飲食店情報サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなびは、20歳~69歳の男女を対象にお花見に関する調査を実施した。結果によると、女性の85.4%が「人混み」や「花粉」を避け、飲食店内でのお花見を支持していることがわかった。調査は、2012年3月27日から30日に、20歳~69歳の男女913人を対象にインターネットで実施。「お花見をする予定があるか」という質問に対し、「する予定がある」もしくは「多分すると思う」と回答した人は53.4%だった。「多分しないと思う」もしくは「する予定はない」と回答した人は3割近くで、その理由として、女性の1位は「人混みが苦手」、男性の1位は「特に興味がない」だった。また、花見をしないと回答していた女性の理由のひとつに「花粉症だから」というものがあることもわかった。そこで「お花見ができる飲食店を利用したいか」という質問に対し、女性は85.4%が利用したいという意向を示していることもわかった。「女性は人混みや花粉症が気になる外でのお花見には気後れするが、飲食店内でのお花見には好感を持てるのでは」と同社はみている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日2月23日、株式会社ぐるなびと静岡県熱海市が、「熱海市活性化に関するパートナーシップ協定」締結式を開催した。現在、駅前再開発を伴う大規模リニューアルを展開中の同市は、各種リニューアル事業に着手している。その一環として、全国的にも認知されているぐるなびとタッグを組むことで、市内の飲食店情報を発信して、同市への観光客を増やす目論見だ。温泉地としての長い歴史を持つ同市には、かつてこの地に保養に訪れた文人、別荘を構えた著名人に愛された名店も多い。そうした“ストーリー”も含めて、熱海の食文化をアピールするためにも、「食」を切り口としたインバウンド事業に貢献したことが評価され、観光庁から「YOKOSO! JAPAN大使」に任命された滝久雄氏が会長を務めるぐるなびは、パートナーに最適だと考えたという。これを受けて滝会長は、「熱海で街コン(=市内の飲食店も協力するコンパ)を開催するのもおもしろい」、「中国人観光客の誘致にもつなげていきたい」と、ウェブサイト上での紹介にとどまらない協力方法を提案。手始めに、ぐるなびから生まれた旅行グルメサイト「ぐるたび」に熱海特集ページを作成して、同ページを中国語・韓国語・英語に翻訳したページも開設することを約束した。これはぐるたびにとっても初めての試み。東日本大震災を受けて、国内全般の外国人観光客が減少したことは事実。今回、翻訳ページを作成することで、外国人観光客誘致にどれほどの結果が出るのかに注目したい。国内を見渡せば、ご当地グルメのイベントであるB-1グランプリなど、町おこしをテーマにして成功した例もある。今回の「食」を切り口としたインバウンド事業は、国際的な町おこしとしての注目も集まるに違いない。また、締結式終了後は、マスコミ各社を招いての懇親会を開催。取材陣一同が、ぐるなび・熱海市が自信を持ってすすめるレストラン3店舗に招待された。●中華飯店 大一樓(ダイイチロウ)まず1軒目は、「中華飯店 大一樓」。昭和32年創業の同店では、海に面した熱海ゆえの新鮮な海鮮物や地の物をふんだんに採り入れた独創的な中華料理を味わうことができる。お店自慢のメニューは、ゆで海老(1尾250円)、石焼煮込み麺(940円)など。店内でも食すことができる揚げワンタン(420円)はおみやげ用(12枚入)の用意もあり、購入して帰る人も多いのだという。●焼肉秘苑続く2軒目は、「焼肉 秘苑」。宮崎牛、佐賀牛、富士山牛といった厳選した国産銘柄牛を、重厚な空気に満ちた空間でゆったりといただくことができる同店には、全国から通い続けるファンが多数いるという。お店イチオシのメニューは、特選ざぶとんカルビ(3,900円)。伊豆のワサビ、レモン、おろしポン酢といった調味料にもこだわった逸品だ。また、店主が考案したふわふわ玉子の石焼ビビンパ(1,580円)も常連からの支持が高い。●RESTAURANT スコット本店軒目は、「RESTAURANT スコット本店」。谷崎潤一郎や志賀直也に愛されたことで知られる同店は、昭和21年創業の老舗。看板メニューのビーフシチュー(2,835円)に使用されているデミグラスソースは、伝統の製法をベースに改良を重ねた匠の味。また、同ソースを楽しめるタンシチュー(3,675円)他、アワビのコキュール(3,045円)なども人気が高い。レストラン視察後は、熱海商工会議所にて、同商工会議所が立ち上げた熱海ブランド事業「ATAMI COLLECTION A-PLUS」(の説明が行われた。