『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、『ワンダーウーマン 1984』など、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公開延期が発表されたメジャー作品にまた1本が加わった。トム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』だ。同作は今年6月24日の全米公開を予定していたが、12月23日に延期されることがトムから2日(現地時間)に発表された。「みんなの多くが34年も待ってくれた。残念ながら、もうちょっと待ってもらうことになるよ。『トップガン マーヴェリック』は12月に飛び立つ。みんな、無事でいてね」とツイートした。『トップガン マーヴェリック』は1986年にトムが主演した『トップガン』の続編。34年前と同様、トムはピート・ミッチェル(マーヴェリック)を演じ、ヴァル・キルマーもトム・カザンスキー(アイスマン)として続投する。ファンからは「エイプリルフールは昨日だよ」、「冗談だよね?」という信じられない思いをぶつける声や、「ものすごく残念だけど、最高のクリスマスプレゼントになるかも」というポジティブな意見も。前作とは異なり、マーヴェリックの有名なジャケットの背中に縫い付けられていた台湾と日本の国旗が消えてしまったことを改めて指摘し、改善を求めるファンもいた。なお、日本公開についても延期が発表され、公開日は後日発表予定だ。(Hiromi Kaku)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2020年7月10日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年04月03日「ファウンテンズ・オブ・ウェイン」のベーシスト、アダム・シュレシンジャー(52)が、新型コロナウイルスによる合併症で亡くなった。3月31日の時点ですでに1週間以上入院していたという。アダムの弁護士からコメントが発表されたばかりだった。「アダムと彼のご家族にあふれんばかりの愛をありがとうございます。アダムは新型コロナウイルスにより、入院しています。回復のため、鎮静状態にしたうえで人工呼吸器が装着されています。素晴らしい治療を受けており、状態は改善中です。私たちは警戒しながらも前向きです。彼のご家族はみなさんのサポートと愛に感謝しています」。才能豊かな作曲家でもあったアダムは、トム・ハンクスの監督デビュー作『すべてをあなたに』の音楽を手掛けてアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされたことがある。奇しくもアダムと同じく新型コロナウイルスに感染し、回復したトムは、アダムの訃報に「新型コロナウイルスで彼を失うなんて…本当に悲しい」とツイートしている。最近では昨年、音楽プロデューサーを務めていた「クレイジー・エックス・ガールフレンド」でエミー賞を受賞。ほかにもアニー賞でノミネート、グラミー賞で受賞歴がある。(Hiromi Kaku)
2020年04月02日米ユニバーサル・ピクチャーズが映画版『ウィキッド』の公開延期を発表した。同映画は長年愛されてきたブロードウェイ・ミュージカルを映画化したもので、当初は2019年12月20日の公開を予定していたが、2021年12月21日に変更。しかし、再び延期されることになった。同日には『SING/シング』続編が公開される。『SING/シング』続編は、2021年7月21日公開予定だったが、この日には『ミニオンズ フィーバー』が公開されることになった。『ミニオンズ フィーバー』は今年7月3日に公開予定だったが、フランスにある製作会社イルミネーションが閉鎖状態にあり、撮影後の製作作業ができず、公開日までに完成が見込めないという。仮に完成したとしても、7月に全米の映画館が通常営業しているとは考えにくい。新型コロナウイルスの感染拡大により、ほとんどの映画館が閉鎖されているアメリカ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、『ムーラン』、『ワンダーウーマン 1984』など数々のメジャー作品の公開延期が発表されている。『ウィキッド』(2021年12月21日公開予定→未定)『SING/シング2』(2021年7月21日公開予定→2021年12月21日公開予定)『ミニオンズ フィーバー』(2020年7月3日公開予定→2021年7月21日公開予定)(Hiromi Kaku)■関連作品:SING/シング 2017年3月17日より全国にて公開。© Universal Studios.ミニオンズ フィーバー 2020年、全国にて公開© 2020 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2020年04月02日新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、セレブたちがSNSで様々な支援活動に取り組んでいる。ヒュー・ジャックマンは、手を洗うことの重要性を説き、同時にせっけんで手を洗っている時は蛇口を閉めることが地球のためになると力説。その様子を自らお手本として動画で見せている。ジェニファー・ガーナーとエイミー・アダムスは、NGOの「セーブ・ザ・チルドレン」、「ノー・キッド・ハングリー」とタッグを組み、「#SAVEWITHSTORIES」(セーブ・ウィズ・ストーリーズ)を立ち上げた。学校の休校により、勉強だけでなく、食事の場も失っている3000万人の子どもたちに寄付を募る運動で、賛同したセレブたちが動画の中で絵本を見せながら読み聞かせをし、それを見た視聴者に寄付を呼びかけている。これまでにナタリー・ポートマン、クリス・エヴァンス、エディ・レッドメイン、リリー・コリンズ、J・J・エイブラムス監督、クリス・プラット、ジェイク・ギレンホールなど数多くのセレブの動画が掲載された。パトリック・スチュワートは1940年代の子どもの頃、母親が「一日1個のりんごは医者いらず」と言ってりんごをカットして食べさせてくれた思い出を挙げ、「一日1つのソネットは医者いらず」としてシェークスピアのソネット集(詩集)からファンに向けて詩を音読。「毎日楽しみにしている」、「美しくて癒される」、「ありがとう」などの声が寄せられ、好評だ。(Hiromi Kaku)
