではありません。世の中には、「好きな人がいること」が生きるエネルギーになるタイプもおり、そういった人は傷つくリスクがあっても、主体的な恋愛をしたほうが満足度も幸福度も高いでしょう。逆に、そこまで恋愛体質ではないならば、あるいは早々に結婚を望むのであれば、一概には言えませんが、後者のような関係のほうがうまくいきやすい傾向はあるように思います。見下されないコツは、早めに「不快」を示すこと投稿では、恋愛以外の人間関係についても触れられています。「人に見下されないようにしたい」「怒り散らすような人と関わりたくない」と思うのであれば、面倒でも嫌われるのが怖くても、その都度「不快だ」ときちんと表明する癖をつけるのがおすすめです。落ち着いて「そういうのは不快だから、やめてほしい」と言葉にできればベストですが、どうしても言えないときは、表情で不快さを伝える、黙り込む、その場から離れるなど、どうにかして「不快に感じていること」を相手に発信していきましょう。嫌なことをされると、誰でも即絶縁しがち……とのことですが、自分から“捨てる”関係に執着がないのであれば、それは個々の自由です。器が小さいか大きいかもすべて主観的な意見ですので、気にすることはないでしょう。ただし、上記のように早めに意思表示をしていけば、絶縁にまで至らずに済むケースは増えると思います。限界に至る前に意思表示をする癖を付けていくと、周囲との関係性にも変化が起きることが期待できます。「傍若無人な言動がエスカレートする前に止めてあげたほうが、自分にも相手のためにもいいはず」などと考えてみるのも一案です。周囲に気持ちのいい人間関係が増えていくといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月01日「彼女が料理をしないのです。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。6歳下の女性と同棲中という、40歳のトピ主さん。共働きでの結婚を考えているそうですが、彼女は料理嫌いで「毎晩コンビニ飯で構わない」というタイプ。トピ主さんは自身の体のことを思って仕方なく毎晩、料理をしているそうです。今後どのような心構えで結婚生活をすればいいのか、彼女に料理をしてもらうにはどのように接すればいいのか……と問いかけています。 料理をしない相手との結婚例は多いけれど…共働きで“料理をまったくしない相手”との結婚生活をしている例は、世の中に無数にあります。男女を逆にして考えてみれば、イメージしやすいはず。結婚したからと言って、どちらにも料理をする“義務”があるわけではなく、極端な話、お互いに好きなものを買ったり作ったりで、別々の晩御飯を食べてもいいわけです。とはいえ健康も気になるし、まとめて作った方が経済的だし、一緒の食事を楽しみたいし……といったことから、どちらかがメインで料理をする形が一般的ですよね。トピ主さんたちも同様の同棲生活を続けてきたようですが、いざ結婚となり、気になってきたようです。 “理想”にこだわるか、“妥協”をするかさて、結婚ということで言えば、世の中には「好きな相手との“違い”に妥協点を見つけながら、やっていく結婚」もあれば、「最初からできるだけ“自分の望む生活を叶えてくれる相手”を選ぶ結婚」もあります。絶対に彼女と結婚をすると決めているのであれば、「そういう価値観の人なのだから」と料理のことは諦め、自分も無理をしすぎないようにして、たまに家事の外注なども利用してみる……というのが一番円満な解決策だと思います。外食や家事外注に多少お金がかかる分、他のものを節約してみたり、料理以外で一緒に楽しめることを考えてみたりするのも一案。「一緒に食事の時間を楽しめるなら、買ってきたものでもいいや」などと前向きに捉えてみるのもおすすめです。ただ投稿には、料理を交代で作ったり、一緒に作ったりする生活にあこがれている……という記述もあります。彼女が本気で「コンビニご飯の生活でいい」と思っているのであれば、「一緒に料理をする楽しさ」を感じてもらうのは、中々難しいかもしれません。たとえばですが、運動にまったく興味がない相手に「マラソン大会に一緒に出てよ」としつこく勧めても、煙たがられそうですよね。自分の理想にこだわるなら、元々食に興味がある相手と結婚したほうが、思い描くような結婚生活ができる可能性は高いでしょう。もちろん価値観は変わることもありますし、この先病気になったり、子どもや親のご飯を作る必要に迫られたりして、渋々でも彼女が料理をし始める日が来ないとも限りません。とはいえ、最初からそれに期待しすぎるのは最善策ではないので、“今の状態の相手”と結婚してうまくやっていけそうか、上述のような解決策でトピ主さんが“納得して”やっていけそうかどうか、一度しっかり検討してみるといいでしょう。自分たちの家庭なりの“運営方針”を作っていこう実はトピ主さんは料理だけでなく、「掃除や食器洗い、ごみ捨て等も大抵担当している」とのこと。家賃や光熱費も全額負担しており、「料理担当とか言われており正直良い気分がしない」という不満もつづられています。不満に思っていても強く言い出せず、金銭面でも家事面でも“彼女のお世話”をし続けている状況なのであれば、そもそもの関係性に問題がある可能性も考えられます。恋愛では相手への想いが強く、「離れたくない」と感じている側の立場が、どうしても弱くなりがちです。お世話をしている側が“支える手応え”を感じている場合はあまり大きな問題になりませんが、トピ主さんの場合はそうではないようですね。関係性は時間の積み重ねでできるものなので、いきなりの変化は難しいと思いますが、対等な関係を目指すのであれば「ここまで非協力的だと、結婚は難しい」と告げるなどして、一度、強い意思を示してみては。しばらく離れて暮らしてみるなど、彼女に真剣に今の状況を見直してもらう機会や時間を作るのもいいでしょう。そうして「今のままでは良くない」という危機感を彼女に意識してもらえたら、自分たちなりの家庭運営の方針づくりを持ちかけてみては。「料理と食器洗いは自分、他の家事は彼女」「平日は自分、土日は彼女」といった分担を徹底させるもよし、あるいは「費用負担を平等にする」「平日の食事はお互いに構わない」といったルールを作るのも一案です。今回のことは、「お互いに気持ちよく生活するための協力や努力をしてくれる相手かどうか」「二人が異なる価値観をうまく擦り合わせることができるか」を知るいいきっかけになるはず。この過程や態度次第で、結婚の最終判断をしてもいいように思いました。納得のいく結論がでるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年06月24日「40を越えて12年付き合った彼に別れを告げられました」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。7歳下の彼と結婚の約束もしていた、という41歳のトピ主さん。交際12年の間に“わがまま放題”になっていたからか、突然、「ずっと我慢してた」「この先2人でいるとダメになる」と別れを告げられたそうです。トピ主さんは「いつからこんなにも自分優先で彼のことを思いやれなくなっていたのか」と過去を猛省し、泣いて過ごす日々。これから何のために生きたらいいのか……と問いかけています。「理由に納得がいく別れ」は多くない交際相手に別れを告げる際、人は本音を言わないことがしばしばあります。罪悪感から「気持ちが離れた(愛情が冷めた)」という事実を伝えられず、本当はさほど問題視をしていなかったことを理由に挙げ、弁明することもしばしばです。しかし今回のケースは、少なくともトピ主さん側から見て、そうではなかったようです。自業自得という言葉もありますが、「振られた理由そのもの」には全く疑問を抱いていない様子。ケンカもせず仲良く付き合っていると思っていたけれども、思い返せば、いつも彼の優しさに甘え、傲慢で、“最悪の女”になりさがっていたという自覚がある。一生懸命な彼の話を冗談のように受け取ってばかりで、ちゃんと聞いてこなかった……といった記述も見られます。トピ主さんは、彼が告げた別れの理由が「別れるための口実」だとは1ミリも感じていない。つまり別れ際に至るまで、彼は誠実だったと感じている、ということですよね。実はそれは、とても貴重なことです。