食べるアート展製作委員会は、日本の美と食を「見て」、「食べて」、「体験する」デジタルアート展「食べるアート展 L’art de Rosanjin -魯山人と新・美食倶楽部-」を開催する。会場は日本橋 COREDO 室町1の5階にある日本橋三井ホール。会期は3月6日~3月24日 11:00~23:00(最終入場は22:30)。入場料は大人1,000円、学生800円、小学生以下600円(3歳以下無料)。同展は、日本の若い世代や在日外国人、 訪日外国人旅行者など国や世代を越えて日本の食文化を伝える事を目的として、画家や陶芸家、書道家など多彩な顔を持ちつつ、美食家としても名を馳せた北大路魯山人の文脈を紐解き、日本の美食をテーマに和食の世界を体験型アートで表現するイベント。主なコンテンツとして、食卓に魯山人の器と一流料亭による旬の盛りつけの数々がプロジェクションによって投影される「季節の食卓プロジェクション」や、日本橋の老舗「てん茂」のおもてなしを映像と音でバーチャル体験できる「美食音響カウンター」、幅2メートルの魯山人の「器」の巨大模型を展示する「巨大魯山人器」、会場の入り口に取り付けられた幅4.5メートル、高さ2メートル「巨大暖簾」など、さまざまなデジタル技術によって日本の美を体験できる内容となっている。さらに、フランスにおいて28歳で外国人として最年少でミシュラン一つ星を獲得した松嶋啓介シェフの料理を、1日600食限定(11時~23時)で提供する「食の LABORATORY」(入場料とは別に各食1,300円)や、花見空間を演出する桜の木のオブジェと春をイメージしたプロジェクションの演出の下、「銀座 久兵衛」(毎日 18:00~21:00予定)や「紀尾井町 福田家」(21日と22日の2日間、昼の時間帯予定) といった一流店の「美食の一品」を、1日200食限定(各食1,800円)で提供する"食べて楽しむ"コンテンツも用意されている。このほか、日本の食文化を象徴する「箱膳」を日本各地からセレクトしたものや、イベントオリジナル商品などを販売する物販コーナーも設置されのに加えて、3月10日以降は日本の匠の技を結集させたウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」の限定バーも出店するとのことだ。
2015年03月05日阿佐ヶ谷アートストリート実行委員会は、「AKIRA」のキャラクターや設定などを「ザ・シンプソンズ」風に置き換えて描くプロジェクト展「BARTKIRA EXHIBITION in TOKYO」を開催する。会期は3月7日~3月21日。会場は東京都・阿佐ヶ谷のギャラリー白線。同展は、大友克洋の「AKIRA(アキラ)」のキャラクターや設定、舞台を、マット・グレイニングの「The Shimpsons(ザ・シンプソンズ)」(米国のテレビアニメ)風に再現するプロジェクト「Bartkira(バーキラ)」の展示会。同プロジェクトは、世界中から500人以上ものコミックアーティストが参加しており、このたび開催される同展では、ジェームス・ハーヴィー、ロナルド・ウィンベリー、ライアン・ハンフィリーズ 、ズーム・ロックマンボーディー・チューニング、ジャック・ティーグルといった6人アーティストが描いた原画が展示される。ちなみに、プロジェクトに参加したアーティストの原画などを展示した展覧会は、これまでにポートランドやバージニア、ロンドンなどでも開催されており、今回の同展の開催後は、10月にイギリスのケンダルで行われる「Lakes International Comic Art Festival」の出展が決定しているとのことだ。なお、同展は、阿佐ヶ谷地域全体で行われる都市型地域アートイベント「Pureism国際展 阿佐ヶ谷アートストリート2015」の参加企画のひとつとして実施されるもので、同イベントはこのほかに、現代アートの第一線で活躍するギャラリスト・小山登美夫によるレクチュア「西欧アートフェア事情」、東京都内で開催されている地域アートイベントの関係者を招き議論を行う「Republic 東京地域アートサミット Go to 2020」、作家、イラストレーター、アーティストと幅広く活躍する D[di:] の個展「The Pretty ASENCION "S"」などが予定されている。
2015年03月04日東京都・上野の上野の森美術館にて、平面分野の現代アートで、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的とした「VOCA展2015 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち」が開催される。開催期間は3月14日~3月30日。開館時間は10:00~18:00。入場料は一般・大学生が500円、高校生以下は無料。同展は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展。全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれ40歳以下の若い作家1名を推薦し、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼している。こうしたシステムのため、東京のみならず全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同美術展の特徴のひとつという。過去には福田美蘭(1994年VOCA賞)、やなぎみわ(1999年VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)など多方面で活躍している作家たちが出品している。同展では、作家34名による出品作の中から、グランプリとなるVOCA賞に、シルクスクリーンで数十から100回ほどインクを重ねるという独自のスタイルで作品を制作する小野耕石さん(美術家・版画家/岡山 県出身、埼玉県在住)の「Hundred Layers of Colors」が決定したほか、VOCA奨励賞には岸幸太さん、水野里奈さん、佳作賞には松岡学さん、松平莉奈さんが選出された。また、大原美術館賞には川久保ジョイさんが同美術館独自の選考を経て選出された。選出に際して、受賞作家によるアーティスト・トークとして3月14日15:00~16:00には小野耕石さん・水野里奈さん・松平莉奈さんが、3月21日(土)15:00~16:00には岸幸太さん、松岡学さん、川久保ジョイさんが自作について語る。また、上野の森美術館学芸員が出品作品を紹介するトークが開催される。開催日時は3月15日、22日の15:00~16:00。また、シンポジウム「VOCA展とは?」が開催される。開催日時は3月13日15:00~17:00。参加の際は、FAXまたはeメールによる申し込みが必要となる。定員は150名。そのほか、会場では同展にゆかりのある作家として、「VOCA展’97」でVOCA賞を受賞した小池隆英さんの個展も同時開催されているということだ。いずれも催しも参加費は無料だが、同展の入場券が必要となる。