2020年04月01日3月中旬に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たと公表したイドリス・エルバが近況を知らせた。ツイッターで公開した動画の中で、自身と同じく感染が認められた妻のサブリナさんとともに、隔離期間が終了したことを報告。イドリスが検査を受けたのは自分がある感染者の濃厚接触者だと知ったことがきっかけだったが、検査を受けてから隔離期間が終了するまで、妻も自分も「無症状」であったことを明かした。2人が隔離期間を過ごしたのは自宅ではなく、仕事のため訪れていたニューメキシコ州。せっかく隔離期間が明けたにも関わらず「家に帰る飛行機の手配ができない」と語っている。「まだしばらくの間は、じっとしていないとならないかな。それ以外は、大丈夫。ありがたい。最悪な時期は過ぎたようだ」。長期間の隔離により、メンタルへの影響も心配されるが、前向きな気持ちでいるように心がけているという。イドリスは持病にぜんそくがあるため、確実に大変なことになってしまうのではないかと思ったが、「なんとかやりすごせた」とのこと。動画の視聴者にも「気を確かにもって、心配しすぎたりパニックになったりしないように」と呼びかけた。イドリスと同時期に新型コロナウイルスに感染したことを公表した女優のオルガ・キュリレンコは、イドリスとは異なり、つらい症状があったもののすでに完治を報告している。(Hiromi Kaku)
2020年04月01日ソニー・ピクチャーズが、大ヒットが見込まれる数々の大作の公開日を延期した。ジェイソン・ライトマン監督作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は7月10日から来年3月5日、ジャレッド・レト主演作『モービウス』は7月31日から来年3月19日、トム・ホランド主演、人気ゲーム「アンチャーテッド」の実写版映画は来年3月5日から同年10月8日、『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は8月7日から来年1月15日、タイトル未定のソニー&マーベルの映画は来年10月8日から変更となるが新しい公開日は決まっていないという。現時点の状況から、もはやソニーは今年の夏に国内の映画館が営業を再開できるとは考えておらず、公開予定だった大作を思い切って2021年に先送りした模様だ。これに伴い、日本の公開も延期を発表。日本の新たな公開日は未定となっている。一方、ワーナー・ブラザースの『ワンダーウーマン 1984』は、6月5日から8月14日に変更し、今夏公開予定。ディズニーの『ブラック・ウィドウ』は5月1日の公開予定日から「延期」のみを発表。『ムーラン』も同じく延期のまま公開日が発表されていない。ユニバーサルの『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は5月22日から来年4月2日に。アメリカでは現在ほとんどの映画館が閉鎖状態。劇場所有者協会(NATO)が240万ドル(約2億6000万円)の資金を集め、劇場で働く従業員で解雇になった人を対象に、給付金を支給することを発表する事態となっている。(勤続5年以上などの条件あり)。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴーストバスターズ/アフターライフ 2021年公開モービウス 2020年全国にて公開© & TM 2020 MARVEL
2020年03月31日新型コロナウイルスによる肺炎で29日に亡くなった志村けんさんの訃報について、アメリカでも有名雑誌の「People」誌や「Variety」誌、「ワシントン・ポスト」紙、「ロサンゼルス・タイムズ」紙などが取り上げた。「People」誌は、志村さんを日本のコメディ・レジェンドであり、「アメリカのロビン・ウィリアムズ」であるとして紹介。志村さんの人気ネタ及びキャラクターである「ヒゲダンス」を「マスタッシュ・ダンス(Mustache Dance)」、「変なおじさん」を「ストレンジ・アンクル(Strange Uncle)」、「バカ殿様」を「イディオット・フューダル・ロード(Idiot Feudal Lord)」と英語で説明している。また、志村さんがアメリカのコメディアン、ジェリー・ルイスをインスピレーションの源にしていたと報じ、山田洋次監督作『キネマの神様』に初主演予定であったこと、東村山市を代表して東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれていたことを伝えた。日本で新型コロナウイルスによって亡くなった、初めてのセレブリティであるとも。どのメディアも、笑顔の志村さんの写真を掲載。改めて新型コロナウイルスについてアメリカ疾病予防管理センター、WHO、地元の保健局などの最新情報に注意しておくように呼び掛けた。(Hiromi Kaku)
