今年10月、東京・神田に新たにオープンしたアートギャラリー・KanZan Galleryにて、フォトグラファー・佐藤裕信の作品展「Collisions!!」が行われている。19歳の時にフォトグラファーとしてキャリアをスタートさせた佐藤裕信は、02年に独立してから現在まで独自の感性を滲ませたグラフティーで、広告、雑誌、CDジャケット、TV、映画、演劇など多岐に渡る分野で活躍してきた。その一方で、様々なアーティストとコラボレーションを行いながら精力的に個人制作も行う気鋭アーティストだ。佐藤の初めての個展となる本展では、フォトグラファーとして活動してきた20年間の時間、空間、出会いをシャッフルし、展覧会タイトルである「collision!!(=衝突)」の通り、様々な形でぶつけ合わせ、再構築させた約28点の新作を披露する。“和”というテーマをベースに、モデルや子供の足、風景、スチルライフなどを被写体とした写真は、全て本展のために撮り下ろされたもの。写真の1点1点には上からドローイングやコラージュを施し、額からはみ出した立体的な展示を行うことにより、平面に収まった従来の写真展の在り方に新たなアプローチを提示する。一部の作品に写るオブジェや、モデルが身につけたヘッドピースや装飾布はコスチュームデザイナー・ARAKI SHIROが手がけ、また、グラフィックアーティスト・牧かほりとコラボレーションを行った作品も展示されている。会場ではARAKI SHIROがペイントしたオリジナルTシャツも販売する。一般財団法人日本写真アート協会が主催するKanZan Galleryでは、若手アーティストにスポットを当て、様々なジャンルの企画展を行っていく。次回12月4日からは、華道家(草月流)でありフォトグラファーである勅使河原城一の写真展を予定。なお、ギャラリーのオープニングよりこれまで行われた佐藤裕信を含む全4人の写真家による展覧会のキュレーションは坂田大作が行った。【イベント情報】「Collisions!!」会場:Kanzan gallery住所:東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2階会期11月17日~11月29日時間:11:00~20:00定休日:月曜日入場無料
2015年11月20日東京都現代美術館、読売新聞社、TBSは、『トイ・ストーリー』シリーズなど多くのアニメーション作品を生み出すピクサー・アニメーション・スタジオの30周年記念展「スタジオ設立30周年記念ピクサー展」を開催する。会期は3月5日~5月29日(月曜日および3月22日は休館、ただし月曜であっても3月21日、5月2日、5月23日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)。会場は東京都現代美術館。観覧料は一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円。未就学児は無料。同展は、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』、2015年公開の『インサイド・ヘッド』、そしてこれから公開となる最新作『アーロと少年』など、数々のアニメーション作品を世界に送り出している「ピクサー・アニメーション・スタジオ」(以下、ピクサー)の設立30周年を記念して行われるもの。また、同展は2005年にニューヨーク近代美術館でスタートし、世界各国で好評を博した世界巡回展で、今回新たな作品群を加え日本に上陸する。1986年、アメリカのカリフォルニアで、ジョン・ラセター、エド・キャットムル、スティーブ・ジョブズらが集って設立された「ピクサー」。同スタジオの生み出すアニメーション作品は、日本やアメリカだけでなく世界中で上映され、多くのファンに愛され続けているが、「ピクサー」には最終的に人々の目に触れるCGアニメーションを形にする技術スタッフと同じくらい多くのアーティストやデザイナーたちが在籍しており、彼らはストーリーや映画のビジュアルなどを考える企画の構想段階で、手描きのドローイングや、パステル画、彫刻などを生みだしている。同展では、そうした同スタジオ内での創作活動にスポットライトをあて、ピクサーに所属するアーティストたちが創り出したドローイング、カラースクリプト、マケット(キャラクター模型)など、多種多様なアートワークの数々を紹介。フルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』(1996年日本公開)から最新作『アーロと少年』まで、 映画制作の源となったアートワーク約500点を一挙公開するほか、 アニメーションの原理を体感できる「トイ・ストーリー ゾートロープ」、平面のアートワークをデジタル技術で3Dに変換して大型スクリーンに投影する「アートスケープ」といったふたつのインスタレーションも登場するということだ。ちなみに、マイナビニュースではピクサーで『トイ・ストーリー3』等の作品でアートディレクターを務めた日本人クリエイター・堤大介氏のインタビューを掲載している。
2015年11月19日ソニーストアは、「PlayStation 4 ソードアート・オンライン ゲームディレクターズ・エディション 《Aincrad》 Model」の発売を記念して、『PlayStation 4刻印モデル発売記念「ソードアート・オンライン」展』を2015年11月19日(木)より銀座ソニーショールームで開催する。2015年11月19日(木)~2015年12月11日(金)に開催予定の「ソードアート・オンライン」展では、11月19日(木)に発売される「PlayStation 4 ソードアート・オンライン ゲームディレクターズ・エディション 《Aincrad》 Model」をはじめ、「ソードアート・オンライン」ゲームシリーズのムービーコンテ、歴代ゲームシリーズの限定版、原作者・川原磔氏やキリト役・松岡禎丞の色紙などを展示。さらに、アスナ・ユウキの剣、あのパペット「ユイちゃん」の展示に加え、PS4版『Re:―ホロウ・フラグメント―』と『―ロスト・ロング―』の試遊も実施される。また、11月22日(日)(いい夫婦の日)には、着ぐるみ・キリトさん&アスナさんが銀座ソニービル ソニーショールームに登場。先着で「ソードアート・オンライン スペシャルノート」(B5サイズ/非売品)がプレゼントされるので、こちらもチェックしておきたい。そのほか詳細はソニーストアのキャンペーンサイトにて。(C)2015 川原 磔/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOⅡ Project(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.(C)2015 Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2015年11月19日伊勢丹新宿店本館5階のアート&フレームにて11月11日より、クリスマス企画「冬が来るその前に アートのあるクリスマス2015」がスタートした。期間は24日まで。同イベントでは、10名のクリエイターによる冬が待ち遠しくなるようなアート作品の展示販売が行われる。中でも注目は、宇野亜喜良を筆頭に、坂崎千春、ミロコマチコ、石黒亜矢子と全4作家の新作と、本展のために描き下ろした原画だ。日本を代表するイラストレーター宇野亜喜良は、同展のために描き下ろした原画を出展。3月に行われた個展「ペンギン百態」が記憶に新しい坂崎千春は、人気のペンギンアルファベットに引き続き、新作版画の「ペンギンナンバー」を発表する。昨年の伊勢丹クリスマスディレクションに続いての登場となるミロコマチコは、「北欧に生きる動物たち」シリーズと「道で出会う野良猫たち」シリーズを描き下ろし。猫をモチーフとした作品でも人気を集める妖怪画家の石黒亜矢子による初の版画「喜怒哀楽憂」シリーズや「昔の玩具遊び」シリーズなども登場する。他6名の作家、ドナ・ウィルソン、ヒグチユウコ、ロブ・ギドニー、高橋真琴、タロアウト、ウィスット・ポンニミットは、人気のアクリルボックスアートを出品予定。また、作家によるサイン会も実施される。11月15日には坂崎千春が、21日には石黒亜矢子が、23日にはミロコマチコがそれぞれ14時から16時まで登場。サイン会の整理券は、同展で額装品を購入した各日先着50名に配布される。