別れ際に不誠実な態度を取られ、怒りや恨みを長く引きずってしまう経験をする人は決して少なくありません。それに比べれば、トピ主さんたちは過去の思い出までも汚すような終わり方ではなかったわけで、せめても「幸せな12年間を過ごせた」「素敵な相手と付き合えた」という実感は失わずに済んだのかな……と感じました。 謙虚な後悔は、これからの人生の力になるトピ主さんは「自分が彼を苦しめたこと」に対して、ひたすら後悔をしている様子。つらくて毎日地獄だとつらい心境をつづりながらも、投稿内には「12年間も付き合い、40歳を過ぎて振られたこと」を恨むような記述は見られません。謙虚に、自身の過去を悔いている様子がうかがえます。破局後の“後悔”には、大きく分けて2種類あります。「あんな相手と付き合うんじゃなかった、人生の時間の無駄遣いをした」という後悔と、今回のトピ主さんのように「自分が最低だった、もっと相手を大事にすればよかった」という後悔の2種類です。前者の場合、怒りや恨みをパワーにして立ち上がる人もいますが、異性全般への嫌悪感が膨らみ、自分は不幸だと苛立ったり、素直な恋愛が難しくなったりするケースも見受けます。一方で後者の場合、しばらく自信を失いがちにはなりますが、傲慢にはならないので他者からの助けを得られやすく、また異性に対してもネガティブにはならないので、次の恋愛に入っていくときの障壁が低い傾向があります。両方が混在する後悔もありますが、トピ主さんは間違いなく後者の気持ちが強いようですね。過去の行動を悔い改める気持ちや謙虚な後悔は、きっとこれからの人生の力になっていくと思います。痛みを知って人に優しくなれたり、自分の弱さや愚かさを認められたり。長い人生で見れば、この別れからの成長が、人としてとても重要なターニングポイントになるかもしれません。すぐに“完全復活”を目指さなくていい「気持ちが整理できない」「何のために生きたらいいのか」とのことですが、「12年も一緒にいたんだから、すぐに完全復活するのは絶対に無理!」と一旦、ポジティブな意味で“諦めて”みましょう。とことん彼を思い出しては後悔に浸り、ネガティブに落ち込んでもいい。そうして何週間か何か月か、あるいは何年後か分かりませんが、いずれ必ず、泣いたり悲しんだりする時間が少なくなってきた自分に気づける日が来ます。少しずつポジティブな感情が湧いてくる日が増えてきたら、「これからは、どういう自分でありたいか」を考え、目指す姿になるための小さな努力を始めてみるのもおすすめです。今回の恋愛で、「自分の人生を彼にまかせっきりだった、この歳になっても子供だった、彼はすべて許してくれていると勘違いしていた、長い付き合いにあぐらをかいていた」等々の反省を感じたようですが、今後同じことを繰り返さないためには、どんな心の状態やスタンスを身につけたらいいのか。自分自身に向き合い、必要な学びを得ていくのも一案です。「素敵な人と付き合えた」という思い出は、いずれきっと人生の宝物になります。今はつらいでしょうが、ここから自分の人生を自分で立て直すことができたら、それは大きな自信になり、トピ主さんの新たな輝きに繋がっていくと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年06月17日「話すことが苦手で婚約破棄されそうです。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。2年間、交際している男性がいるトピ主さん。彼には以前から何度も「もっと色々話してほしい」「たくさんお喋りできる関係が良い」と言われており、最近ついに、このままなら結婚しない方がいいと思う……とまで言われてしまったとか。「何も話すことが思い浮かんでこない自分が情けなくて毎日涙が出てきます」と心境を語り、恋人との会話はどうすれば弾むのか、と問いかけています。恋人に上手に心を開けない理由投稿内容からは、トピ主さんの3つの顔が見えてきます。職場では“外ヅラ”がよく「明るくて話しやすいよね」と言われる。男女問わず心許せる友達には何でも話せるし、むしろ相手を笑わせるタイプ。これだけを見ると、話すことが苦手な印象は全く受けません。しかし、恋人に対してだけは「黙り込んでしまう」。以前の恋人にも同じ指摘をされた経験があるそうです。その理由も、自己分析されています。恋人には何年付き合っても気を遣いすぎてしまい、「相手が楽しいと思う話をしなければ」と一方的にプレッシャーを感じてしまう。本当の意見を言うのが怖いし、自分を出すことが“異常に”恥ずかしく、嫌われるのが怖いし、格好つけたいのだと思う……とのこと。そのように、自分自身に意識が向きすぎてしまうのが恋の特徴だとも言えますが、過度にビクビクしてしまうのは、恋人という存在が自分を脅かす危険因子を握っていると感じているからでしょう。一般的に生き物には危険を察知して身構える本能が備わっていますが、トピ主さんも、「下手なことを言えば魅力的でないと思われ、愛想をつかされるかもしれない」と感じており、その恐れから強い緊張感が生まれ、気楽に会話ができない状況を作り出しているのだろうと推測します。“別れのリスクから自分を守るため”に無意識に取っている態度が、良好なパートナーシップの構築を阻害しているのであれば本末転倒ですよね。最初から安心して一緒にいられる人を、恋人にするというのも有力な解決策ですが、リラックスできる相手と付き合っても、「つまらない話をすれば嫌われる」という思い込みを外さない限り、どんな相手でも恋人になった途端、うまく話せなくなってしまう可能性も。ご自身の思い込みを、良い方向へ変換することに注力していきましょう。言葉より「事実」を見つめてみよう思い込みを外すには、まず「事実」を見つめてみることが肝心です。彼はトピ主さんと2年間交際し、婚約もした。彼の主張は朝夕でコロコロ変わる。投稿にはそうした事実が挙げられています。トピ主さん発信の会話が少ないことは、2年も経たずとも気づけたはず。でもなんだかんだ言って、二人は別れていない。行動で伝えあえている愛情もきっとあるのだろうと思います。もしトピ主さんが婚約解消の申し出を受け入れたら、彼は本気でそうすると思いますか? 試しに「そんなこと言ったって、どうせ私から離れられないんでしょ?」くらいの気持ちになってみませんか?こう提案するのは、そのことでトピ主さんの緊張状態が和らぐことが期待できるからです。彼は常に仕えなくてはならない殿様でもなければ、こちらの処遇を握っている王様でもない。「一緒に日常生活をやっていこう」という、身近で対等なひとりの男性なのです。「そうしたい」と互いに思いあえたから、二人は結婚を決めた。その事実に誇りを持ち、試しに「彼にだって、この私が必要なんだ」と信じてみてはいかがでしょうか。寄り添って生きるには、“良い加減”が必要受け身であまり喋らない自分と、ちょっと気分屋な彼氏。「完璧ではないのはお互い様♪」くらいに思っておくのも一案です。“完璧”を望みあえば、パートナーシップは多くのケースで壊れます。「相手の望むとおりにはなれないけど、寄り添えるところは多少頑張ってみるよ」くらいの“良い加減”を心がけてみてください。それに、交際初期は相手の美点しか見えないものですが、そのうち弱点も欠点も分かってきて、どんなカップルでも多少の小競り合いは発生するもの。それでも「一緒にいたい」と思えるから、一緒にいる。そこまでの気持ちを抱きあえる相手かどうか、試される時期が来ているのかもしれませんね。「会話力」に悩む人は少なくない 作家の武者小路実篤や森鴎外も、自分は話し下手だと公言していたとか。言葉に長けた人ですらそう感じるのですから、「会話力は、実は多くの人が悩んでいることなのかも!?」なんて捉えてみるのも一案です。普段から日記などで思っていることを言語化する習慣をつけておくと、考えがまとまりやすいのでオススメです。とはいえ、トピ主さんは元々、会話上手な様子。「恋も結婚もなるようにしかならないものだ」と開き直り、“彼を射止めた自分”にも自信を持って、できるだけ友達や同僚といるときのように接するだけで十分だと思います。彼の言う「話題を提供してくれたり楽しそうに話してくれる子が理想」というのは、つまり「一方的にネガティブになって身構えないで、もっとあっけらかんと接してほしい」ということのようにも感じました。このコラムが何らかのヒントになることを祈っています。(外山ゆひら)