2020年03月31日新型コロナウイルスの影響を大きく受けているディズニーが、重役の給与を大幅にカットすることを発表した。同社のCEOボブ・チャペックから従業員宛てに手紙が配られたという。「Variety」誌などが報じた。チャペックは手紙の中で、新型コロナウイルスが与える経済への影響に触れており、特に同社もディズニーランドやホテルの閉鎖、映画・ドラマ製作の延期・中止で損失が大きいと述べている。みんなで乗り越えられることは確信しているとは言うものの、短期間&長期間にわたる経済的な打撃に対する対策を取るのが不可欠であり、4月5日から役員クラスの給与をカットすることを決定したという。役員のポジションにより、給与の20パーセントから30パーセントがカットされるなか、チャペック自身の給与は「50パーセントの削減」を宣言。先月、チャペックにCEOの座を譲り取締役会長に就任したボブ・アイガーは、「100パーセントの削減」を買って出た。この措置は、経済的な回復が見込めるまで続くとのこと。なお、「The Hollywood Reporter」によるとアイガーが手にした報酬は、昨年が4750万ドル(約51億円)で一昨年は6560万ドル(約71億円)。チャペックは給与とインセンティヴなどを合わせて2500万ドル(約27億円)を手にしていたようだ。(Hiromi Kaku)
2020年03月31日3月27日、マライア・キャリーが50歳の誕生日を迎えた。「3月27日は新曲から始める。#家にいよう」と家の中のスタジオで新曲をレコーディングしている様子の写真をインスタグラムに投稿したマライア。続けて前夫ニック・キャノンともうけた双子のモロッカンくんとモンローちゃんに囲まれ、大きなチョコレートケーキを切ろうとするマライアの写真を3枚公開した。3人ともパーティーハットをかぶっていて、お祝いムードにあふれた写真。50歳の誕生日ながら、ケーキには「12」という数字のろうそくが立っている。「3月27日は家で家族と過ごし、ヴァーチャルでは世界中のファンや友達と過ごしています。みんな、たくさんの愛をありがとう。#永遠に12歳」とコメントを添えたことから分かるように、永遠に12歳でいることを誓った。50歳になってもお茶目さを忘れない歌姫・マライアを慕うセレブは多く、リース・ウィザースプーン、ジェシカ・チャステイン、パリス・ヒルトン、ミリー・ボビー・ブラウン、ナオミ・キャンベルらから祝福メッセージが寄せられた。マライアと交際中のダンサー、ブライアン・タナカは、彼女の特別な日を祝うためにあることを考案。マライアの大ヒット曲「Always Be My Baby」に合わせて踊った動画をTikTokに投稿する「#AlwaysBeMyBabyChallenge」に参加するよう、ファンに呼び掛けていた。(Hiromi Kaku)
2020年03月30日カントリー歌手としては初の新型コロナウイルスの感染者であるジョー・ディフィーが、亡くなったことが明らかになった。パブリシストが「グラミー賞歌手であり、カントリー界のレジェンドであるジョー・ディフィーが本日3月29日、日曜日に新型コロナウイルスによる合併症で亡くなりました。遺族はプライバシーへの配慮を求めています」と発表した。先週金曜日、ジョーは「医療の専門家のもと、治療を受けています」と新型コロナウイルスに感染していることを公表し、「国民のみなさん、ファンのみなさんに釘を刺したい。このパンデミックには警戒し、慎重になり、気をつけるべきだということを」と呼びかけたばかりだった。ジョーは1990年代に成功を収めた歌手で、ラジオのカントリー音楽の生放送ライブ番組「グランド・オール・オプリ」のメンバーとして25年も出演。13枚のアルバムのうち2枚はプラチナ認定、ほかの2枚がゴールド認定、さらに1999年にはマーティ・スチュアートらとコラボした「Same Old Train」でグラミー賞を受賞した。2001年からはヒットチャートのトップ10入りするようなことはなかったものの、若いカントリー歌手の憧れであることは変わらず、歌詞の中でジョーの名前が語られることもあった。昨年の4月、このようなことにジョーは「最初はとても恥ずかしかったし、慣れるまで時間がかかったけれど、すごく光栄なこと。ただただ幸せ」と語っていた。(Hiromi Kaku)
2020年03月30日先週末からいくつかの省や自治区で映画館の営業が再開された中国。しかし、興行収入は1日で20万円にも満たないという厳しい結果に…。今年は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ワンダーウーマン 1984』、『ムーラン』など、大ヒットが確実視される大作が目白押しだが、いずれも新型コロナウイルスの影響で公開が延期となっている。中国の映画館は、観客に対して大人数が集まって映画館で映画を鑑賞しても安全であるということ、配給会社に対して十分な観客が見込め、価値ある映画を公開しても興行収入を得られるということを証明するのが現在の課題だ。映画市場第2位の中国でなんとか観客を呼び戻そうと、ワーナー・ブラザースが3K・4Dリマスター版の『ハリー・ポッターと賢者の石』を近いうちに公開すると告知。この動きに沿ってなのか、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を含む『アベンジャーズ』過去4作品、『アバター』、『インターステラー』、『インセプション』が再上映されることになったという。「The Hollywood Reporter」によると、時期はDCP(デジタルシネマパッケージ)が各劇場に届き次第とのこと。人気のある旧作の公開は過去にも行い、成功を収めた。