2015年11月11日東京都・汐留のパナソニック汐留ミュージアムは、ボタニカル・アートの名品や、植物を着想源としたデザイン・工芸品を展示する「キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」を開催する。会期は2016年1月16日~3月21日(水曜休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。同展は、キュー王立植物園が収蔵する22万点を超えるボタニカルアートのなかから選りすぐった、黎明期から現代までのボタニカル・アートの名品、さらに植物を着想源としたデザイン・工芸品を含めた約150点を展覧するもの。また、発展に寄与したジョセフ・バンクスやチャールズ・ダーウィンらの研究者、17-19世紀を代表する植物画家たち、ウィリアム・モリスをはじめとするデザイナーなども紹介される。キュー王立植物園は、自然の景観を活かし、多種多様な美しい草花を巧みに配して変化に富んだ光景をつくり出すイングリッシュ・ガーデン(英国式庭園)。それらの植物の多くはヨーロッパの原産ではなく、大航海時代以来、世界中から集められたものである。探検隊や植物最終家は、観賞用植物の他にさまざまな植物資源も集め、そうした植物は取引されることによってヨーロッパの社会や経済に少なからぬ影響を及ぼした。特に、英国においては、庭園は文化として豊かに発達。世界各地からもたらされた植物は記録と研究のためにさかんに描かれるようになり、科学的探求の成果の芸術的な表現であるボタニカル・アート(植物画)という絵画領域が確立されていった。18世紀半ばに英国王の私的な庭園として始まった同園は、現在、最先端の植物学の研究機関であり、また22万点のボタニカル・アートを収集し世界有数の植物園となった。壮大な庭園は、長きにわたる植物学と造園技術への貢献により2003年にはユネスコ世界遺産(文化遺産)にも登録されている。会場デザインは、代官山T-SITE(蔦屋書店)や湘南T-SITEなどを手がけた、ロイヤル・カレッジ・オヴ・アート(ロンドン)出身のマーク・ダイサムとアストリッド・クラインが設立した設計事務所、クライン ダイサム アーキテクツが担当。また、会場には、イングリッシュ・ガーデンをイメージした香りにつつまれて鑑賞する空間が設けられている。また、関連プログラムとして、ボタニカル・アートが王侯・貴族から一般市民までをどのように魅了してきたかが語られる講演会「ボタニカル・アートの魅力」が開催される。開催日時は2016年1月23日13:00~15:00。また、イングリッシュ・ガーデンと花の写真による講演会「イングリッシュ・ガーデンと花のある生活」が開催される。開催日時は2016年2月11日1:30~15:00。いずれの講演会も要予約で、聴講は無料だが同展の観覧券が必要となる。申込方法の詳細は同館Webサイトにて。そのほか、出品作家レイチェル・ペダー=スミスによる同展限定の特製ぬりえが、1月28日、2月28日、3月3日、3月8日の来館者全員にプレゼントされるということだ。
2015年11月06日リプトンは、学生や若手アーティストによる街頭アート展「125th Anniversary TEA WAY ART COLLECTION」を開催する。会期は11月14日~22日。展示場所は東京都・新宿区の聖徳記念絵画館前。同アート展は、ブランド誕生125周年を迎えるリプトンが、同社のブランドメッセージである"Tea Way"(見方が変われば世界が変わる)をテーマに、学生や若手アーティストが制作した絵画やモニュメント作品、空間展示など20以上のアート作品を、11月14日~22日の9日間にわたり、東京都・明治神宮外苑のいちょう並木に隣接する聖徳記念絵画館前に展示するもの。同会場では、リプトンのホットティーの無料試飲を楽しめるという。また、11月1日からは、制作に取り組む学生や若手アーティストの様子が、キャンペーンサイトにて公開されるという。参加者は、多摩美術大学、東京藝術大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学から集まった有志学生ら32名と、noritake、藤元明(リバースプロジェクト)、we+inc.(ウィープラス)ら、若手アーティスト3名。
2015年10月28日草間彌生、村上隆、奈良美智の作品が一同に展示される「草間彌生と現代アート展」が三越銀座店7階ギャラリーで、10月21から27日まで開催される。同展では草間の版画やドローイング、立体作品を中心に展示。同氏の作品は、画面を隙間なく覆う網目模様やドット、ユーモラスなフォルムの果物や花が描かれ、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションや野外芸術祭のオブジェなどでも知られている。このほか同展では、世界的な活躍を見せる村上隆、画家で彫刻家である奈良美智の作品も合わせて紹介される。【イベント情報】「草間彌生と現代アート展」場所:三越銀座店7階ギャラリー会期:10月21日~27日時間:午前10時30分~午後8時(最終日は午後6時終了)
2015年10月10日『ぐるんぱのようちえん』誕生50周年を記念して、堀内誠一さんの絵本展が開催されます。かつてアンアンのアートディレクターを務め、現在も使われているロゴのデザインも彼の手によるもの。『ポパイ』『ブルータス』『オリーブ』など、雑誌のデザインで一時代を築いた同氏の、絵本の分野での活躍が堪能できます。生涯で300都市以上を旅した旅行家という一面もあり、旅先で描いたという遊び心溢れるイラストの数々も、同展の見どころです。温かい気持ちになること、間違いなし。■八ヶ岳 小さな絵本美術館長野県諏訪郡原村原山開催中~11月30日(月)10:00~17:00(入館は16:30まで)10月6・13・20~23・27日、11月4・20・17・24日休館TEL:0266・75・3450※会期中、展示替えを行います。前期は10月19日(月)まで、後期は10月24日(土)から。◇『ぐるんぱのようちえん』 何をやっても失敗ばかりだったぐるんぱが、自分にぴったりの仕事を見つけるストーリーにほっこり。カラフルな絵の具でぐいぐい描かれた力強い絵はデザインとしても魅力的!『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店) 1966年 (C)Seiichi Horiuchi◇『かっきくけっこ』 詩人の谷川俊太郎さんが文を、堀内さんがイラストを担当とは豪華!あいうえお、かきくけこ…。日本語独特の音を、イラストで表現しています。『かっきくけっこ』(くもん出版) 2009年◇『でてきておひさま』 翻訳家の妻・路子さんが訳したスロバキアの民話に絵を付けた、夫婦唯一の合作です。おひさまが光を取り戻す場面は、まるでページが輝きだすよう。『でてきておひさま』(福音館書店) 2009年◇『こすずめのぼうけん』ポップな作品のイメージのある堀内さんの引き出しには、こんなタッチの絵柄も。美しい自然の風景と一緒に語られるのは、どこにでもいる親子の物語です。(福音館書店)1977年(C)Seiichi Horiuchi※『anan』2015年10月7日号より。
