女性が強くなったと言われて久しい日本。日本男児よりも草食系が増えれば、大和撫子よりも肉食系女子が増えるのが自然の摂理なのでしょうか。この世界は、互いに補い合って生きています。つまり、誰かが強くなければならないのですから。こんな傾向は、日本だけにとどまらないのも面白いところ。世界を見渡せば、ふがいない男性を尻目に活躍する強い女性が目立ちます。でも、男性が幅を利かせていた時代から、強い女性はおりました。そして、強さの種類も実に様々。近頃、男たちの時代を支え、新しい時代を切り拓いてきた強い女性たちに、映画界でも光が当てられています。例えば『アメリア永遠の翼』。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは史上最も有名なアメリカ人として必ず名前が挙がる、アメリア・イヤハートの実話を基にした映画です。彼女は、女性として初めて大西洋を横断した伝説の飛行士。時は1920年代。まだ、飛行機に乗ることが一般的でなかった時代、しかも女性飛行士など珍しい時代に第一線で活躍したアメリアですが、その勇気と楽天的な性格、そして困難にも決してくじけず立ち向かう強さに、時代を超えて共感する人は多いようです。特に、愛する人と出会ったことで、空で夢を追うことと、結婚して地上で暮らし続けることをどう両立させるか悩む彼女の姿を、自分と重ね合わせる現代女性も多いことでしょう。大西洋単独横断、大陸横断、太平洋横断など数々の新記録を打ち立てた彼女ですが、空での冒険の途中には、孤独と死の恐怖と戦っていたといいます。そんなとき、支えとなっていた夫の愛に応えるかのように、彼女は最後の冒険として最大の夢であった世界一周飛行に出ることを決意するのですが、残念ながら、周知の事実となっているように、彼女はその旅に出て、そのまま行方不明となっています。そんな彼女の謎にも迫る本作は、人間らしく、女性らしく生きながらも、既成概念に縛られることなく人生を駆け抜けたアメリアの強さを、同じ女性として誇らしく感じさせてくれます。そんなアメリアとは違った形で、女性らしい強さで愛を貫いた人もいます。良く知りもしない人とのお見合い結婚が普通だった時代に、お見合いの5日後に結婚し、極貧生活の中で無名時代から漫画家・水木しげるを支え続けた妻・布枝。赤の他人だった2人が、どのように本物の夫婦となっていたかを、彼女の自伝的エッセイを基に描いた映画が『ゲゲゲの女房』です。恋愛感情はおろか、情すら芽生えさせる前に、夫婦となるなんて、いまではなかなか考えられませんが、苦労の中でも、ささやかな喜びを共有し、互いを受け入れ、信じ合うことができるようになるなんて、やはりこれは愛のひとつの形。夫婦愛という前に、人間愛なのかもしれません。漫画を描くことしかできない収入の少ない夫を、日本を代表する人物へと無事に成長させたのも、自分の人生を投げることなく受け入れ続けた妻の強さの賜物。自分の置かれた境遇にひたすら文句を言うことは簡単ですが、布枝さんの生き様を見ていると、やはり人生は自分次第なのだなと感じられるのです。もちろん、夫婦は二人三脚。でも、2人の生活をどう生きるかは、まずは自分の心の持ちようから始まるはず。水木しげる氏の才能を開花させたのは、妻である布枝さんの賢さと強さでしかなかったのだなと思うのです。たとえ自分に何かを形にする才能がなくても、自分を生かす術は見つかるものなのかもしれません。かつて日本の良妻賢母がそうであったように、縁の下の力持ちに徹する、それが性に合っているという人がいてくれてこそ、この世は回っていくのでしょう。今日ご紹介した2作は、自分らしい強さを全く正反対のスタイルで貫いた女性の物語。あなたは、どちらの女性に共感するでしょう。もしかすると、いずれの生き方にも、思い切り共感できるかもしれませんね。(text:June Makiguchi)■関連作品:ゲゲゲの女房 2010年11月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会アメリア永遠の翼 2010年11月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Twentieth Century Fox■関連記事:夢と希望を乗せて大空へ羽ばたけ『アメリア永遠の翼』試写会に10組20名様ご招待H・スワンクが最も有名なアメリカ人女性パイロットに!『アメリア』予告編到着吹石一恵&宮藤官九郎“夫婦”が登壇!ゲゲゲの女房ってどんな人?