たとえば、2012年には3D版の『タイタニック』、2019年には『千と千尋の神隠し』が公開され、それぞれが1億4500万ドルと6900万ドルの興収を記録している。(Hiromi Kaku)■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedアベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2020年03月27日ゴールデングローブ賞授賞式を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が、新型コロナウイルスの影響により、来年の同授賞式の2つのルールを一時的に変更すると発表した。これまでのルールの1つに、賞の審査対象となる映画は第三者の有するロサンゼルスエリアの施設で公開し、その一週間前後にHFPAの会員向けに上映会を行うことというものがあったが、現在は映画館が軒並み閉鎖状態でそれが叶わない状態。そこで3月15日から4月30日の間、映画の配給業者は上映会の手配をしつつ、HFPAの会員が家で映画を観られるように、「映画をアップしたURLやDVDを送ること」という新たなルールを適用したという。もう1つのルールに、来年のゴールデングローブ賞の選考対象となるためには、今年の12月31日までに少なくとも7日間の劇場公開またはペイパー・ビュー放送(ストリーミング配信は含まない)が必須というものがあった。しかし、3月15日から4月30日までにその予定があった作品に対しては、劇場公開せず定額のストリーミングサービスでの配信という形であっても、選考対象として受け入れるという新たなルールを設けた。現在は4月30日としているが、状況により対象の期間が延びることもあり得るという。来年のゴールデングローブ賞授賞式は1月に予定している。(Hiromi Kaku)
2020年03月27日ケンジントン宮殿のインスタグラムアカウントが、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、最前線で働く医療従事者たちに感謝を伝える動画を公開した。ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子が芝生の上に立ち、咲き乱れる花を背景に笑顔で拍手している動画。「全ての医師、看護師、介護士、開業医、薬剤師、ボランティアの方、その他のNHS(国民保健サービス)のスタッフの方々。新型コロナウイルスの影響を受けている人々に休みなく尽力してくださり感謝します」というコメントが添えられている。ジョージ王子とシャーロット王女は笑顔で拍手し、間に立っているルイ王子は2人を交互に見上げながら、「こうでいいのかな?」とちょっと不安げな感じで拍手。その様子が実にかわいらしく、「子どもたちの成長は本当に早い!」との声がコメント欄に寄せられた。また、イギリスのみならず、各国の医療従事者たちから「ありがとう」、「勇気づけられた」などのメッセージが届いている。同時期に、「ジェームズ・ボンド」のSNSアカウントも「私たちの安全を守ってくれる全ての場所の全ての人に感謝します」と、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャストたちから医療従事者に拍手を贈る動画を贈った。ビル・タナー役のロリー・キニア、マネーペニー役のナオミ・ハリス、Q役のベン・ウィショー、そしてボンド役のダニエル・クレイグは妻のレイチェル・ワイズとともに拍手している。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年11月20日より全国にて公開
2020年03月27日エルトン・ジョンが、29日夜9時(アメリカ東部標準時)に開催される「iHeart Living Room Concert for America」のホストを務めることになった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界的にコンサートなど人の集まるイベントが制限されている中、このコンサートは特殊な形で開催される。マライア・キャリー、ビリー・アイリッシュ、アリシア・キーズ、バックストリート・ボーイズ、ビリー・ジョー・アームストロング、ティム・マグロウら人気アーティストが、それぞれの自宅でパフォーマンスを行い、スマホやカメラで撮影した動画を配信するのだという。主催者の「iHeartRadio」は、ツイッターで「新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと頑張ってくれている最前線の医療従事者、地元のヒーローたちに敬意を払い、日曜日にコンサート開催し、FoxTVで放送します」と発表。日曜日は当初「iHearRadio Music Awards」が行われる予定だったが延期に。代わりにこのコンサートを開催し、視聴者にフードバンクや子どもを支援するチャリティー団体への寄付を呼び掛ける。なお、本日(現地時間25日)はエルトンの誕生日。ツイッターにはシャロン・ストーン、ジャン=ポール・ゴルチェ、キャロル・キングらからお祝いツイートが贈られている。(Hiromi Kaku)