2015年10月06日東京都・渋谷のパルコミュージアム(渋谷パルコPART1・3階)では、親子アートユニット「アーブル美術館」 の大型個展「大々贋作展」を開催する。開催期間は10月30日~11月16日。開場時間は10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場)。入場料は一般500円、学生400円、小学生以下無料。同展は、メディアで注目を浴び、その作品画像がテレビCMにも使われるほどにもなった、"小学生ふたり+母親"で構成される3人組アートユニット「アーブル美術館」による初めての大型展覧会。アート鑑賞が趣味という館長(母親)の指導のもと、彼女のふたりの子ども(天馬くん、心海ちゃん)が、フェルメールやダヴィンチ、 ウォーホルからエリザベス・ペイトンといった古今東西の名画をユニークに模写したヘタウマ作品、約50点展示される。同展が初公開となる新作も展示されるということだ。また、10月31日と11月1日の各日15:00からは、アーブル美術館 館長・藤原晶子氏(ふたりの子どもの母親)によるギャラリートークが予定されている。参加費は無料(展覧会への入場料は必要)。なお、「アーブル美術館」は、親子で萬鉄五郎の"裸体美人"の贋作ごっこをしたのをきっかけにスタート。静岡県在住者を対象とした公募展「NCC Shizuoka 2012」に選出され、話題となる。その後、全国のイベントやギャラリーなどで展示会を開催するなど、「世界の名画」をテーマにした贋作で親子3人でアート活動を行なっている。ちなみに、アーブル美術館というユニット名は、母親・藤原晶子氏の「ルーブル美術館になりたい!」という想いで付けられているとのことだ。
2015年10月02日渋谷マークシティは、開業15周年を記念し、現代アートのプロデュースチーム「Walls Tokyo」とのコラボレーション企画展「ART MARKCITY」を開催する。会期は9月25日~10月12日。 展示時間は11:30~19:30。同企画では、渋谷マークシティ・4階アベニュー広場や一部店舗をミュージアム化。草間彌生氏、アンディ・ウォーホル氏などの有名作品から、日本人アーティスト・松山智一氏の作品を中心に、「WallsTokyo」がセレクトした30~40点を展示する。さらに、来店者がアートを身近に感じられるよう、キュレーターによる解説のほか、アーティストによるライブペインティングも実施するという。なお、「Walls Tokyo」は「現代アート」のセレクトショップ。アートをもっと身近なものにしたいというコンセプトに基づき、世界中からセレクトされた現代アートを適正価格(FARE PRICE)で提供するほか、ギャラリー運営を行っているとのこと。
2015年09月28日蓮の花の形をした建物が印象的な「ArtScience Museum at Marina Bay Sands(アートサイエンス・ミュージアム)」は、国際巡回展示が観賞できるシンガポール初の博物館。期間限定で開催される興味深い展示は、常にチェックしておきたい。金曜日には、ファミリー向けのお得なサービスも。マリーナ・ベイを特徴づける個性的な建物マリーナ・ベイ・サンズの併設施設として2011年にオープンしたアートサイエンス・ミュージアム。「芸術科学」をテーマとする博物館としては、世界初と言われている。蓮の花の形が斬新なこの博物館は、建築家モシェ・サフディ氏の設計。マリーナ・ベイ・サンズの会長がこの形を「シンガポールの歓迎をする手」と称賛したように、そのユニークな建築物はシンガポールのアイコンの一つとなっている。10本の「指」の先には天窓が設けられ、壁面をランダムに照らす。この屋根からは、雨水が中央のアトリウムを通って35メートル下のプールに滴り落ちる仕組み。雨水は構内で再利用されており、環境に配慮した建築物としても有名。国際巡回展示を観賞できる場所このミュージアムはアート、デザイン、メディア、建築、テクノロジーをテーマとし、大小合わせて21ものギャラリーにて、最先端の展示を観賞することができる。常設展「ArtScience : A Journey Through Creativity」では、Curiosity(好奇心)、Inspiration(インスピレーション)、Expression(表現)の3つの展示スペースを通し、創造のプロセスへの旅を表現。アーティストの作品を生む原動力、どのようにスキルを身に付け、創り出し、それによって私たちの世界がどう変わるかを考える機会を与えられる。ここでは、常設展に加え、世界的に有名なコレクションの国際巡回展示を開催できるのが最大の特徴。過去には、「タイタニック:アーティファクト エキシビション」「ハリーポッター展」「ダリ:Mind of Genius」など、シンガポールで最も人気の高い展覧会が催されてきた。毎週家族にお得なイベントも毎週金曜日は、子供が無料になる「ファミリーフライデー」を開催。大人のチケット1枚購入につき、12歳未満の子供が4名まで無料で入場できる。また、毎月一回、木曜日には、通常営業の後に「ArtScienceレイト」を開催。通常展示が終わる19時から22時まで、この夜限りの最先端パフォーマンスを目撃しよう。バーもオープンし、アートに浸る大人の夜を過ごすことができる。・詳しいスケジュールと内容はこちらArtScience Museum(アートサイエンス・ミュージアム)・住所:6 Bayfront Ave, Singapore 018974・営業時間:10:00-19:00(最終入館は18:00)・電話:+65 6688 8888・入場料金:展示内容により異なる詳しくはこちら・アクセス方法:マリーナ・ベイ・サンズのベイサイド。ショッピングモールの目の前。MRTベイフロント駅より徒歩10分。©All Photos to Singapore Tourism Board
2015年09月27日白亜の壁が眩しいビクトリア様式の建造物が目を引く美術館「The Arts House(アート・ハウス)」は、シンガポールのアートシーンを語るのに欠かせない場所。国内最古の政府機関が入っていたこの建物は、2003年に美術館として生まれ変わった。併設のレストランやカフェもユニークなので合わせてチェックしよう。役割を変えながら歴史を刻むアート・ハウス1826年にスコットランドの商人ジョン・マックスウェルの個人邸宅であったアート・ハウス。現在でも白く美しく輝くコロニアル調の建物は、後に巨大ホーカーセンター「ラオ・パ・サ」の建築に携わったGeorge Coleman(ジョージ・コールマン)によってデザインされたもの。その後Court House(裁判所)として、1954年から1999年までは国会議事堂として利用され、2003年に現在のアート・ハウスに姿を変えた。邸宅であった時代の名残を思わせるインテリアや、議場の跡地を利用したコンサートホールは、アート・ハウスの歴史的意味を感じさせる。シンガポールのアートシーンを牽引するアートイベントの数々アート・ハウスでは、常設展示に加え、ショートフィルムの上映や、演奏会、ワークショップなど、芸術的なイベントが随時行われている。建物内の部屋やスペースは、アート団体や企業などのイベント向けに有償で貸し出され、更にはウェディングパーティーの会場として利用されることも。