2015年02月25日チームラボは、現在東京都・お台場の「日本科学未来館」(1階 企画展示ゾーン)で開催中の展覧会「チームラボ踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」の会期を延長すると発表した。会期は5月10日まで(3月31日、4月28日、5月5日以外の毎週火曜休館、3月2日~6日は同展会場を閉場)。開場時間は10:00~17:00(3月7日~5月10日の期間、土日・祝日は19:00まで/入館は閉館の30分前まで)。入場料は大人1,800円、18歳以下1,200円、小学生未満900円。同展は、チームラボがこれまでに発表したデジタルアート作品や遊園地作品などを一覧できるもの。3月1日までの会期で開幕したが、このほど会期延長が決定。3月7日~5月10日までを「後期」として公開する。開幕から約一カ月間で10万名を超える来場者が訪れ、土日には混雑のため入場制限を行ってきたことを踏まえ、春休み、GW期間中も観覧可能な会期を設定したという。加えて、後期開催期間中の土日・祝日は19:00まで開館時間を延長する。そのほか、お正月の時期に期間限定で発表したコンテンツ「お絵かきふなっしー」が会期終了まで展示されるほか、3月7日からは新作のインタラクティブインスタレーション「浮遊する庭園(work in progress)」を公開する。新作発表後、「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」は展示替えのため閲覧不可となるとのことだ。
2015年02月06日東京都・初台の東京オペラシティアートギャラリーにて、プロダクト、グラフィック、建築など、スイスデザインの魅力を紹介する「スイスデザイン展」が開催されている。開催期間は3月29日まで(月曜と2月8日は休館)、開場時間は11:00~19:00(金土は20:00まで)、入場料は一般1,200円、大・高生1,000円、中学生以下は無料。同展は、日本とスイスの国交樹立150年にあわせて開催されている企画展で、両国の交流の始まりから近代デザインの草創期、多様な価値観とアイデアの展開する現在まで、約750点もの展示によって、スイスから発信されたさまざまなデザインを提示する。実用性と機能性を好み、伝統と最新技術を融合させながら手仕事的なぬくもりと美しさを愛するスイス人気質は、「スイスブランド」として現在に受け継がれており、鉄道や航空など「観光・交通」におけるデザイン、多様な領域におよぶスイスを代表する8ブランド(バリー、ビクトリノックス、シグ、ネフ、スウォッチなど)の取り組み、そこで受け継がれるデザイン理念などを紹介している。また、ル・コルビュジエ(1887~1965)とマックス・ビル(1908~94)という二人の巨匠の仕事や、バウハウスや抽象芸術の影響を受けて成立した「スイスタイポグラフィ」、スイスで最も権威のある「スイスデザインアワード」の近年の受賞者たちによる先端的な作品なども展示しており、その内容は多岐にわたる。なお、2月7日には柳本浩市(デザインディレクター、Glyph.代表)によるギャラリートークが開催。詳細は展覧会のWebサイトで確認してほしい。
2015年01月30日中山みどりフェルトアート展 実行委員会は1月26日まで、群馬県高崎市・高崎タカシマヤにて、「中山みどりフェルトアート」展を開催している。○心癒やされる、やさしさとぬくもりの世界同展は、羊毛と針1本だけで作りあげるフェルトアート作家、中山みどり氏の作品展。同氏は、美大で日本画を学び、独自にフェルトアートの道を開拓。多くのメディアでも紹介され、本物そっくりの犬や猫の作品が話題となっている。個展や教室を多数開催し、制作数は1,100点を超えるという。同展では、同氏の本物そっくりの動物たちを作品を一堂に集めて紹介。見れば思わず顔がほころび、ほっこりとした気持ちになれる、ぬくもりあふれるフェルトアートの世界を楽しめるという。開催日は、1月21日~26日。入場時間は、平日10時~18時30分。土・日10時~19時。最終日は、10時~16時30分。会場は、高崎タカシマヤ6階 催場(群馬県高崎市旭町45番地)。入場料(税込)は、一般・大学・高校生500円。中学生以下無料。1月24日・25日には中川みどり氏が来店。1月24日 13時~17時に「~愛犬、愛猫を作ろう~ 羊毛フェルトアート講習会」(受講料9,180円・税込)を、1月25日 14時~16時には「ギャラリートーク&サイン会」を開催する。また、24日を除く26日まで、認定講師がサポートする「体験工房~キットで作ってみよう~」(工房使用料:1時間800円・税込)も実施する。
2015年01月23日京都の老舗帯問屋「誉田屋源兵衛」で、現代アート展「温故知新 -On Kawara & Donald Judd-」が開催される。期間は2月21日から24日まで。この展覧会がテーマとするのは“コンセプチュアル及びミニマルアートと和の空間の融合”。会場では14年7月に逝去した河原温に加え、ミニマルアートの巨匠として知られるドナルド・ジャッド(Donald Judd)の作品が展示される。河原温は“時間”や“存在”をテーマとする作品を得意としており、今回は「日付絵画/デイトペインティング」シリーズから数点の作品を出展。製作の日付や場所が、現地の言葉で単一色のキャンバスに描かれている。2月6日から5月3日にかけて、ニューヨークのグッゲンハイム美術館でも回顧展が行われる予定だ。なお主催者の現代芸術振興財団は、ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作が会長を務める団体。今回の展覧会では自身の保有するアートコレクションによって、両氏の作品と和の空間の調和を模索した。【イベント情報】温故知新 -On Kawara & Donald Judd-会場:誉田屋源兵衛住所:京都府京都市中京区室町通三条下る会期:2月21日から24日時間:11:00から18:00料金:無料
2015年01月22日ウララキューブは2月7日~3月22日、東京・銀座の「チーパズギャラリー」にて「松本零士原画展 キャラクターアートワーク」を開催する。同展は、『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』など数々のヒット作品を生み出してきた漫画家・松本零士氏の過去作品の原画を集めた展示となる。会場では、過去の雑誌連載で表紙を飾った作品を中心に、宇宙を舞台としたSFマンガの中から同氏による原画を展示する。また、イベントオリジナルグッズを販売するほか、原画を忠実に再現した「U-ARTCOLLECTION」(高精細複製画)を松本氏の直筆サイン・エディションナンバー付きで受注販売する。併設する「チーパズカフェ」では松本氏の壁画を作成し、「メーテル」「ハーロック」「おいどん」(各700円・税込)を描いた3種のラテアートを特別メニューとして提供する。カフェスペースには関連したグッズも展示されるとのこと。会期中には松本氏が来場し、サイン会とギャラリートークも実施する予定。参加条件の詳細については、2月上旬開設予定の公式HPにて発表する。同展の開催時間は各日10:00~19:00で、会期中無休となる。入場無料。