2020年03月26日新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、6月7日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催を予定していた第74回トニー賞授賞式が延期された。主催者が「私たちにとって、ブロードウェイ・コミュニティ、アーティスト、ファンの健康と安全は最も大切なことです。新しい開催予定日と詳細に関しては、ブロードウェイが再オープンした際にお伝えします」と発表した。ブロードウェイは今月12日から1か月の予定で閉鎖中。しかしアメリカ疾病予防管理センターが5月まで50人以上が集まるイベントを止めるよう勧告しているため、関係者は閉鎖期間を延ばすことになるだろうと述べている。すでに、ブロードウェイ俳優にも新型コロナウイルスの感染者が確認されている。「ゴシップガール」でトリップ・ヴァンダービルト、『レ・ミゼラブル』(2012)でアンジョルラスを演じ、テレビ・映画界でも活躍するアーロン・トヴェイトは検査を受け陽性だったと明かした。トニー賞俳優のギャヴィン・クリールは、検査は受けていないものの、ロンドンで舞台を上演中に感染していたキャストたちと濃密接触し、自身に症状も出ていることから「感染しているのは間違いないだろう」と語っている。(Hiromi Kaku)
2020年03月26日レディー・ガガが、6枚目のアルバム「Chromatica」(クロマティカ)のリリースを延期すると発表。当初は4月10日に発売予定だった。新型コロナウイルスが感染拡大中であることを受け、考え抜いての決断だったという。ファンにSNSで長文メッセージを送っている。「芸術は、このような状況に喜びをもたらし、お互いの癒しになると信じている。でも、パンデミックが起きているときにこのアルバムをリリースするというのは、私にとっては正しいことだと思えない」と思いを語った。アルバムをリリースするよりも、いまは医療従事者のための物資を調達したり、学校に頼っていた子どもたちに食事を届けたり、パンデミックの影響により困窮している人々をサポートするなどの、様々な問題の“解決”に集中したいとつづった。「Chromatica」のリリースにあたり、「みんなでお祝いするために、いろんな計画があったんだけど…」とサプライズ企画を練っていたというガガ。その1つに、コーチェラ・フェスティバルでシークレットゲストとしてパフォーマンスする予定だったことを挙げている。同フェスは4月に開催予定だったが、10月に延期されている。アルバムの新しいリリース日は決まり次第報告するとのこと。「アルバムが出たら、一緒にダンスして、汗をかいて、ハグ&キスをして。でもそれまではみんな、家にいて!」と呼びかけた。(Hiromi Kaku)
2020年03月25日シンガポール政府が新型コロナウイルス感染拡大を抑える対策の1つとして、国内の全ての映画館を閉鎖すると発表した。期間は現地時間の木曜午後11時59分から4月30日まで。「Variety」誌が報じた。学校や職場以外での10人以上の集まりが制限され、映画館のほかに感染のリスクが高いとされるナイトクラブ、ディスコ、カラオケも同期間中閉鎖となる。シンガポールでの感染者は火曜日の時点で558人、死者は2人。ここ数日は、海外からの“持ち込み感染”が増えているという。シンガポールは映画館に足を運ぶ人が多く、1人あたりの年間映画鑑賞回数は4回を超える。興行収入のうち、ほとんどをハリウッド映画が占め、ローカルな映画は5パーセント以下。スクリーン数は297ほどで、2019年の興行収入は約134億円(1億2100万ドル)だった。映画に関する他国の情報として、中国では先週から今週にかけて、5つの省と自治区で映画館の営業が再開。アメリカではこれまで5月までに公開予定の映画が多数延期されていたが、6月に公開予定だった『ワンダーウーマン 1984』が、8月14日に先送りすることが新たに発表された。(Hiromi Kaku)
2020年03月25日中国で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により閉鎖されていた映画館のうち、先週金曜日に486館、23日には21館増え、計507館が営業を再開したという。映画チケット販売&情報サイトの「猫眼電影」によると、営業が再開されたのは山東省、四川省、福建省、広東省、新疆ウイグル自治区の映画館。同国内には1万館以上の映画館があり、507館はわずか5パーセントに過ぎない。これらの映画館で現在上映されているのは、人気が高い国内映画『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』、最近公開されたばかりの『存在のない子供たち』などの作品6本。無料または正規価格から値引きして上映されており、先週金曜日のチケットの売り上げは2000ドル(22万円)にも満たず、福建省と広東省の映画館ではチケットが1枚も売れなかったのだという。今後2週間で新たに公開予定とされているのは、中国&ニュージーランド合作の『Into the Rainbow』(原題)などごくわずかな作品数に限られている。世界第2位の映画市場である中国。なんとか観客を呼び戻したい考えのワーナー・ブラザースは、先週木曜日、中国のSNSにて『ハリー・ポッターと賢者の石』3D・4Kリマスター版を公開すると発表。公開日は未定とのことだが、これには中国のファンたちが大喜びの声を上げている。(Hiromi Kaku)