シンガポールの国の歴史や建築様式の変遷を学べると同時に、芸術を発信するクリエイティブな場所として国民に重宝されている。※最新のイベント情報はこちら。併設のカフェでアートを感じるアート・ハウスには、5つの個性的な飲食店が併設。本屋とカフェが融合した「earshot café(イヤーショット・カフェ)」は、ゆっくりとコーヒーを飲みながらアートに浸れる絶好の空間。ランチセットのハンバーガーが人気。本格ベトナム料理が楽しめる「Viet Lang」や、生バンドが楽しめるバー「barber shop by timbre」など、魅力的な飲食店ばかり。アート・ハウスは観光スポットで有名な「ラッフルズ卿上陸地点」のすぐ近く。観光の合間にふらっと訪れて、歴史的建築と最先端アートにゆっくりと触れてみてはいかがだろうか。©All photos to Singapore Tourism BoardThe Arts House・住所:1 Old Parliament Lane, Singapore 179429・営業時間:10:00-22:00※BOX OFFICE(チケット売り場)は10:00-20:00。日曜休み。チケット購入が必要なイベント開始の1時間前にオープンする。オンライン購入はこちら・電話:(+65) 6332 6900 / (+65) 6332 6919(BOX OFFICE)・入場料金:チケット購入が必要なイベント以外は無料・アクセス方法:MRT City Hall(シティ・ホール)駅から徒歩5分。
2015年09月17日日本彫紙アート協会は、全国の彫紙アーティスト150人の作品を展示する「全国 彫紙アート展 2015」を東京と大阪で開催する。日程および会場は、10月1日~6日が東京都・表参道のPROJECT GALLERY、10月6日~11日が大阪府・阿波座のenoco江之子島文化芸術創造センター4Fルーム1。開場時間は両会場とも11:00~19:00(最終日は東京が17時まで、大阪は16時まで)。入場無料。同展は、紙を幾重にも重ねてアートナイフで"彫る"ことで、豊富な色数とさまざまな紙の質感が組み合わさり、切り絵とは違った奥行きのある立体的な作品を生み出す「彫紙アート」の展示会。全国の彫紙アーティスト150人の作品が展示される。2007年に第1回がスタートして今年で8回目の開催となる同展は、活動するアーティストの人数や地域が増えたことで、今回より東京と大阪の2会場での開催となった。また、来場者に気に入った作品を投票してもらうことで「グランプリ」が決定するという。結果は展覧会の終了後、同協会のホームページ、ブログ、Facebookなどで発表されるとのことだ。ちなみに、彫紙アートは日本発信の新しいアートとして海外からも注目され、全国に女性アーティストや講師が急増しているという。同協会では、通常の「一般クラス」のほかに、資格取得を目指す「認定講座」を用意している。協会認定の「彫紙アーティスト」になるとイベントへの出展が可能となり、彫紙アートスキルを学んで「彫紙アート インストラクター」として認められると、自分の教室を持って指導できるようになるとのことだ。
2015年09月14日東京都・白金台の東京都庭園美術館は、アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリーの分野を代表する作家に焦点をあてる「オットー・クンツリ展」を開催する。会期は10月10日~12月27日(第2・4水曜日・12月24日休館、12月23日は開館)。開館時間は10:00~18:00。観覧料は一般1,000円、大学・専門学校生800円、中・高校生・65歳以上500円。同展は、アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリーの分野を代表するオットー・クンツリの、1967 年の初期作から本展のための最新作まで長いキャリアを網羅する約150件のジュエリーのほか、写真、ドローイング、インスタレーションによって構成されるもの。オットー・クンツリはジュエリーが持つ身体との関係性、さらに他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性格を巧みに利用して、ジュエリーを普遍的な人間存在や社会のメタファーへと変換させてきた。一貫してコンセプチュアルなアプローチを続けながらも、そのユーモア溢れる表現はコンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらず、多くの人々に受け入れられているという。なお、同展はドイツ・ミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルング-国際デザイン美術館からスタートし、スイス・ ローザンヌのMUDAC現代デザイン応用芸術美術館を経て、最終会場として開催される国際巡回展となり、東京展のために制作された最新作も紹介されるということだ。また、関連プログラムとして、アーティスト・レクチャー「Komainu&Co.」が10月10日14:00~16:00に開催される(事前申込制)。また、本展キュレーターによるトーク「アートを身につけるということ」が11月8日14:00~15:30に開催される(予約不要)。さらに、シンポジウム「表現としてのジュエリー– その可能性」が12月6日14:00~16:00に開催される(事前申込制)。講師はスーザン・ピーチ(ジュエリー・アーティスト)、鈴野浩一(建築家)、山縣良和(ファッション・デザイナー)、関昭郎(同展キュレーター)。いずれも参加費無料だが、展覧会チケットが必要となる。そのほか、ジュエリーアーティスト・嶺脇美貴子によるワークショップ「マテリアル・ワンダーランド」が10月25日11:00~16:00に開催される(事前申込制)。申込方法、参加費などの詳細は同展Webページにて告知されるということだ。
2015年09月03日立川ブラインド工業は、日本伝統紋様のひとつである江戸小紋、江戸紋様をアレンジしたグラフィックアート作品を展示する、成島喬展「小紋センス」を開催することを発表した。会期は9月16日~27日(21日~23日は休館)。開場時間は10:00~18:00(最終日は15:00まで)。会場は東京都・銀座のタチカワブラインド銀座スペース オッテ。入場無料。同展は、テキスタイルデザイナー成島喬氏による個展。江戸時代、諸大名が着用した裃の模様付けが発祥と言われる日本伝統紋様のひとつ「江戸小紋」や、江戸中期に庶民にも着物の模様として広まった動物や植物の柄などの「江戸紋様」のエッセンスを抜き出したグラフィックアート作品が展示される。また、紋様のさまざまなバリエーションとして、「牡丹唐草」をプリントしたストリングカーテンや古代ギリシャの陶器の柄をアレンジした作品など、約50点が展示されるということだ。なお、成島喬氏は1947年、東京都・日本橋生まれ。東京造形大学テキスタイルデザイン科を卒業後、テキスタイルデザインスタジオ勤務。西川産業デザイン企画室に勤務し、ハウスブランドやライセンスブランドの開発に携わる。2006年にNARI DESIGN STUDIOを設立。2008年に「第7回 全国公募西脇市サムホール大賞展」入賞。2013年には、初個展「ガレリア青猫」を開催。