2019年06月10日「30歳になり恋愛が怖い」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。1年前から婚活に取り組んでいるという30歳のトピ主さん。誘ってくれる男性には何人か出会えたものの、いつも結論を急がれた挙句、「がんばっても無理な気がする」と相手が離れていってしまうパターンを繰り返しているとか。“簡単に人を好きになれない自分”を自覚する中で、今後の出会い方について問いかけています。「自分」を知り、否定しないで受け止めてみよう婚活においては、「知りたいな、と思った人とは会うようにしている」「正直ちがうな、と思った人とは連絡も取らないし、デートにも行かない」というトピ主さん。デートをしているのは“ちゃんと考えて会った人”という記述もありますが、「俺のことどう思って会ってくれてるの?」と尋ねてくる男性たちに対して、トピ主さんはいつも上手く返事ができないとのこと。去っていく相手を引き止めることもないようです。こうした投稿内容から見えてくるのは、曖昧な気持ちでは決して決断や行動をしないトピ主さんの姿。おそらくですが、トピ主さんは「周りの意思や流れに乗って生きていくタイプ」というよりは、自分で思う方向に、自分でオールを漕いでいきたい気持ちが強いタイプなのではないでしょうか。恋愛においても“流れ”になんとなく乗っかってみることや、相手側に主導権を委ねきることを好まない性格なのだろうと推測します。もしそうであれば、まずは“そんな自分”を理解してあげましょう。理由は次項で説明しますが、「すべきだと思うことができない自分」を責めるのではなく、「私はこういう人間なのだな」と理解してみる。これまで交際の申し込みにYESと言えなかったのは、結局のところ、自分の本心が「そうしたくなかった」から。好きだと自覚できない相手にはYESを言いたくないのが今の私なんだなぁ、と一旦、受け止めてみてください。自分を肯定していると、濁りのない素直な主張ができる投稿内には、“いい人だったかもしれない相手”を好きになれない自分が嫌で、相手にも申し訳なくなる……との記述も。お気持ちはとてもよくわかりますが、そのような気持ちは実はあまり良い状況を生みません。自分らしさを否定する気持ちや「相手に悪いな」という感情があると、人は往々にして、問いかけに対して曖昧にごまかしたり、逃げ腰や無言の返答をしたりしがちになり、結果的に良好な人間関係の構築を阻害するからです。逆に、「私はこう思うし、こういう人間だ」と肯定的に受け止められていると、明快で素直な主張ができやすく、また未来に対しても自棄になりにくいです。今回のように、知り合って間もない相手に交際の返事を迫られたときでも、「すぐには決められないけど、ちゃんと知りたいと思えた人だから会っているんだよ。よければ、もう少しこのまま会ってみたいけどダメかな?」などと自分の主張を濁りなく、落ち着いて伝えていけるはず。そのような意思表明がきちんとできれば、それならもう少し交際前の交流を続けてみようか、という相手も出てくるかもしれません。「昔の恋愛と違って今すごく恋愛が怖い」「慎重になりすぎて」「壁を作っている」という記述もありますが、「慎重になるのは、次こそ成就したいという願望が強いからなんだろうな〜」などと柔らかく受け止めていれば、それらは自然と、トピ主さんの主張となって言葉や態度の端々に表れてくるでしょう。普段から、意識的に物事を肯定的に考え直す癖を付けていくのがおすすめです。「今の自分」に合った出会い方に変えていこうこれまでの婚活を通じて「今の私はすぐに人を好きになれないし、期待感だけで交際も始められないようだ」と自己分析できたのであれば、早急に答えを出したい人が集う場所は自分には向かないのかも!? という仮説も立ちます。もしかしたら多少遠回りに見えても、仕事関係や趣味のサークルなど、友人・知人から始められる場所のほうが適しているのかもしれない。そうした考えから、試しに異性との出会い方や場所を変えてみるのも一案です。「どんな風に“恋愛になっていく”のか、もうよくわかりません」とのことですが、「恋愛になっていくこと」をあまり意識しすぎずにいたら、結婚に至る相手にふっと出会えた……というケースはよく見聞きします。異性との関わりは積極的に続けつつ、しかし恋愛関係“だけ”に固執せず、人としても豊かな交流を続けていくことに注力してみるのもひとつです。「婚活の成果が出ず、無駄をしている」という焦りや苛立ちもあるかもしれませんが、婚活は「交際相手を見つける」という結果だけが、一概に成果ではないとも言えます。その過程を通じて自身を深く理解したり、自分らしい人生への“構え”を見出したりする人も少なくありません。美空ひばりさんの言葉にもありますが、“あせらず、おこらず、あきらめず”、試行錯誤しながら取り組んでいけば、きっと自分なりに納得いく結論や結果を手にできる日が来るかと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年06月03日「32歳で高望みの恋をしてしまった。皆さんならどうしますか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。半年前に異動してきた同僚男性を好きになってしまった、というトピ主さん。彼は誰もが認める外見と内面を併せ持つ、パーフェクトな男性。一方の自分は何もかも平凡で口下手、恋愛に関しては絶望的に奥手。明らかに“高望み”だと思うものの、「釣り合わない恋をして辛いという気持ちだけで過ごしたくない」とアドバイスを求めています。“高望み”な異性を射止める人の傾向は恋愛経験は殆どなく、婚活しなければと思っていた矢先、久しぶりに好きな人ができた……というトピ主さん。素敵だと思える男性に出会えたのは嬉しいことですよね。投稿を見る限りでは、「きっと無理だから叶わなくてもいい」という思いと、「万が一にでも、うまくいけば」と期待する気持ちが拮抗(きっこう)しているように感じました。まず、“高望み”な相手との恋愛が難しいのはなぜか。それは「一方的にあがめてしまい、対等になれない」のが一番の理由です。どんなに高嶺の花だと言われる人でも、自分が恋する相手には憧れを抱きたいし、できれば尊敬もしたい。もちろん、自分を評価してくれる異性の存在は有難いし、嬉しいと感じることもありますが、過度にあがめられると自分の思っていることを素直に話しづらいですし、一方的に好かれすぎると「応えなくては」という強迫観念が生まれ、精神的にもしんどいと感じやすいです。こうしたことから、人気のある異性へのアプローチが成功しやすいのは、「自分のあり方」に自信を持っている人が多いように思います。世間的な評価がどうであろうと、自分なりの肯定感に満たされている人は、皆が緊張してしまうような相手でも普通に接することができる。無論、それだけで成就するわけではないですが、恋のスタートラインに立つ上では大きなアドバンテージになります。ということで、この恋の進展の可能性を探っていくのであれば、完全なる彼のファンになってしまわないことは重要かと思います。「まずは普通に楽しく話せる関係になろう」「彼がちょっとでも話したいと思える存在になろう」といったところから、ささやかな関わりを少しずつ増やしていくのがベストかもしれませんね。褒め言葉を伝える際は、少し慎重にトピ主さんは彼の外見ではなく、頼りがいや責任感の強さ、周囲に思いやり深く接するところに強く惹かれた……とのこと。そのように人としての魅力を感じている点については、さらりと伝えてみるといいかもしれません。人は“表面的ではない自分のよさ”を分かってくれる相手に信頼を寄せやすいですし、結果、対等な関係も築きやすいです。ただ、褒め言葉を伝える際は少し慎重に。素敵な人は素敵だと言われることに慣れていますし、普段から望まずとも注目を浴びるなかで、無意識に心のフィルターや警戒心が育っており、“人付き合いの深さ”を適度に調整していることもあります。そこに引っかかってしまうと知人以上の距離には近づけなくなるので、褒めても必要以上には持ち上げず、努めて“普通の友達と同じ感じ”で接したほうが仲良くなれる可能性が高いでしょう。