2015年01月21日東京都・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて、日本を代表するアートディレクター・浅葉克己のタイポグラフィ展「ASABA’S TYPOGRAPHY.」を開催している。開催期間は1月31日まで、開場時間は11:00~19:00(土曜は18:00まで)、入場無料。同展は、日本の広告デザインの歴史に残る数多くの作品を制作している浅葉克己の、幅広い活動の根幹を支えるタイポグラフィを主軸に、コラージュや掛け軸などの新作を展示。また、2008年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された「祈りの痕跡。」展で発表した日記のその後も紹介している。なお、浅葉克己は1940年神奈川県生まれのアートディレクター。桑沢デザイン研究所、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所、ライトパブリシティを経て、1975年に浅葉克己デザイン室を設立。さまざまな事物や人物に対する並々ならぬ好奇心と、一度決めたらとことんやり続けるしつこさで、多領域にわたる表現活動を繰り広げている。中国に伝わる生きている象形文字「トンパ文字」に造詣が深いことでも知られている。
2015年01月14日jomonismは1月18日まで、東京・南青山の表参道Spiral Gardenにて縄文アートの展覧会「ARTs of JOMON」を開催している。同展覧会は、2013年にはアメリカ・ニューヨークとフランス・パリ、2014年には青森県立美術館で開催された。日本列島の文化の基礎が作られたという縄文時代の精神性や価値観に共感した現代アーティストが、一堂に会する展覧会となる。展示作品は、絵画、陶芸、立体造形、ペインティング、3DCGとさまざまな手法で作られている。アーティストとしては、縄文野焼き技法の第一人者・猪風来氏や俳優の片桐仁氏のほか、今回が初登場となる造形家の竹谷隆之氏、交通事故で記憶を失ってから緻密な点描画を描きはじめたディジュリドゥ(オーストラリア先住民の民族楽器)奏者のGOMA氏など15組が参加。それぞれの手法で縄文的世界観を披露するという同展の開催時間は各日11:00~20:00となる。
2015年01月09日青森県、NPO法人jomonismは、"縄文アート"の展覧会「ARTs of JOMON」を開催する。会期1月18日まで、開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・表参道のSpiral Garden。入場無料。同展は、縄文時代をテーマとした芸術"縄文アート"を展示するもの。2013年にニューヨークとパリ、2014年には青森県立美術館で開催されており、今回はじめて東京都内で開催される。縄文野焼き技法の第一人者の猪風来や俳優の片桐仁のほか、今回初登場となる造形家の竹谷隆之、記憶を失ってからプリミティブな点描画を描きはじめたディジュリドゥ奏者のGOMAなど、"縄文"に共鳴するアーティストが集結している。また、出展アーティストは、猪風来(縄文野焼き作家)、we+(林登志也・安藤北斗)+高橋昂也(映像作家)、大森準平(陶芸家)、大藪龍二郎(陶芸家)、片桐仁(俳優)、金理有(陶芸家)、小林武人(3DCGデザイナー)、GOMA(ディジュリドゥアーティスト・画家)、坂巻善徳 a.k.a. sense(美術家)、篠崎裕美子(陶芸家)、渋谷忠臣(アーティスト)、竹谷隆之(造形作家)、堀江武史(修復家)、丸岡和吾(髑髏作家)、村上原野(陶芸家)、結城幸司(版画家・彫刻家)といった顔ぶれとなっている。なお、同展の開催に際して、グラフィックデザイナーの佐藤卓は「このような時代に1万年以上続いた縄文という時代に興味を抱く人が出てくるのは、ある意味、必然と言えるでしょう。なぜこんなにも永くこの時代は続いたのか。そこに、これから人類が生き延びるためのヒントがあるのではないか。これがARTs of JOMONに参加するアーティストが共有している感覚ではないかと思います。そして私自身も、計り知れない力を縄文に感じています」とのコメントを寄せている。
2015年01月07日存在を認め、受け入れる。それは関係を築くための第一歩だ。森美術館では今、観客参加型アートで知られるリー・ミンウェイの『リー・ミンウェイとその関係展』が開催されている。なぜ人は近づき、つながるのか。参照作品として展示されていたアラン・カプローの映像作品「アクティビティ」では、男女が椅子に座り、少しずつ距離をつめていく様子が映し出されていた。近づいていく二人の距離に、緊張や違和感がわき上がる。映像の中の二人の関係性は不明だ。ゼロになる距離を受容できる関係は、何がそうさせるのか。リー自身のパーソナルな経験から発想されたアートは、何気なく過ごす日常が、いくつもの時の交換で成り立っていることに気づかせてくれた。くじで選ばれたひとりのゲストのために、食事を用意し、展示室の一角でともに食事をする「プロジェクト・ともに食す」。ここでは、ゲストとの食事のため、ホストは場を整え、相手を想像し、自らの経験やあらゆる知識を活かして、食材を選び、調理し、盛りつけ、提供する。そしてふたりは食卓を囲み、同じものを“ともに”食す。また、「プロジェクト・ともに眠る」では、くじ引きで選ばれた参加者たちが、眠るときにいつも使っているアイテムを持参し、リーまたは美術館スタッフと美術館で一対一で一夜を過ごす。これらは、見知らぬ者同士が一対一で互いの人生に参加するアート。選ばれたゲストの情報から、あるいはベッドルームから連れ出された極めてパーソナルなモノから、その人という存在を作り上げた時間を見つめ、想像し、自らも時のなかで得た学びから、相手を理解し、受け入れ、その時間を“ともに”にする。そうやって、私たちは今この瞬間まで互いの自己をつくりあげてきた時を見つめ、交換する。【イベント情報】リー・ミンウェイとその関係展会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階会期:9月20日から2015年1月4日時間:10:00から22:00(火曜日は17:00まで。9月23日、12月23日は22:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,500円学生1,000円4歳から中学生500円会期中無休