2015年09月02日道後アート実行委員会はこのほど、「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」の第2弾を道後温泉(愛媛県松山市)およびその周辺エリアでスタートした。同企画は、2015年5月1日~2016年2月29日の期間開催する、道後を中心としたエリアで展開するアートの祭典。2014年に開催したアートフェスティバル「道後オンセナート 2014」で設けたテーマ「最古にして、最先端。」を引き継いでいる。期間中は、写真家で映画監督の蜷川実花さんをメインアーティストに迎え、道後地区にさまざまなアート作品を展開。同地区のホテルが参加する、"宿泊できるアート作品群"「HOTEL HORIZONTAL(ホテル ホリゾンタル)」(~8月31日)も引き続き実施している。また、2種類のデザインのペーパーうちわを道後エリアの旅館・ホテル・商店街・道後温泉本館などで計15万枚配布する。道後温泉本館および13の旅館では、スプレー菊や椿の写真の浴衣2種類の貸し出し(有料・~8月31日)もスタートした。道後温泉「茶玻瑠」の3階に位置するレストラン「La Cuisine Japonaise 玻璃」では、柱と2つの個室の壁面に作品を展示。ホテル「花ゆづき」では蜷川さんのディレクションブランド「M / mika ninagawa」のウエディングドレスをオリジナルのウインドーディスプレーにて展示している。なお、第3弾のオープンは2015年10月を予定している。道後温泉本館全体を使った大規模展示を行うほか、BEAMSとのコラボレーションエコバッグのノベルティ配布も行うとのこと。All images (C)mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery
2015年08月28日20年以上にわたり『スターウォーズ』アートに携わってきた、ルーカスフィルム公認アーティスト・TSUNEO SANDA(ツネオ サンダ)の作品を集めた「スターウォーズ アート作品展:The Art of TSUNEO SANDA」が、8月29日から9月16日まで代官山蔦屋書店1号館1階のブックフロアにて開催される。TSUNEO SANDAは日本の「国際SFイラストコンテスト」で賞を獲得後、ニューヨークの雑誌『OMNI』に見い出されて89年より同誌の表紙にアート作品が起用されるようになった。その後、SFやファンタジーをテーマに『スタートレック』と『スターウォーズ』のキャラクターアートを制作。さらに、96年よりルーカスフィルムから要請を受けて、『スターウォーズ』のアートポスターやブックカバーなどを手掛けている。また、10年からは米ディズニースタジオのオフィシャルアーティストとしても活動を行っている。日本では初の本格的な展開となる同展では、TSUNEO SANDAの20年以上にわたるスターウォーズアートを書棚にて展示・販売。「Congratulations!」「Labyrinth/R2D2」「Elegant Amidala」などの貴重な作品から、最新作の「The Increase」まで10点以上の作品が取り揃えられることとなる。なお、作品はオンラインショップでも購入可能。【イベント情報】「スターウォーズ アート作品展:The Art of TSUNEO SANDA」会場:代官山蔦屋書店1号館1階ブックフロア住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:8月29日~9月16日時間:7:00~翌2:00
2015年08月27日東京都・北青山の「伊藤忠青山アートスクエア」にて、キングコングの西野亮廣氏がアーティストとして臨む「にしのあきひろ絵本原画展 in おとぎ町ビエンナーレ」展が開催されている。会期は8月29日まで。開場時間は11:00~19:00(会期中無休、金・土は12:00~20:30)。入場無料。同展は、これまでに絵本を3作品出版しているキングコング・西野亮廣氏が、 これまで全国各地で開催された絵本原画展の集大成として、同氏の作品展としては過去最大の約150点を展示するというもの。黒一色、 太さ0.03ミリのペン1本で繊細に表現された原画が並び、展示内容には初公開の新作も含まれる。今回のトピックとして、 西野氏が通常の書籍を読むことが困難な子どもたちへの支援として、作家・にしのあきひろとして出版した絵本「ジップ&キャンディ」(幻冬舎刊)の電子化が挙げられる。これは、絵本などの児童書を電子化する伊藤忠記念財団の電子図書普及事業の趣旨に賛同したため実現したもの。音声ナレーションも西野氏がボランティアで行い、2016年度より全国の希望がある特別支援学校へ無償で寄贈される。なお、西野氏は作品の電子化に際して、「自分の絵本を朗読するのは少し恥ずかしかったですし、 何より声が汚くて申し訳ないのですが(笑)でも真面目に向き合いました。 『Zip&Candy』は、 自分と自分が大切にしている人の運命を受け止め、 その中でジタバタと"もがく"少年の物語です。 この物語が、 少しでも皆さんの後押しになると嬉しいです」とコメントしている。
2015年08月11日© Bangkok Art and Culture Centre気軽にタイのアートシーン最先端に触れるなら「バンコク・アート&カルチャー・センター(BACC)」へ。ここは2008年、13年の構想を経てオープンしたアートスポット。真っ白な外観と、らせん状の内部がニューヨークのグッゲンハイム美術館を思わせる特長的な建物。館内にはタイのコンテンポラリーアートがインタラクティブな形で展示されている。ギャラリースペースに加えてショップ、ライブラリー、カフェも併設。美術企画展のほか、音楽や詩、演劇パフォーマンス、映画や文学に関するセミナー、キッズ向けワークショップも行われ、タイのアート好きが集まる。© Bangkok Art and Culture Centre館内は2つのエリアに分かれていて、企画展が開催されるメインギャラリーは上層階の7階、8階、9階に位置。1階には250席のイベントホールと、一休みにぴったりなおしゃれなカフェ「Gallery Drip Coffee」。広くはないが、バリスタが一杯ずつ丁寧にいれてくれ、美術鑑賞の合間はもちろん、近隣でショッピングに訪れた観光客の涼み処としても人気。2階に市民ギャラリーとショップ、3階にもまたショップがあり、4階、5階にはスタジオやミーティングルーム等がある。複数あるショップにはタイをモチーフにしたものや若手作家が手掛けたグッズもあるので、ユニークなお土産が見つかるかも!© TRIPPING!エスカレーターでメインギャラリーまで上ると、象徴的ならせん状のギャラリーと吹き抜けが眼下に広がり、定番のフォトスポットでパシャリ。ぶらり訪れてみるのも良いが、展示の内容は幅広いので、情報を事前にチェックしておくのも良い。さらに地下のアートライブラリーでは、アート関連本や企画展のプログラムを閲覧することが可能。ファミリーには嬉しいキッズコーナーもある。© TRIPPING!マーブンクローン・センター(MBK)、サイアム・ディスカバリー・センター、サイアムスクエアのある交差点の一角にあり、BTSナショナルスタジアム駅直結、サイアム駅CENからも徒歩約5分とアクセスも便利。入館無料なので、ちょっと時間が空いたら気軽に立ち寄ってみて。© Bangkok Art and Culture Centreバンコク・アート&カルチャー・センター(Bangkok Art and Culture Centre (BACC))・住所:939 Rama1 Road, Wangmai, Pathumwan, Bangkok 10330・利用時間:10:00~21:00(月休)・利用料金:無料