結果はどうあれ、後悔のない恋をするには「10年後・20年後にあの時好きになって良かったなぁと思える様に過ごしたい」とトピ主さん。そのためには、「恋心をエネルギーにして“自分事”を頑張ること」「きちんと想いを伝えて終えること」の2点が重要になるかと思います。投稿には、この恋のために「上品な外見や仕草を学ぶ」「卑屈にならない」「婚活は始める」ことを心がけている、という記述も。前の2つは彼の好みもあるでしょうが、今「婚活を始める」という理由が少し気になりました。「男性に慣れるために交流の機会を増やしたい」「視野を広げ、彼以外にも素敵な人を見つけてみたい」ということならば有意義だと思いますが、「彼に振り向いてもらうために、モテて自信をつけたい」という狙いならば、婚活は諸刃の剣。逆に自信を失ってしまうこともあるでしょうし、本気で視野を広げる気がなければ、「やっぱり彼ほど素敵な人はいない!」という確信を強めるだけで、結果も出にくいでしょう。彼だけに意識を集中させる必要はありませんが、「半年くらい色々頑張って、素敵だと思える自分に成長してから想いを伝えてみよう」などと目標を立てて頑張ってみるのも一案です。少しずつ関わる中で、トピ主さんの素敵なところを彼が見つけてくれたら最高ですし、万が一、成就しなかったとしても「彼を好きになったおかげで、前より好きな自分になれた!」となれば、その後は恋も人生もより前向きに進めていけるはず。滅多にない恋とのことですし、悔いのないよう、まずは自分の気持ちに誠実に向き合ってみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月27日「どちらが幸せだと感じますか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「気が合わなくてもいいから誰でもいいから側にいて欲しいと感じるように」なったという、40歳過ぎのトピ主さん。一時的な気持ちかもしれないものの、「いがみ合うような相手でも誰もいないよりいいような気がしてきた」と今の心境をつづり、「一人と複数人、どちらが幸せだと感じますか?」と問いかけています。「幸せ」の概念が悪循環を引き起こすことも!?「幸せ」って誰もが考えるテーマですよね。古今東西、様々な人がこのテーマについて語っています。例えば、作家ジュール・ルナールは「幸福とは、幸福を捜すこと」だと述べていますし、思想家のソローは幸せを“蝶”にたとえ、「幸せは追いかけすぎると遠のく」といったことを述べています。確かに、「幸せを捜す過程」は人生の目標へ向かう道のりでもあり、それなりに充実感もあるものです。しかしながら、「今の自分は不幸せだ」という認識からぼんやりとした幸せを追い求めている場合、人生への不満や飢餓感ばかりが際立ってしまい、逆に望むような幸せを遠ざけてしまう悪循環を引き起こすこともあります。それに、そもそも幸せはひどく個人的で瞬間的な実感なので、「その生き方が幸せかどうか」の答えを天秤にかけるのは難しいです。状況的には全く同じ生き方をしていても、個々の捉え方次第で真逆の答えになりえますし、同じ人に聞いても、その時々の気分や状況によって答えがコロコロ変わることもある。「一人で生きるのも誰かと生きるのも、どちらも幸せ」だし「どちらも不幸せ」とも言えてしまいますよね。ですので、「これからどうすればいいか」を考えたいのであれば、曖昧な“幸せ”という概念を軸にするのではなく、もっと具体的な自分の希望を意識していくのがおすすめです。例えば「幸せになりたい」ではなく、「愛し合える誰かを見つけたい」と言い換えていく。今回であれば「どちらが幸せか」ではなく、「ひとりで生きるのも悪くないけれど、誰かと生きる人生も経験してみたいかも」などと願いを明確化したほうが、具体的な行動や変化も生まれてきやすいでしょう。一時的な願いだとしても、そう思うときは試しに行動してみれば、本当の願いにも気付きやすくなるはずです。「過去」や「未来」ばかり考えていると、誰でも滅入る「一人でいると、あれこれと鬱々考えてしまい暗くなってしまう」というトピ主さん。もしかしたら今のトピ主さんは、少し“過去”や“未来”にばかり意識を向けすぎているのかもしれませんね。中国の老子も、「落胆しているならば、あなたは過去に生きており、不安ならば未来に、平穏ならば今現在を生きている」などと指南しています。戻りようのない過去に、どんなに悩んだところで不確かな未来。それらに意識を向けて、貴重な“今”という時間をネガティブな気持ちで過ごしてしまっている……と考えると、なんだかちょっと人生の無駄遣いをしているような気がしませんか? 鬱々とし始めたら、「ああ、私は今過去や未来に囚われている」と気づいて自制し、目の前のものに対する“五感”を意識してみてください。「今日は天気が良くて、いい気分だな」「このランチ、めっちゃ美味しい!」などと“今”を味わってみるのですね。具体的に先々のプランを考える時間は有意義ですが、ただ鬱々としてしまうだけの時間はなるべく減らしていきましょう。ほどよく“今この瞬間”を楽しむ習慣を身につけたほうが、人生の好循環も起きてきやすくなると思います。「幸せ」と「不幸せ」は、常に表裏一体最後にもうひとつ、こんな話を紹介します。ある人の家に美しい天女が現れ、「行く先々に財宝をもたらす」という彼女を主人は喜んで迎え入れます。しばらくして今度はみすぼらしい天女が現れ、「私が訪れると財産がなくなる」という彼女を、主人はすぐに追い出しました。すると、二人は姉妹だと分かり、二人ともその家を去る羽目に……。『涅槃経』の中の話ですが、要するに「幸せと不幸せは常にセット」だということです。一緒に生きる相手を探す過程では、ひどく傷つく可能性もある。見つかっても、今度はその人や愛情を失う不安や苦しみと常に隣り合わせになる。あるいはいずれ憎み合い、いがみあうようになるかもしれない――。そうした負の可能性は、トピ主さんも十分に分かっているのでしょう。それでも今、誰かと生きる人生を考え始めたということは、つまり“誰かと生きる幸せ”に付いてくるであろう“不幸せ”をも引き受ける準備や覚悟ができてきた……ということなのかもしれませんね。ただし、「誰でもいい」とまで投げやりになるのはお勧めしません。刹那的な寂しさに負けてしまうと、その選択をした自分を延々と恨み続けることにもなりかねませんから。苦い経験も人生の一部、などと言うことはできますが、できるだけ「これでよかった」と思える人生を歩いていくためには、今の自分を過剰に否定せず、一日一日の喜びや楽しみに目を向けながら具体的な行動を起こしていくことが大切ではないかなと思います。そうした”日々の姿勢”を磨きながら、焦らずこれからの人生を考えてみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月20日「結婚しないことは我儘なのでしょうか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは料理や家事が得意で、十分な収入を自分の考えで使える今の生活が十二分に楽しい、という20歳代後半の男性。老後までの将来設計も立てており、「結婚などを考えるメリットが無い」と感じているものの、職場の女性たちから批判を受けたそうです。「このような状態でも、男性として生まれて職に就いた以上、結婚したほうがよろしいのでしょうか?」と結婚願望の必要性について問いかけています。「世間」との折り合いの付け方は?最近、知人女性からのアプローチを「恋愛や結婚願望がない」という理由で断った、というトピ主さん。職場の女性たちにその話をしたところ、「そういう考え方は世の女性に失礼」「自分勝手な考え方」「お金をもらっているんだから女性を養ってあげないと」と糾弾されたとか。「如何せん他人の気持ちが気になる」性格のトピ主さんは、それ以来、「他の同僚たちにも同じように思われているのだろうか」という思いがよぎるようになったそうです。恋愛願望や結婚願望はないものの、そのことで向けられる“世間の目”が気になって悩んでいる……ということですね。このような悩みを軽減するには、以下2つの方法論があるかと思います。1. “世間”を自分の心地よい方角へ広げる人が思い悩む“世間”というのは、実は職場や近所の人、友人などであることが大半で、意外と狭いものです。