2014年12月18日東京都・表参道のスパイラルガーデンでは、アート作品でファッションを取り巻く社会のあり方を問う「Boutique! - ファッションって何? アートと考える、その姿。」展を開催する。開催期間は12月17日~29日まで、開場時間は11:00~20:00、入場無料。同展では、フィンランドと日本、2つの国のファッションデザイナーとアーティストとがペアを組み、服そのものではなく、グローバル経済における大量消費や持続可能性、ジェンダー、審美性、階級差など、ファッションを取り巻く社会のあり方について問題提起を行うアート作品を展示する。2012年、フィンランドのアモス アンデルソン美術館で開催されたファッションとアートの融合展「Boutique」をベースに、新たに日本版として発展させたものだ。服飾デザイナーのティモ・リーサネンとビジュアルアーティストのサラ・サリーンは、「大量消費文化」にスポットを当てた作品「15%」を出品。一般的な洋服は全材料の85%のみを使用し、残りの15%は廃棄されているという事実を表現するため、実際のTシャツの"15%"にあたる部分と85%分の布を提示する映像インスタレーションを展開する。また、レディー・ガガが愛用する靴のデザイナーとして注目を集める舘鼻則孝と、自らの顔をモチーフとした作品を描く画家の松井えり菜は、童話「シンデレラ」をモチーフにした作品を発表。身につけるものが演出する力、そして本当の幸福とは何かを考えさせる。そのほか日本からは、「日本の美意識」を現代に活かす服づくりに取り組む気鋭のファッションフブランド「matohu(まとふ)」とロングライフデザインのセレクトストア「D&DEPARTMENT」などを手がけるナガオカケンメイら参加する。なお、植原亮輔と渡邉良重によるデザインユニット「キギ」が同展のビジュアルイメージを担当するほか、同展と連動したエントランスのウインターデコレーションを手がける。
2014年12月11日東京オペラシティ アートギャラリーは「スイスデザイン展」を開催する。期間は1月17日から3月29日まで。この展覧会は日本とスイスの国交樹立150周年を記念したもの。鉄道、航空、時計、靴、家具、ファブリックなど、スイスから世界へと発信されていった様々なアイテムを集め、その歴史や思想をデザインの観点から紐解いていく。中でも、スイスを代表する2大デザイナーのマックス・ビル(Max Bill)、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)については、その思想や哲学を解説するような展示が行われており、スイスデザインに一貫された合理性や普遍性に迫るきっかけになりそうだ。その他、会場では「バリー(Bally)」「ビクトリノックス(Victorinox)」「スウォッチ(Swatch)」「USMモジュラーファーニチャー」「シグ(SIGG)」など、スイスを代表する8ブランドの作品を展示。アーカイブを豊富に取りそろえ、ポスターやデザイン原画といった貴重な資料も見られる。また、バウハウスや抽象絵画の影響を色濃く残す「スイスタイポグラフィー」、スイスデザインアワード受賞者の作品にもフォーカスし、それぞれを代表するデザイナーの作品が展示される予定だ。なお、期間中には1月25日の「ル・コルビュジエとスイスデザイン」を皮切りに、全4回のギャラリートークが開催される。ゲストには大成建設ギャルリーの林美佐、デザインディレクターの柳本浩市などが招待され、スイスにおける現代デザインの起源から最先端までを把握するための参考となるだろう。【イベント情報】スイスデザイン展会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:1月17日から3月29日時間:11:00から19:00(金曜日・土曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日、2月8日入場料:一般1,200円大・高校生1,000円中学生以下無料
2014年12月08日東京都・六本木の国立新美術館で、若手作家の登竜門「シェル美術賞2014」の受賞・入賞作品を展示する「シェル美術賞展2014」が開催される。開催日時は12月10日~12月23日(12月16日休館)。開場時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)、12月12日・19日は10:00~20:00(入館は19:30まで)、12月23日は10:00~16:00(入館は15:30まで)。入場料は一般400円、大学生200円。同展は、国内の現代美術の発展に寄与する事を目的に昭和シェル石油が1956年に創設、今回で43回目の開催となる"若手作家の登竜門"シェル美術賞の受賞・入賞作品を展示する展覧会だ。今年度は、815点の作品の中から選ばれた計52点の作品、および審査員・昭和シェル石油推薦の作家4名の近作・新作を展示する「シェル美術賞アーティストセレクション」が展示される。また、受賞作家7名と審査員によるトークショーが展覧会場内で実施される。開催日時は12月13日14:00~15:00。会場では同時に、各受賞・入選者の過去作品が参照できる「ポートフォリオファイル」の閲覧スペースも設置。さらに、展覧会来場者による投票により受賞・入選作品の中から「オーディエンス賞」が選出される。選出作品はWebサイトにて展覧会終了後に発表予定とのことだ。なお、同展の入場料に関して、シェル美術賞公式Webサイトより、100円の割引券をダウンロードできるとのこと。
2014年12月08日旅先での楽しみ方は人それぞれだが、今回おすすめしたいのが現地で楽しめるアートスポットだ。近年、経済成長の著しい東南アジアではシンガポールを筆頭にアートも盛り上がりを見せており世界も注目!センスの光るギャラリーやファミリーでも楽しめるミュージアムなど五感で楽しむアートスポットはいかが?■歴史も学べる!正統派ミュージアム編1. National Museum of Singapore in シンガポール国内最古&最大の博物館として街の中心で華やかな存在感の国立博物館。シンガポールの歴史が分かるヒストリーギャラリーは見どころ満載だ!記事を読む>2. Islamic Arts Museum Malaysia in マレーシア・クアラルンプール国教はイスラム教で人口の6割がイスラム教を信仰しているマレーシア。日本ではあまり触れる機会のないイスラムの文化に触れてみるのはいかがだろうか?記事を読む>■体感型ミュージアムで遊ぼうMade In Penang Interactive Museum in マレーシア・ペナン2013年秋にオープンした新名所!巨大壁画のトリックアートは、ペナンの風景や文化などを取り入れた作品が多くとてもユニーク!記事を読む>■気軽に楽しめるカフェ&ギャラリー編1. GOJA in タイ・バンコクいまバンコクで注目のギャラリーカフェ。アートギャラリー兼カフェなのでコーヒーを飲みながら気軽にアート鑑賞できるのが魅力だ。記事を読む>2. Soul Cafe in マレーシア・ペナン定期的に行われる写真展やアート展を楽しみながら、コーヒーや食事が出来るフォトグラファーカフェ。