2020年03月24日トム・ハンクス&リタ・ウィルソンが新型コロナウイルスに感染したことを公表してから、約2週間が経過。当初は倦怠感、風邪の症状、身体の痛みが出ていたという2人だが、トムが2人とも順調に回復に向かっていることをツイッターで報告した。「最初に症状が出てから2週間、2人ともだいぶよくなった。屋内に閉じこもっていることは効果的だ。だれにも(病気を)うつすこともないし、うつされることもないから。常識かな?しばらく時間はかかりそうだけど、お互いが助け合い、少しの快適さを我慢すれば、乗り越えられるだろう」とつづっている。トムはバズ・ラーマン監督がメガホンを取るエルヴィス・プレスリーの伝記映画でマネージャー役を演じることが決定しており、撮影準備のためにリタを伴いオーストラリア入りしていた。3月11日、現地で新型コロナウイルスに感染していることを公表。現地で借りている家に隔離されながら、ツイッターで近況を知らせていた。また、3月16日に同じく新型コロナウイルスに感染していると公表した元ボンドガールのオルガ・キュリレンコは、完全回復宣言。罹患して1週目は高熱と強い頭痛でほとんど寝たきりで、2週目は、熱は下がったものの軽い咳が出始め、倦怠感がひどかったと症状を明らかに。2週目の終わりにはすっかり治ったとのこと。まだ朝方に咳が出ることもあるが、日中は出ないという。(Hiromi Kaku)
2020年03月24日先週水曜日(現地時間)、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ガル・ガドットが自主的な隔離を始めて6日が経ったことを報告した。6日の間に、イタリアのバルコニーでジョン・レノンの「イマジン」をトランペットで演奏する男性の動画を見たことで感銘を受け、「イマジン」を歌バトンでつなぎ、動画を制作することを思いついたという。ガルが最初のフレーズを、その後をクリステン・ウィグ、ジェイミー・ドーナン、ジェームズ・マースデン、ナタリー・ポートマンら総勢24人のセレブが歌いつないでいる。この動画には「感動した」の声が多く寄せられた一方で、「録画する暇があるなら募金して」などの批判も受けていた。こうした声に反応し、ガルの動画をパロディ化したのがコメディアンたちだ。ジョシュ・ウルフがガル的な中心人物となり、ツイッターにパロディ動画を投稿。「世界にはものすごい金持ちがいるだろうけど、彼らにその特典がなかったらどうなるか…」という意図を冒頭で説明している。歌詞を「高級車をきれいにするために除菌用のハンドジェルを買い占めた」、「メイドが来ない。どうやってシンクを掃除すればいい?」などにかえ、皮肉のオンパレードの「イマジン」が出来上がった。「24」のクロエ役で知られるメアリー・リン・ライスカブも登場。コメント欄には「よくぞ言ってくれた」、「笑いをありがとう」など感謝の声が相次いでいる。(Hiromi Kaku)
2020年03月23日イギリスで母の日(Mothering Sunday)の22日、ケンジントン宮殿の公式SNSアカウントから母の日にちなんだ写真が4枚公開された。「すべてのお母さんや家族へ。今日を一緒にいられても、離れていても…私たちはこの困難なときにあなた方のことを想っています」というコメントが添えられている。1枚目はウィリアム王子がジョージ王子、キャサリン妃がシャーロット王女を“おんぶ”してノーフォークの庭の上を走っている写真。手前に写っているキャサリン妃とシャーロット王女は自然な笑顔が印象的。2枚目は亡きダイアナ妃とウィリアム王子&ヘンリー王子の写真。ウィリアム王子は座っているダイアナ妃の後ろから首に抱きついており、ヘンリー王子はダイアナ妃の隣で抱えられている。3枚目はキャサリン妃の母キャロル・ミドルトンさんが、赤ちゃんの頃のキャサリン妃を抱いている写真。若い頃のキャロルさんはいまのキャサリン妃とそっくりで、同様のコメントが多く寄せられた。そして最後の4枚目は、ジョージ王子がキャサリン妃にプレゼントしたというカードの写真で、赤いハート模様が描かれた花瓶に、花紙で作った3輪の花が生けられている。「手作りのカードに勝るものはない。愛が込められている」、「ちっちゃな芸術家!」など、ジョージ王子のセンスのよいカードにも注目が集まった。(Hiromi Kaku)
2020年03月23日ジョージ王子とシャーロット王女が通っているトーマス・バタシー校が、新型コロナウイルスの影響で授業を「自宅学習体制」で行うという。「新型コロナウイルスのパンデミックにより、欠席する児童とスタッフが増えています。そのため、当校は3月20日から自宅学習に移行することを決めました」との声明文が発表された。同校は、保護者に児童が家でオンライン授業を受けられるように見守ってほしいと呼び掛けている。親が医療従事者などで、子どもが一人で留守番することになってしまうような場合は26日まで学校を開放し、サポートする意向を示している。新型コロナウイルスの感染拡大は、王室メンバーにも大きな影響を与えている。ウィリアム王子とキャサリン妃は公務を減らし、先日、毎年恒例の「セント・パトリックス・デー」(3月17日)のパレードが中止となった。ウィリアム王子のいとこ、ベアトリス王女は、5月29日にバッキンガム宮殿の庭園で開催を予定していた結婚式を取りやめにし、計画を改めるとのこと。エリザベス女王は木曜日(現地時間)、バッキンガム宮殿を離れウィンザー城へと向かう。当初よりイースター休暇をウィンザー城で過ごす予定だったが、一週間早く向かうことになったという。(Hiromi Kaku)
2020年03月19日ファンが長年待ち望んでいた「フレンズ」の特別番組の撮影が、延期になったという。「The Hollywood Reporter」が報じた。ワーナー・ブラザースが制作する同番組は、「フレンズ」の主要キャストのジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、マット・ルブランク、マシュー・ペリー、デヴィッド・シュワイマーが再集結し、台本なしで過去の思い出をふり返るという番組。来週の月曜日と火曜日に撮影が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、少なくとも5月まで延期せざるを得ないとのこと。Netflixも、先週アメリカとカナダで映画とドラマの制作を中断した。人気番組「ストレンジャー・シングス」もその1つで、シーズン4の撮影が開始してから現時点で1か月ほど。同番組のショーン・レヴィ監督によると「みんなが家族のような関係を築き、撮影は絶好調だった」という。キャストやクルーに具合の悪い人や症状のある人は出ていないが、Netflixと相談のうえ「念には念を。正しいことだと思う」として2週間の中断を決めた。ほかにも「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(Hulu)、「ザ・モーニング・ショー」(Apple TV)などのドラマの制作が、新型コロナウイルスの影響で中断されている。アメリカ疾病予防管理センターは、現在50人以上が集まる行事などを見合わせるよう、勧告している。(Hiromi Kaku)■関連作品:フレンズ [海外TVドラマ]