インターネットなどにも世間の声はあふれていますが、素性をよく知らない相手や、簡単に関係を断てる相手からの意見よりも、顔を合わせる機会がある“身近な誰か”の意見のほうが、人は気にしやすい。トピ主さんも今回、近しい職場の人たちから言われたからこそ気になり始めたのだろうと思います。であれば、トピ主さんにとっての“世間”を広げてみるのも一案です。世の中には、結婚しない男性のことを「女性に失礼」「自分勝手」などとは考えない人たちもおり、そうした人たちと交流する時間が持てれば、職場の女性たちの声も“一意見”として捉えられるようになり、あまり気にならなくなるはず。昔からの友人が必ずしも同じ価値観を持ち続けているとは限らないので、「今の自分が合うと思える価値観」を持った人たちに出会えるよう、能動的に行動範囲や行動パターンを変えてみるのがおすすめです。2. 恋愛・結婚願望を“保留”にしておく結婚や育児を行いたいという感情は“今のところ”湧いていない、というトピ主さん。まだ20歳代とのことですし、先々まで決めつけないでおくのもひとつです。今後、人生観を変える出会いがあるかもしれませんし、無理に異性を避けて行動する必要もない。ひとり暮らしを思いきり満喫しているうちに、自然に「そろそろ違う生活がしてみたい」と思うようになる日が来ないとも限りません。そう思い始めたときにうまく相手が見つかるかは未知数ですが、人の体は「今、したくないこと」にとても正直なもの。いずれ来るかどうかも含めて、”自分にとっての適齢期”を保留にしておくのもひとつです。 “メジャーではない生き方”が貫けるかどうか検討してみようとにかく「他人からあれこれ言われたくない!」という思いが強いならば、“メジャーな生き方”を選ぶのはひとつの選択肢です。世の大人を「結婚している人」「結婚していない人」に分けるならば、前者の割合のほうがいまだ多いのは事実。つまり、結婚することはメジャーな選択ということになり、メジャーな側を選べば、人に批判される“回数”自体は減ることでしょう。ただしその場合、自分や相手に多大なる不幸を生み出す可能性もあります。自分と同じく、世間体のためだけの結婚を望む相手に出会えるならば話は別ですが、そうでなければ、“形だけの結婚”にいずれ片方もしくは双方が耐えられなくなり、結婚生活が継続しない可能性もある。そうなれば、結婚しない生き方を続けた場合よりも、結果的に精神的・金銭的な負担は増大するかもしれません。“マイナーな側の生き方”を貫くには、多少の強さも必要です。特に今回のようなケースは、親や親しい友人がこちらの先々を心配して結婚を勧めてきた……というのとは違いますよね。職場の女性たちにも批判したくなる背景があったのかもしれませんが、「さも世論のように自分の意見をぶつけてくる人はいるものだ」と一歩引いて冷静に受け止め、「直接関係のない立場からの発言には振り回されない!」という強い意志を固めておくのもひとつです。雑音は適当に交わしながら、心の中では多少図太く、自分らしい選択を信じてやっていけそうかどうか。ご自身の性格も含め、検討してみるといいと思います。どんな生き方をしていても、自分の価値観と合わない相手を批判してくる人は必ずいるもの。「価値観の違う相手をむやみに批判しない人たちと関わりたい」という方針を持って、まずは“自分にとっての世間”や視野を広げてみるといいのが一番かもしれませんね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月13日「もてない美人」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、30歳過ぎの美人会社員。中学時代から今に至るまで、いつも男性陣からの“気のある素振り”は感じるものの、「実際の行動はしてくれない」ケースが続いており、「かと言って自分から行くのは御免です」とのこと。「結婚もせずにこのまま終わって行くのかなという心配すら出てきた」そうで、この先どうすれば良いのかと問いかけています。「美人」と「モテる」はイコールではない!?自分と同じような悩みを持つ美人は案外多いのではと思い、トピを立てた……とトピ主さん。「美人=モテる」と考える人は多いですよね。人は確かに、美しいものを見ると反射的に目を奪われます。つまり、「美人」は普通に暮らしているだけでも多くの人の視線を集めやすい。ただし、「キレイな人だな」と視線を集めることと、「この人と仲良くなりたい、付き合いたい」と思慕を抱かれることは同義ではありません。周囲の視線を集めるような容姿の人に声をかけるのは、通常より心理的ハードルが高くなります。緊張を与えますし、「相手にされるだろうか」といった不安も抱かせてしまうからです。ただ、そうした不安を感じにくい人や積極的な人もいるもので、恋愛に限らずですが、「この人と仲良くなってみたい!」と思えば、多少ハードルが高くてもアプローチに打って出る人は、コミュニティの中に一定数いるのが常です。つまりトピ主さんは、これまでの人生で「見とれられる」機会には恵まれてきたものの、「関わってみたい」と積極的に行動してくれる人には出会えなかった。そしてそのことに悩んでいる、ということですね。その理由について探っていきましょう。モテる人は、コミュニケーションの努力家なぜトピ主さんの周囲には、ハードルを越えて声をかけてくる人がいなかったのか。その理由は、「自分から行くのは御免です」という一文にも隠れているように思いました。本心は違うかもしれませんが、この文章からは、「私はこれだけキレイなんだから、そっちがリスクを取るのが当然でしょ?」という思いを抱いている印象を受けます。「傷つくのが怖くて自分から行けない」というならば話は別ですが、もし前述のような気持ちがあるならば、不遜な印象を与え、“近づきづらい美人”となってしまっている可能性はあるかしれません。あるいは、距離を縮めてこようとする人に対して、「どうせあなたも私の外見目当てなんでしょ?」とバリアを張り、心を閉じてしまっている傾向も考えられます。そのため、話しかけてみても心が通い合う交流ができず、本物の恋愛感情が育ちにくいのかもしれません。世の中の“モテる人”は、意識的にか無意識的にか、そのようなハードルやバリアを感じさせない人が多いです。例えば、福山雅治さんや北川景子さん、石原さとみさんなど。テレビのバラエティ番組等で誰にでも気さくに接している態度が、「こんなにキレイ(かっこいい)のに、親しみやすい」とより多くの人を魅了していますよね。相手にも興味を持って、フラットな目線で自分からコミュニケーションを取っている。外見に恵まれた人は敷居高く思われやすい分、周りと仲良くなるために、積極的にそうした努力をしているのかもしれません。自分では「美人であること」を意識しすぎないでいよう「愛想よく振舞っていると、関係ない人にまでモテて面倒が増える」という理由で、あえてハードルを下げない美人の方もいますし、気になる人に自分からアプローチできるならばそれでもいいと思います。しかしながら、相手側に全面的に動いてほしいと思うならば、こちらからの多少の歩み寄りも必要です。ニコッと笑い返したり、自分から挨拶をしてみたりするだけでもいい。気のある素振りをしてくる人には、「声をかけてくれたら嬉しい」という気持ちを表情や雰囲気で柔らかく醸し出していれば、実際に行動してみようと思う人はきっと増えることでしょう。周囲に「きっと彼氏いるよね」と何度も言われ、「いるような振りをするのにも疲れました」とのことですが、「美人は彼氏がいなくては」と一番強く思い込んでいるのは、他ならぬトピ主さん自身かもしれません。「問題があると思われたくない」という気持ちもあるのでしょうが、誰かにアプローチしてほしいならば正直に「いない」と言っておいたほうが、周りの人も声をかけるハードルがぐっと下がるように思います。とはいえ、絶対に親しみやすい存在になるべき、という話でもありません。“孤高の美人”として生きていくのもひとつですし、他人に興味を持てないのに、無理して形だけの結婚をする必要もないと思いますので、ぜひ「自分がどう生きたいのか」「どんな結婚がしたいのか」も考えてみてくださいね。その上で、「男性ともっと深く打ち解けてみたい」「恋愛状況や人生を変化させたい」と思うならば、“完璧”を目指さず、今より少し自分からも心を開いて周囲に接してみると、変化が起きてくるように思いました。