カメラのレンズ型カップなどオーナーのこだわりにも注目!記事を読む>3. Dia.Lo.Gue Artspace in インドネシア・ジャカルタKemangと呼ばれるお洒落エリアにあるアートギャラリー。インドネシアや日本、他各国から集めた、ギフトショップも併設されておりゆっくり楽しめる!記事を読む>■移動途中にも楽しめる!街中編Marking Georgetown その1 in マレーシア・ペナンユネスコ世界文化遺産であるジョージタウンの歴史遺産への理解と関心を深めてもらうために昔の人々の生活の様子をユニークに表現したワイヤーアート『Marking Georgetown』!記事を読む>Marking Georgetown その2 in マレーシア・ペナン『Marking Georgetown』第二弾!カフェなども多いので休憩しながらゆっくり散策するのがおすすめ!記事を読む>グラフィティアートを楽しむ旅! in インドネシア・ジョグジャカルタジョグジャカルタの現代アートの街としても有名!世界的に著名なアーティストを産み出している街ということもあり、街中でグラフィティアートが楽しめる!記事を読む>
2014年12月08日12月3日より12月9日まで行われる「プランタン銀座のねこ展」では、「ねこ・猫・ネコ アート&グッズフェア」と題し、猫にちなんだグッズを多数展示販売する。○恒例のねこ展には猫グッズが満載ねんどらんど「もうりこういち」からは、ねんど創作から生まれた猫の置物が出展される。この季節ならではの、サンタクロース姿の猫たち「なでなでニャンタクロース」はヒゲ付き(1,512円)とヒゲなし(1,296円)がある。「なでなでサンタクロース」「なでなでトナカイ」は各1,296円。約3センチの大きさで頭部分がうごくようになっている。i.Cats 一瀬尚美からは、猫モチーフに宝石をあしらったジュエリーが登場。細部に猫模様が施されている美しい作品が並ぶ。カーネリアンの「シルバー猫リング」は、28,080円。「カーネリアン猫・赤琥珀・ルビー・ブレスレット」は限定1点で91,800円。2匹の猫が寄り添うデザインの「なかよし・シルバー猫(赤琥珀)・ネックレス」は41,040円。その他、カレンダーなど新年グッズや絵画、ネコのお洋服屋さん キャットプリンの「干支コスプレ ふんわり羊さんに変身セット」など、猫のためのグッズも揃っている。出展リスト等詳細は、「プランタン銀座のねこ展」情報ページにて。※価格は全て税込み。
2014年12月02日神奈川県・横浜市の横浜市民ギャラリーあざみ野で、「セロテープ」でアート作品を制作するアーティスト、瀬畑亮氏の個展「セロテープアート展 2015 in あざみ野~セロテープの"イマ"と"ミライ"~」が開催される。開催日時は2015年1月14日~1月24日。開場時間は11:00~19:00。入場無料。同展は、瀬畑氏が考案したニチバンの「セロテープ」だけを使用するアート作品を中心に100点の作品を展示する、セロテープアートの展覧会。セロテープアートは芯となる材料を一切使わず、一からすべてセロテープを巻きつけて造形する独自の技法が特徴のアート作品。同展では「純度100%のセロテープの塊」の質感と量感を体感することができ、毎日13:00~13:45瀬畑氏による作品解説も行われる。また、会期中には、瀬畑氏と一緒にセロテープを使った作品づくりが体験できるワークショップ「瀬畑亮と一緒にセロテープ工作を楽しもう!!」が行われる。開催日時は1月17日、1月18日、1月24日。時間はいずれも14:00~15:00。参加費無料。事前予約不要。さらに、セロテープの歴史や製造工程、ニチバンが行っている環境活動「巻心ECOプロジェクト」などを紹介する「セロテープ企画展」も併設され、来場者にセロテープの良さを"知って・触れて・身近に感じてもらう"内容となっているとのことだ。
2014年12月02日「21_21 DESIGN SIGHT」にて2015年2月20日より、「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」が開催される。建築やプロダクト、印刷、パッケージなどの製品開発というように、ありとあらゆるものづくりの過程においては、様々な単位が用いられている。空気や水、光、音、自然環境といったそのままでは捉えにくいものに一定の基準を設け、比較や共有を可能にした「単位」。この展覧会は身の回りの物や出来事に単位というフィルターを通すことで、日常の見方を変化させ、新たな気づきと創造性をもたらすことを目的としている。1875年に締結されたメートル条約に基づき製作された「メートル原器」のレプリカは、かつての1メートルの国家標準を表したもの。「単位の体験」では幅、重さ、ちょうどいい高さなど、基本的な単位を体感出来る様々なものを展示。「時間の比較:『awaglass』」では泡で時を図る泡時計から、人が時という概念をどのように視覚化してきたのか、その時間の捉え方を紹介する。更に、速度の実態を映像で表現した「速さの比較」や、身の回りにある1から100センチのものを探して、背の順に並べて展示した「1-100の長さ」など、見えない単位を視覚化、デザインした展示が公開される予定だ。関連プログラムとして、中村至男らによるオープニングイベント「あれくらい それくらい どれくらい?」や、山田遊と株式会社ナカダイのワークショップ「モノの解体から誕生まで」の他、ヘルムート・スミッツのイベント「1 Mater Party」、岡崎智弘らによるトークイベント「1秒の世界」、六本木アートナイト特別企画「みんなで測る、単位展計測ツアー」が開催される。また、単位展コンセプトショップ「Measuring shop」もオープン。量り売りを中心に、色々なものを図って単位を体感出来る、単位にまつわるショップとして無料開放される。企画メンバーは中村至男、鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)、稲本喜則(AXIS)、岡本健、菅俊一、寺山紀彦(studio note)。参加作家として、荒牧悠、大西麻貴+百田有紀/o+h、大野友資など全20団体がそろう。イベント情報「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン・ガーデン内会期:2月20日から5月31日時間:11:00から20:00(入場は19:30まで)入場料:一般1,000円 大学生800円 中高生500円 小学生以下無料休館日:火曜日(5月5日は開館)