2015年07月30日crimは、漫画「El Shaddai ceta」の完結およびコミックス発売を記念し、竹安佐和記の原画展「エルシャダイ コミックアート展」を開催する。会期は8月27日~9月1日 12:00~19:00(水曜定休)。会場は東京都・中野のギャラリーpixiv Zingaro(中野ブロードウェイ2F)。入場無料。同展は、コミック総合サイト「pixivコミック」内の「月刊Gファンタジー」で連載されていた漫画「El Shaddai ceta」の完結、およびコミックス発売を記念して行われるもの。同作品の複製原画や各種制作資料、制作の裏側、等身大印刷のキャラクターなどの展示が予定されている。なお、同漫画は「ネット流行語大賞2010」を受賞した 「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、 問題ない」の名セリフが話題となったゲーム「El Shaddai -エルシャダイ-」の世界観を、同ゲームのディレクションとキャラクターデザインを担当した竹安佐和記が自ら描き下ろしたコミック。ちなみに竹安佐和記は、同ゲームのほかに「零 ~月蝕の仮面~」や「無限航路」といったゲームのキャラクターデザイン、書籍「Gideon‐ギデオン」、「AMON」、「餓鬼三六鬼」などの企画監修を手がけるなど、幅広く活躍している。
2015年07月22日資生堂が手掛ける展覧会「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」が、13日よりスタート。9月30日まで資生堂銀座ビル1階のウィンドウディスプレイ、及び2階展示スペースで開催中だ。資生堂の宣伝・デザイン部を代表する3人のクリエイティブスペシャリストと、社内外のクリエイターとのコラボレーション作品を展示する「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」。1階のウィンドウディスプレイでは、女性たちの美しき闘いがユーモラスに描かれた作品を展示。クリエイティブスペシャリストの丸橋桂が、資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文、フォトグラファーの金澤正人、スタイリストの伊藤佐智子と共に制作したものだ。さらに2階の展示スペースでは、クリエイティブスペシャリストの山田尊康、佐藤園美、丸橋桂の3人が、それぞれクリエイターとコラボレートしたグラフィック作品が展示されている。佐藤園美の「A motion」では、“A motion(エー モーション&エモーション=心を動かす身体の動き)”をコンセプトに、身体全体から放たれるエネルギーや動きの過程から生まれる軌跡を可視化。資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの原田忠が、モデルの動きを伴って初めて完成するヘアスタイルに挑戦した。丸橋桂は、目をつぶって未来の自分をイメージしている女性に、ファンデーションやアイカラーなどの色や質感を重ね合わせた「vs“IMAGE”」を出展。山田尊康の「A GIRL 20XX SHISEIDO」では、SFの世界を再解釈することで近未来の女性像やメイクアップが表現された。なお、これらのグラフィック作品は、いずれも大日本印刷の10色の豊富な色数と最新の画像修整技術で出力された高精彩出力技術「プリモアート」でプリントされたものだ。【イベント情報】「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」会場:資生堂銀座ビル1階 ウィンドディスプレイおよび2階展示スペース住所:東京都中央区銀座7-5-5会期:9月30日まで時間:9:00~18:00休館日:土曜、日曜、祝日
2015年07月16日東京都・銀座の資生堂ギャラリーは、現代アートの世界において、伝統的な長い歴史をもつ表現形式である絵画の新しい可能性に挑戦している3人の作家の展覧会「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」を開催する。会期はPart1が7月31日~8月23日、Part2が8月28日~9月20日(月曜休)。開場時間は11:00~19:00(日曜・祝日は11:00~18:00)。入場無料。同展は、阿部未奈子、佐藤翠、流麻二果の3人の作家による新作を中心に展示するもの。阿部氏は、自然の風景を撮影したイメージをPCの恣意的な操作を経て変容させ、得られたイメージをもとにマスキングテープとローラーを使って、再び風景を描く作家。また、佐藤氏は、沢山のファッションアイテムが色彩豊かにひしめく世界を流れるような絵筆のストロークのもとに描く。流氏は、人と自然を描く対象とし、独特な線と色彩を使い、絵具を塗り重ねてキャンバス上に抽象的なイメージをつくりだしているということだ。展示作品は、Part1・Part2に分かれた期間ごとにすべて入れ替えられる。Part1の「絵画との出会い」は、3人の作家の作品を大画面のタブローとして展示。鑑賞者が作家の提示する絵画世界の中へと深く入り込んでいくような構成となっている。Part2の「絵画に包まれて」は、絵画によるインスタレーションが展示される。ひとつのタブローに収まらない絵画作品どうしが空間の中で呼応し合うことで、イメージと色彩の渦の中に包まれるような絵画体験の創出に挑戦しているという。なお、同展のタイトル「絵画を抱きしめて Embracing for Painting」には、ひしめく美術ジャンルの中で困難な創造性にしなやかに挑戦していく作家たちの姿が重ねあわせてられているということだ。また、関連企画として、作家によるギャラリートークが開催される。開催日時は9月6日14:00~16:00。参加費無料。参加に際しては、資生堂ギャラリーウェブサイトより申込が必要となる。
2015年07月09日東京・六本木のテレビ朝日umuにて、「コカ・コーラ」のコンツアーボトルから発祥した歴史的なアート作品を集めた展示会「コカ・コーラ ボトルアートツアー」が開催される。会期は2015年7月19日~7月24日。入場料は無料。コンツアーボトルは「暗闇で触っても地面で砕け散っていても『コカ・コーラ』のボトルだとわかるもの」をコンセプトに開発されたオリジナルのガラス製ボトル。独創的な形状の同ボトルは1915年の誕生以来、多くのアーティストの創造力を刺激し、アート、デザイン、ポップカルチャーに多大なる影響を与えてきた。本展はそんなコンツアーボトルの100周年を記念して、世界15カ国・17都市を巡回しているコカ・コーラ史上初のワールドエキシビジョンツアー。会場にはアンディ・ウォーホル、ノーマン・ロックウェル、クライヴ・ バーカーといった巨匠たちが同ボトルからインスピレーションを得て描いたという絵画など、20点以上の芸術品が一堂に会し、展示される。さらに日本独自コンテンツとして、7月20日から国内で初導入されるアルミニウム素材の「コカ・コーラ」スリムボトルをいち早く体験できるサンプリング企画も予定。また、hyde、ニコライ・バーグマン、ミハラヤスヒロといった人気アーティストらがこのスリムボトルをモチーフに創り上げたという一点ものの「アートスリムボトル」も初披露される。このほか会場では、体験型デジタルコンテンツ「Coke & Me」による撮影会も実施。本企画は来場者の笑顔を「コカ・コーラ」の広告ビュジュアルに当てはめ、TVCMにも登場したマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーなどのビジュアルとともに会場設置のモニターにて放映するというもの。本展はこれらの企画により「コカ・コーラ」の過去・現在・未来が体感できるという。