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月06日「なぜ冷められてしまうのでしょうか」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。先日、交際相手と別れたばかりの35歳のトピ主さん。今回に限らず、いつも「告白は男性側からで、しかし最終的には冷められてしまう」パターンの恋愛が続いているとか。「私には何が欠けているのだろうと毎日悩んでいる」と心境をつづり、アドバイスを求めています。恋愛で語られる「相性」は、かなり曖昧相手に別れたい理由を尋ねると、毎回必ず「冷めた」と言われてしまう、とトピ主さん。「自分には何かが欠けている」などと考える必要はありませんが、相手が変わっても同じパターンを繰り返す場合、その状況を引き起こす要因が何かあるはずだ、と一考してみるのは有効です。投稿内には「相性がそこまで合わなかった」といった分析も見られますが、そもそも「相性」というのは、かなり曖昧なもの。捉え方によって、いかようにも語れるからです。例えば、「彼はおっとりしていて、私はテキパキしているから補いあえている」と言えば相性が良いことになりますし、「私はせっかちだから、彼がグズでイライラする」と言えば、相性が悪くなってしまいますよね。「合うと思っていたのは私だけだったのだろうかと落ち込んでしまいます」とのことですが、男性側もきっと交際当初は「相性がいい」と思っていたはず。自分から告白するくらいですから、好意もちゃんとあったのでしょう。しかし時間が経つと、いつも“冷める”方向に変わってしまう――。交際前に「熱しやすく冷めやすい人ではないか」等をしっかり見極めるのも有効な対策ですが、今回は、トピ主さんの交際相手に“気持ちの変化”が起こりやすい何らかの要因がある、という前提で探ってみましょう。「自分軸」を失うと、交際は短命になりやすい年下男性から告白されて交際が始まり、こちらも好きになっていくものの、振られて交際が終わる……というのが、トピ主さんの毎回のパターンとのこと。推測ではありますが、そうした関係スタートや終了のきっかけに限らず、普段の連絡頻度や約束、デートの行き先などでも、トピ主さんは「相手の望むことに応じる」姿勢を取りがちではないでしょうか。「束縛したり、相手の状況を考えずに自分の気持ちを押し付けたりはしていない」という一文にも、その傾向を感じました。世の中には「恋愛の主導権を持ちたい、持つのが得意」という人もいれば、逆に苦手な人もいますので、自分側が引っ張らなければならない、ということはありません。ただし、相手の望みに応じすぎる態度は、交際を短命にするリスクを生みます。なんでも“言いなり”になってくれる相手とでは恋愛の手応えがなくなりますし、自分にばかり夢中になっている相手には惚れ直す瞬間も得にくく、尊敬もできなくなり、そのうちに冷めてしまう……といった結果を生みやすいのですね。交際では足並みを揃えることも必要ですが、“自分軸”をしっかり持っておくことも同じくらい重要。本来のトピ主さんは、「交際相手がいなければ、一人でどこへでも興味の赴くままに飛び回るタイプ」「自分の軸がないタイプではない」とのこと。もしかしたら交際相手ができると、普段のエネルギーをすべて恋愛に向け、相手に合わせすぎてしまう傾向があるのかもしれませんね。恋愛を存分に楽しみたい!と思うのは当然ですが、それが交際を短命にしている原因ならば、ここを意識しておくといいかもしれません。「相手の要求や望みに合わせすぎず、時には自分の意見や気持ちを優先する」「恋愛は腹八分目にして、自分のことをおろそかにしない」という指針を心がけておくと、対等な関係性の確立を助けてくれると思います。淡白に見られるなら、伝達手段を工夫してみようそのほか“冷められてしまう”理由として、真面目で愛情表現が苦手なことや、年齢的に強い気持ちがぶつけられなくなってきていることなども挙げられています。要するに、トピ主さんが淡白でドライに見えてしまっているのではないか……ということですよね。もし「相手の心に響く感情表現ができていない」と思い当たる節があるならば、今後は手書きのメモや手紙などを活用してみるのもおすすめです。「行ってきます」「仕事頑張ってね」程度のちょっとしたメッセージでも、文字で伝えると余韻や感動が生まれやすく、押し付けがましくない愛情の伝達を助けてくれるでしょう。まとめると、「いつもこちらの思うままにはならないけれど、“その人”として芯や意見を持っていて、惚れ直す瞬間もあり、また時々は自分を想ってくれていることがしっかり感動となって伝わってくる」。そんな相手なら、逆の立場に立ってみても「絶対に手放したくない!」と思うのではないでしょうか。後悔もあるとは思いますが、これまでの経験はすべて、次に出会う人と最良の関係を築くためのもの。無理なく元気に、穏やかに、ここからの未来に前向きに向かっていってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年04月29日「私は不満を溜め込む性格です」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「普段から彼氏への不満を溜め込んでしまう」というトピ主さん。溜め込んで消化するならいいものの、「結局は爆発して彼氏にぶつけてしまい喧嘩になる」ことが多く、彼に「察して、は無理」だとも言われてしまったとか。恋人とのコミュニケーションの取り方についてのアドバイスを求めています。「思っていること」をその場で伝えられない理由溜め込んで爆発してしまう頻度は減らせても治せない、というトピ主さん。その場で思ったことを言えないのは、「時間が経てば消化できるかも」「伝えずにいれば丸く収まるのでは」と思ってしまうのが理由で、「そもそも、なんと言えばいいのかわからない」場合もあるそうです。「どうしたら彼に思っている事を、その都度伝えて、険悪にならずに済むでしょうか?」とのことですが、険悪になることを怖がらない、というのはひとつの解決策です。恋人とだって、たまには険悪になる日があってもいいし、万が一険悪になったら仲直りをすればいい。思っていることを言ったところで大して険悪にならないかもしれない。そんな風に思えれば、その場で気持ちを伝えることは、今よりも少し簡単に感じられるのではないでしょうか。そもそも、「険悪になるのが怖い」と感じるのは何故なのか。大きく分けて、以下のいずれかの理由が推測できます。(A)好きな相手に嫌われたくない、嫌われたらどうしよう、といった不安や恐れが強い(B)他人との“摩擦”にストレスが強い。ネガティブな内容でコミュニケーションを取るのが、ひどく億劫(面倒)に感じる一概には言えませんが、トピ主さんが恋人や親、友達など近しい相手にだけ“溜め込んでしまいがち”ならば(A)、誰に対しても同様の傾向があるならば(B)の可能性が高いでしょう。(A)の場合、嫌われたくない不安が強いあまりに、結果的に嫌われるような行動にしてしまう……といった悪循環も起こしがちです。トピ主さんの彼も、「後から爆発される方が嫌だ」と主張していますよね。一方、(B)はNOやマイナスの意思表示が苦手な人に多い理由です。些細なことで向き合うのがしんどいから、その場では「言わないでおく」を選択するものの、次第に不満が蓄積し、「コミュニケーションの面倒さ」よりも「相手への不満」が上回ったときに爆発してしまう、というわけです。まずは、“後悔しすぎない自分”になることを目指そう(A)と(B)、どちらにしても、「好きな相手にちょっとしたNOやマイナスを伝えるのは、そこまで“大したこと”ではない」と理解することが助けになるでしょう。まずは“後悔しない訓練”をしてみるのもおすすめです。険悪さを恐れる人は、人と関わるたびに「もっとああすればよかった」「ああしなきゃよかった」と悶々と考え、後悔の念を抱きやすい傾向があります。そのため、無意識に「本音を出して誰かに嫌われたり、がっかりされたりすること」を避けるような振る舞いをしがちになります。しかしどんなにうまく立ち振る舞っても、常に100%、他人に喜ばれる言動はできません。人間関係には諦めも必要。