2014年12月01日帝国ホテルアーケード(東京都千代田区)では12月1日から、お菓子素材で作られたアート作品を展示する「スイーツアート展2014」を開催する。会期は12月25日まで。同施設は、海外からの来賓に「雨に濡れずにショッピングを楽しんでほしい」という"おもてなしの心"から生まれた、"日本で最初のアーケード"。かつてはマリリン・モンローやベーブ・ルース等の著名人も訪れ、現在も多くの政財界の要人やハリウッドスターが訪れ、買い物を楽しんでいるという。同館内で開催される「スイーツアート展2014」は、今年で5回目となる。今回の目玉となるメインオブジェ「天界のXmasツリー」が飾られた会場では、お菓子でできているとは思えないほど精巧なスイーツアートを展示するという。また、「第5回 帝国ホテルアーケード杯『スイーツアートコンペティション』」も開催。スイーツアート30作品の中から、アーケードスタッフ300名による投票が行われ、12月12日に入賞作品を発表する。12月18日~25日には、イベント「金の天使を探そう」を実施する。館内のどこかにいる"金の天使"を見つけ、SNSに投稿するとXmasプレゼントがもらえるという。さらに同期間中は、対象店舗で1万円の買い物をするごとにもらえる抽選券を提示すると、抽選で同ホテルスイートペア宿泊券などが当たる「クリスマス大抽選会」に参加できる。同イベントは入場無料。時間は一部店舗を除き10:00~19:00(日曜日・祝日は~17:00)となる。
2014年12月01日コニカミノルタが運営するギャラリー「コニカミノルタプラザ」は2015年1月6日~2月8日、コニカミノルタプラザ特別企画 アート・ウルフ写真展「EARTH IS MY WITNESS--地球、わが証人--」を開催する。○多様性に満ちた地球環境の、はかなくも貴い美の世界に誘う写真展同ギャラリーでは、地球環境の素晴らしさと大切さを伝える企画展を定期的に開催。今回は、自然写真のリーディング・フォトグラファーとして知られるアート・ウルフ氏の写真展となる。アメリカの自然写真家アート・ウルフ氏は、人々の自然環境に対する保護意識を喚起しながら、自然写真の芸術的価値を向上させた功労者として世界的に評価されている。急速に失われつつある自然環境や野生生物、希少な文化にフォーカスしたウルフ氏の全仕事から厳選し、未発表や最新の作品も多数収録された決定版ともいえる「EARTH IS MY WITNESS」が2014年10月に出版された。この写真集刊行を記念し、同展では収録作品を中心に未掲載作品を加え、大型プリントによる30点を展示。環境、光、被写体が奇跡的にぶつかり合い、象徴的なイメージを形作る瞬間を、卓越した色彩感覚と画面構成で捕捉する同氏の作品は、観る者をかけがえのない多様性に満ちた地球環境の、はかなくも貴い美の世界に誘うという。開催日時は、2015年1月6日~2月8日 10時30分~19時で、期間中無休。場所は、コニカミノルタプラザ ギャラリーA(東京都新宿区新宿 3-26-11 新宿高野ビル 4F)。入場料は無料。
2014年11月28日2015年4月25・26日、六本木の街を舞台に一夜限りのアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。このイベントでは六本木ヒルズや東京ミッドタウン、サントリー美術館など、街に点在する様々な施設にアート作品を展示。インスタレーションを中心に、音楽、映像、パフォーマンスなど様々な作品を見ることが出来、中には観客参加型のアートも出品される。昨年に引き続きアーティスティックディレクターを務めるのは、現代美術家の日比野克彦。さらに、メディアアートディレクターとして、ライゾマティクスの齋藤精一を招聘し、アートナイトの新たな形を模索していく。なお、今回初の試みとして、一般から作品を募集する「オープン・コール・プロジェクト」を開催。応募されたプログラムのうち、優秀な作品は2次審査へと進むことになり、審査委員会の前で企画者自らがプレゼンテーションを行うことになる。この様子は一般に公開され、以降もこうしたプレプログラムを本番までに実施していく予定だ。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2014年11月21日日本科学未来館は11月29日より、企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」を開催する。チームラボはプログラマーから建築家、グラフィックデザイナーまで多彩なクリエイターが集まるテクノロジスト集団。高精細ディスプレーやプロジェクションマッピングなど、先端テクノロジーを用いた現代アートを発表し続けている。この企画展ではチームラボが発表してきたアート作品を発表する他、クリエーションの裏側も一部が公開されている。中でも、代表的な作品となっているのが「Nirvana」だ。これは高さ5メートル、幅20メートルのディスプレーで江戸時代の“升目画”を再現したもの。この画法は画面全体に無数の升目を描いたうえで、個々の升を彩色し、一つの絵を完成させている。機能的な制限が今なおCG界で人気のピクセルアートを彷彿とさせ、隣り合わせた色が遠目には混じって見える“視覚混合”の現象を巧みに取り入れた。その他、アニメーションにおけるデフォルメを3次元空間に落とし込み、光の八咫烏が飛び回る姿を様々な視点から追った「Light in Dark」。日本古来の空間認識を元に、空間上へと描いた水墨画「生命は命の力で生きている」と、そのテクスチャを引きはがして情報体としての絵画をむき出しにした「冷たい生命」などを展示。新作としてはコンピュータープログラムによって花が咲き、散り行く様を描き続けるインスタレーション作品「Untitled」が初公開される。その一方でこの企画展のもう一つの顔となっているのが、インタラクティブな遊具を一堂に集めた遊園地だ。子供たちが描いた絵を取り込んで、“3Dお絵かきタウン”では車が3Dの街を走り出し、“お絵かき水族館”では水槽内を魚がプカプカ泳ぐ。大小様々なボールが無数に転がる「光のボールでオーケストラ」では、ボールを叩いて音を鳴らしたり、色を変えたりと、みんなで遊びながらオーケストラを奏でられる。子供から大人までが楽しめるこのアート展は、チームラボでも世界初の試みとなる。日本では初の大規模展示ということもあり、この冬、多くのアートファンや家族連れから人気を集めそうだ。【イベント情報】チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地会場:日本科学未来館住所:東京都江東区青海2-3-6会期:11月29日から3月1日時間:10:00から17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人1,800円小学生から18歳1,200円(土曜1,100円)小学生未満900円休館日:火曜日(12月23日、1月6日は開館)、12月28日から1月1日