2020年03月19日ライアン・レイノルズ&ブレイク・ライヴリー夫妻が、フードバンクに約1億円(100万ドル)を寄付した。それぞれがSNSで報告した。ブレイクは「Covid-19ウイルスは、容赦なく年配の方や低所得家庭に影響を与えています。ライアンと私は@フィーディングアメリカと@フードバンクスカナダに1億円の寄付をしました。これらの団体は、私たちの助けを必要としています。もし、あなたもできるなら…」と寄付したことを知らせ、フォロワーにも募っている。ライアンは、ブレイクと同じ内容の投稿に、親友ヒュー・ジャックマンの偽の電話番号を記載するというジョークで和ませた。ブレイクの友人のジジ・ハディッドは「私のヒーローたち」と夫妻の行動を称え、寄付金を受けたフィーディングアメリカは「とても素晴らしい。ブレイクとライアン、あなた方からのギフトは、何百万人に意味があるものになる。それに、このような時期にみなさんが与えてくださる寄付金や時間は、大きな力になります」とつづっている。フィーディングアメリカとフードバンクスカナダは、それぞれ世界の食糧不足や飢餓から救う活動を行う団体。2人のほかにもレディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、ジャスティン・ティンバーレイクらセレブが、新型コロナウイルスの影響を受けて様々な団体に寄付を表明している。(Hiromi Kaku)
2020年03月18日新型コロナウイルスの感染拡大により、5月公開予定の映画にも影響が出始めた。アメリカで5月1日に公開予定だったスカーレット・ヨハンソン主演作『ブラック・ウィドウ』の延期が決まったという。新たな公開予定日は現時点では不明。「Variety」誌が報じた。ディズニーはすでに3月・4月に公開予定だった『ムーラン』、『ニュー・ミュータンツ』、『Antlers』の延期を発表している。アメリカではニューヨーク、ニュージャージー、オハイオ、ペンシルバニア、ワシントンなどの複数の州で映画館が閉鎖されており、大手映画館チェーン「AMCシアターズ」は全国的に「6週間~12週間の閉鎖の見込み」と発表。全国で上映自体が難しくなっている状況だ。映画は公開の延期のみならず、製作にも大きな影響を受けている。ニュージーランドで行われている『アバター』の続編の製作も火曜日(現地時間)、中断された。先月、『アバター』の公開予定日については『アバター2』が2021年12月17日、『アバター3』は2023年12月、『アバター4』は2025年12月、『アバター5』は2027年12月と発表された。今回の製作延期によって、公開予定日が変更されるかは明らかになっていない。(Hiromi Kaku)■関連作品:アバター (2011) 2011年4月30日よりシアターN渋谷ほか全国にて公開© 2010 山田悠介/角川書店/「アバター」製作委員会ブラック・ウィドウ 2020年、日米同時公開©2019 MARVEL
2020年03月18日新型コロナウイルスの感染拡大で様々なイベントが延期・中止になっていることを受け、5月4日に開催予定だったファッションの祭典「メットガラ」が無期延期になったという。先週金曜日、ガラの会場であるメトロポリタン美術館が「一時的に美術館を閉鎖する」と発表したため、「メットガラ」の開催も危ぶむ声が上がっていた。そして月曜日、主催者のアナ・ウィンターが「VOGUE」の公式サイトにて、「メットガラ」の延期を発表。ガラとともに開催予定だった展示会も、「スケジュール通りに行うことはできない」と明らかにした。その代わりに、「『VOGUE』5月号で並外れた展示会のプレビューをお見せする」とつづっている。「CNN」によると、「メットガラ」の72年間の歴史において予定通りに開催できなかったのは今回だけではなく、1963年のジョン・F・ケネディ暗殺事件、2001年のアメリカ同時多発テロが発生した年は中止になったという。今年は主催者のアナに加え、エマ・ストーン、メリル・ストリープ、リン=マニュエル・ミランダ、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールがホストに決定していた。ガラのテーマは「About Time: Fashion and Duration」で、このテーマに沿って5月7日から9月7日まで展示会が開催される予定だった。(Hiromi Kaku)