2012年1月に始動した同事業では、世界的ソムリエの田崎真也さんらが審査して選んだ商品を熱海名物として全国に発信。ウェブサイト上でも、この地に縁のある文人墨客に食されてきた歴史をもつ商品、選び抜いた良質な原材料を用いて開発された商品など全28点が紹介されている。この日、取材陣に紹介された中華飯店 大一樓の揚げワンタンの他、「株式会社釜鶴」が販売する伊勢海老ひもの(4,200円~)など、熱海ならではのユニークな商品を揃え、観光客に熱海の食を楽しんでもらう狙い。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日熱海というと思い浮かべるのは、海、山、温泉……。観光の魅力にあふれた街だが、「おいしいもの」の宝庫であることがあまり知られていない。2月23日、熱海市は、熱海の食の魅力をもっと世の中に広く知ってもらう機会を作ろうと、飲食店情報検索サイトの最大手「ぐるなび」とパートナーシップ協定を結んだ。ぐるなび会長の滝久雄氏は、食を切り口としたインバウンド事業に貢献したとして「YOKOSO! JAPAN大使」にも任命されており、さらに、熱海とはパブリックアート普及のためのステンドグラス工房を持っているという縁もある。また、ぐるなびは全国の食・旅情報を網羅。「マルシェ・ジャポン」の事務局として、地方生産者と消費者をつないでいる実績はご存知の通り。では、実際に熱海の食の魅力とはなんなのだろう。まず思い浮かべるのは、海の幸、山の幸。しかし、それだけではない。熱海という古の観光地を愛した文人、政治家、俳優女優、セレブたち……。舌の肥えた人々が熱海を訪れることで、飲食店自体のレベルが非常に高くなっているのだ。また、飲食店の数も、人口に対する飲食店の割合が全国平均の5倍。切磋琢磨した、総合的にレベルの高い食の町といえる。その一例をご紹介したい。まず、アイディア料理をつぎつぎと生み出している中華料理屋「中華飯店 大一樓」。創業は昭和32年。一番の名物は「揚げワンタン」だ。サクッと揚げた皮に、暖かな甘酢をつけていただくもので、全国発送もおこなっており、熱海名物のひとつ。今や進化を遂げ、カレーソースやフルーツサラダのソースなどのアレンジメニューもあり、アイスクリームにつけるのもオススメだという。また、麺に胡椒を練り込んだこしょうそば、極太麺を使った煮込みそばやあんかけチャーハンなど、オリジナリティにあふれたメニューが注目の的だ。その店名の通り、数々の有名人の隠れ家として愛されているのは焼き肉店の「秘苑」。お肉のおすすめはザブトン。それまで脚光をあびることがなかった部位に注目し、日本で初めてメニュー化したといわれている。しかも、ザブトンの中心の「マクラ」という甘い部分だけを使った贅沢な焼き肉だ。ミネラルが豊富なイギリスの結晶塩「マルドン」がふられていてそれだけでもおいしいが、熱海のポンカンを使ったおろしポン酢、伊豆の本わさびと、味付けにも熱海の魅力があふれている。さらに大人気なのが「ふわふわ玉子の石焼きビビンバ」。伝統的な方法で作られたチョンジュビビンバの上に、寿雀卵というコクのある卵を泡立ててたっぷりのせ、ふわっふわに蒸し焼きにしたもの。優しい卵を混ぜながらいただくビビンバは、必ずリピーターになってしまう味わいだ。熱海の飲める温泉水で漬けるというさっぱりとした白菜キムチなど、サイドメニューにも魅力がいっぱいの一店だ。最後に、熱海レストランの代名詞ともいえる老舗洋食店「スコット」。谷崎潤一郎、志賀直哉などなど名だたる文人が愛したレストランとして知られている。先代シェフが東京出身でホテルで修業をしていたため、話も味のセンスも合う、と熱海文人たちの間で評判になったのだそう。また、旅館に長く宿泊している人たちが魚料理以外のものを食べたくて、と訪れることも多かったそう。1週間かけてソースを仕込むビーフシチューやあわびのコキュールは、ほかではいただけない、熱海名物。さて、熱海にはおいしいお土産も充実している。熱海市では「ATAMI COLLECTION A-PLUS」として、熱海ブランドを発信。ソムリエの田崎真也氏を特別審査委員に迎え、28点のお土産ものを認定した。老舗の和菓子あり、魚介を使ったお惣菜「イカメンチ」、干物専門店の「伊勢海老干物」や自家製アンチョビ、梅干しなどなど上質な食のお土産が揃っている。リニューアル中の熱海駅にもショップが完成したばかりなので便利。温泉、観光だけじゃない熱海。知れば知るほど「食べたい」熱海になってくる。しかも、情報はぐるなびからリアルタイムに発信。“今の熱海”情報を手に、今度のお休みは東京から1時間以内の非日常へ。参考サイト: ぐるなび