2014年11月18日武蔵野美術大学は15日~24日、東京都小平市との連携で行っているアートプロジェクト「小平アートサイト2014 GATE-アートとつながる-」を開催する。○美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらうプロジェクト同プロジェクトは、同学の彫刻学科研究室と学生生活課が主体となり、美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらいながら、地域の交流を深めていくことを目的として、毎年開催されている催し。今年で28回目の開催となる同プロジェクトのテーマは、「GATE-アートとつながる-」。学生のために、大学の門をくぐり抜け外へ発信できる場をつくり、自分自身を向上させる制作をしてもらいたいという思いと、普段美術と関わりのない地域の人が、美術に興味を持つきっかけとなる入り口として来場してもらいたいという思いを込めて、同学の学生が考えたテーマだという。東京都小平市内の公園や地域センター、公民館など市民の生活の場で作品を展示し、さらにパフォーマンス・イベントやスタンプラリーなど、地域住民と積極的に交流するためにさまざまなイベントを開催する。また、今回初の試みとして、大道芸人を招いて学生の彫刻作品の中に紛れるパフォーマンスを行う。会期は15日~24日、9時~17時。会場は東京都小平市・小平市立中央公園、鷹の台公園、上水公園、美大前緑地、玉川上水緑道(会期中無休)。屋内会場は小川1丁目地域センター(休館第1、3火曜日)、コンカフェ くるみの木(火曜日定休日)。オープニングパーティーは15日17時より小平市立中央公園で開催。小平市在中のジロー今村さんを中心としたパフォーマンス・イベントは15日、16日、22日、23日、24日に小平市立中央公園で開催。また、出品者によるパフォーマンスイベントも開催する。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科3年・市岡一恵さんの作品「プレゼント」は、立体作品展示、および立体作品を舞台装置とした親子向け朗読劇。開催日時は15日、16日、22日、23日の13時~、15時~に開催(1回約15分)。場所は小平市中央公園・地下通路出て右手の林。武蔵野美術大学デザイン情報学科3年・福田恵理さんと、日本大学芸術学部演劇学科3年・櫻井美穂さんの作品「落下」は、フェミニズムと姉弟の関係に関する、劇場外の演劇。開催日時は15日、16日の15時30分~、16時30分~(1回約30分)。場所は小平市中央公園・噴水横広場。
2014年11月13日ドイツ・ベルリンと東京の姉妹都市提携20周年を記念したアートイベント「BERLIN × TOKYO デザイン・アート・カルチャー展―新しいデザインが生まれるすきま―」が11月29・30日、六本木ヒルズをメイン会場に開催される。本イベントでは、ベルリンの最新アート、デザイン、ファッションを2日間で展示。ドイツを代表するデザイン展示会「DMY国際デザインフェスティバル」を運営するDMY社が厳選したヨーロッパのプロダクトを始め、ベルリンのアートスペース「THE WYE」がキュレーションするテクノロジーと人間の交差を表現する作品や、セレクトショップ「WUT」が取り扱うベルリン発のファッションなどが披露される。日本からはフラワーアートユニット「プランティカ(plantica)」、デザイン事務所「ノザイナー(Nosigner)」が展示で参加する他、これからの都市の暮らしにおいてデザインやアートの果たす役割を考えるトークショー、ベルリン発のスタートアップ企業「EyeEM」によるワークショップなどが行われる。また、29日夜は会場を代官山UNITに移して、クラブイベント「Resonanz」を開催。ドイツを拠点に活動するフランス人アーティスト、ダーシャ・ラッシュ(Dasha Rush)による新作プログラム、アンタークティカ・タクト(Antarctic Takt)がアジア初上陸する他、ベルリン拠点に活動する日本人アーティスト・黒川良一や、ライゾマティクスの真鍋大度率いるヒップホップユニット、ユアコスモス(YourCosmos)のオーディオビジュアルライブなどが披露される。【イベント情報】BERLIN×TOKYOデザイン・アート・カルチャー展―新しいデザインが生まれるすきま―会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階会期:11月29日から30日時間:10:00から23:00※展望フロアの最終入場は29日は24:00まで、30日は22:30まで(各施設、イベントごとに開館時間が異なる)入場料:1,500円
2014年11月09日一般社団法人 日本彫紙アート協会は、11月13日~18日に東京都・表参道の「PROJECT GALLERY(プロジェクトギャラリー)」にて、11月12日~17日に大阪府大阪市・心斎橋の「カルタビアンカ」にて「彫紙アート展 2014」を開催する。○日本発信の新感覚アート"彫紙"を紹介同展は、海外からも注目を浴びる日本発信の新しいアートである"彫紙"の展覧会。全国の彫紙アーティスト150人の作品を展示する。2007年に第1回がスタートし、今年で7回目の開催となる。前回までは東京でのみの開催だったが、活動するアーティストの人数、地域も増えたため、今回から東京・大阪の2会場同時で開催する。「彫紙アート」は、紙を幾重にも重ねてアートナイフで"彫り"、独特の配色による色彩の美しい立体的な作品を作る。豊富な色数とさまざまな紙の質感を組み合わせることで生まれる、切り絵とは違った"奥行き"が魅力となっている。彫紙アートの実物を見た人は皆、その「繊細さ」「紙の色彩の美しさ」「立体感」など、今までに見たことのないユニークな技法で作られた彫紙アート作品に驚くという。また同展では、来場者に好みの作品に投票していもらい、グランプリを決定。結果発表は展覧会終了後、同協会Webページ、blog、Facebookなどで発表される。東京会場は、11月13日~18日 11時~19時(最終日11時~17時)。会場は、「PROJECT GALLERY」(東京都渋谷区神宮前5-51-3 Galeria Bldg. 2F)。入場料は無料。大阪会場は、11月12日~17日 11時~20時(最終日11時~17時)。会場は、「カルタビアンカ」(大阪府大阪市中央区南船場3-6-14 もみぢ屋ビル2F)。入場料は無料。
2014年10月31日「シンガポールの国宝」と称されるアートディレクター兼デサイナー、テセウス・チャン(Theseus Chan)の作品展「ヴェルク:ウィーワークトゥギャザー(WERK: WE WORK TOGETHER)」が、東京・代官山の蔦屋書店2号館1階のギャラリースペースにて11月6日より開催される。ブランドやショップ、クリエーターとチャンとのコラボレーションにより毎号作り出される彼のライフワークマガジン『ヴェルク(WERK)』を軸に、その全仕事と未来への取り組みを紹介。本展のために特別製作されたシルクスクリーン作品とグッズも展示販売する。2号館1階のアートフロアでは、マルティーヌ・ブダン(Martine Bedin)をフィーチャーした#21、ドーバー ストリート マーケット ロンドン10周年特集の#22のヴェルク最新号フェアも実施。#21に登場したデザイナー集団、メンフィスのメンバーであるブダンが手掛けたドローイング作品も展示販売予定。11日19時よりチャンの来日トークショーとサイン会も開催する。チャンは2006年に「プレジデンツ・デザイン・アワード」でデザイナー・イブ・ザ・イヤー賞受賞。08年に『Area_2』で世界のデザイナートップ100にも選出された。ヴェルク個展は、2013年春夏期に東京、香港、北京の「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」各店で展示された。【イベント情報】テセウス・チャン展「WERK: WE WORK TOGETHER」会場:代官山 蔦屋書店2号館1階住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:11月6日から26日時間:9:00から翌2:00