2010年11月17日「有意義な出会い」=「恋愛」だけではない!ビジネスウーマンの出会いの在りか人との出会いは、人生を豊かにするかけがえのないもの。大人になって世の中を知れば知るほど、そのことを深く実感しているビジネスウーマンも多いのではないでしょうか。しかし、待っているだけではなかなか巡り会えないのも、また「出会い」。「今年は自分から出会いを探しに行こう!」と思っている人がいたら、以下のランキングをぜひ参考にしてみては?>>男性編も見るQ、社会人になってから、「自分にとってもっとも有意義な異性との出会いがあった」と思える場所は?(複数回答)1位職場43%2位職場の外の仕事関係の輪14%3位合コン10%4位知人を介したお見合いや紹介7%5位同窓会6%■職場で出会いがあった人は……・「職場の同期会で彼氏ができた」(23歳/ホテル/サービス)・「同じプロジェクトで知り合い、彼氏になった」(26歳/医薬品/サービス)・「良い意味でも悪い意味でも、職場は人素の姿が見られる場だと痛感している」(27歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント)・「直属の上司。あれほど仕事ができて人のことも考えられる異性に会ったことはなかった」(27歳/倉庫/事務)・「人見知りなので仲良くなるのに時間がかかる。職場だとずっと関わり合うことができるから、時間をかけて仲良くなれる」(27歳/鉄鋼/購買)・「仕事への姿勢が見られるので、尊敬できる部分を知ることができる」(27歳/IT/営業)・「忘年会で、憧れている人と同じテーブルに座れた」(23歳)電気/営業)・「転勤が多いので、常にいろいろな人と出会える」(25歳/金融/金融系専門職)・「職場にいる男性ぐらいしか、新たに出会った人がいない」(23歳/医療/財務)・「とてもいい先輩達たちに出会え、熱心に指導してもらった」(27歳/化学/秘書・アシスタント)■職場の外の仕事関係の輪で出会いがあった人は……・「職場の先輩つながりで遊んでいるうちに、そこで出会った人と付き合っていた」(27歳/医療/サービス)・「いつも営業に来る人の笑顔が素敵」(25歳/医療/薬剤師)・「新人研修のとき他社の新人同期とたくさん出会い、さまざまな課題を一緒にやることでとても仲良くなった」(26歳/精密機器/営業)■合コンで出会いがあった人は……・「社会人になると合コン以外で異性と出会える場所がなくなってしまうし、職場の男性は異性として見ることができない」(27歳/飲食/サービス)・「職場が女性ばかりなので、合コンくらいしか出会いはありません」(26歳/損保/秘書・アシスタント)・「飲み会を通して、いろいろな人の価値観を知ることができた」(24歳/建築/秘書・アシスタント)■知人を介したお見合いや紹介で出会いがあった人は……・「気心の知れた友人の紹介なら安心感が違うし、実際にコンパで会う人より誠実な人が多い」(27歳/公益法人/金融系専門職)・「ダブルデートの開催で出会いが広がった」(25歳/医療/その他)■同窓会で出会いがあった人は……・「昔からの変化に驚く気持ちと懐かしい気持ちで盛り上がるから」(26歳/金融/金融系専門職)・「同窓会の飲み会で中学生のころに仲が良かった男子と再会し、再び良い雰囲気になった」(27歳/小売/販売)総評「異性との有意義な出会いの場」第1位は、多くのビジネスウーマンがもっとも長い時間を過ごす「職場」でした。とは言え、43%もの女性全員が「職場の同期会で彼氏ができた」(23歳/ホテル/サービス)、「忘年会で、憧れている人と同じテーブルに座れた」(23歳)電気/営業)などのコメントに代表される、いわゆる「オフィスラブ」を経験したというわけではありません。むしろコメントの中で多かったのは、尊敬できる上司・先輩との出会いや、心を開ける同僚との出会いにまつわるエピソードでした。年齢や性別の壁を越えて相手の深くまで知ることができるのは、毎日会う職場という環境と、連帯が必須である仕事内容のおかげかもしれませんね。続く2位も「職場以外の仕事関係の輪」と、やはり仕事に関わる場が出会いのきっかけとなっているケースが多いようです。一方で、そもそもの開催目的が「出会い」に限定されている「合コン」に対しては「もっとも有意義な出会いの場だった」と答えた人が10%にとどまりました。代わり映えのない毎日が続くと、「出会いは一体どこにあると言うの?」と疑問に思うこともありますが、以上の結果から、「現実的な出会いは実はすぐそばにある」と言えるのかもしれません。(文・兄矢壱子)調査時期:2009年12月16日~12月26日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性708名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクトレンドサプリ心ときめく出会いはどこにあるのか?コブス横丁「5年後までに結婚!」20代に出来る「早期婚活」って何?【女性編】初めて恋人ができた年齢ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年02月03日