2012年03月04日それは勝手なイメージから始まりました。「スナックよしえ」「スナックみやび」といった具合に、スナックの名前は圧倒的にひらがなが多いと思っていたのです。今回の調査で、その認識がいかに間違っていたかを思い知らされました。東京都中のスナック名をタウンページを使って調べ、ランキング化。その数、8000件超!途中、幾度もくじけそうになるのを乗り越え、ついに完成した「東京都のスナックの名前ランキング トップ5」をとくとご覧ください。1位:「花」16件2位:「愛」15件3位:「さくら」「華」 14件4位:「ひまわり」「雅」「舞」13件5位:「カサブランカ」「ゆき」「道」11件こうして見てみると、ひらがな名よりも圧倒的に漢字名が主流であることがよく分かります。それも漢字一文字のものが目立ちます。そんな中、ひときわ異彩を放っているのが「カサブランカ」。カサブランカは花の名前ですが、「さくら」や「ひまわり」と肩を並べるにはややマイナーな感じは否めません。また、「カサブランカ」はモロッコの港湾都市の名前でもあります。さらに、同名タイトルの映画で、主人公が酒場を経営し、さらに恋人と偶然の再会を果たすのもその酒場、そんなロマンチックかつ切ない背景が、スナックのママたちにウケているのでしょうか。真相は果たして……?謎は深まるばかりです。1位、2位の「花」と「愛」に至っては、「華」・「藍」・「あい」等、類似の別の表記の名前を合わせると、「ハナ」系が33件、「アイ」系が30件にものぼります。ハナ族、アイ族、この2種類が、スナックの名前界のツートップとして君臨しているようです。そして、スナックと聞いて多くの人が想像しがちな、ひらがなの名前ですが、トップ5入りしたものは少ないものの、かなりの数が存在しているのは間違いありません。「スナックゆうこ」「スナックあや」「みつこ」「みゆき」「ようこ」と、名前の種類が多岐に亘っているため、ランキングでは上位には入りませんでした。残念ながらランキングに入らなかったお店も、ユニークな名前であふれていました。●ゲームっぽい名前「スナックぷよぷよ」「スクエア」「ミュウ」「ビアンカ」「フローラ」「パパスクラブ」「ヘンリー」「ベビーサタン」「ぷよぷよ」は言わずと知れた落ちモノ系ゲーム、「スクエア」はFFシリーズ・ドラゴンクエストシリーズで有名なスクエアエニックス、「ミュウ」はポケットモンスターにおける幻のポケモン。そして特筆すべきは『ドラゴンクエスト5』に関連する名前が異様に多いことです。「ビアンカ」「フローラ」「パパス」「ヘンリー」はドラクエ5の登場人物、「ベビーサタン」はドラクエ5をはじめとしたドラクエシリーズに出てくる敵キャラクター。スナックのママはドラクエ5好きが多いのでしょうか。またしても謎は深まるばかりです。●漫画・アニメっぽい名前「さざえ」「スナックしんちゃん」「アシベ」「スナックムーミン」「ムーミン谷」「のんたん」「ルパン」「ルパン三世」「ルパンの館」「ルパン洋風居酒屋」子どもに人気の漫画から、家族で楽しむアニメまで、多様なラインアップとなっております。ここでは「ルパン三世」風の名前が健闘。スナックとルパン、確かになかなか親和性がありそうな組み合わせです。●そんな名前でいいのか?一文字系「あ」「ぶ」「ら」約8000件のうち、たったの3件でしたが、ひらがな一文字だけの名前をつけてしまっていた猛者がいました。くしくも並べて書くと「あぶら(油)」。これは何かの陰謀でしょうか?●なんだかとても楽しそう「たぬきぽんぽこ」「ぽんぽこ多ぬき」「にこにこ島」「ぴよぴよ村」「シンデレラのおばけやしき」「西国村わきあいあい」「あんぽんたん」「とんちん館」「豚珍館」「わかんない」たぬきだったり、ぴよぴよしていたり、わきあいあいと大騒ぎ。遊園地のアトラクションをほうふつとさせる名前が多いのも心躍るポイントです。「わかんない」なんて名前があっても、「あんぽんたん」と自虐的な名前にしてしまっても、やっぱりどこか楽しそうです。このように、名前ひとつだけで楽しませてくれる、サービス業の鑑・スナック。お気に入りの名前は見つかりましたか?私は、これだけあれこれツッコミを入れておいて、一番気になったスナックは「麻由美」。なんだかんだ自分の名前が使われているとうれしいものです。今回は東京都内、約8000件の調査でしたが、日本中では11万件近くもあるスナック。無難な名前で小さくまとまらず、度肝を抜くような珍ネーミングで今後も世の中を沸かせていってほしいです。(朝井麻由美+プレスラボ)【関連リンク】スナックの看板に思いをはせるスナックの看板をめぐる旅。スナック「あけみ」を探し求めて奔走する。お酒の「新ジャンル」にふさわしい名前は?ビールでも酎ハイでもない「新ジャンル」のアルコール飲料。そのネーミングを考えてみました。
2009年07月10日