2014年10月27日東急百貨店本店は10月23日、東急百貨店創業80周年記念企画として、イラストレーター永井博の展覧会「HIROSHI NAGAI EXHIBITION 永井博アート展」を3階イベントサロンにて開催する。実施期間はて10月28日まで。永井博氏は、大滝詠一氏の名盤「ロング・バケイション」のジャケット・イラストレーションなどで知られるイラストレーター。デザイン、音楽評論、FMでのパーソナリティー、DJなど、イラスト以外にも活動を展開している。今回開催する展覧会では、同氏がこれまでのキャリアの中から自らセレクトした作品の原画をはじめ、同氏に影響を受けた次世代のクリエイターとのコラボレーションアイテムなどを展示する。また、同展覧会のために特別に描きおろした「渋谷」をモチーフにした新作原画とともに、約70点の原画や複製版画などを展示・販売する。そのほかにも、Tシャツやクリアファイルなどの雑貨やステーショナリーなどの新作グッズも会場で先行販売する。25日には、永井博氏を迎えて「ギャラリーツアー」も開催する。時間は15時、16時30分の2回。作品が描かれた背景やモチーフ、当時のエピソードなどを同氏が解説する。ツアー後は、商品購入者を対象にサイン会も実施する。同展覧会の開催時間は10時~19時、入場は無料。(C)HIROSHI NAGAI
2014年10月15日東急百貨店本店は、創業80周年記念企画として、イラストレーターの永井博氏の個展「HIROSHI NAGAI EXHIBITION 永井博アート展」を開催する。会期は10月23日~28日、開場時間は10:00~19:00(※最終日は17:00閉場)。会場は東急百貨店本店 3階 イベントサロン。入場無料。同展は、故・大滝詠一氏の名盤「ロング・バケイション」のジャケットイラストレーションなどで知られる、イラストレーターの永井博氏の個展。同氏自身がセレクトした作品の原画をはじめ、永井氏をリスペクトしている次世代のクリエイターとのコラボレーションアイテムなどを展示する。また、同展のために特別に描き下ろされた「渋谷」をモチーフにした新作原画の展示とともに、約70点の原画や複製版画などを展示・販売。加えて、Tシャツやクリアファイルといった雑貨やステーショナリーなどの新作グッズも先行販売される。そのほか、永井氏が来場し、展示作品を解説しながら展観するギャラリーツアーを開催。実施日時は10月25日 15:00~/16:30~(計2回/各回20分程度)。作品が描かれた背景やモチーフ、当時のエピソードなどが本人から語られるということだ。なお、永井博氏は1947年生まれのイラストレーター。グラフィックデザイナーを経て、1978年よりフリーのイラストレーターになる。大滝詠一氏のアルバムジャケット「A LONG VACATION」や AORコンピレーションCD「breeze シリーズ」などのジャケットイラストレーションをはじめ、デザインや音楽評論、FM ラジオのパーソナリティーなど多岐にわたり活動している。
2014年10月15日ベルリンのアートシーンが最も盛り上がる季節がある。それは「ベルリン・アートウィーク」が開催される秋。期間中には街の至る所で展示が行われ、アートに多くの注目が集まる1週間となる。今年で3回目となる本イベントは9月16日から21日まで開かれ、ベルリンの街はアート一色に染まった。ベルリン・アートウィークの枠組みでは、時期を合わせてアートに関連する様々なイベントが開かれる。開催されるのは美術館での展覧会や、美術作品の販売を行うアートフェアなど。開催時期が重なり、短期間で多くの展示を見ることが出来るため、今ではベルリンの秋の恒例イベントになっている。国際的に重要な美術館が参加しており、多くの素晴らしい展示を見ることができる。例えば、市内中心部にある美術館「アカデミー・デア・クンスト(Akademie der Kunste)」での展覧会。本イベントの開幕を祝う式典が行われた美術館では、インスタレーションや映像、そしてパファーマンスなど様々な作品を見せる展示「Schwindel der Wirklichkeit (リアリティのめまい)」が開催された。会場にはオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の鏡を使った作品やトマス・デマンド(Thomas Demand)の写真作品などが並ぶ。その一方で変わった作品も展示されている。それは会場の監視員が来場者に展覧会の意義を尋ねるティノ・セガール(Tino Sehgal)のパフォーマンス作品。観客は作品を眺めるだけでなく、美術作品にかかわり、それについて考えを巡らすことにもなる。このように普通の展示には見られないような作品もあり、訪れる人々を驚かせていた。ベルリン・アートウィークの中心となっているのは「abc」と呼ばれる個性的なアートフェア。一般的には作品の販売が重視され、参加ギャラリーは売りやすい小作品を見せることが多い。だがabcではアーティストの紹介に力を入れており、ギャラリーは一区画に1人のアーティストを紹介する決まりだ。そのため展示の質は保たれ、素晴らしい作品を見ることが出来るのだ。abcで特に驚かされたのは、ベルリンのギャラリー「スプルゥース・マーガース(Spruth Magers Berlin London)」が見せた作品。特徴的なパフォーマンスで知られるヨーン・ボック(John Bock)が会場に屋台を用意して、来場者に手作りのトーストを提供していた。また、それを載せる紙皿には彼のドローイングが描かれており、来場者は作品も無料で入手できる。アートフェアは作品を売り買いする場だが、ここでは来場者がアートを楽しめる場所にもなっていた。このように美術館での素晴らしい展示や、個性的なアートフェアが人々を魅了するが、それらばかりがイベントを盛り上げるわけではない。公式には参加していないギャラリーも、多くの来場者を目当てに時期を合わせて展示を行う。こうしてベルリンの至る所では無数のアートに関連したイベントが開催され、世界中からコレクターや美術関係者が集まるのだ。まさに芸術の秋。もしベルリンのアートを楽しむのであれば、最も盛り上がる秋を逃す手はないだろう。
2014年10月10日