2015年07月08日ホテルオークラ東京は、人々が集い、祝い、心通わせる場「宴(うたげ)」に焦点をあてたチャリティー絵画展「第21回 秘蔵の名品 アートコレクション展 美の宴~琳派から栖鳳、大観、松園まで」を開催する。会期は8月3日~8月20日。開場時間は9:30~18:30(8月3日は12:00から)。入場料は一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料。同展は、人々が集い、祝い、心通わせる場「宴(うたげ)」に焦点をあてた絵画、約60点の秀作を展示するもの。3章に分かれた構成となっており、第1章では「奏でる」と題し、宴に欠かせぬ音楽の、音を奏でる人々の姿を描いた絵画を展示。第2章は「舞い踊る」と題し、伝統の舞やモダンな舞を、近代絵画に描かれた舞い踊る人々の姿にて観ることができる。また、第3章では「集う」と題し、江戸時代から近年にいたるまで、人々が宴に集い、楽しむさまを主題とした絵画が紹介される。なお、会場となるホテルオークラ東京「平安の間」は、同ホテル開業時の1962年よりこれまで数多くの国際会議や晩餐会等国際交流の表舞台となってきた最大規模の大宴会場で、90mの大壁面「三十六人家集三十七帖」をはじめとする日本の伝統美に彩られた会場として知られている。また、関連企画として、「オークラウロ」の演奏を閉館後の展覧会場で聴くことができる「オークラウロ特別コンサート」が開催される(演奏:小湊昭尚)。「オークラウロ」は、芸術や音楽に造詣が深いホテルオークラ創業者・大倉喜七郎が考案した楽器で、尺八を改良し12音律の演奏を可能にした堅笛であり「幻の管楽器」と言われている。開催日時は8月19日19:45~20:45。料金は4,000円(同展入場券付き)。参加に際しては同展公式Webサイトより予約が必要となる。また、解説員がによる作品の見どころや作家の生涯など、今回出展された数々の作品の解説を受けた後、日本の伝統美を施した同ホテル本館の意匠を巡る館内ツアー「ギャラリートーク&館内ツアー」が開催される。開催日は8月6日・10日・13日・17日・20日の各日15:00~16:00。そのほか、クイズ形式の解説書を用いた「親子でギャラリートーク」も開催される。開催日時は8月16日10:30~11:30。いずれも、一般鑑賞券で参加することができるということだ。
2015年07月02日東京ミッドタウンガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて、クリエイティブディレクターで映像作家の菱川勢一が展覧会ディレクターを務める「動きのカガク展」が6月19日から9月27日まで開催される。同展のテーマは“動き”。表現に“動き”をもたらしたモーション・デザインの技術は、車両制御システムや地図アプリケーション、通信技術など我々の生活を支え、またエンジニアリングの手法や先端技術は、プロダクトやグラフィック、映像における躍動的な描写を可能にし、感性に訴える豊かな表現を作り出している。様々な“動くツール”やその仕組みは、デザイナーとエンジニアによる実験の連続から生まれているのだ。“動き”がもたらす表現力に触れ、観察し、構造を理解し体験することを目的とした同展では、世界的なメディアアーティストのジモウンやニルズ・フェルカーの日本初公開作品を始め、クワクボリョウタによる大規模な「LOST」シリーズの新作、ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)による脳と体を結びつける新感覚の体験型作品を発表する。また、鈴木太朗らによる“動くオブジェ”や、人工知能が絵画を描くインスタレーション、回転によるアニメーションなど“動き”にまつわる作品を展示。メルセデス・ベンツ日本からは1885年に制作された世界初のガソリン車のレプリカが展示され、試乗イベントも予定している。さらに、同展のディレクションを手掛ける菱川勢一の「ただ作品を鑑賞してもらうだけでなく、それがどのように作られているのか、どんな仕組みになっているのかという制作の流れもオープンにすることで、来場者に『自分にも出来そう』、『自分もやってみよう』といった衝動が生まれるよう」という思いのもと、菱川率いるドローイングアンドマニュアルが各作品の“動き”の原理を紐解くアニメーションを制作。科学技術の発展とデザインとの関係を改めて考えることができるはずだ。【イベント情報】「動きのカガク展」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウンガーデン内会期:6月19日~9月27日時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日(9月22日は開館)料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2015年06月08日島根県立美術館は7月6日まで、企画展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」を開催している。○"アートになった猫たち"が勢揃い同展では、猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクションを展示。スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫、歌川国芳ら浮世絵の中の猫、明治~昭和を生きた版画家・高橋弘明の猫、竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、多彩な猫作品約330点が披露される。5月30日、6月7日、14日の14時からは、担当学芸員による作品解説のギャラリートークが行われる。6月13日の14時からは美術館ロビーにて「能の手法で語る 吾輩は猫である」を開催。出演は、下掛宝生流ワキ方・安田 登氏、能楽森田流笛方・槻宅 聡氏。6月28日の14時からは美術館講義室にて、同館主任学芸員の大森拓土氏による美術講座「江戸の猫アート」を行う。会場は、同館1階の企画展示室。開館時間:10時から日没後30分までで、展示室への入場は日没時刻まで。休館日は火曜日となる。観覧料(税込)は、企画・コレクション展をセットにした一般が1,150円。企画展のみは1,000円。なお、手持ちの「猫の写真」(プリント、デジタルデータも可)を受付で提示すると、4名までの観覧料が割引される。企画・コレクション展をセットにした一般が1,020円。企画展のみは900円となる。
2015年05月28日東京都・西新宿の東京オペラシティビルにて、「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」の出品作家による特別シンポジウム「ミラーニューロンで占う:アートとアニメの未来シンクロ率?」が開催される。開催日時は6月7日14:00~16:00。参加費無料。同シンポジウムは、6月28日まで開催中の展覧会「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」にあわせ、出品作家らがアニメ、サブカルチャーと現代アートをめぐる対話を繰りひろげるもの。アニメや漫画に比べて難しいと思われがちな現代アートだが、現代アートの世界では、いまやアニメの登場人物をモチーフにしたりアニメという手法を取り込んだりするのは一般的となっている。現代アートこそ、いまの時代や日常を鏡のように反映し、我々を代弁したり、予言者のように未来を占ったりする存在だという前提のもと、アニメやサブカルチャーに深くインスパイアされガンダム世代とも呼ばれる3人のアーティスト、会田誠氏、西尾康之氏、山口晃氏をむかえ、文化庁メディア芸術祭をはじめ映像分野の文化振興に関わった佐伯知紀氏、美術とアニメに造詣の深い岩渕貞哉氏も加え、現代アートとアニメの未来シンクロ率について語る。なお、パネリストは会田誠(美術家)、岩渕貞哉(「美術手帖」編集長)、佐伯知紀(映画・メディア芸術研究者、前文化庁芸術文化調査官)、西尾康之(彫刻家)、山口晃(画家)の5名。モデレータは橋本麻里(ライター、エディター)。参加費は無料だが、当日11:00よりアートギャラリー受付にて1人につき1枚配布される整理券が必要となる。