2020年03月17日新型コロナウイルスの影響により、アメリカの映画業界が大打撃を受けている。その打開策とも言うべきか、NBCユニバーサルが現在公開中&これから公開予定の映画をオンデマンド配信することを決定した。「ワシントン・ポスト」紙などが報じた。月曜日夜(現地時間)、アメリカの最大映画館チェーンの1つ、「リーガル・シネマズ」が、国内543か所にある劇場を閉鎖すると発表。別の最大映画館チェーンの「AMCシアターズ」は、先週の時点では閉鎖はしないとコメントしていたが、トランプ大統領が「10人以上の集まりは自粛を」と呼びかけたことを受け、ニューヨークとロサンゼルス当局が全ての映画館の閉鎖を要請。オハイオ、ペンシルバニア、ワシントンD.C.でも同様の動きが広がっていることから、今後国内の映画館の多数が閉鎖される見通しだ。こうした状況の中、NBCユニバーサルは現在公開中の『透明人間』、『The Hunt』、『Emma.』の3本と、4月10日公開予定の『Trolls World Tour』を48時間19.99ドル(約2100円)でレンタル可能にするという。「公開を遅らせたり、限られたエリアの中で上映するよりも、私たちは人々に簡単にアクセスできて価格も手軽な“家で見る”という選択肢を提供したかったのです」とNBCUniversalのCEOジェフ・シェル氏は述べている。あくまでも、前例のないこのような困難な状況に対しての対応とのことだが、他社も追随するかに注目が集まる。(Hiromi Kaku)
2020年03月17日新型コロナウイルスに感染したことを公表するセレブが増えてきている。月曜日(現地時間)、イドリス・エルバが自身のツイッターに動画を投稿し、新型コロナウイルスの検査を受けた結果、陽性であったことを伝えた。イドリスによると、自覚症状はまったくなかったが、自分がある感染者の濃厚接触者であったことが発覚。それを知ったイドリスは速やかに自己隔離し、検査を受け、「陽性」の知らせを受けたのだという。動画ではだれと濃厚接触したかについては言及していないが、先に感染が報じられたカナダの首相夫人と今月4日にチャリティーイベントに出席していたことが明らかになっている。一緒に写真にも収まっていた。また、『007 慰めの報酬』でボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコも同ウイルスに感染したことをインスタグラムで報告。無症状のイドリスとは異なり、オルガには症状があった。「実はここ1週間くらい具合が悪かった。熱と倦怠感が主な症状。みんなも気を付けて。それと、真剣に受け止めて」とつづった。友人のミラ・ジョヴォヴィッチが「オーマイゴッド!よくなってね。みんなで祈ってる」とお見舞いメッセージを寄せた。「Deadline」によると、ハリウッドセレブの感染者1号といわれるトム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻は、オーストラリアの病院から無事退院し、現地で借りている家で自己隔離を始めたと伝えられている。(Hiromi Kaku)
2020年03月17日北米の映画業界が新型コロナウイルスの影響で、アメリカ同時多発テロ発生時を上回る大打撃を受けている。月曜日(現地時間)を迎えるまでは「確定」とはならないが、「Comscore」によると3月13日から15日までの北米のチケットの売り上げは、5530万ドル。過去20年でワースト(最低)の見込みだ。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ後でも、最初の週は6630万ドル、翌週は5970万ドルと、先週より売り上げている。これまでの史上最低記録は2000年9月15日から17日までの5450万ドルで、当時はキアヌ・リーヴス主演の『ザ・ウォッチャー』、ジェイミー・フォックス主演の『ワイルド・チェイス』、キルスティン・ダンスト主演の『チアーズ!』などが上映されていた。史上最低2番目の売り上げ記録となった先週は、ピクサーの『2分の1の魔法』(第1位)、K・J・アパ主演の『I Still Believe』(第2位)、ヴィン・ディーゼル主演の『Bloodshot』(第3位)などが上映。『2分の1の魔法』は先々週に公開が始まり、4000万ドルを売り上げたが、先週末は1050万ドルと売り上げが74パーセントも落ち込んだ。通常なら3月中旬といえば子連れファミリーが映画館に行く時期でもあり、このジャンルの映画は十分に売り上げが見込める。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの映画館が閉鎖されていたり、外出を控える人が増えているため、このような結果となったとみられる。(Hiromi Kaku)
2020年03月16日新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界各国の様々なイベントが中止・延期されている中、世界三大映画祭の1つ、カンヌ国際映画祭の開催(5月12日~23日)も危ぶまれている。「The Hollywood Reporter」によると、土曜日(現地時間)、フランスの週刊誌「Le Point」が、同映画祭委員会のあるメンバーの「不可能でないにせよ、非常に難しいのではないか」という映画祭の中止に関する発言を掲載したという。ほとんどの監督や出演者が出席できないことが明らかなのに、中国、韓国、イラン、イタリアなどの感染者が多く認められた国を含む、約50か国もの映画の審査を行うことが可能なのかという疑問も。さらに先日、フランスのフィリップ首相が、100人以上が集まる行事を禁止すると発表した。メット・ガラの出品作品が上映される映画館の席数は2300席あるが、2300人を収容して上映することは禁じられる。同関係者は、「開催期間中の10日以上も、健康状態が管理されていない群衆の中に審査員長のスパイク・リーがいることは想像できない」とも述べている。同映画祭の主催者はこのような報道を否定し、「カンヌ市とフランス国立映画センターと協議の上、4月中旬には必要な決定を下す」と表明している。(Hiromi Kaku)
2020年03月16日