世の中には合う人も合わない人もいますし、価値観もその日の気分も皆違うので、いつどこでも誰とでも、完璧なコミュニケーションをするのは不可能です。たまに嫌な部分を見たり見られたりしても仲良くし続けられる相手としか、友情も恋愛も続かない。そう理解できると、接し方に変化が起きてくると思います。「自分で自分をいじめない」と固く決意しておいて、後悔の念が湧いてきたら、「もう自分をいじめないと決めたよね?」「あのときの私は、ああしたかったんだからいいんだよ」と何度も心の中でつぶやいてみる。“過去の自分”を責めようとする“頭の中の自分”にストップをかけていきましょう。必要以上に後悔しない癖をつけると、爽やかな関係が作れるむやみに後悔しない癖が身に付くと、人間関係は非常に爽やかなものになります。気遣いや配慮はするけれど、私は私、合わない相手とまで無理しなくていい、という余裕を感じさせるからですね。これは恋愛でも同じ。相手に嫌われまいと自分を押し殺したり、些細なことでくよくよしすぎたり、それを過度に謝ったりするのは、ともすれば相手に「捨てないで」としがみついているような印象を与えてしまうことも。これが続くと、次第に重苦しい、息苦しい雰囲気が漂い始め、関係が悪化しやすいです。「彼が言ってもいいと言うんだから、些細なことでも話してみよう」「ちっちゃい不満を言える許可をもらった!」などと少し楽観的に思えるといいですね。あるいは、「大きな爆発が起こる前に、ボヤのうちから火消しを頼んでみるかな!」なんてユニークに捉えてみるのもひとつ。適切な言葉が出てこないときは、「うまく言えないんだけど、今ちょっと嫌な気持ちになったんだ」と感情が動いた事実だけでも伝えてみるのがおすすめです。応援しています。(外山ゆひら)
2019年04月22日「傷つけた方が悪いんですか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。4年半同棲中の恋人(32歳)がいるというトピ主さん。彼は「些細なことで傷ついたり落ち込んだりする」タイプで、真逆な性格のトピ主さんからすれば「そんな事くらいで」と思うような出来事が多々あるとか。交際初期は「傷つけた、落ち込ませた私が悪いと言われてきて謝ってきた」ものの、「ここまで繊細だと私も気を使いすぎて、疲れる」と現在の心境を語り、読者の意見を求めています。「そういう相性」はあるけれど…。“疲れる関係”を改善するには?投稿を読んでまず感じたのは、「同性異性を問わず、こういう相性ってあるよなぁ」ということでした。片方は全く傷つける気はないのに、ちょっとしたことで相手が傷ついてしまう。これはもう“相性”としか言いようのない部分もありますが、通常の人間関係では、そういう相性だと気づいたら他の人よりも多少配慮したり、距離を取ったりすることが多いですよね。しかし、恋愛相手の場合は距離が近い分、遠慮が少なくなったり、「ありのままの自分らしくいたい」「交際相手に傷つけられるのはおかしい」といった気持ちが出てきたりもするので、お互いに心のどこかで「自分は悪くない!」と感じやすく、目に見えて衝突してしまうのでしょう。投稿内にもあるように、トピ主さんの言動を「笑いに変えたり、ふざけたり」してくれる相手と付き合ったほうが、実際のところ楽かもしれません。しかしながら、二人はお互いに好きな気持ちがあるから一緒にいるのですよね。交際を続けながらこの問題を解決するという前提で、以下3つの方法を提案します。(1) ポジティブな視点から相性を見直してみる4年半も交際できているということは、真逆な性格だからこそ惹かれ合っている部分、うまくいっている部分もきっとあるはず。この機会にぜひ、二人の相性をポジティブな視点から見直してみましょう。具体的には、「彼が繊細な性格だからうまくいっていること」「自分が大らかな性格だからうまくいっていること」について考え、それを二人で共有してみるといいと思います。繊細な者同士、あるいは大らかな性格同士だったら、どうなるのだろう……と考えてみるのもいいと思います。うまくいく場面はあるでしょうが、似た者同士がゆえにイライラしたり、相手に魅力を感じなかったり、あるいは別のことで衝突したりするかもしれない。「真逆の性格だから、うまくやれているところもあるんだな」と双方が自覚できれば、相手への感謝の気持ちが蘇り、対立関係も和らぐでしょう。(2) 互いの性格傾向を見直し、協力しあって成長を目指す傷つきやすい、傷つけやすい傾向は、実は二人の間だけで起きている問題ではないかもしれません。彼は他の人間関係でも、「気になることを言われた」「傷ついた」などと言っていますか? またトピ主さんのほうも、家族や友人・知人との会話において「私、ちょっと言葉がきついかも!?」と実感した経験や、誰かからそれを指摘された経験がありますか? もしそうならば、お互いにそれを認め合い、誰に対してもそうした言動を減らそう!と一緒に目標を掲げてみるのもひとつです。トピ主さんは、発言前にひと呼吸置く癖をつける努力などをしてみる。彼のほうも他人の言動や情報の取捨選択をする癖をつけ、“スルースキル”を磨く。もちろん、自分をひどく曲げてまで万人に合わせる必要はありませんが、自分たちの周りの人間関係がより円滑になるならば、メリットは大きいですよね。二人で敵視しあうのではなく、「一緒にいることで、お互いに人間的にも成長できたらいいね!」というスタンスになってみるのがおすすめです。(3) 「環境」や「距離」を調整してみる思いきって、物理的な環境や距離を調整してみるのもおすすめです。例えばですが、二人はトイレや臭いに関して「傷ついた」と衝突しているケースが多いようなので、今より広めの部屋か、トイレが複数ある物件に引っ越すのも一案です。引越しは大変かもしれませんが、家の造りが変わるだけで、共同生活におけるストレスや衝突は想像以上に減るので効果はあると思います。あるいは、どちらかが別の部屋を借りるなどして、しばらく別々に暮らしてみるのもいいでしょう。今回の件は、交際期間が長くなってきたからこそ出てきた問題、という印象も受けました。物理的に距離を取ってみると、互いへの感謝や一緒にいる楽しさを再び思い出せるケースは多いですし、万が一、離れてみて愛情が薄れていることに気づいた場合は、今後を考え直すきっかけにもなります。少し心配なのは、トピ主さんだけでなく、彼のほうも「疲れる」と言った……という点。誰かと一緒にいて「疲れる」と感じるのは、精神的な負担がかかっているということ。恋愛において、負担がかかり続けるのはあまりいいことではないので、これ以上、心が離れてしまう前にぜひ上記3点、試してみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年04月15日「彼氏と別れ友達にも疲れた」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。1か月交際した彼氏に別れを告げられたばかりだというトピ主さん。別れる際、社会人サークル仲間も巻き込んでしまい、そのことについて苦言も呈されてしまったそうです。「彼氏も友達も失った気分でいっぱい」「暫くは誰とも連絡もとりたくない」と心境をつづり、「このまま(人間関係を)フェードアウトしてもいいのでしょうか?」と問いかけています。人間関係をフェードアウトしたくなる理由と、その対策トピ主さんは彼と別れるにあたり、周囲に相談に乗ってもらったり、荷物の受け渡しに立ち会ってもらったりした。そのことで周りも“疲弊した感じ”になり、先輩からは苦言を呈され、友達に謝罪しても、うっとうしがられてしまった……とのこと。失恋の上に、そうした状況が重なれば、さぞかし辛かっただろうと思います。今回はまず、「人間関係をフェードアウトしたくなる」理由について考えてみましょう。個々の性格にもよりますが、以下の理由が多く見受けられます。(1)「嫌われた」「恥ずかしい」「気まずい」等、自意識(公的自己意識)が強くネガティブに働くとき(2)楽しさや意義など、その関係を続ける“メリット”が感じられないとき(3)「価値観が合わない」「面倒が多い」「お金がかかる」など、関係維持に何らかの“負担”を感じるとき投稿から察するに、今回は1の理由が大きいようですね。ですが、トピ主さんは本当に“嫌われた”のでしょうか。今回の件に関わった先輩は、「(またサークルに)いつでもおいで」と言ってくれたとか。