2015年05月25日東京の夏の風物詩となりつつある、水中アート展「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」が、7月10日~9月23日まで日本橋三井ホールで今年も開催される。11年からスタートした同展。総合プロデューサーを務めるのは、アートとアクアリウム(水槽)を融合させた“アートアクアリウム”の第一人者・木村英智だ。“江戸・金魚の涼”をテーマに、“和”をモチーフにした水槽に金魚を泳がせ、光や映像などの演出を加えた様々なアート作品を展示する。5周年の節目を迎えて多数の新作が公開される今回、特に注目されるのは巨大アート2作品。ひとつは日本特有の建具“襖”をモチーフとしたもので、襖に見立てた幅3.6メートルのアクアリウムにインタラクティブな映像を投射し、多数の金魚を泳がせた。あるスポットを金魚が通過すると花や木々が現れるなど、金魚の動きに合わせて襖絵が変化していく演出も。“蓮”の花をモチーフとした作品では、約4メートル四方もの巨大な“蓮”の中を優美に金魚が舞う。アクアリウム一帯をカラフルでダイナミックな照明や音楽で彩り、強烈なインパクトを残す一方、蓮そのものの切なさや儚さ、美しさを感じさせる作品となっている。期間中は毎日19時から「ナイトアクアリウム」を開催。音楽と照明がナイトアクアリウム仕様へと転換され、大人の空間が演出される。また、オリジナルの「金魚カクテル」を始め、日本酒やビール、モヒートなどのドリンクを提供。週末にはDJによるパフォーマンスや、京都・祇園の舞妓による「舞妓ナイト」などが開催される。【イベント情報】「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」会場:日本橋三井ホール住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町5F会期:7月10日~9月23日まで時間:11:00~23:30まで(そのうちナイトアクアリウムは19:00から23:30まで、最終入場は23:00)料金:大人1,000円、小学生以下600円、3歳以下無料
2015年05月21日現在、六本木ヒルズで『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』が開催中です。幅広い世代に人気のあるSF映画『スター・ウォーズ』。今年の12月には待望の最新作が封切られるとのことで、期待が高まるなか展覧会がスタート。 本展では、「ビジョン」というテーマでスター・ウォーズの魅力を紹介しています。会場に入ると、まずダース・ベイダーがお出迎え。一気に映画の世界へと引き込まれます。ギャラリー内は6つのゾーンに区切られ、映画で使われたコンセプトアートや衣裳、小道具などを展示。 なかでも見どころは、ジョージ・ルーカス氏が選りすぐったアーティストたちが手がけた世界初公開のアート作品。世界的に有名なデザイナーのシド・ミードや、人気ゲーム「ファイナル・ファンタジー」シリーズのキャラクターデザインを担当した天野喜孝の作品など約60点が紹介されています。 また、海抜270メートルに位置する「スカイデッキ」には、ライトセーバーを手にしてダース・ベイダーと記念撮影できるフォトロケーションが登場。ここでは、10分おきに「スター・ウォーズのテーマ」と「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」が流れるので、映画のワンシーンに出ている気分を味わえます。 特に、日が暮れてからは、夜景をバックにできるので雰囲気バツグン。彼や友だちと一緒に行ったら、盛り上がること間違いなしです。 イベントデータ: 『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』 会期:2015年4月29日(水・祝)~ 6月28日(日)会期中無休 時間:10:00 ~ 22:00 ※最終入場21:30 会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー 料金:一般 1,800円/65歳以上 1,500円/大学・高校生 1,200円/中学生~4歳600円 ※スカイデッキへの入場は別途500円(11:00 ~ 22:00 ※最終入場21:30) ダース・ベイダー作品画像:《Regrets》MASEY © & TM Lucasfilm Ltd.
2015年05月10日GUCCI(グッチ)は、ニューヨーク・ボストン在住の現代美術家・スプツニ子!(SPUTNIKO!)氏による「Tranceflora - エイミの光るシルク」展を開催している。会期は5月17日まで(会期中無休)。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・新宿のグッチ新宿3階イベントスペース。入場無料。同展では、数々の映像、音楽、写真、パフォーマンス作品を発表してきた現代美術家・スプツニ子!氏と農業生物資源研究所(生物研)がコラボして立ち上げたプロジェクト「Tranceflora(トランスフローラ)」で共同開発構想中の「バラの香りのするシルク」と「恋に落ちる(かもしれない)シルク」や、「光るシルク」を扱ったファッション、ショートフィルム、写真のインスタレーションを展示する。会場全体はブラックライトで演出され、視覚、聴覚、嗅覚を通じて、未来の"フローラ"(グッチの伝統的な花々のモチーフ)の可能性を描き出しているということだ。また、テクニカルアドバイザーとして農業生物資源研究所 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット長の瀬筒秀樹氏が担当しているほか、キャラクターファッション&シューズ デザインをデザイナーの串野真也氏、メインビジュアル・ショートフィルム・ロゴデザインをアートディレクターの泉谷和範氏(SIGNO)、写真と映像の撮影をフォトグラファー亀井隆司氏、西陣織を細尾真孝氏、空間デザインを長谷川喜美氏が手がけている。なお、スプツニ子!は、1985年東京生まれ、ニューヨーク・ボストン在住の現代アーティスト。主な展覧会に「東京アートミーティング うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」(東京都現代美術館、2013)、「Talk to Me」(ニューヨーク近代美術館(MoMA)、2011)などがある。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教に就任し、Design Fiction Groupをスタート。「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞したほか、2014年 Forbes JAPAN「未来を創る日本の女性10人」や2011年 伊Rolling Stone誌「今後10年に最も影響を与えるデザイナー20人」に選出されている。
2015年05月07日