つまり、トピ主さんがした“行動”には苦言を呈したものの、“トピ主さん自体”を拒んだわけではなく、今も仲間の一員だと思っている。その点に気づいてみると、状況の感じ方も少し和らいでくるかと思います。「また自分がうっとうしいことを言いそうな気がして(参加は)無理そう」とのことですが、無理せずしばらく休んで、元気な自分になってから復帰しても遅くはないと思いますよ。連絡をフェードアウトするかどうかは、トピ主さん次第。「もうこのコミュニティは失ってもいいや」「関わるのが辛い」と思うならば、誰の許可も要りません。ただ、コミュニティにまだ未練がある、あるいはその先輩に感謝や有難みを感じているならば、「また元気になったら参加させてください。色々本当にありがとうございます」などと、ひと言返事をしてから距離を置くといいと思います。その上で、トピ主さんが今すべきことは、自分が心地よくいられる場所でエネルギーをチャージして、気分を切り替えること。家族や昔の同級生と過ごすのもいいですし、旅先の人や動物と触れ合ったり、全く新しい別のコミュニティに参加してみたりもいいでしょう。幅広く世の中を見て、気持ちがホッとするような時間や場所を探していきましょう。“恋愛がらみの失敗”は、多くの人が経験すること恋愛感情は人の理性やモラル意識を奪いやすく、その分、身勝手さや甘え、依存心等が表に出てしまうことも少なくありません。そのために人は恥ずかしい・気まずい思いをしたり、時には取り返しのつかないトラブルを起こしてしまったりもします。でも、そうした“恋愛がらみの失敗”は、程度に差はあれ、人生の中で多くの人が経験することなので、あまり悲観しなくても大丈夫。時が解決してくれます。ただし、「どう思われても仕方ない、自分がしたことだ」と責任を持って受け止められるかどうかは重要です。心のどこかに相手や周りのせいにする気持ちがあると、またいずれ同じような“恋愛感情の暴走”を引き起こし、もっと多くのものを失ってしまう……なんてことも。起こしてしまったことを受け止め、素直に悲しみ、それからそんな自分も失敗も許して、次回への教訓にする。それができれば、たとえ今回人間関係を失ったとしても、次回はうまく対応できるでしょう。メッセージツールで人間関係を壊さないコツLINEでも「友達や先輩にうっとうしいことを送って」しまっていた、というトピ主さん。メッセージツールの恐ろしいところは、ボタンひとつで、いくらでも“一方的に”自分の気持ちを垂れ流せてしまう点。相手の顔色が見えない分、プラスαの配慮をしていないと、人間関係に亀裂を走らせてしまうことも少なくありません。送信前には必ず一呼吸置いて見直したり、「電話してまで伝えたい内容だろうか?」と一考したりする習慣を。メッセージツールは約束事の連絡にとどめ、誤解を生じやすい気持ちの話や謝罪などは会ったときに言う……などとルールを決めて使うのもおすすめです。人間関係には誰でも多かれ少なかれ、疲れるものです。それでも、関わることでしか得られない喜びや楽しさ、意義や面白さがあるから、人は関わりを求める――。トピ主さんもきっと、サークルでそんな気持ちを感じられた時期があったはず。まずは元気を取り戻して、また人と関わる楽しさが蘇ってくるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年04月08日「好きかどうか自分の気持ちがわかりません」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。20歳代後半のトピ主さんは、1年ほど前から何度も一緒に出かけている男性がいます。何度か「付き合おう」と言われているものの、トピ主さんは自分が彼をどう思っているのかわからず、「煮え切らない態度をとって困らせて」いるそうです。「どうしたら自分の気持ちを見定めることができるのでしょうか?」と問いかけています。友情と恋愛の違いは、感情の“質”にあるこれまで恋愛や交際の経験がないというトピ主さん。好きになってくれた人は何人かいるものの、自分から男性を好きになったことはほとんどなく、しかし「いつかは本当に大切に思える人とずっと一緒にいたい、結婚したい」と思っているそうです。彼のことは「人として好き」で、「会いたいとか話したいと思うし、一緒にいて楽しいので、断ることで会えなくなるのは寂しい」けれども、話したい・楽しいというのは友達にも抱く感情ではないか?という疑問も感じている。「(身体的な)欲求が湧かないのは男性経験のなさゆえ」かもしれない……とのことですが、恋愛と友情は感情の“質”にも大きな違いがあります。古くギリシャ時代から、「愛」の定義はいくつかに分類されていました。エロス(性愛)、フィリア(友愛)、ストルゲ(家族愛)、アガペー(無償の愛)等がその代表的なものですが、日本で一般的に言われている“レンアイ”は、エロスに該当します。エロスには、「嫉妬・不安・苦悩・欠如」といった感情が含まれることが知られており、具体的には、相手に関わる異性に嫉妬を覚えたり、些細なことで不安が生じたり、自分に欠けているものを渇望するような気持ちになったりします。もちろん、そうした感情も乗り越えた上で素晴らしいパートナーシップを築いている方々もいますが、同じ「好き」でもそのような感情の揺れや葛藤を含むかどうかが、恋愛か友情かを分ける大きな違いと言えるでしょう。自分の恋愛感情の有無を知る方法は?上記を踏まえた上で、トピ主さんにぜひ自問自答してみてほしいことがあります。それは「今後の人生で、運命とも思えるような恋愛を絶対に経験したい!と思っているのかどうか」です。YESならば、この彼ではそれを叶えるのが難しい可能性が高いので、お断りするのがベターかもしれませんね。逆に、そうした恋愛に特段憧れを持っていない、切ない・苦しい思いはしたくない、穏やかな交際や家庭を望む気持ちが強いならば、この彼も十分に候補にはなり得ると思います。「会いたい、話したい」という気持ちはあるようですし、情熱的ではなくとも、楽しい交際ができる可能性は感じました。「その答えも分からない、とにかく彼に対して恋愛感情を持てているのかどうかを知りたい」ということならば、一度スッパリと距離を置いてみるのも一案です。多くの哲学者たちも述べていますが、人の欲望は“手に入っているもの”を軽んじ、“手に入っていないもの”を渇望する……という傾向があるのは確か。失ってから相手への恋愛感情を自覚する人も少なくありませんし、当たり前に彼と会える関係だからこそ、恋愛感情を抱きにくくなっている可能性も。しばらく距離を置いて、「やっぱり彼を失いたくない」「彼が他の女性に心を移したら嫌だ」といった感情が湧いてくるかどうかを確かめてみるのもひとつです。「自分の人生には、恋愛感情がどのくらい大事なのか」を知っていこう恋愛を始める時期や出会いのタイミングは人それぞれ。ただ世の中には、いわゆる“恋愛感情”が湧きにくいタイプの人、嫉妬や不安などの不安定な感情の世界が苦手な人もおり、その場合、友情や家族愛、生き物や万物への愛など、異なる種類の愛情を大切にしている例も少なくありません。異性がそれなりにいる環境で過ごしてきても、異性に心惹かれた経験が一度もないならば、「私は恋愛のときめきがなくても楽しく生きられるタイプなのかも?」と判断し、その上で人生を選択していくのもひとつの有意義な生き方だと思います。同様に、運命の相手や恋を信じて突き進む人生を選ぶのも、大いに自由です。受け身にならず、自分からどんどん“ときめくもの”を探すようにしていれば、そのうちに恋愛感情を抱ける相手を見つける可能性もあり、そうした経験を通じて、「自分の人生にどのくらい“恋愛”というものが必要なのか」「自分にはどういう相手が最適なのか」等々、見えてくるものもあるでしょう。いずれにしても、「愛の種類はひとつではない」「恋愛感情を抱けること=幸せな交際や結婚・幸せな人生につながるとは限らない」という点だけは心得ておくと、今後の選択の上で有効なヒントになると思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。(外山ゆひら)
2019年04月01日リアル・モンスターワイフ、再び
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